不登校の現状
はい、こんにちは。今回なんですけども、こちらは名古屋市にあります、さわ先生のクリニックでございます。
さわ先生、本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。ありがとうございます。お忙しい中来ていただいて。
さわ先生は、前に僕が不登校に関する動画を上げた時、その時は不登校はなぜ増えているのか。
その中で、僕は不登校って大きく分けて2種類あって、
片方は柔道の発達障害などがあって、どうしても学校に馴染めない。
そういう人は社会全体で大事にしてあげないといけない。
もう一方は、その気になれば学校に行かせることができるんだけれど、
本人が学校行きたくない、勉強したくないとか、友達関係があっているので、学校行きたくないよと。
今、日本全体が不登校でもいいんだよみたいな空気があるので、
そういう場合、親が学校行かなくていいよと、そのまま不登校ずるずる行ってしまうというパターン。
それが、例えば僕が子供の時も、結構転校した時に小学校でいじめられたりとかして、
学校行きたくないよって親に言って、それを無理やり活かされたんですね。
何言ってんのって。
で、もう行ってるうちに友達ができて仲良くなったりとかして、仲良くなってよかったと。
なので、僕の幼少期だと、もし僕が学校行きたくないって言った時に親が、
じゃあいいんだよって言ったら、そのままずるずる不登校になってしまってたという可能性があるので、
不登校でもいいんだよっていう風潮のせいで不登校が増えているというのもちょっとあるかなというふうに挙げて。
やっぱり言葉の使い方もあんまり良くなかったのか、一定数の方を傷つけてしまった。
本当に不登校で悩んでいる人にとっては厳しい意見だなと思って反省しているわけでございます。
原因と解決策
ということで、今回はせっかく先生にお会いできたので、いろいろ質問させていただきたいんですよね。
不登校が今これだけ増えているのは原因は何なのか?
原因は何なのか。
でも先生がおっしゃったように、不登校になった状態の子たちに対して、
学校に戻すということが私たちの昭和平成時代のゴールだったけれども、
今はそこがゴールじゃないっていうのは、国全体の指標としてなっているというのはあると思います。
そもそも発達障害という概念が今広がってきていることもすごく大きく関わっているかなと思うんですけども、
もちろん発達障害だから全員不登校になるとか、不登校である子が全員発達障害であるというわけではもちろんないんですけれども、
やっぱりその発達のユニークさというか定型発達じゃない人たちにとって、
集団生活とか、公教育の場というのがなじめない子たちが一定数いるというのが分かってきたから、
そういう子たちに対して、治療という言い方も正しいか分からないですけど、
そういう子たちに対しては無理をさせないというのが、そもそも発達障害の治療においてすごく大事なので、
無理して学校に行かせるということもしないというのも一つの増えた要因ではあると思います。
発達障害の診断が増えていることにもつながっていると思いますし、診断をして、
その子に合った、特性に合った、その子たちの発達のユニークさに合ったサポート環境を整えるということが
やはりすごく大事だということが分かってきたので、そういうことが、
つまり不登校だとか発達障害の診断を増やしているということにもつながっていると思います。
はい。つまり、増えた人というのは、学校を戻そうと思えば戻せるというふうに考えていいですか?
無理やりそれを連れていけば、親が力づくとかで戻すことはできるかもしれないですけど、
私が主治医だったら、それはさせないかもしれないですね。
それはもう昔、僕が子供のとき、40年前とかでも同じということなんですかね。
本来は学校を生かせるべきじゃなくて、別の手段をやるべきだったのに、
学校を生かせたのは良くないということになりますよね。
そうですね。ただ、そのときは生きない子たちが他で学ぶ機会とかは今よりもなかったと思うので、
今はもちろんまだまだ足りてない部分ではあるんですけど、
いろいろと公的な機関でも、適応指導教室だとか教育支援センターとか、
そういった自治体ごとに、そういった学校になかなか心が原因で、
心が向かなくてはいけない子たちが行けるような場っていうのも、
最近は増えてきたりしているので、整えられたりもしているので、
またちょっと40年前と比べるのは違うのかなと思っているんですけど。
実際に今、不登校で学校を行けなくて、それ以外の方法、
フリースクールとかいろいろあると思うんですけれど、
実際その不登校でフリースクールとか別の手段を選んだ人たちは、
将来大人になって社会人として自立して、
自分でお金を稼いでっていうことができるようになる人の割合ってどれくらいなんですか?
