ヴィーガンの基本的な考え
はい、こんにちは。今回なんですけれども、ヴィーガンについて私の意見をお話しさせていただこうと思います。
というのは、前々からこの動画のコメント欄で、三木屋先生、ヴィーガンについて意見を聞かせてください、とか
ヴィーガンについてどう思いますか?っていうね、質問・リクエストが結構来てたんですよね。
特に、ヴィーガンの中でも一部過激な方がですね、パフォーマンスを行ったりとか、ケンタッキーフライドチキンの前でちょっと騒いで、
そうすると営業妨害になるんじゃないかとかね、そんないろんなニュースが入ってきて、その都度ね、三木屋先生の意見を聞かせてくださいっていうね、リクエストが来てたんで、今日はね、
お話ししようと思うんですけれど、じゃあ結論から言いますと、僕はヴィーガンの方々は
個人でやるのは自由だと思ってます。ただ、僕自身は絶対ヴィーガンになろうとはしないです。
あとは、子供たちにヴィーガンを勧めるっていうのも、やめた方がいいと思っています。
いろんなヴィーガンに関する自分の考えがあるんで、今から細かくお話しさせていただこうと思うんですが、
ヴィーガンっていう言葉、これちゃんと理解してない人も一定数いると思いますんで、簡単に説明させていただこうと思うんですが、
よくベジタリアン、菜食主義と混同している方多いと思うんですけど、
菜食主義っていうのは、肉を食べない人を主に言うんですけど、その菜食主義、ベジタリアンも
細分化されていて、例えば肉を意識的に減らしているけれど、ちょっとは食べますよっていう人がセミベジタリアンとか
フレキシタリアンって言うんですよね。あとは、乳製品とか卵は食べるよっていう人たちはラクトオボベジタリアン。
あとは、魚は食べますよと、だけど肉は食べませんよっていう人はペスカタリアンっていうわけであって、
それは何を食べるかっていう分類なんですよね。ヴィーガンっていうのは、ヴィーガンの中に菜食主義者、
ちょっとかぶってるっていう感じであって、何を食べるかっていうことも大事なんですけど、ヴィーガンっていうのはその主義、主張とか倫理運動とか道徳的立場なんですよね。
ヴィーガンっていうのは、人間は動物を搾取せずに生きるべきであるっていう倫理的な原則のもとに、
食べ物も、あとは服ですよね。毛皮とか、あとは革製品、あとは化粧品なんかも動物実験によって作られているので、そういうのも反対の立場で、
あとは蜂蜜も、蜂蜜の蜜っていうのは植物の蜜なんですけど、花の蜜なんですけど、やっぱり蜜鉢から搾取しているのは良くないという考えであったりとか、
あとは開口製品、絹製品、昆虫絡みのはヴィーガンの中でもちょっと意見が割れているところもあるみたいなんですけれど、そんなこと言ったら
医薬品だってね、ほとんどのものは動物実験からできているものだし、あとは医者だってね、僕だって医学生の時はね、本当に申し訳ないなって思いながらたくさんの動物実験をさせていただいたわけですよね。
マウスとかカエルとか、あとは医者になった後でも基礎研究したりとか臨床研究する場でも、本当にかわいそうなんだけど、犬を実験に使ったりとかね、ラットとかウサギとかたくさん使っているわけなので、
医学っていうものも動物の犠牲の上に成り立っていて、それによって人間の命が救われたりとか、健康が守られているっていうのがあるわけであって、そこまではどこまで言及しているのかって僕は思うわけなんですけれど、そんなこと言ったらお医者さん書かれなくなっちゃうわけですからね、そこまでは言及していないとは思うんですけれど、僕が調べた限りではね、詳しい人いたら教えていただきたいんですけど、
ということであって、ビーガンっていうのは動物から搾取しませんよ、だから結果的にベジタリアンになるっていうことですよね、なので単なる食習慣ではなく、動物を資源、手段、商品として扱う人間中心の思考そのものを否定する倫理運動、それがビーガンというわけでございます。
栄養素の重要性
なのでこの思想自体はですね、僕100%は否定しないんですよ、ただ人間、長い歴史において雑食動物なので、動物の肉、魚、卵、乳製品といったものを摂取して健康を保ってきて人類が繁栄しているっていうのもあるわけであって、
それを全部否定してしまうと健康被害が起こると僕は考えているわけです。なので可能な限り動物から搾取しないっていう考え方は僕は賛同できるんですよ。
僕は肉を食べますけれど、大量に牛とか豚とか鳥を盗撮して、余ったら捨てちゃうとかね、そうしたら動物の命、申し訳ないと思うんですよ。
動物が命をいただいているわけなので、本当にありがたく命をいただいて、タンパク質を摂取させている、それ以外の栄養素も摂取させていただいているっていう考えは大事なんだけど、一切搾取してはいけないっていう考えはちょっと過激すぎると。
