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2025-06-18 36:15

第23回【研究者雑談】ビタミンって何?

知っているようでよく知らない「ビタミン」。ビタミンDの研究に取り組む谷津さん と川越さん にお話をうかがいました。

サマリー

このエピソードでは、ビタミンの重要性や種類について探求し、特にビタミンDの研究に焦点をあてています。専門家の八津さんと川越さんは、ビタミンの発見の歴史や最新の研究成果について知見を共有します。ビタミンについての研究が進む中、特にビタミンDに注目が集まっています。さまざまな生物のビタミンの違いや、ビタミンKの重要性についての興味深い議論が展開されています。ビタミンに関する最新の研究とその重要性が語られ、特にビタミンDとその治療応用の可能性について深く掘り下げています。研究者たちのビタミンに対する理解が進化し続けていることが、リスナーにとって興味を引くトピックとなっています。

ビタミンの概要と重要性
河森さん、こんばんは、よろしくお願いします。
すいません、お忙しいところ、夜遅くまでありがとうございます。
いえいえ、とんでもないです。
八津さん、大丈夫そうですか?
はい、大丈夫です。
聞こえますか?
はい、聞こえてます。よろしくお願いします。
お願いします。
今日は、急なあれだったので、録音聞いてもらう人、
そうですね。
たくさんいらっしゃるかなというふうに思いますので、ゆるゆると始めていければと思いますので。
最後にちょっと宣伝するぐらいで、あんまりクラファンとかじゃなくて、
そんな感じでいけたらなと思います。
なんとなく、八津さん各話す内容をちょっとシェアしていたんで、
あんな感じでいいですかね。
そうですね、あれぐらいでいいと思います。分かりやすい。
はい、お願いします。
お願いします。
というわけで、本日はですね、ビタミンって何?という、結構ざっくり大きな質問をさせていただいたんですが、
結構ビタミンって本当に身近によく聞く言葉ではあるんですけど、
ビタミンにもいろんな種類があったりとか、実際どんなものなのかみたいな話をですね、
ビタミンDが専門でご研究されている八津さんと川越さんのお話を伺っていければと思いますので、よろしくお願いします。
ビタミンの研究の歴史
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
では、お二人まず自己紹介から始めていただいて、ちょっとお話していただければと思いますので、
この後ちょっとバトンタッチさせていただきます。
はい、分かりました。
八津先生、簡単に紹介していただいてよろしいですかね。
はい、私、定供大学薬学部のほうで、ビタミンDの研究をメインでやらせていただいている八津と申します。
歴としてはそんなに長くビタミンD研究をやっているわけではないんですが、
ビタミンに関わる研究となると結構、そうですね、トータルでもう6、7年やっているのかなというぐらい、
何だかんだビタミンに関する研究をやっております。
はい、今日はその辺の話もいろいろできればなと思いますので、よろしくお願いします。
ありがとうございます。私、川越と申します。
ビタミンD、理学部科学科出身で、あまりそういうふうな生理活性物質っていうんですかね、
体の中の栄養素みたいな話っていうのはあまり研究してこなかったんですけれども、
偶然、今から10年前ですから2014年に、当時無職で職がない中、一生懸命職探しをしていたら、
定居大学の薬学部でビタミンDの防成しませんかっていうお誘いを受けて、
ちょっとよくわかんないけど、自分の専門が活かせるからいいかなと思って、
ちょっと軽い気持ちで始めたビタミンDがもう気が付いたらわかる、これ10年以上というので、
やればやるほどビタミンDっていろんなことがあって、今現在でもいろんな話がどんどん入ってきて、
とっても面白い、奥の深い化合物だなと思っております。
実際、我々今回、多分安井先生も同じ気持ちだと思うんですけれども、
研究やっている、いわゆる最前線と言われている我々からしてみても、
もう知らないことが多すぎると。ですよね、安井先生ね。
そうですね。
人類がわからないことがまだ多すぎるっていうんですかね。
人間の体すらわかってないっていうので。
そうなんですよ。なので、今今日ここで話していることも、
明日には別の内容に書き換わっている可能性とかってあるのが、
またこれの研究の面白さでもある、奥深さでもあるかなという点で、
お話できたらなと思います。
そして、今回ちょっといろいろ調べたんですけれども、
結構、ソースによっては書いている内容がちょっと違ったりとか、