スマホの影響
実質までは分からないですけど、社会の中で集団生活に戻れるっていうのは
7、8割はいるって言われてますね。
いわゆる引きこもりとか、全く社会と接点なくっていうのは、
2、3割程度なんじゃないかっていうのは、最新のデータかどうか分からないですけど、
よくその割合が出てきます。
そんなに高いんですね。
そうですね。
あとは、よくあるのは中学校が一番多いんですよ、不登校。
小学校も学年が上がってくれば来るほど不登校の割合が増えていくんですけど、
中学校が一番大きくて、やっぱり中学校は思春期っていうこともあって、
すごく精神発達的にもいろいろ思春期の混乱みたいなものもあるし、
親子関係も複雑になりやすいので、すごく不登校は多いんですよね。
そういうときに私なんかも、もちろん全員じゃないんですけど、
一旦中学校はいけなかったとしても、次に高校ってなってくると、
やっぱり選択肢がすごく増えるじゃないですか。
一般的には公立中学校に行く子が多いので、
公立中学校って言ったらそこに住んでるからそこに行かなきゃいけないっていう。
そこにたまたま住んでるからそこで適応しなさいっていう方が、
そもそもちょっと無理があるんじゃないかっていうふうにも言われていて、
高校ってなってくると、自分に合った中学校への選択肢の幅が一般的にみんなが広がるので、
そうすると普通に中学校3年間全く行けなかった子も、
高校で自分の好きな学校に行って全く問題なく行けるという患者さんもすごくいるんですよ。
あ、そうなんですね。
じゃあそれだったら不登校もほとんど解決したことになりますよね。
学校生活なじんでるってことですね。
そうですね。
ただその、たぶん三木屋先生の不登校をなくするのが、
全ての問題解決だって思う考えがそもそもちょっと違うんだと思うんですよね。
不登校が悪だではないと思うんですよね。
不登校であってもその子の生き方のある意味生存戦略の一つだったりすると思うんですよね。
不登校という選択が。
なので、高校から行けるから、それが行けたら全て良しではなくて、
行けなかったらダメとかではなくて、そもそもがちょっと広がっていっちゃうんですけど、
学校に行けるからとか行けないからとかって言って、その子の価値は変わらないので、
っていう無条件に子どもの存在価値を肯定するっていうのが、
私はすごく児童青春会としては大事だと思ってますし、
親御さんに対しても、やっぱり学校に行かせられないからね。
あなたがダメな母親とかでも、もちろんないじゃないですか。
なので、無条件に肯定するってことが、そもそも生きるエネルギーの根源というか、
そこを失わないようにというか、そこをサポートするっていうのはすごく意識してますね。
すみません、話がちょっと脱線したかもしれませんが。
さっきの不登校であっても、7割8割ぐらいは自立して、
自分で仕事をしてお金を稼げるようになるって話なんですけれど。
お金を稼げるのが8割かちょっと分かってます。
なので、自立の定義もその子の特性に合わせて、その子の能力に合わせてなので、
もちろんサポートが必要、就労支援とかが必要な子には就労支援をつけて、
その子なりの社会的な自立っていうのがあるので、
みんながみんな自分ですべて平均収入を稼ぐっていうことがゴールでもない。
その子に合わせた自立のゴールっていうのがあるなっていうのがありますね。
わかりました。
自分の感覚だと中学校とかもちょっとなじめないっていう状態だと、
義務教育とか学校の中よりも、社会人として社会に出た後の方が
何百倍も大変なことっていっぱいあると思うんですよね。
例えば、会社員になって会社の組織の中で働く方がもっと理不尽なことはあるし、
ストレスも抱えるわけなので、
実際、不登校から自立できた人っていうのはどういったお仕事をされるんでしょうか。
どうですかね。本当にいろいろあると思うんですけどね。
それこそ、不登校、普通に社会の中で会う人の中でも
私、学校行ってなかったっていう大人もいたりするので、
ちょっと今何の職業かパッと思いつかないんですけど、
不登校だからといって、たぶん聞いてみれば不登校だった人いると思うんですよね。
医者とかでもそうですよね。
そうですよね。YouTuberとかアイドルとか芸能人とかは聞くんですけれど、
会社員とか、卒期の中で働く人あまりいないかな。
かもしれないですね。
中学校で受けた苦しみは、大人になってからの苦しみよりも
比べるものでもないと思いますし、
そこは人によるのかなって私は思ってしまって、
こういう児童精神科でクリニックをしていると、
日本ってすごく若者の自殺というか、
すごく社会的な国際的な問題になっていて、
