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はい、こんにちは。今日はですね、自分の顔面偏差値を知りたがる若者が増えていることについてっていうタイトルでお話しさせていただこうと思うんですけど、というのはですね、僕美容外科医として毎日カウンセリングしてですね、たくさんの人たちのその美容の相談をしているわけなんですけど、結構最近はその自分の顔面偏差値はいくつですか、どれくらいですかって聞いてくる人が
増えてきたんですよ。特に若い人に多いんです。どっちかっていうと、男性に多いですね。もちろん女性でも私の顔面偏差値というぐらいですかって聞いて来られる方がいるんですけど、男性の方が多いなっていう印象があります。
まあどっちかっていうと、自分に自信がない。自分のルックスはどれぐらいなのか。同年代の同性の人たちと比べてどれぐらいのランクなのか。
上30%にいるのか真ん中ぐらいなのかとかね、下の方なのかっていうことを知りたがってるんですよ。不思議なことに自分の顔面偏差値いくつですかって聞いてくる若者は結構イケメンの人にも多いんですよ。
もちろんイケメンじゃない人もそういうことを聞くことが多いんだけど、結構イケメンでもそうやって聞いてくるんですよ。
まあ実際そのカウンティング初心で来て、すごいイケメンの男の子だなって思って、この人整形するとこないんじゃないかってプロとして思うのに、本人は自分に全然自信がなくて自分の顔面偏差値はどれぐらいなんですかって仕切りに聞いてこられる方がいらっしゃるわけなんですよ。
なのでそういう人って自分の顔を客観的に見ることができなくなってるっていう人が多いんです。
で、なんで自分の顔を客観的に見ることができなくなってるかっていうと、いろんな要因が考えられるんですけど、一部の人は脳に先天的な何か欠陥があるってこともあり得ますよね。
他人の顔を認識できないとか覚えられないっていう脳の病気、脳の欠陥を抱えてる人っていうのも世の中にはいるわけなんで、自分の顔を正しく認識できない、生まれつきのそういう疾患の可能性もなくはないんですけれど、
だけどですね、多くの人はですね、ゲスタルト崩壊してるんですよ。ゲスタルト崩壊って何かって話すと、ゲスタルトってドイツ語で形とか形態を意味するんですけれど、それが崩壊してしまってると。
なので自分の顔を全体的に捉えて認識するっていうことができなくなってる状態の人が多いんです。最近の若い人にそういうのが特に見られる傾向があります。それ何でかっていうと、若者のルッキズムが強くなってるからっていうのもあると思います。
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ルッキズムっていうのは外見市場主義っていうことですよね。で、何で若者のルッキズムが強くなってるかっていうと、それはみんなね、スマホ持って自撮りしたりとかSNSあげたり、TikTokとかInstagramもあげるわけなので、自分の顔をよく見るっていう機会が増えてるし、あと自分と他人を比較する、世の中にはかっこいい人かわいい人とかいっぱいいるわけで、中には加工をいっぱいして可愛くなってる人もいて、
それと自分を比較して、そうすると自分は劣ってるって感じる人が多いんです。他の子はみんなこんなかっこいいイケメンなのに、自分はなんてブサイクなんだって、必要以上に自分のことを卑下してる人って世の中にいるわけで、結局他人が持ってるものってよく見えるんですよね。隣の芝生は青いとか、隣の水は甘いとか、そういう言葉もあるので、他人はすごいイケメンに見えたり可愛く見えたりするんだけど、自分はブサイクに見えたりっていうことも
あるんですよ、心理的に。なので、自分はイケメンなのか、可愛いのかとか、そういうのがわからなくなって、写真をずっと見たりとか、場合によっては自分の鏡を一日中ずっと見てたりとかすると、そうすると人間ってゲスタルト崩壊するんですよ。
一つのものをじーっと見続けると、一つのものの形を全体的にぼんやりと認識するっていうことができなくて、一つ一つのパーツ、目とか鼻とか口とか輪郭とかシワとか、じーっと見てると変なものに見えてきてしまうっていうことがあるわけです。