そういうところも結構登場しているのが気になったので、
もし今回我々が話していて、
いや、これちょっと違うんじゃないのとか、こんな話ありますよみたいな話があったら、
ぜひアカデミストさんとか、我々のTwitterの方に書き込んでいただけると、
我々も参考にできますので、ぜひよろしくお願いいたします。
それと大事なことで、ビタミンD類の摂取を推奨するような医師は我々はなくて、
我々が研究で知った内容についてお話できたらなと思っていますので、
その点もよろしくお願いいたします。
八津先生、ビタミンDというのは最初どうやって見つかったかという話をしていただいてよろしいですかね。
どこから行きますか。ビタミンは何がいいですかね。
やっぱり日本人によって発見されたってところからですよね。
Dから行きますか。
そうですね。
ハンですからね。白米食べ続けていると、手足の震えとかそういうのが出てくるというところから始まった、
カッケってやつですね。ビタミンD1の欠乏症、チアミンの欠乏症ってやつですね。
医療ドラマのジンでしたっけ。ちょっと一昔前のありましたよね。
あれですごい一気にメジャーになって。
日本人が発見して、これは何だっけ、ちょっと忘れちゃった、急に出てこなかった。
名前ですか。
はい、お名前が。
お名前、鈴木梅太郎先生が、いわゆる米ぬかから発見したというので、
白米食べ続けたら米ぬかを食べなくなったのでカッケが出て、
ビタミンの研究自体が、そもそもそれを摂取しない独特な環境に置かれたときに出る欠乏症をメインとして、
じゃあ何かこれを防いでる化合物があるんじゃないかっていうところが切り口の研究がやっぱり多いかなっていう話を聞いているとありますよね。
そうですね、多いですね。例えばビタミンCなんかもそうですよね。
そうですね、ビタミンCって言ったら八津先生の前の研究テーマにも繋がると思いますけど。
ビタミンCだと、いわゆる大航海時代ですよね。
外にずっと船の上で生活していると肌がボロボロになってきたりとか、お腹がスカスカになってきたりとか、
血管がボロボロになってきて、血血して、それで死んでいってしまうっていうところから、
ビタミンの何が大事なんだっていうところで、結局換気水とかから含まれているビタミンCっていうのが見つかってきて、
やっと最近この数年ぐらいですかね、やっとなんかいろんなこともやっとわかってきてかなっていうような印象ですね、あれは。
ビタミンCって、僕少しやってたんですけど、実は皆さんビタミンCっていうと抗酸化みたいなイメージがすごい強いんじゃないかなと思うんですけども、
抗酸化以外の作用っていうのが実は結構あるっていうのがわかってて、DNAとかの就職に関連してたりもするんですね。
そこが結構いろんな面でクリティカルに効いてるんじゃないかっていうことが最近わかってきてて、
ただの抗酸化物質っていうような認識から、最近はそういうDNAレベルの、そのDNAの就職みたいなところにも関連してるっていうのが、
この10年ぐらいですかね、わかってきて、
あと、これはさっきの一番最初に言ったビタミンを摂取することを推奨する話ではないっていうところにもちょっと繋がるんですけども、
抗酸化物質って結構難しい、抗酸化抗酸化って言うんですけど、
じゃあ取れば取るだけいいのかっていう話で、最近実はそんなこともなさそうだぞっていうことがだんだんわかってきてて、
ビタミンCっていうのがCだと、取りすぎるといろいろ悪影響が、ちょっと具体的にあんまり言うとちょっと疾患面になってしまうのであんまり言わないですけど、
取りすぎは基本的には良くないっていうのが、最近報告が増えてきたかなっていうような感じなんですよね。
だから生態の中で、いわゆる抗酸化物質が消せるような酸化ストレスってやつがあるんですけども、
酸化ストレスは実はある程度はあった方がいいんじゃないかみたいな、
最近そういうのが増えてきた領域かなっていうふうに思いますね。CとかあとEもそうですかね。
そういう話聞くとやっぱしあれですよね、
一昔言われていたことと今言われていることの内容っていうのがどんどん書き換わっていくっていうのが、
生理活性物質の枠組みになるビタミンにも当てはまるかなとは聞いてて思いますよね。
だから最初ビタミンCも解決病ってことですかね、
それを防ぐための因子だけだと思われていたら、実はだけじゃなくてというので、
いろんな疾患にも関与しているんじゃないかというような話が出てきているっていうのが、
ビタミンの最前線というか常に前線が前に置き換わっちゃうので、どこが最前線かわからなくなってしまっているのが現実かなというのがそれが思います。
ビタミンDの最新の研究成果
なので我々今やっているビタミンDも全く同じで、