先進国の中ではトップクラスに若い方たちの自殺率が高い国なので、
そういった子たちっていうのは、
本当に命を懸けて死ぬしかないって思っちゃうんですよね。
子どもって大人よりも小さな社会しか見れてないので、
その中で友達関係とかでそれこそうまくいかなかった時に、
死ぬしか道がないって思ってしまう。
でもそういった子たちもやっぱり生きててほしいって思うし、
大人になってもちろん社会の中で理不尽なこともあるかもしれないけど、
でも生きててよかったって思う機会も生きてないとないじゃないですか。
なので、そこはその人の苦しみっていうのは当事者にしかわからないので、
どんな状況であっても他人の私がというか周りが、
その苦しみはきっと大人の中で社会に出た時の苦しみよりも
軽いはずだとかは私はちょっと言えないかなって思うんですよ。
はい。
すみません。
わかりました。
本当にすみません。
わかりました。
あとは投稿が増えてる原因でよく言われてるのがスマホですよね。
今両親とも働きで、各家族ってなるとスマホ与えられっぱなしで
ずっとYouTubeとかTikTok見てますよと、ゲームやってますよと。
そうするともう昼夜逆転して、
しかもスマホってドーパミン製造装置だと思うんですよ。
僕、もうマリファナとかアインと同じようなものだと思うんですよね。
アヘンみたいなものなので、子供の段階であれ与えると、
みんながみんなそうじゃないんですけど一定数の人がスマホ依存症になってしまって、
学校行っても楽しくないと、無気力になる。
日光も浴びない、運動もしない、自然の中で戯れないとなると、
やっぱり家の中でずっとスマホやってて、鬱になっていくんじゃないかなと。
そういう人一定数いると思うんですけれど、いかがですかね。
そうですね、申し上げる通りにそういう人もいますね。
全員ではないと思うんですけど、
普通僕が全員そうなるとは言えないと思いますし、
やっぱり今ってスマホっていうのは昔のテレビみたいなもので、
あることが普通じゃないですか。
そうですね、やっぱりスマホをどうやって家庭の中で使っていくかというのは、
一番理想は与えるときに。
SNSと子供の健康
それもその子の年齢によって使いたい時間とか見たいものとかが変わってくるので、
そこは子供が主体になって親と対話をして、
どれくらい使うっていうのをルールを決めていくっていうのがすごく大事だと思います。
僕は個人的には子供は16歳未満はSNS禁止にすべきだと思いますね。
あと配信系のゲームも禁止した方が健全になるし、
人とのコミュニケーション能力も上がっていくと思うんですよね。
あとは自分と他人を比べて劣等感を感じて苦しんでいる若者もすごく多いんですよね。
特にインスタとかTikTokとか自分より可愛い子とかスタイルのいい子とか、
幸せそうな人をキラキラ見てるとそれだけで不幸になっている。
大人でもそれだけ不幸に感じるっていうことは、
子供で精神が未熟な人ほどそれにはまってしまうので、
今の若い人たちは本当に不幸になるんじゃないかなと思うので、
これもやっぱり欧米に合わせて日本も早く16歳未満はSNS禁止にすべきだよ。
でもYouTubeとか見てるとすごくためになる教養系のチャンネルとかもありますので、
それはもう足りないと思うので、
教養系はOKで、つまらないゲームとかSNSで戻っているだけとかは禁止にすべき。
そうですね。ただなんだろう、
親の理解と整形の問題
私は勤務医自体にアルコール依存症の治療を熱心にやっている病院で研修させてもらっていたので、
依存症の治療というのはある程度経験があるんですけど、
何でもかんでもダメなものを、それこそ覚醒剤も含めて、
ダメ絶対という治療は間違いだというふうに今世界の流れとしてもなっていますし、
覚醒剤というのが、ダメ絶対というポスターが昔日本にあったじゃないですか、
あれはもう基本的には治療的にはそんなの効果がない。
ダメ絶対と言えば言うほどやっていることを言えなくなっちゃうので、
やっていることをちゃんと正直に告白してもらって、
少しずつ減らしていくというのが理想的な治療法なので、
もちろんSNSがダメな部分というのとか、
未熟な子どもたちがいいねの数とかですごく精神的に不安定になっちゃうというのもあると思うんですけど、
それよりも共存していく方法を探していく方が現実的なのかなという、
そういったいいねの数とか、他人からの承認とかそういったものじゃなくても、
その自分の自己肯定感というか、自分の存在価値というものを自分は大切にされる存在なんだという心を育む教育をしていけば、
そのあたりは解決できる部分もあるのかなと思います。
16歳にはSNS禁止にしなくてもいいという考えですか?
