2025-02-07 09:31

EP.490 タバコを吸うと肺癌になるというのは嘘なのか?喫煙と肺癌の因果関係について

元動画:
https://www.youtube.com/watch?v=72B0nZCh8-U
00:00
はい、こんにちは。今回なんですけれども、タイトルにもある通り、タバコを吸うと肺癌になるというのは嘘なのかというテーマでお話しさせていただきたいと思います。
というのは、喫煙と肺癌の因果関係についてお話しさせていただくということになるんですけど、というのはですね、よくこのチャンネルで
僕がタバコの害とか、あとがんについてお話しすることってあるんですよね。
例えばタバコを吸うと寿命が縮まりますよと、動脈効果が促進されて、心臓、血管の疾患になりますよと、
強心症とか心筋梗塞とか脳梗塞のリスクが高くなりますよとか、あとEDになりますよとか、あと肺の閉塞性疾患、肺起死とかにもなりますよと、それで命を失うこともありますよと、あとは癌ですよね。
咽頭癌とか口頭癌とか膀胱癌とか、多くの癌が喫煙によってリスクが高くなるというデータがあって、その中には肺癌もそうなんですよね。
喫煙すると肺癌になりやすくなる、肺癌に罹患しやすくなって肺癌の死亡率が高まるということを僕がお話しするわけですよ。
そうすると時々コメント欄で、タバコを吸うと肺癌になるっていうのは嘘なんですよと、これは嘘だっていうことが最近証明されたんですよとかね、そういうコメントをいただくことがあるんですよ。
場合によっては、もっと勉強してくださいとか、何も知らないんですねとか、医者なのにそんなことも知らないんですか、タバコを吸って肺癌になるっていうのは嘘なんですよってね、時々そういうコメントをいただくんですけれど、
なんでそういうことを言う人がいるかっていうと、最近のデータだとですね、喫煙率っていうのは下がっていますよね。
昔はですね、日本人多くの男性がタバコを吸ってたんですよ。女性も喫煙率、今よりかは高かったんですけれど、
喫煙率は下がっているわけですよ。タバコは良くないと。タバコを吸える場所も少なくなっていって、だけど肺癌の患者は減っていないと。
だからタバコを吸うと肺癌になりやすくなるっていうのは嘘なんだとね、そういうことをおっしゃる方がいらっしゃるわけですよね。
だけどですね、喫煙率は右肩下がりに減っていますよね。タバコ消費量も減ってますよね。
肺癌の患者数ですね、データを見ると患者数、死亡率ともに増加傾向なんですよね。
03:03
これは本当なんですよ。このデータは本当なんですよ。だけどこのデータだけでタバコを吸っても肺癌になるリスクが高くなるっていうのは嘘だとか、
肺癌の死亡率が高くなる、嘘だっていうのはそれは違うんですよね。
というのは、タバコを吸う人と吸わない人を比較してもですね、肺癌の発症リスクっていうのは明らかにタバコを吸う人の方が高くなってるんですよ。
これ過去の日本のデータでも、あとも世界中のデータでもですね、こういうデータがあるわけですよ。
例えば、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、男性の場合は肺癌発症リスクが約4.4倍だと。
女性の場合は約2.8倍だと。特に扁平上肥癌とか小細胞癌という組織の肺癌の発症リスクが高くなると。
これはもうデッキとして、データとして残ってるわけですよ。過去の世界中のデータで、もちろん日本のデータでもあるわけですよ。
なのでタバコを吸うと肺癌のリスクが高くなるっていうのは、もう長く言われているもので、これはもう揺るぎないものなんですよね。
じゃあ、なんで今の日本は喫煙率が右肩下がりで減っているのに、タバコ消費量も減っているのに、肺癌の患者数、死亡率が増加傾向なのかっていうとですね、
これはですね、いろいろな要因が重なってこういうデータになっているんですよ。
まず一つは、タバコを吸って肺癌になるっていうのはですね、タバコを吸い始めてすぐ肺癌になるっていうこともあるんですけど、
それよりかはタバコを吸い始めて10年、20年、30年って吸いますよね。
なので吸い始めてから肺癌になるまでのタイムラグって20年とか30年ぐらいの人が多いわけですよ。
だから、喫煙率が最近下がってきたからといって、それですぐに肺癌の患者さんがですね、減るっていうわけじゃないんですよ。
なのでおそらくこれからどんどん減っていくっていうことが考えられますよね。
今まだタイムラグの最中なので、今後年月とともに肺癌の患者数、死亡率は減っていくと思います。
あとは、別にその肺癌っていうのはタバコだけの要因でなるわけじゃなくて、他にもね、例えば待機汚染とかね、いろんなことで肺癌になるっていうふうに言われてるんですよね。
アスベストとかね。まだわかっていない要因もあるわけです。
だから、喫煙率が下がったからといって、それで20年30年40年経って、ガクンと肺癌の患者さんが減るわけでもないかもわからないですよね。
06:11
だってタバコ吸う人が減っても、待機汚染はまた別のお話になるわけなので。
あとはですね、一番考えられる要因としては、高齢化ですね。
人口ピラミッドっていうのを見てもらえばわかるんですけど、例えば今、高齢者の方ってすごく多いんですよね。
一昔前は、段階ジュニアからね、下の方、僕らの世代が下の方にいて、その上に段階の世代がいて、上の方は高齢者の方が少ないっていう感じでだったんですけど、
今って高齢者の比率がものすごく多いんですよ。高齢者の数が多くなっているわけです。段階の世代が高齢者になっているからですよね。
となると高齢者の数が増える、高齢者の比率が増えれば、当然、癌の患者さんは増えるんですよ。
今は肺癌だけじゃなくてね、あらゆる癌がですね、増えてるわけですよ、日本では。先進国でそういうところ多いんですけれど、
高齢化しているわけなので、癌の患者が増えるっていうのは当たり前なんですよ。患者さんも増えるし、
癌で死亡する人も増えるっていうのは、これもごくごく当たり前になりますよね。というのは、癌っていうのはもともと細胞分裂して、その時の
コピーミスで癌細胞ができて、それが増殖して、免疫で叩くことができなくて、大きくなって、場合によってはそれで命を失うっていうことになるわけなので、
高齢者が増えれば、癌の患者さんが増えるのって当たり前なんですね。それはもう一昔前の人工ピラミッドと今の人工統計を見てもですね、明らかに違う形をしているわけなので、
なのでですね、年齢を調整すると、むしろ肺癌の死亡率っていうのは減ってるんですよ。
年齢調整死亡率っていうデータもあるんですけど、それで見ると肺癌の死亡率は減っているわけなので、
なのでもうタバコの消費量が減ったことによって肺癌の死亡率が減ってきているっていうのが見られ始めている状態なんですよね。
ということで、いろんな要因によって、肺癌の患者さんはね、まだたくさんいるわけなんですけれど、死亡率もそれなりにあるんですけれど、
こういう要因で、喫煙率が下がっても肺癌の患者さん、患者数、死亡率は増加傾向っていうことになっているわけです。
これでご理解いただけたらいいと思うんですけど、なので、データっていうのはいろんな要因によって現れるわけなので、
ただ単に喫煙率が低くなっているのに、肺癌の患者数、死亡率が増加傾向ってね、だから
09:06
タバコを吸って癌になるっていうのは嘘だっていうふうに短絡的に決めつけるのは良くないので、
総合的、俯瞰的に、長期的に見てね、長期スパンで見て、こういうデータっていうのはちゃんと考えればわかることなので、
ご理解いただけましたでしょうか。 ご視聴ありがとうございました。
09:31

コメント

スクロール