大体100年ぐらい前にビタミンDっていうのが、狂病の患者さんという骨が弱くなる患者さんがいて、
ちょっとやつ先生間違えてること言ったら先生言ってください。
狂病の患者さんにビタミンDを、最初はタラっていうお魚の油を投与するとそれが改善するっていうようなところから始まって、
そこの中からビタミンDが狂病を防ぐ、いわゆる骨を形成するっていうんですかね、骨形成に関与するものっていうもので最初見つかったんですけれども、
これが時が経つにつれて本当に見つかるは見つかるは、いろんな作用が見つかるは、こんなところに作用してます、こんなところに作用してますって、
本当に日進月歩で内容が書き換わる、やつ先生の方はきっと詳しいかなと思いますけれども。
何が正しくて何が間違っているか分からなくなってくるぐらい、
本当にいろんな話がどんどん入ってくるっていうのが、ビタミンD、特にDって活性が、私の勝手なイメージかもしれませんけど、
ビタミンDって他のビタミン類よりも活性が強いっていうそんな風なイメージで見てて、
とりあえず何かに聞く、何かの生理活性があるっていうのが判明するのがビタミンDなのかなって、
これはあくまで私の個人の感想なので、本当か正しいかどうか分かりませんけれども、
なのでそういう意味で、我々が東洋凝膜膜症の改善のある治療っていうんですかね、
それにビタミンDが関与しているっていうような研究、今それでクラウドファンディングやらせていただいてますけれども、
そういう風な、特にビタミンDもいろんな話が出てきちゃってて、
私もこうやってビタミンDの研究をしていると、ちらほら話が入ってくると、
最近ですと、心臓の細胞、心筋の細胞に対応して、心不全を防いでる効果があるんじゃないかっていうような話まで入ってきていて、
何が何だか常にいろんな新しい情報が入ってくるので、どこが最前線か分からないという状態ですよね、本当に。
そうですね、結構この界隈、ビタミンの界隈、いろいろな話を聞いて、やっぱり思うのは、
ターゲットタンパク質が決まっているものっていうのは、やっぱり研究が進むのが早いなっていう印象なんですよね。
ビタミンの中でも数少なく、ビタミンD需要帯っていう名前のタンパク質があったり、
それ以外にも標的タンパクがいくつか分かってきているっていう、直接結構して何かするっていうのが分かってきている印象なので、
Dって、そういう意味では非常に研究者の味方って言ったらですけど、
研究者的には非常に進めやすい研究対象だったのかなっていうようなのは一つありますよね。
それで多分、わーっと進んできている。
最近、最初のターゲットが分からない効果っていうのもあるぞっていうので、
そういうのもみんな研究してきているっていうのは長いんじゃないかなって思いますね。
話し逸れちゃったんですけど。
一昔前ですと、ビタミンD需要帯、レセプター、いわゆるポケットが見つかって、
そのポケットにはまることによって作業が、いろんな作業が実際あって、
ビタミンDはその作業で全てが成り立っているって思われていたのが、
実は、もうちょっと時間が経つと、いやいやそんなことはなくてと。
ビタミンDのポケットにはまらなくても、直接ターゲットのタンパク質、
ターゲットの生理化する物質に作用することによって作業が発現するっていうものも見つかって、
だから、どんどんどんどん塗り替えられているというので、
特に今私がビタミンDの研究をやっていて面白いなと思うのは、
一昔前、ビタミンDのレセプターってものが見つかって、
その後、ビタミンDのレセプターを経由することによって、いろんな活性が見つかって、
その活性を使って、その標的に対する創薬研究が幅広く行われたのが、
1990年代から2000年代に、
その頃、ビタミンDを使って、
日本でいうと9種類くらい、医薬品として認可されているようなものができているんですけれども、
ビタミンDが、同時に副作用も見つかるようになってしまいまして、
ビタミンDのレセプター、そのポケットに作用することによって、
血液中のカルシウムの濃度が上がると、
それによって骨を強くしたりとか、
過剰に摂取すると、過剰症といって、高カルシウム結晶といって、
ビタミンDの新たな研究
血液の中でカルシウムが出てきちゃって、血管詰まってすぐ死んじゃうみたいな、
そんなふうなものがあったんですけれども、
レセプターを介する作用を標的にすることは難しいよね、というのが分かった段階で、
創薬研究者がビタミンD創薬から、わーって今、
ビタミンD創薬を使って、
ビタミンD創薬を使って、
創薬研究者がビタミンD創薬から、わーって今、
抜けていって、本当に全く誰もビタミンDやらなくなっちゃったんですけれども、