禁止?
子どもってうまく付き合うことってできないと思うんですよ。
大人ですからできる人ができない人がいるわけではなくて、
子どもって基本楽な方を楽な方に、楽しい方を楽しい方にいっちゃうと思うんですよね。
それは大人がちゃんとダメなものはダメ、これはいいよというのを指導してあげるべきだと僕は思うので、
僕は一律で日本人、16歳にはSNS禁止にすべきだと最近強く思ってますね。
まあでも確かに審査としても実際にグループチャットっていうんですかね、
LINEグループとかでのいじめというか、
一人の子を入れずにグループを作っちゃうとか、
その中でみんなして攻撃するとか、そういったことに傷ついてくる子たちも実際いるので、クリニックでも。
いやもういじめわかんないですよ、今の子たち。
昔の方はわかりやすかったですよ。
言葉によるいじめ、暴力によるいじめの方が親も指導しやすかったんで。
確かに見やすかった、視界にも入りやすかったかもしれないですね。
今はもう暴力しないと思うんですよ、多分。
言葉によるのもダメだよって。
だけど、やっぱり隠室ないじめが増えちゃったんで、大人は見抜けないんで。
いじめって僕は絶対に無くならないと思うんですよ。
うちの学校いじめなんてないですっていうのはもう全部嘘だと思いますね。
必ず自分より下の人間を見下すっていう人間の本能があるので、
いじめがある前提で対応しないと僕はいけないと思ってます。
僕、病気科医として働いてるんですね。
結構ふとこの中学生とか高校生のお子さん、男も女もいらっしゃるんですよ。
お父さんお母さんと一緒に。
お父さんお母さんが言うのは、この子は顔が原因で学校に行けない。
顔がブサイクで学校行けないって言ってるんですよ。
だから整形してあげてくださいって。本人も整形してほしい。
お父さんお母さんも学校行かせるために整形してくださいって言うんですよ。
だけど実際診察すると別に普通に可愛いし、普通にイケメンだったりとかして、
とても顔が原因でいじめられてるとは思わなくて、
やっぱり話してると、コミュニケーション能力とか周りに馴染めないとかが原因。
あるいは他の授業についていけないとかもあるのかもわからないですけど、
おそらく他に原因があるだろう。
あるいはスマホ依存で無記録になってるとかもあるかもわからないし。
だから僕、お父さんお母さんに言うんですよね。
この子は顔が原因でふとお子っていうのはないですよって。
だから別に僕が整形すればイケメンとか可愛くすることできるんだけど、
それでもふとお子絶対解決しませんよって言うんですけど、
そんなことないですって。本人がそう言うんですって言うんです。
で、本人もうんうんって言って。
どうするんですか?
僕は本当に心を鬼にして、お父さんお母さんって。
大抵僕がこう言うとお父さんお母さん怒っちゃうんですけど、
お父さんお母さんに原因があると思いますよって。
お父さんお母さんにも原因があると思いますよって。
でも顔が原因じゃなくて他に原因があるわけなので、
解決したいんだったら整形じゃなくて、
違う方向に持っていくべきですよって。
まずお父さんお母さんが変わらないといけませんよって言うと、
でもやっぱりわかってくれないんですよね。
そうですよね。わかる人もいっぱいおるんですけど。
逆切れされてネットに悪口書かれちゃうんですよ。
ちゃんと対応してくれ。話を聞いてくれなかったとかね。
僕はもうそれでもいいから。
でも整形した方が、言葉悪いんだけど、
僕はお金儲かるし、不登校にならないんだけど、
とりあえず結果が良ければそんな問題にもならないし、
それで解決できるんだけど、
僕はそういうこと絶対したくなくて、
1円にもならないんだけど、
時間と能力使って僕は必死でお父さんお母さんを説得するんですけど、
でも怒っちゃって帰るっていう感じになって、
でも僕はそれでも通すべきだと思うんですよね。
いつかわかってくれるかなと。
いつか僕の言ったことがわかってくれるかなと思って。
っていうことをやっております。
難しいですよね。
結構実は不登校の親子を相手にすることもあります。
そうなんですね。
私もつい最近それこそ夏休みとかの休みの期間を利用して
ダウンタイムとかもあるから
やっぱり親子で整形したいっていう子たちが多くて、
そういった子たちにどうしたらいいかっていうのを
ちょうどプレジデントオンラインの取材を受けて答えたところだったんですけど、
やっぱり私も幼いとかまだ成人してない子どもたちに対して、
整形が全てダメって思ってるわけではもちろんないんですけど、
やっぱりそもそもの、
私たちって別に何ていうのかな、
無条件に愛されるべき存在だって思うんですよね。
だから学校に行けるからとか行けないからとか、
価値があるとかないとかじゃなくて、免許ができるできないとかじゃなくて、
その存在そのものが肯定されるっていう感覚がないと整形したいということになると思うので、
親がですか?