それはもう別に自分の顔だけじゃなくても、芸能人の顔、例えばイケメンの芸能人、キムタクとかの顔を写真でじーっと見ててると、普段はキムタクだって認識してるのに、じーっとキムタクの顔見てると、なんだこの変な顔は?なんでこんなパーツの位置関係おかしいんだ?輪郭もおかしいし、シワもいっぱいあって、なんだこのブサイクなおっさんは?とか、おしまいにはこいつ誰だ?って。
今までキムタクって認識できていたものは認識できなくなるんですよ。なので、自分の顔もじーっと見てると、自分の顔がわけわからなくなっちゃうんですよね。ルッキズムが強いから、それだけ自分の顔の写真とか鏡を必要以上に長時間見ている若者が多くなって、それによってゲッシャルと崩壊して自分の顔がよくわからない。
もともとすごい、そこそこイケメンなのに、自分がイケメンだってことも認識できなくなって、他人の顔が羨ましくなって、自分はなんてブサイクなんだ?とか、ブサイクなんだ?っていうよりかは何がなんだかわからない。よくわからなくなってきた自分の顔がイケメンなのかどうなのか、他人からどう見られてるのかっていうのもよくわかんなくなって、それで気になって気になってしょうがないっていう人が多いわけです。
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仮に患者さんに自分の顔面偏差値はどれくらいですかって聞かれたら、僕はどうするかっていうと、本当はそんなことしたくないんですよ。顔面偏差値なんて数字出して患者さんに伝えるとかしたくないんですけど、もしやるんだったらどうするかっていうと、そんな偏差値の出し方とかないんですけれど、教科書的には。
強いてやるなら、美の黄金比率っていうものがあるわけですよ。美容医学の世界には輪郭がこういう上顔面、中顔面、下顔面が1対1対1で、目の間隔と間の間隔と両サイドの間隔が1対1対1対1でとか、そういうものがあるわけなんで、仮に美の黄金比率の顔を基準としてそれが最高ランクだって仮定するとします。
世の中の人間を黄金比率からどれぐらい近いか、どれぐらい離れてるかっていうことによって順位をつけていって、真ん中を50として偏差値をつけるっていう、そんなことしかできないわけで、でもそれってざっくりとしかできないわけですよ。
突然初対面の人が来て、私の顔面偏差値どれぐらいですかって、だいたい勘で言うとかね、そういうぐらいのことしかできないし、そもそもそれって黄金比率を基準にするんだったら、個性とか全く無視してるんですよ。
例えば、多少黄金比率が逸脱しててもね、ちょっと口元が出てるとかでもね、それはそれで個性でかっこいいとかあるわけじゃないですか。松潤とかちょっと口元出てても、それはそれでイケメンだったりとかそういうふうに思われるわけだし、個性ってあるわけですよ。
なので個性無視してるから、あんまり顔面偏差値って数値化して他人に伝えるってやるべきではないんですけど、なんで僕のところにいらっしゃる患者さんは顔面偏差値のことをやたら僕に聞いてくるかって言うと、大抵多くの人は、サイゾウーマンを見ましたって言うんですよ。
サイゾウーマンってそういうウェブメディアがあるんですけど、僕昔連載してたんですよ、頼まれて。
で結構ジャニーズとかBTSとか三代目とかそういうメンバーの人たちの顔面を消化してほしいってそういう依頼が多かったんですよ。
なんかそれがすごい伸びるらしいんですよ。見てくれる人が、ページビューが増えるんでぜひやってほしいって言って頼まれてて、やってたことがあるんですよね。
でそれでジャニーズ、例えば嵐だったら誰々が一番イケメンでとか、セクシーゾーンは顔面偏差値どれくらいでとかね、そういうのを記事にしてたわけですよね。
向こうがテーマ決めて、向こうが質問して、僕が電話で答えて、で向こうのライターさんが記事にするっていう形でやってて、それが一部のジャニーオーターの女子とかにも受けてたんで結構続いてたんですけど、今はやってないんですけど。
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でそれをですね、いまだにその記事を掘り起こして見てくれる方がいるわけで、それで気になって、じゃあ僕はジャニーズの中ではどれくらいですかって、末順より上ですかとか、二のより下ですかとかね、なんかそういう質問をされる患者さんが多くて、中にはね芸能人の方も結構いらっしゃるんですよ。