ただ個人的にそういうのをやるのは自由ですよと。本人たちが健康被害を受けることはあると思いますけど、無理してそれを自分の子供に強要したりとか、あるいは飲食店の前で栄養妨害的なことをするっていうのは良くないと思っています。
そういう倫理運動なわけなんですけど、ヴィーガンというのは。
あとヴィーガンの主張によると、例えば全世界の人々がみんなヴィーガンになると、食品関連の温室、効果ガス排出量が2050年までに70%減少するっていう、環境問題的なプラスもあるよっていうふうにも訴えているというわけでございます。
ヴィーガンって世の中どれくらいいるかっていうと、いろんなデータがあるんですけれど、例えばアメリカ国民はだいたい6%くらいがヴィーガンであるんじゃないかと、イギリスだとある調査によると2%くらいなんじゃないかと、イスラエルだと5%近くいますよとか、そんな感じで、世界中に何パーセントかのヴィーガンがいるっていうことで、
例えば著名人でも、アリアナ・グランデさんとか、あとはナタリー・ポートマン、トビー・マグワイヤーさんとか、様々な著名人、ヴィーガンを主張している人はいるわけですね。
ということなんですけど、僕、医者っていう立場から、やっぱり健康被害、これを一番心配しているわけです。
ヴィーガンだと、やっぱり肉、魚、卵、蜂蜜、乳製品っていうものを摂取しないわけですよね。
となると、栄養素が一定のものを不足してしまうわけですね。
特に考えられるのが、鉄、アヤンっていったミネラルですよね。
ビタミン類、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンD、あとはDHA、青魚などに含まれる脂質ですよね。
あとはカルシウム、タンパク質、こういったものが不足しがちになるわけなので、相当、栄養面には注意して、栄養不良にならないように気を使わないといけないわけであって、
特にその中でも心配されるのが、ビタミンB12なんですね。
ビタミンB12って、肉とかレバーとか魚とか卵にたくさん含まれてるんで、そういうものを適切に摂取していれば不足することはまずないんですけど、そういうものを摂取しませんよと。
じゃあ植物からどれぐらい取れるかっていうと、なかなか現代の世の中だとビタミンB12を植物から取るってことが難しいんですよね。
ビタミンB12っていうのは土壌に含まれてるってことが多いんですけれど、ただ、室内栽培、水耕栽培とか温室栽培とか、管理された環境で栽培された植物っていうのはビタミンB12がほとんど含まれていないんですね。
だからビーガンのためのビタミンB12が強化された野菜とか、あとはサプリメントなども摂取するには心挙げてるみたいなんですけど、ただですね、やっぱり動物から長年人類っていうのはビタミンB12を摂取してきたわけですし、サプリメントによって摂取してもですね、全部が吸収されるわけではなくてある程度排出されてしまうわけですよ。
ビタミンB12って自分の体で作ることができないので、それ考えると不足しがちになるんです。
ヴィーガンの健康リスク
実際ね、過去にビーガンの方、有名人、インフルエンサーっていう人でもずっとビーガンやってたんですけど、体調が悪いですよと。
で、お医者さんにかかったら貧血ですよとか、あるいは甲状腺の機能が低下してますよ、ちゃんと魚とか動物食品を食べないといけませんっていうふうに指導されて、泣きながら魚を食べる、サーモンを食べるとかね、そういう報道もあったわけなので、やっぱりちゃんと動物性の食品を摂るってことは大事だと思いますね。
そういうことですね。ビタミンB12はどんな問題が起こるか、どんな作用が体内であるかっていうと、DNAを合成させたりとか、あとは赤血球を作るとかね、そういういろんな作用があるわけですよ。
あとは基本的に神経の栄養になるわけなので、足りないと精神疾患、あるいは神経障害、精神疾患だと鬱病になったりとか、あとは集中力が低下したりとか、認知症が進行したりとか、眼性疲労が起きたりとか、もちろん貧血にもなりますんで、
鉄分とかもね、足りない状況の人が多いと思いますんで、肉とかレバー食べないとね、魚も食べないし、相当栄養には気を遣わないといけないということで、でもサプリメントで補強してもね、やっぱりリアルフードには勝てないわけであって、結局、栄養とかあと人体のことっていうのは、まだまだ分かっていないことがたくさんあるんですよ。