子ども自身がどんな自分でも存在価値があると思えることって、
やっぱりすごく整形したいって思う子であってもなくてもすごく大事で、
その心を育むのがやっぱり親としての役目だって思ってるんですよね。
もちろん親御さんが整形を子どもにさせたいと思う、
親御さんがそう思ってないって言いたいわけではもちろんないんですけど、
でも知らず知らずのうちに良かれと思って言ってることが、
子どもがそうじゃないと愛されない、条件付けじゃないと愛されない、
可愛くないと愛されないって思うような言動になっちゃってないかなっていうのは
振り返ってほしいなっていうようなことを確かその記事で答えたと思いますね。
社会的な影響と子供のメンタル
そうなんですよ。
親とか大人とか同級生が子どもに対して顔を不別するっていうのは、
まず傷ついちゃってそのまま集計恐怖症、整形病になっちゃってる人は一定数いますね。
マイケル・ジャクソンとか見てても子どもの頃から鼻がブサイクだと言うと、
もう永遠に鼻の整形を繰り返すっていう、やっぱりそういう人多いですね。
そうですね。
それプラス今はSNSがあるので、自分と同年代の可愛い子とか細い子を比較して、
なんて自分がブサイクなんだって劣等感を感じて、それプラスTikTokを見ると、
整形してよかった、可愛くなった、広告も出るしインフルエンサーも出るんで、
みんな整形するようになっちゃって、不幸な人が増えて…。
そういう広告についてはマジで未成年NGにしてほしいです、私も。
SNSで触れてるとは思わないんですけど、やっぱりそういった性的な画像であったりだとか、
整形してよかった画像とか、そういうのが子どもたちの目に触れないようにする気だなっていうのはすごく思います。
そうですね。
一回検索するとそういうのがばっかり上がってきちゃうじゃないですか、興味があるものが。
だからすごくそうするべきなんだって、あれってすごく価値観が偏った方向にいっちゃうので、
それがすごく良くないなと。
逆にそういう動画を見たら、あなたはあなたのままで可愛いっていうような広告が出てきてほしいぐらい、
そういうシステムは作れるんじゃないかなって思うんですけど、
逆にそういう広告を小さい子が未成年の子が見てたりすると、
その子の見た目とかじゃなく、私たちは価値があるんだっていうことが、
取れるような、汲み取れるような動画が流れてほしいなとすごく思いますね。
そうなんですよ。もう外見史上主義が過剰になっちゃって苦しんでる子が多いんで、
だから僕本当に病気界としてやってても、
この子整形して本当にこの子幸せになるのかなって常に悩みながら仕事してて、
断った方がいいのかなと思って断ることも多くなったし、
僕は本当に顔のパーツが悪くて、さすがにこれ直した方が可愛くなれるし、
幸せになるなっていうのは引き受けるし、
あとは普通に富裕層の年配の女性なんかが、
シワ取りたいわっていうのは全然いいと思う、僕は思うんですよね。
それで富の再分配をしてるわけですから、それで納税してるという形で。
若い子でこの子本当にこの手術して幸せになるのかなって、
何回も同じところをやり直したりとか、悪くないのに自分の顔がおかしいんですよ。
笑った時にこういうのが広がるんですよ、笑った時に目が細くなるんですよ、
笑った時にこっぴが膨らむんですよって言って、それ普通だよって言っても、
会話が成立しない、話が通じない人いて。
やっぱり誰にもボディーイメージが障害されてるというか。
写真家なんですよ。写真を撮った時の顔がばっかりいるんですよね。
今の若い子っていっぱい写真を撮るじゃないですか、スマホで。
自撮りをして。
それでSNSに上げてみんなと比較するので、
自分の一瞬を切り抜いた写真の顔がブサイクに見えると、
写真を撮った時の顔がブサイクだから整形したいという子が異様に増えてて。
整形と低年齢化
やっぱり整形したいという子たちが低年齢化してきてるっていうのは感じるんですか?