僕、芸能人の患者さんとかね、見ること多いんですけど、モデルやってる人とか、いろんな、なんですか、俳優さんとかそういう方でも僕のところに来て、自分の顔面偏差値はどうなんですかってね、聞いてくる人が多くて、で本当は答えたくないんだけど質問までに聞いてくるんで、答えるとなんか安心したりとか、まあイケメンな人が多いんですよね、芸能人の方。
だから、70ぐらいじゃないですかねって言うと、安心してね、末順より上ですか下ですかとか聞いてきて、そんなこと答えたくないんだけれど、答えないと絶対帰らない、僕のこと許さないみたいな勢いなんで、もう嫌々答えるって感じで、末順と同じぐらいじゃないですかとか、ちょっと無難な答えとか、だいたいそんなもんだろうっていう感覚で話したりとかしてるわけなんですけど、
で、僕困ってるのは、美容整形クリニックのカウンセリングの場なのに、顔面偏差値だけ聞きに来る人っているんですよね、そういう人すごい困るんですね。
で、僕がこのカウンセリングやってるっていうのは、あくまで美容技会としてやってて、美容クリニックで美容の整形の手術をして経営を成り立たせてるっていう形なので、顔面偏差値だけ聞きに来られるとですね、正直苦しいんですよ、こっち。
本当に経営的にも厳しいっていうのがあって、カウンセリング料って基本初診料が無料で、最新が1000円とかそういう料金でやってて、手術費用とか治療の費用はそれなりの値段っていうのでやってるんで、カウンセリングで整形する気がないのに顔面偏差値だけ聞くのが目的でいらしてて、正直すごい困るんで、そういう方は本当に来ないでいただきたいんですね。
コメント欄とかで、だったらカウンセリング料を高くしてそれで儲ければいいんじゃないですかっていう意見があるんだけど、カウンセリング料で手術代金と同じぐらいを稼がないといけないってなると、カウンセリングだけで10万円とか20万円とか取らないといけないわけで、それだとさすがにですね、バッシングの対象、もう僕は叩かれちゃうわけですよ、高隅ケアはカウンセリングで10万円も取ってる、20万円も取ってるってね、さすがに叩かれたってこれはおかしいってなるし、
買いに10万円払っててもカウンセリング来たいっていう人がいたら相当ですね、時間かけて丁寧なこと話さないと、やっぱり10万円も払ったのにってトラブルになることがあるし、かといって5000円とか1万円とかっていうカウンセリング料でも設定してもですね、やっぱり来る人は来るわけですよ。
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となると、5000円も払ったのに1万円も払ったのに私は納得しませんって言ってね、カウンセリング目的で来られるのも困るんですよね、なのであくまでこの場はですね、美容整形をしたいっていう人がですね、いらっしゃるところなので、カウンセリングだけとか顔面偏差値聞きたいだけとか、そういう目的でカウンセリング来るのは絶対にやめてください、本当にこれはね、他の患者さんにもすごく迷惑がかかってます。
僕のところにずっと来てくださるリピーターの患者さんでもね、そういう人のせいで予約が取れないってね、すごく迷惑がられてますので、絶対それはやめてほしいわけです。
なので、もう整形続きないのに顔面偏差値教えてくださいっていう人はすぐ帰っていただこうとこれからは思ってます。なので顔面偏差値聞きたいっていう目的でいらっしゃるのはやめてください。
なので、最近顔面偏差値どうしてもって言われて答える人って、ある程度僕と信頼関係で来てて、いろんな治療をしてて、その中で顔面偏差値は僕今どれくらいですかって聞かれたら、その時はさすがに答えないといけないかなって思うんですけど、いきなり初心で僕の顔面偏差値いくらですかってね、いくつですかって聞かれてもね、もう答えませんので、無駄ですので予約取らないでください、お願いしますっていうのもあるし、
顔面偏差値答えるのもきついんですよね。仮にすごいイケメンが来て、65ですよ、70ですよっていう場合はまだ納得するんですけど、50以下の人が来て、僕も嘘つけないんで正直にね、あんたの顔面偏差値だいたい40くらいですねとか35くらいじゃないですかって言うと、やっぱり言われた側もショックを受けて、場合によってはそれで鬱になったり鬱病になったり、最悪自殺しちゃうんじゃないかとかね、