最近そうではなくて、レセプターを介さない作用が見つかって、
それを標的にすれば副作用も起こらないというような、
新しいビタミンDの研究が今まさに始まりつつあるかなと思っているのが、
特に面白いなって私は感じています。
ビタミンの多様性
そうですね、ビタミンD、結構そういう、
進んだからこそ分かってきたこと結構多いですよね。
僕的には生物学的に面白いなって思っているのは、
ビタミンの話に、全般の話にまた戻っちゃうんですけど、
生物によってビタミンって違うっていうのが、
個人的には結構好きな話で、
ビタミンって自分から摂取しないといけないものっていう、
バイタルアミンなので、バイタルの必須なもの、アミンなので、
基本的には自分から積極的に摂取しなきゃいけないものっていうような形で、
名前がついているんですけども、
例えば、実験動物というと、マウス、
その辺にいる野ネズミ、ラットですよね。
その辺とかって、彼らはビタミンCは取っているのかっていうと、
実は彼らは体の中でビタミンCは作れるっていうやつだったりとか、
あとは、ラットは作れるんですけど、
モルモットは作れないんですよね。
ヒトも作れるんですよね。
あとは、ビタミンDかな。
ビタミンDってやっぱり日光に当たるっていうのが大事じゃないですか。
日光に当たって活性化されてっていうのが大事だと思うんですけど、
実は地中にいるネズミさんで、裸でばねてみっていう子がいるんですけど、
彼らって、いわゆる我々が生態内で利用しているようなビタミンDって体の中にないんですよ。
でもすごい寿命が長いっていう動物で、
ビタミンDって別に寿命に関係ないんじゃないのっていう話も、
そういう意味で言われたりとか、
でも逆にビタミンD少ない方が寿命が短くなっちゃうんじゃないかっていう研究もあったりとか、
結構さっきから言っている通り、情報が錯綜している段階であるので、
はっきりしたことは言えないんですけど、
結構動物によって必要なものっていうのが違くて、
じゃあなんでネズミ、マウスラッドは必要じゃなくて、
人間にはビタミンCが必要なのかっていうところなんですけど、
人間はどうやらビタミンCを体で作る機能っていうのが、
全ての人類で抜けちゃってなくなってるんですよね。
その遺伝子がないので、ないっていうか変異しちゃって活性がないので、
その機能なくなってるんですけど、
なんでなくなってるのかっていうのが実はまだ分かってないんですよね。
そうですよね。進化することによって不利な方向に働いていく、
いわゆる対価という言い方にもなっちゃうかもしれませんけど、
なんで生物種によってそんな差が出てしまって、
そして我々、高等生物という言い方なんですけど、
我々のような人類に、なぜビタミンCを体内で整合性する
作用がなくなってしまったかっていうのは、
本当にシュークな進化論の話まで始まると、
ビタミンは全然終わりが見えない旅っていうのは感じますね。
ビタミンって一括りにすると、
同じような化合物みたいな認識をされちゃうことが結構多いんですけど、
たまたまビタミンっていう名前が付いた必須の栄養素なだけであって、
別に化合物の形として全然違うものだし、作用も全然違うものなので、
括るっていうのもどうなのかなって、僕としては個人の意見で思うんですけど。
それは思いますね。私もどっちかって言ったら有機化学の方から、
いわゆる化合物の構造から、切り口から研究する意味としていたしましても、
例えばビタミンCとビタミンDってもう全く別のものなんですよ。
そうですね。
そもそも使用性ビタミンと水溶性ビタミンっていう、
そういう言葉って皆さんご存じの方もいるかもしれないんですけども、
水に溶けやすいか水に溶けにくいかって、
そもそも有機化合物として全く正反対の性質を持っていて、
なのでビタミンDの研究をしてますっていうと、
じゃあビタミンCもやればいいじゃんとか言われるんですけども、
分かりません。どこから説明したらいいんだろうみたいな。
なので、よく一括りにしてCとDって近いから、
だから全く、きっと似てるようなものなのかなって
勘違いされることっていうのは確かに安井先生の言う通り、
私も感じることが多いですね。
そうなんですよ。どうしても薬学部の教員なので、
学生に教えたりすることもあるんですけど、
どうしても一括りで教えがち。
ビタミンって名前がついてるから。しょうがないんですけどね。
グチグチ言ってますけど。
結構ビタミンってそれぞれの機能が全然違くて、
それぞれ相互作用してたりなんかもするんですけど、
やっぱりそれぞれ一個一個作用が、
今日はちょっとCとDにだいぶ寄ってますけど、
ビタミンKなんかも健康面ではすごい大事ですし、
ちょっとだけKの話していいですか?