整形する人の母数がどの年代でも上がってるから、
子どもたちも増えてるっていう感じで。
20代、30代、40代も同じように増えてるっていう状態ですね。
低年齢化はSNSの影響で、
あとは、今の中学校、高校生って女の子は絶対二重にするんですよ。
絶対じゃないんですけど。
もともと二重の人って日本人って2割か3割くらいなんですけど、
みんなやっぱり、相口、相テープして目をバッチリ開けた方が、
目が大きくなってちょっと可愛くなるのは確かなんですよ。
私は片方だけ一人だったんですよ、小学校。
一生懸命セロファンテープ貼ったりして、
二重にしてたら勝手に二重になったタイプだったので。
なので、相口、相テープ毎朝やるんですよ。
時間がかかったって。
そうすると、まぶたがかぶれちゃう人いるんですよね。
かぶれてセロになってました?
かぶれ続けるくらいだったら、
埋没して二重にしたほうがいいかなっていうのもあって、
お母さんが連れてくるっていうのが増えてきて、
それで可愛くなるとドパミンが出るんですよね。
もっともっとって。
自己肯定感が。その時は上がるんですよ。
二重だけで終わる人も多いのかなって、
私は勝手に周りの子とか見てても、
二重だけで終わる人もいますよね。
いますね。
でも、もっともっとってなっちゃう人も一定数いらっしゃる。
だって、再現ないですからね。
自分より可愛い子いっぱいいて、
それがSNSにどんどん目に入ってくるから、
もっと可愛くなりたいって。
みんな同じ顔になっちゃうんですよね。
そのことないですよね。
同じ医者が同じデザインでやり続ければ。
韓国と日本の比較
難しいですね。
外見市場主義と学歴市場主義は本当に良くないなと。
そうですね。本当に良くない。
劣等感も上がっていって、
将来子ども欲しくないって言う人たちも増えてる。
だから韓国が出生率も1切ってるじゃないですか。
そうなんですね。
日本よりも遥かに酷いのは、
あれはもう日本の未来だなって密かに思っちゃってるんですよね。
韓国って昔から成形とか日本より盛んでしたよね。
小さい子が出てるって。
やっぱりプレゼントのように。
それはアジア通貨危機ぐらいの時に、
景気を良くするために、
農務県大統領ぐらいの時だったかな。
成形を国策として進めるっていう方針になって、
日本よりも広告規制とか緩くて、
あと税金でも優遇されてて、
中国とか日本から、あるいはヨーロッパとかもなんですけど、
外国人を韓国に呼び込んで成形して外貨を稼ぐっていう方針。
Kポップとかと同じ方針なんですよね。
そっからですね。
それまでは日本よりもレベル低かったんですけど、
今は日本と大体同じぐらいのレベルまで。
需要のレベルだと。
もともと韓国軍事独裁政権で民主化して、
全然最初は政権の中でやる人いなくて。
今は韓国までやりにくい人多いですよね。
そう。韓国の方が安いんですよ。
あとは日本でやらないようなハイリスク、ハイリターンの手術もやってます。
競争が激しいんで。
本当はやりたくないんですよ。
ハイリスクなことやって後遺症出てトラブルになるぐらいだったらやらないっていう、
日本のお医者さんがやらないような手術を韓国がやらないとクリニックが存続できない。
韓国でも潰れて私の出来で潰れて私の出来でも、
新人大使がすごい激しいんですよ。競争が激しくて。
料金も安いし。
あとは韓国に憧れてる若い子たちが多いんで。
確かに。可愛いなって思いますもんね。
韓国のアイドルの子たち見ると顔も綺麗だし。
そりゃね。韓国の方が外見市場主義が日本よりはるかに高くて。
だからなんですね。
特に就職するのでも顔で選んだりとか、就職する前に整形したりとか、
当たり前でっていう状況で。
それを見てると日本の未来だなと思うんですよ。
出生率もそのうち日本一キルになる。
遺伝子残したくない。
この本は本当にすみません。宣伝していいですか。
この本はまさに私が学歴市場主義の母に育てられて、
すごく苦しかった子供時代のことをセキュララに綴った本で、
子供が本当に思っていることっていう、
私自身の不登校の発達障害があって、不登校の子供の育児だったり、
あとは自分自身が親との関係にかなり苦しんだ子供時代だったんですよね。
勉強できるのが全てだみたいな。
直接口では言わないんですけど、医学部に行ってほしそうな母だったので、
父が医者なんですけど、すごくプレッシャーを受けて成績が下がった時に、
生きてられないと思うぐらい追い詰められた時があって、
だからというか、そういった経験もあって精神科医という職業に興味を持ったというのもあるんですけど、
そんなあたりをまさに学歴市場主義な親に育てられた私が、