そういうことだって考えられるわけですよ。僕に顔面偏差値35って言われたって、向こうが聞いてきて僕が正直に答えたっていう形でも、やっぱり言われた方はショックだと思うんで、本当に答えたくないっていうのが本音です。そもそも顔面偏差値答えること自体がね、気にすること自体がね、僕意味ないと思うんですよね。
なので、例えばね、顔面偏差値メーカーとかね、スマホのアプリとかで作ることって理論上可能だと思うんですよ。黄金比率がトップとして、平均はどれくらいでっていうのね、どれくらい逸脱してるかってね、数値化するって可能だと思うんですけど、多分それを作るとめちゃくちゃね、売れて儲かると思うんですけど、そういうのってね、絶対良くないし、そういう依頼があっても絶対作る気ないんですよね。
そんなことをしたら、余計若者のルッキズも助長してしまって、まあその、整形をですね、促進する目的なんじゃないかってね、余計叩かれてしまうわけです。
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まあ整形ね、別にそんなにね、必要がない人だったら、まあ別にしなくていいかなっていうのを正直やりますし、本当に必要な人だけ、この人にこの手術をすることによって、この人本当に幸せに導けるだろうなっていうことだけしたいっていうのが僕正直本音なんですよね。
なのでそんなね、顔面編立メーカーなんか作っちゃったら、必要以上に若者たちのですね、ルッキズも助長させて、コンプレックスを助長させて、他のこと頑張らなくなっちゃうと思うんですよ。
もう、外見市場主義なんで、人間の価値はね、10割がルックスだとか、まあ10割までいかなくても9割とか8割ぐらいがね、外見が重要なんだって思ってる人多いんですよ。
で、ルッキズも助長させてしまったら、必要以上に悩みが増えて、精神が病んでしまう人もいるので、まあそういうものは作るべきじゃないなっていうふうに考えてます。
なので最近の若者、ルッキズムがね、強すぎる人って本当に人間の価値は9割がビジュアルだとかね、それぐらいの勢いで考えてるんですけど、全然そんなことなくて、
特に男性の場合は、ビジュアルだけじゃないんですよ。
例えば30歳過ぎてさ、外見だけめちゃくちゃ良くて、中身空っぽだったら、その人バカにされますよ。
なので、若い時はですね、ビジュアル磨くっていうこともいいと思いますよ。
もちろん筋トレするとかももちろんいいと思うし、髪型かっこよくして服装整えてとか、悪くないんですけど、
あまりにもですね、ルッキズムが強い人って視野が狭くなってて、世の中にもっと大切なことがあるのに、自分の内面を磨くこと、磨くべきことたくさんあるのに、
外見のことばっかり考えて、外見を良くすることばっかりエネルギー使って、お金も使って、中身を磨くってことを怠ってる人多いんですよ。
なので、特に社会に出た後、仕事して30歳、40歳、50歳になって、その時は仕事がどれだけできるかとかね、
コミュ力があるか、トーク力があるか、語学力があるかとかね、いろんなですね、スキル、大切なスキルってあるわけですよ。
なので若い時、もちろんビジュアル磨くってことも大事なんだけど、中身を磨くってことはね、めちゃくちゃ大事です。
やるべきことたくさんありますんで、広い視野で見てですね、人間の価値はビジュアルだけじゃないんだと。
10代後半とか20代前半とか、ビジュアルで評価されるってことあるんですよ。
同年代の女性から見てもね、やっぱり若い女性って男性をですね、やっぱりビジュアル優先で見るからかっこいい方がモテるってのはわかりますけれど、
そんなのね、10代後半、10代前半後半、20代前半ぐらいまでで、あとはね、中身の方が大事になってきますんで、
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あんまり若い時にね、ビジュアルのことばっかり考えて他のこと、中身を磨くこと頑張らないっていうのはやめた方がいいです。
中身を磨くことも大事ってことを覚えておいてほしいです。
はい、以上です。ご視聴ありがとうございました。