いろんな栄養素って解明されてるじゃないですか。三大栄養素、タンパク質、タンパク質の中でもアミノ酸、必須アミノ酸と必須アミノ酸があって、あとは脂質も様々な脂質があると、あと糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラル、あとはオータコイド、イソフラボンとか、いろんな栄養素が解明されてるんだけど、まだまだ未知の栄養素ってあるんですよ。
それを人間っていうのは雑食動物として、いろんなものをまんべんなく摂ることによって栄養が摂取されていると、満ち足りているっていう状況なのに、やっぱりずっと人間が長い歴史の間、食べてきたものを、当然食べないっていうのは何らかの害があるでしょうということが予想されるわけなので、
個人の自由で、個人の意思でやるのは自由なんですけど、誰かに教養したりとか、特に知識が乏しい子どもたち、自分の子どもとかに教養するのはやめていただきたいなっていうのは僕はあるわけですよね。
栄養に関しても人体に関しても分かっていることなんて、ほんとごく一部なんですよ。医学の世界で分かっていることなんてほんとにごく一部のことなので、分かってないことの方が多いので、人間の長い歴史で続けてきたことを、そのまま続けるっていうことも重要なわけですよね。
あとはよく言われているのは、タンパク質が不足するのではないかということですよね。だいたい雑食性の動物っていうのは、タンパク質の3分の2ぐらいは動物性のタンパク質として摂取するんですよ。残りの3分の1を植物から摂取してるんですけど、それがほぼ100%植物性のタンパク質だけになるわけですよね。
ただ、タンパク質を含む植物っていうのは色々あるわけであって、特に豆製品ですよね。一番有名なのは大豆ですね。遠藤豆とか。あとピーナッツ、黒豆、ひよこ豆、あとはキヤヌとか玄米、とうもろこし、大麦、小麦なども、そういう穀物類も多少タンパク質含まれてるし、
あとアーモンドとかヒマワリの種とか、麻の実とかナッツ類にもある程度含まれていますよと。
大豆に関してはアミノ酸のバランスは比較的良い方ですよね。必須アミノ酸も含まれているわけであって、アミノ酸って必須アミノ酸と非必須アミノ酸があって、必須アミノ酸っていうのは植物から摂らないといけないわけですね。体内で合成することができないので。
大豆なんかは必須アミノ酸もそれなりに含んでいるので、ある程度優秀なのではないかというふうにも言われているわけですけれど、ただアミノ酸だけじゃなくて、それ以外の栄養素っていうのも動物性の食事に含まれているわけなので、動物性の食事もしっかりとるってことは重要なのではないかなって思うわけです。
妊娠中のビーガンのリスク
子どもたちに影響が及ぶっていうのが僕が一番懸念しているわけであって、やっぱり妊娠中の方、あるいは受入中の方、ビーガンの女性が妊娠すると、妊娠中もそのままビーガンでいるっていうことになるわけですよね。
そうすると、栄養が足りなくて、低出生体重値が生まれてくるとか、それによって先天器系が付随して生じてしまうとか、あるいは受入中のお母さんのビタミンB12が欠乏することによって、子どもに対して欠乏症とか神経障害をもたらすっていうことも懸念されるし、
あとはDHAですよね。主に青魚から大量に摂取されるんですけど、植物からもある程度摂取されるんですけど、やっぱり魚からしっかりと良質な脂質を取るっていうことが大事であって、これが足りないと中枢神経の発達に害が及んだりとか、脂神経の発達に害が及んだりとかそういうこともあるわけなので、
妊娠中、受入中のお母さんがビーガンであるってことの問題点と。あとはビーガンの親から生まれた子どもも、やっぱり親としては思想なので子どもにも同じ思想を植え付けようとすると思うんですよね。で、洗脳されてしまうわけですよ。そうすると子どもの成長過程にも害が生じる可能性がありますよということ。
例えばビタミンDも欠乏しやすくなってしまうので、それによって子どもがクル病っていう病気になってしまったりとか、精神神経発達にも異常をきたしたり、低栄養になってしまうってことがありますので。
いろんなビーガンの栄養素の欠乏による病気、障害っていう報告はありますので。なので、僕個人の考え方としては最初に話した通り、大人が個人でビーガンやるのは勝手なんですけど、他人に強要しないと。特に自分の子どもに強要しないと。
あとは妊娠中、授乳中にビーガンであるってことも問題なので、それを言ってしまうとビーガンの女性は子どもを作ってはいけないってことになってしまうわけですね。
なので、そこまでの発言は今の世の中できないんですけど、僕個人の意見としてはビーガンの人は子どもを作らない方がいいのではないかってそれぐらい思っています。
というのが僕の意見です。ご視聴ありがとうございました。