子供が本当に思っていることを書いた、
親としての在り方を無条件に子供を愛してここに書いてあるんですけど、
ただそばで笑っていてくれるだけでいいんだよというのがこの本のメッセージなんですけど、
親子関係とカウンセリング
韓国でも広がってほしくて、翻訳本がもう発売されているんですけど、
韓国ではなかなか売れていないみたいなんですけど、
本当に韓国でも広がってほしいなと思っている本なんですよ。
昔、僕が子供の頃って、別に中卒とか高卒でブルーカラーについて、
肉体労働をしている人や職人さんをやっている人でも普通にみんなプライドを持って仕事をしていたし、
僕らもリスクをしていたんですけど、
今の世の中って日本って、大学を出てホワイトカラーの職に就かないといけない、
それ以外は負け組なんだみたいな風潮があるじゃないですか。
もうその風潮が良くないと思うんですよ。
だってブルーカラーの仕事をしている人のおかげで社会は成り立っているので、
もっとそういう人たちを尊重する世の中にしないといけないと僕はずっと思っていますね。
本当にそう思います。
私たちの、よく患者さんにも言うんですけど、やっぱり精神科なので、
私なんて生きている価値がないという患者さんが来るんですよね。
でも今あなた服を着ているよねって言って、
その服もどこかアジアとかで作られているかもしれないけど、
誰かの労働があって、それを消費して服を着ているじゃないですか。
社会を回しているんですよ、どんな方だって。
生活保護の方だって、その社会のお荷物では決してなくてですね、
やっぱりうつ病とかになって仕事できなくなって生活保護に頼るって方もいらっしゃるんですけど、
私だってうつ病になるかもしれない、絶対私はうつ病になりませんなんてことは断言できないわけだし、
人間生きてたらだめだって精神的に弱っちゃうときはあるわけだから、
そのときはやっぱりお互い助け合うべきだし、
そのとき元気で働ける人は能勢して働けばいいし、
でも自分が本当にだめだってなったときには無理せずに休んで、
本当に誰かに助けを求めて欲しいなって思いながら精神科医をやってます。
はい。
すいません、なんか話が。
長々とありましたね。
ありがとうございます。
最後にさっき話した、養成権のカウンセリングで、
お父さんお母さんと一緒に生きて、顔が原因じゃないよって。
どういうふうに対応するのがいいですかね。
整形するのは絶対だめだと思うんですよ。
それは道徳的にだめだと思うんですよね。
本当に分厚い一人窓でここ直すだけで可愛くなって、
学校行けるようになるって子もいて、
それが多分、そういう日になれば学校に行けるんだけど、
ちょっと親にわがまま言って整形して欲しいけど親がだめって言うから、
じゃあ学校に行かないって言って二人にすると、
ありがとうって言って学校に行く子が一定数いるんだけど、
そうじゃなくて本当にどこも悪くなくて整形する必要がない子。
で、親も子供が言ってるから顔が原因なんですよ、
先生どうしたらいいですかって僕に助ける子。
どういう対応をすればいいんですかね。
すごい気になるのは、その親子間でちゃんとしっかりと向き合って
対応ができてるのかなっていうのはすごく気になりました。
整形したいって本当にその子が思ってるんだと思うんですけど、
思わされてるのか思ってるのかは分からないですけど、
それに対してなんでそう思うのか、
どんなそこに傷ついた体験だとか、
今の状態で苦しかったことがあったのかっていうところまで
何か会話ができているのかなって、
そこに対して親が何て言うのかな、
そんなことないよ、可愛いからする必要ないよっていうのも何か違うと思うんですよね。
もちろん可愛いと思ってると思うんですけど、
そこに対してなんでそこで苦しくなったのかっていう、
いろんなそれがSNSなのか、
実際のリアルな友達関係なのか、
誰かに振られちゃったとか分からないですけど、
いろんなことが考えられると思うんですけど、
そこに対してやっぱり親が寄り添ってあげたりだとか、
そうすると子どもって話を聞いてもらうだけで、
カウンセリングって何でもそうなんですけど、
話を聞いてもらう苦しかった体験を吐き出すだけで
結構苦しみって半減したりするんですよね。
もちろんそれだけで全てが解決するわけではないんですけど、
そこの苦しみを本当にどこまで親子間で吐き出せてるのかなっていうのはすごく気になりましたね。
じゃあ整形したら解決するって子どもが言うから、
じゃあそうしようってなってきてるだけなんだったら、
もうちょっとその親子間でその苦しみに対して、
その子がそう思う背景に対してやっぱり親御さんには寄り添ってもらって、