そうですね。Kの話ぜひよろしくお願いします。
ビタミンの健康への影響
今偏ってるんで、ぜひよろしくお願いいたします。
ビタミンKって、いわゆる新生児ですね。
生まれたばっかりの赤ちゃんにK2シロップって飲ませたりとかね、
しないと頭部の出血とかね、
ビタミンKって血を止める作用がありますんで、
出血しやすくなっちゃうんですよね、Kが少ないと。
昔実際事件があって、
Kを取らせないようにした看護師だったかな、
医療従事者がいて、そうする、それがいいんだって言ってやった結果、
赤ちゃんが死んでしまったっていうような事件が実際にあって、
今はもうK2シロップ飲むのが当たり前になってるんですけど、
こういったのも先人たちのKがないっていう状況がどういうことを起こすかっていうのが
積み上げられた結果なんですよね。
例えば母乳中にビタミンKが全然入ってこないとか、
そういう研究もされてますし、
Kが腸内細菌で結構構成されるっていうのがあるので、
腸内細菌がしっかりしてくるまではK2シロップ飲ませましょう、
みたいな話とか、そういったところで結構、
先人たちの研究の結果が今、
我々の当たり前の健康につながってるなっていうのが、
最近、子供育児しながら思うところですね。
そうなんですね。全ての栄養素、それは人生においてそうなのかもしれませんけど、
何でも過ぎるっていうのは良くないんですよね。
取り過ぎも良くない。取らなすぎも良くない。
過ぎると結局そういう風な色んな不具合というのが出てしまうと。
少し前にあった話で、例えば原発事故が2011年にありましたけど、
その時に放射線が怖いと極度に怖がりすぎて、
自分の生まれたばかりの赤ちゃんを全く太陽の外に、
家から一本も出さなかったケースがありまして、
それで狂病になってしまったと。
やっぱり放射線が怖いというのも確かに理解はしてますし、
そればっかりしないとしょうがないところもあるんですけれども、
やっぱり何々しすぎるっていうのは人間の身体にとって良くない。
我々は進化してきた中で、適度にどうこうするっていうのが、
よって成り立ってる面があるので。
ビタミンKの話もそうですし、今の日の光に当たらないから、
ビタミンDができなくなっちゃったような話もそうですし、
なのでそういう意味では、先ほど最初のところで過剰に摂取したり、
そういうのを推奨する話じゃないっていうんですけれども、
良いものだからといって取りすぎも良くないなっていうようなところに
繋がるかなと思いますね。
そうですね。Dを取りすぎるとやっぱりカルシウム濃度が上がりますし、
上がりすぎちゃいますしね。
CとかEの取りすぎは最近いろいろ話題になっています。
そうなんですね。
あと、今何喋ろうと思ったんだっけ。
ごめんなさい、出てこなしちゃった。
よかったらビタミンAの話とか何かあります?私全然知らないんですよ。
そうですね。目の研究やってるとビタミンAなんじゃないかっていう話、
すごいよくされるんですよ。
ビタミンAって結構真剣保護作用が非常に強いので、
昔はAが大々的に眼科領域は来てたんですけど、
どうもAの話は今落ち着いて眼科領域は落ち着いてるかなっていうような感じですね。
結構Dに近い雰囲気なので、数少ない標的タンパク質が見つかってる。
そうなんですね。
なので、結構Dと同じように進んでいるなという感じではありますね。
やっぱり神経系に対する作用が非常に強いですね。
今我々もDで目の話をまさにしてる最中で、
ビタミンDを前に1回お話しさせていただいた時も、
ビタミンDと目の関係みたいなところでやつ先生が話してくださいましたけど、
やっぱりDが体内濃度で高いと目の保護作用があるとかって言ってましたよね。
あるかもしれないって感じ。
