格差の必要性と底上げの重要性
はい、こんにちは。今回はインスタグラムフォロワー様からメッセージでご質問をいただいております。ご質問は
格差をなくすにはどうしたらいいですか?三木屋先生の意見をお聞かせください。というご質問なんですけど、
格差をなくすにはどうしたらいいか。これ結構前々から来ているご質問なんですけれど、
僕の意見としては、ある程度の格差というのは必要だと思っています。
問題なのは、頑張っている人、努力している人がどんどんお金持ちになっていくというシステムは悪くないんですけれど、問題なのは
格差の下のほうの人たちですよね。所得がどんどん減っていって
生活に困窮するという、そういう人たちをこれ以上下げてはいけないということと、ある以上底上げしないといけない、セーフティネットを充実させる
ということが大事です。例えばアメリカとか見ていると、頑張っている人はとにかく大金持ちになっているわけですよね。特にIT系の人たちとか、ザッカーバーグとかイーロンマスクとかビルゲイツとか
ジェフ・ベゾスとかね、億万長者になっているわけであって、それによってアメリカの雇用が生まれてGDPを
押し上げて、国全体が豊かになっているっていうのはあるんですけど、その反面
物価が上がって生活に困窮してホームレスになってしまうと、毎日の生活もままならないと。なおかつ医療を受けるのにもお金が大量に
必要なわけですよ、アメリカは。大部分の人たちは保険は民間の医療保険に頼っているわけであって、その民間の医療保険に入れない人たちもいて、医療もろくに受けられないと。
病気になって、例えば中枢炎になって病院にかかって手術すると、もうそれで破産してしまうとか、そういう低所得者の人たちで生活に困窮する人たちは作ってはいけない
と思っております。なので、セーフティネットを充実させるということが大事だと思うんですけれど、これを言うと炎上してしまうかもわかんないんだけど、格差っていうのはある程度必要だと思っています。
社会主義経済の問題
ただ、上がどんどん上に行くのはいいと思うんですけど、低所得者の人たちがどんどん下がるっていうのは良くなくて、今よりももうちょっと底上げしてあげる必要があると思います。
今、日本の世の中でも。ということなんですけど、格差をある程度容認しないと国全体の経済力が落ちてしまうんですね。国力も低下して国際競争力も低下してしまって、そうすると近隣諸国から侵略を受けてしまって、ますます国民の生活が苦しくなるということになるわけであって、格差をなくそうとするというのは共産主義的な考え方なんですよね。
社会主義経済を行えば格差ってなくなるわけですよね。ただ、社会主義経済っていうのは、その上に立っている国を動かしている人たちは大体腐敗して、権力を独占して、で、はむかうものを粛清して、その人たちだけが裕福な生活をしていて、国民の大部分はみんな同じようにですね、
一律で貧しい暮らしをするっていう世の中になってしまうのは、過去の歴史を見てればわかるわけですよね。ソ連とか東ヨーロッパとか、あとは東商兵の改革開放路線の前の中国、毛沢東時代の中国とか見てれば、みんなが貧しい暮らしをしていて、
政治家のトップの人たちだけが富を独占しているという状態、豊かな暮らしをしているという状態になると。それは良くないですよというふうに僕は考えているわけであって、
優秀な人が富を得て、外貨も稼いで、それを低所得者の人たちに適度に再分配するという世の中をつくるということが大事だと思います。
今の日本を見ていますと、格差がどんどんどんどん広がっているというよりかは、どっちかというと、低所得者の人たちも貧しくなっていって、富裕層の人たちも結構な人たちが貧しくなっているという状態で、逆にアメリカとか中国とか見ていると、貧しい人たちはどんどん貧しくなっていって、
富裕層の人たちはどんどん富を得ていて、どんどん金持ちになっていて、どんどんどんどん格差が拡大していると。それは良くないですよということが言いたいわけであって、日本の場合は過去30年間見ても経済が停滞しているわけなので、むしろ稼ぐ人たちがどんどんどんどんもっと稼いで、格差が拡大していってもいいと僕は思うんです。
これを言うと批判されちゃうかもわかんないんだけど、あくまで低所得者の人たちのセーフティネットをしっかりと今まで以上に充実させて、もうちょっと豊かな暮らしをできるように、必要最小限の暮らしができるのは当たり前で、なおかつ超富裕層の人たちが高額の納税をして再分配させてという、この好循環を作るということが大事なので、
日本の場合はですね、もっと格差が開いてもいいと思うんですよ。それは何度も言ってるけれど、高所得者、本当に頑張っている人、結果を出している人たちが、もっとお金持ちになってもいいのではないかというふうに考えております。
なので、アメリカとか中国みたいにこうやって広くんじゃなくて、こういうふうに広がっていったらいいなというふうに考えているわけでございます。
なので、格差の問題ではなくて、金持ちはもっと金持ちになって、低所得者の人たちももうちょっと裕福な暮らしができるというような中になって、緩やかに格差が拡大していくというのが理想ではないかなと思います。
ある程度格差が開き切ってしまうと、やはりその時点でまた何かの低所得者の人たちの反発が起きて、社会構造が変わって、高所得者の人たちが転落してという流れ、過去の歴史を見るとですね、日本史も世界史も見ていると、それを繰り返しているわけなので、
今の日本のフェーズとしてはもうちょっと格差が拡大して、金持ちがもっと金持ちになってもいいのかもしれないというふうに僕は考えております。
というのはですね、やっぱり日本ってイノベーションがすごく起きにくい社会なんですよね。やっぱり既得権益を得ている人たちが多数いるので、新しい業種が生まれないと。ライドシェア一つ取っても、大規模農場とかが起こらない。株式会社による大規模農場とかが作れないという状態であって。