そこで最終的にまた整形するってなるかもしれないんですけど。
そうなんですよ。そういうっぽいこと言うんですよ。
この子全然問題ないよって言っても、
でもこの子ずっとそう言うんでって、
本当に申し訳ないんだけど、
そのお母さん、このお母さんじゃ無理かなって。
でも多分親御さん自身も自分の容姿だとか、
自分がそうやって外見で人から評価されるって思ってる人も多分多いじゃないですか。
だからそういう親御さんだとやっぱり難しいですよね。
親自身がどんな自分でも価値があるって、
どんな見た目だって、どんな状態の自分だって、
自分は他人から大切にされるべき存在だって思えてれば、
多分子どもに対してもそういう声かけとか言動になっていくと思うんですよね。
やっぱり親御さんがそう思えてないとか、
自分自身が常に確か比べられてたりだとか、
自分自身が他人と比べて、他人軸なんて言い方の最近ありますけど、
そういう自分軸でなかなか生きられてないと、
やっぱりいくら三木屋先生が愛情を持ってそうやって接しても、
やっぱりなかなか気づけないのかなっていうのは思います。
解決にはなってないかもしれないんですけど、
そこに戦ってというか向き合われているのがすごく尊敬します。
はい、そうなんですよ。
論理的に説明しても、この子はずっと成形して生きるんですって書かれるんで、
で、もうどうにやしてっていうか、
申し訳ないけど、お母さんにも問題あると思いますよって、
ポロッと言っちゃうんですよね。
ワーワーワーってなって、
ワーワーワーってなったようですね。
だけど、僕は嫌われてもいいから心を応援して本当の事を言って、
問題の認識と意義
いつか気づいてくれるかなって言ってるんですよね。
そういう人もいるんじゃないですか。10年、20年経ったんで、
あの時やらなくてよかったとか。
そうなんです。それを期待して、もう嫌われるものになって、
ネットに高隅木が話し切ってくれない、冷たいサロンだったって、
YouTubeの印象と全然違いましたってしょっちゅう書かれるんですけど、
しょうがないと思って、それでもいいやと。
そうですね。やっぱり時にはそうやって直面化させなきゃいけないときもあると思いますし、
やっぱり私の診察室で実際に、
お母さんにも問題あるんじゃないですかと同じようなことを言って、
全然状況は違いますけど、
先生に私の気持ちが何が分かるんですかとどのように返されたことはあります。
でもやっぱり私たちは譲れない部分は譲れない部分でやっていくのが、
正しい試免許の使い方なんじゃないかと、
今日改めて思いました。
発達ユニークについての考察
はい。
先輩。先輩って同じ大学なんですよ。
はい。藤田伊賀大学でございます。
ありがとうございます。
それでは沢先生、本日はありがとうございました。
先生、もう一個紹介してもらっていいですか。
どうぞどうぞ。
先生、これ一冊目で去年の4月に出て、めっちゃ売れてるんですよ。
5万本まで売れてて、
子どもに優しくなれたとかですね、
子どもに怒らなくなったとかそういった声をいただいていて、
今度はですね、それこそさっきも話した発達障害がテーマなんですけど、
私の娘は二人いるんですけど、
二人とも発達障害の診断を受けていて、
そんな娘たちに見てめちゃくちゃ発達がユニークだなと思って、
発達障害という呼び方は私嫌いじゃないんですけど、
発達ユニークという呼び方がすごく私は気に入っていて、
児童精神科医が子どもに関わる全ての人に伝えたい、
発達ユニークな子が思っていることというタイトルで、
私たちってみんな発達、全人類みんな発達ってユニークじゃないですか。
そうですよ。医者見てるとみんな発達障害の診断当て余るんですよ。
上に行けば行くだけだけど、
教授とか研究で海外旅行してる人とか。
本当にみんなユニークで、だけどそれを別に個性だから問題じゃないとか
そういうことではなくて、それぞれの発達のユニークさで困っているようになれば
支援を受けたらいいというふうに思っていて、
そのユニークさをお互いが理解して排除し合うんじゃなくて、
理解して優しい社会になっていくことを願って、
発達ユニークな子が思っていくことという二作目が、
1月22日に発売になります。今日届いたんですよ。
作品の紹介と締めくくり
三木屋先生を待っていたかのように。
ありがとうございます。
なのでぜひ、もしよかったら買ってもらえると嬉しいです。
三木屋先生に差し上げます。
ありがとうございます。
ということで、沢先生、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
沢先生のチャンネルにも行ってらっしゃい。
お願いします。