あるかもしれないっていう話がほらほら最近見えてきた。
相関関係はあるけど、介入してもそんなに改善しないかなっていうような感じなんで。
思い出しました。死の話です。思い出しました。
やりすぎって話なんですけど、
ビタミンCの欠乏症って今多分日本人ってあんまりなりづらい病だと思うんですけど、
医療的な面から2パターン、ビタミンCの欠乏になりやすいものがありまして、
1つが糖質の患者さん。この患者さんっていうのは実はビタミンCすごく不足しやすいんですよ。
なんでかって言うと生野菜取れない。カリウム制限がかかるので、
生野菜とか果物を取れなくなるんで、ビタミンCの中がガクンと落ちると。
というのが結構昔からわかってるんですけど、もう1個が最近わかってきた話で、
自閉症の子どもたちっていうのが実は結構ビタミンC欠乏になってる子が一定数いるんじゃないかっていうことが最近笑い始めてて、
症例報告なんですけど、変色、好きなもの、一定のものしかないっていう方向になってきて、
ビタミンCが入ってるものを取れない、取らないってなってきて、
そういうビタミンCの解決病に近い症状が出てくるっていうのが近年わかってきてるCの話ですね。
まだ出てきてないけど、きっとDとかAとかも出てくるんじゃないかな。
なんかDも自閉症の話ってチラホラ臨床ですかね、そんな話が。
D濃度と自閉症みたいな話もなんかチラホラ聞いてますし、
だからまだ我々がわかってないビタミンのいろんな作業っていうのがやっぱり気がついてない山ほどあるんだなっていうのは感じますよね。
それだけいわゆる創薬、私はどっちかって言ったらもう薬に、いかに薬につなげられるかっていう方向から見ちゃうんですけども、
新しいものが見つかれば、それを活用した医薬品開発につなげることができる、とってもまだ奥深い分野なんだなと思いますよね。
そうですね。研究対象として非常に興味深いし、
僕、今前はCやってて、ちょっと一回離れたんですけど、なんだかんだまたビタミンに戻ってきて、
やっぱりまだやらなきゃいけないこと、わかってないこといっぱいあるので、
ちょっとあとどういうことをこれからやっていこうかなっていうのをまだまだ悩んでいるところではあるんですけどね。
ビタミンDもやっていく中で、実はもうビタミンDって一括にされてますよ。
ビタミンD2があって、ビタミンD3があって、そしてD4があって、D5があって、文献量とD6、D7まであるみたいな、そんな風な。
それはサイトにもよるんですけれども、そんな風にビタミンDって一言に言っても、我々普段摂取してるのはD2。
D2ってのは植物由来で、キクラゲとか。
キノコ類?
D3は竹とか動物由来のものなんですけれども、我々普段ビタミンDって言うとD2とD3の話ばっかりなんですけれども、
実はD4、D5とかっていうのもあって、それってあんまり活性?
いわゆる今まで知られてるレセプター、ビタミンD需要帯に対する作用があんまり強くなさそうだから放っとかれたものが、
ビタミンの研究の進展
実はビタミンDレセプターじゃなくて別のタイゲットタンパクに作用することによって、それが薬に繋がる可能性もあるんだなっていうのを、
もうそういう風な研究まで始めると、多分命がいくつあっても足りないんだろうなっていうくらいの、本当にいろんな盛りだくさんなテーマなんだなっていうのは思いますね。
そうですね、ビタミンEなんかも抗酸化、ビタミンとしてなんか有名ですけど、ビタミンEの抗酸化作用をなくした化合物っていうのがもうあって、
抗酸化能をなくしたビタミンEだとどういう作用があるかっていう研究なんかも。
なるほどね、それをあえて取ってしまって、じゃあビタミンEの他の姿を探そうみたいな、そういう感じですか?