あとは日本人というのはですね、スパイと行動というのをとりがちで、これ大阪大学の研究にもあるんですけれど、自分よりいい思いをしている人、お金持ちがいると、何かあらを探して引きずり下ろそうという行動をとる傾向があるんです。
日本国民全体とマスコミが一体となって、過去の日本を見てもですね、そういう現象が多々起きている。なので、あの時に足引っ張らないでその人たちを頑張らせておけば、今頃もっと日本全体が豊かになっていたんじゃないかということが想定されるわけであって、そういうことが歴史に繰り返されているわけで。
欧米なんか見てると、努力して頑張っている人がいると、結構の人たちは応援するんですけど、一部の人たちは足引っ張ろうとするんですけど、日本人だと若い人たちが頑張ってお金持ちになると、何とか足を引っ張って自分たちと同じ領域に戻してやろうとかね、そういう力が働いてしまうというのがあると思います。
なので、そういう人たちがむしろ成功してね、世界で活躍できるような大企業を日本国内に作ってくれると、結果的にその人たちは大金持ちになるんだけれど、日本全体も豊かになるんじゃないかなというふうに僕は考えておりますね。
なので、格差を完全になくすっていうのは、共産主義社会、社会主義経済を作るということになるので、過去の歴史見てても、どんだけ頑張ってもサボってても、得られるお金が一生という社会になっちゃうんですよね。
そうなると真面目に働くのが馬鹿らしいという社会になるので、やっぱり頑張っている人ほどたくさんの富を得るというシステムは必ず必要です。人間は努力して成果を得るということに対して脳内でドーパミンが分泌されて快楽を得るという生き物なので、頑張っている人たちが努力してお金を得るというのはすごく大事なんですけれど。
問題なのが、頑張らなくてもお金をたくさん持っている人たちというのが結構たくさんいるんですよね。R代なりGという言葉もあるんですけれど、労働によって得られる対価よりも資産を運用して得られるお金のほうが額が大きいんですよね。
資本主義と富の格差
だから、真面目に頑張って働いて給料を得ている人たちよりも、もともとたくさんの資産を持っていて、それは遺産によって親から引き継がれたとかそういうのも含めて、そういう資産があるとそれを運用してどんどん雪だるま式に資産が増えていくわけですよね。
だから、資産をたくさん持っている人は頑張って真面目に働いている人よりも、何もしなくてもどんどんお金持ちになっていくというシステムなわけであって、これは資本主義経済、世界の歴史を見ても数字で証明されているものであって。
なので、このシステムがある限りは、生まれつき富がなくて頑張っているだけで資産を得ることができない、富を得ることができないという人たちがかわいそうだと思うんですよね。
なので、本当に遺伝子的に能力があってお金を稼ぐ力がある人っていうのは、別に親の資産とかなくても、自分で事業を立ち上げてお金持ちになるっていう力があるんですよね。
だけど、そういう能力がなくても、親からお金を引き継いでいる人たちは何にも努力しなくても、能力が低くても勝手にお金が増えていくというシステムがあるわけであって、それを排除するためには、やっぱり金融所得課税を強化しないといけないと。
ただ、一律に全員20%から30%に増税しますよって言うと、かなり多くの人たちの反発を食らうと思うので、僕これ前から言ってるんだけれど、やっぱり富裕層の金融所得課税からまず順番に強化していくべきだと思います。
それによって、わずかではあるんですけど、税収が増えていって、低所得者の人たちで運用している人は、今ニーサっていうシステムがあるんですけど、それは1800万円まで枠があるんですよね。
結構多くの人たちは、1800万円まで埋めるのも大変だと。
僕はもうちょっと枠増やしてもいいと思うんですよね。もっと枠増やすんだったら、やっぱり日本企業を優遇するように、日本企業の株の非課税部分をですね、もっと拡大してあげればいいと僕は思ってますんで。
なので低所得者の人たちは、金融所得は非課税でよくて枠を広げて、もっと富裕層の人たちから順番に累進課税的に金融所得課税を強化していけば、今問題とされている1億円の壁っていうもの、収入がある一定のライン、1億円とか超えるとむしろ税率が下がるっていう風になってるんですよね。
所得税の最高税率は全部含めて55%ぐらいなんだけど、金融所得課税はどんだけいってもですね、ものすごい富裕層の人たちは今予防に税金かかってるんですけど、ある程度のラインまでは20.315%で止まってるわけなので。
という感じで、富裕層から金融所得課税を強化していくのがアリだと思っております。
イノベーションと教育の重要性
あとは、やっぱり今の日本にとって必要なのはイノベーションですよね。企業が成長していくっていうことが大事なので、そういう企業を優遇する政策をとるってことは大事だと思いますよね。
能力が高いのにお金がないから起業できないっていう人たちもいるわけなので、そういう人たちを優遇するシステムももっと作る必要があると思いますね。
はい、という感じで僕は考えておりますんで。あとそうですね、本当に優秀で能力があるんだけれど、大学に行けないっていう人のために奨学金制度をですね、もっと充実させるっていうのも大事だと思うし。
あとは何でもかんでもね、今の日本人、大学出てホワイトカラーの職に就くのが偉い勝ち組っていう風潮もなんとなくあるので、そういう風潮はやめて、
ブルーカラーとか職人さんとか肉体労働とかの方が向いている人たちはむしろ無理して大学を出てホワイトカラーの職に就くっていうことを選択しなくて、自分に合っている職に就いていただいて、
日本人全体、国全体でそういうブルーカラー肉体労働とか職人さんの職業をですね、みんなでリスペクトするっていう世の中を作っていくのも大事だと思います。
はい、以上が僕の考えです。もし僕と違う意見の方とかいらしたら遠慮なくコメント欄にお書きください。ご視聴ありがとうございました。