そういうのも結構最近、ここの数年で研究がだいぶできてるんで、まあそうですね、それこそ最初に言ってましたけど、今言ってることが明日違ってるっていうのが。
そうですね、特にこの分野ってすごいいろんな報告があって、どんどん変わっていく。
ビタミンというとちょっと古い化合物って誤解されることがあるんですけど、だけど決してそんなことなくて、どんどん新しいものが見つかってる。
ちょっとチャンスかもしれないんですけれども、私のような合成化学者がビタミンDを合成してる、その合成化学者が全然いなくなっちゃってて、もう全くいないんですよね、周りに。
なのでビタミンDが今後新しい標的の活性が見つかる中で、ビタミンD合成してる人がいないっていうのはちょっとまずいんじゃないかなって、逆に最近そうも思い始めてきて、
もう研究対象が尽きない分野かなと思います。
そうですね、生物系の領域からすると、ないことで何が起きるかっていうのばっかり注目されてきて、結局まだその方向から脱出でないところがあるんで、そこが多分脱却できたらもう一歩この領域は進むんじゃないかなと思っておりますね。
なるほど、合成化学者ももっといろいろ作って、いろいろ評価していかなきゃいけないんだなとは思いながらも、なかなか海の中をさまようようなそんなふうな気分で。
ですね。
はい。
じゃあちょっとそろそろ。
そうですね、そろそろじゃあうだうだだらだら話しちゃいましたけれども、じゃあアカデミストさんの阿部さんの方にちょっと一回戻します。
はい、ありがとうございます。
私自身もすごくビタミンってすごくよく聞く、一番メジャーな化合物みたいなそんな印象があったので、こんなにそもそもビタミンって一括りにするもんじゃないのかっていうところとか、
毎日のように新しい発見があるっていうことがすごくエキサイティングで面白いなというふうに思いました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
ちょっとお時間になってきたんですが、今現在八津さんと川越さんはビタミンDを研究対象として扱っていらっしゃるということで、さらにこれまでのビタミンの研究って足りないとどうなるかというところが脱却できていないというお話だったんですが、
お二人はそれを治療と予防、糖尿病網膜症の治療と予防に役立てたいという研究をされているかと思うんですけど、最後ちょっとその研究の説明をちらっとしていただいてもよろしいですか。
糖尿病網膜症って糖尿病の三大合併症のうちの一つだと思うんですけど、やっぱりだいぶ進展してからしか治療薬っていうのがやっぱりない状態が続いているので、もう少し早い段階で介入して、
今使われている治療に行く前の段階で何とか止められたらいいんじゃないかなっていうふうなことを考えて、今研究を進めています。
できれば転眼化して何とかベンチャー企業にして立ち上げて、ビタミンDの転眼製剤で糖尿病網膜症の治療予防っていうところができたらいいかなというふうに考えております。
なるほど。ありがとうございます。今、研究を進めるためにクラウドファンディング実施中というところで、そちらもちょっと最後、皆さんにご説明をお願いいたします。
クラウドファンディング先月の末から始めさせていただいて、今もう折り返した段階で今45パーセントまで、皆さんのご支援のおかげで今45パーセントまで到達しております。
ここから最後、もうひとのび100パーセントまでいけるように、我々も啓発活動の一環として、このクラウドファンディングにご活用させていただいて、ウォーマーク症というものをもう少し世間の皆さまに知っていただく形で、この研究を広めていって、最終的には研究費といった形で、
皆さまから寄付をいただければいいなというふうに考えております。最終的には糖尿病ウォーマーク症になっても、糖尿病になってもウォーマーク症を心配しないでいいという世の中まで追いつければいいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。ありがとうございます。
ちょっと多分これからこの八津さん、川越さんの、ぜひ皆さんのアカウントもフォローしていただけると、ビタミンの情報なんかも、もしかしたらいろいろ発信いただけるんじゃないかなと思いますので、ぜひぜひフォローもお願いいたします。
ありがとうございます。
本日は八津さん、川越さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
おやすみなさい。
失礼します。
アカデミストトークスをお聞きいただきありがとうございます。アカデミストではクラウドファンディングにチャレンジする研究者を募集しています。アウトリーチ活動をしながら、ご自分の研究に共感するサポーターを集めることに関心のある皆さん、ぜひお気軽にお問い合わせください。
それではまた次回、アカデミストトークスでお会いしましょう。
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