ハートに火をつけろ。
こんにちは。創業期のスタートアップ投資に特化したペンチャーキャピタル、ANRIの代表、さまたANRIです。
この番組では、毎回様々な企業家精神を持った方をゲストにおいてし、企業背景や目指す未来など、
その人を突き起こす熱について、深く掘り下げていきます。
今回は前回に引き続き、MPower Partners代表のキャシー松井様にお越しいただきました。
キャシーよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回、キャシーがどんなバックグラウンドで生まれて育ってきて、
そして、ゴールドマン・サックスについて、
ウーマノビクスというのをなぜ提唱されたのか、みたいな話をしていたんですけれど、
今回、MPower、MPowerって何年前にスタート?
2021年5月、立ち上げました。
2021年にMPowerを立ち上げるところの、結構僕びっくりだったんで。
みんなびっくり。
ゴールドマンを退院されて、MPowerを立ち上げるところになったのか、
みたいなところから伺えればなと思います。
私が26年間、同じ会社、バークリー・ショーケンスの全職も含めて、
日本株スタジスの職、30年間もやりつけましたというか、これ以上。
もちろん、見事に私が退職してから、ボーンと日本株が最高値打ちましたので、
もう悲しくてしょうがないんですけれども、それを置いておいて。
当時ですね、2020年頭ぐらいに、私もちょっと卒業したいということが、
実は私の父がアルザイマーズ認知症に診断され、
すでにそういう老人ホームみたいなところ、アメリカに住んでましたので、
ただ私、4人兄弟の中、唯一1人海外に住んでいたので、
なかなか家に帰れないことも多かったし、
ちょっと柔軟的な、より柔軟的な生活を目指していたんですけれども、
なかなかGSにいる間は難しかったのが正直一番大きかった。
ただ残念ながら、私が退職する2020年12月末の3週間前に、
血が急になくなったんですよ。
その前に、私のパートナーの2人、村上ゆみ子さんと関美和さんと、
3人とも、それぞれキャリアジャーニーが違いましたけれども、
長年の友人だったんですね。
私とゆみ子さんはゴールデンサックスで、彼女営業だったんですけれども、
私は16年間一緒でした、働いていたのは。
BCもそうだけど、200ミリオン預かって、それを5000ミリオンとかにできますかとか、
そういうテーマというか、200預かって5000にできるかっていうレベルの企業家がいっぱいいれば、
必然的にどこの世界のBCも一生懸命来て、必要だったら究極的には日本語もラーニングしてくるはずなので、
素晴らしい会社、スケールの大きい企業がどんどんできてくれば、
全部解決するなと思いながら、いろんな会社を投資していく。
シルコンバレーといつも比較しちゃうんですけれども、無理ですよ。
もっと良いパラレルはフランスとかね。ヨーロッパ大陸じゃないですか。
似たような企業文化、似たような社会、フードとか。
で、フランスとか北欧、昔全然企業買って、あるいはベンチャーに就職するなんて、
もう恥ずかしすぎて、親が絶対友達に言わなかった時代あったじゃないですか。
今はかっこいいとかね、すごい成功例も出てるからこそ、そういう憧れのエコシステムになってるんです。
日本は手前というか、入ったところかなと思いますので。
まさにね、僕も去年聞いて一番なるほどなと思ったのがニクラス。
アトミクのニクラスが日本に来た時に、彼はEUというマーケットでどうやって来たかって話をするじゃないですか。
それが一番参考になった正直。
やっぱり素晴らしい、ベイエリアのVCっていうのは、なぜベイエリアが今こうなってるのかって誰も興味なくて、
こういうルールだからやってなきゃだよって言うけど、ニクラスはEUっていうマーケットを、
ヨーロッパっていうマーケットをなぜこういう風にしてきたかっていう。
あの話の方が全然日本人とは学びになる。
相性はいいですね。
すごくコンペティティブなマーケットでどう勝つかじゃなくて、
このマーケットをどうやって作ってきたかって話があったから、やっぱり彼は本当にすごい参考になった。
そうですね、テンプレートになれますね。
そうなんだよね。
キャシーと僕は、多分特にダイバーシティとか女性起業家とかの活動の中で、いくいろいろ話すことが多いけれど、
女性起業家、日本でいろいろ応援してきて、今どういう機会があるとか、なんか思うこととかってある?
はい、実はちょうど年末に共同パートナーの関美和が書いたブログ、ぜひ皆さんA社のサイトを見てください。
そこに、いわゆる本当の投資団のでかい機会って、誰も見てない隠れたところが一番おいしいじゃないですか。
そのコンテクストの中で、日本の女性起業家があるかなと私たち思ってるんですよ。
本当にどの領域でも同じだと思うんですけれども、
それをもう少しお手伝いというか、助けが必要かなと正直思いますね。
すごくわかる。僕ら女性企業家にたくさん投資させてもらってきて、
彼女たちの挑戦とか話とか聞いていくと、
ほとんどの答えが、情報が来ていないということに帰結する。
やっぱりマイノリティとは何かというと、情報が回ってきにくいということなんだと思っている。
なので僕ら今収録しているサークル、オフィスを作っていて、
女性企業家こそ入れている。
それは少なくとも僕らは情報が早いし、
いろんな企業家入れて、情報が早い企業家の情報が回ってくるから、
情報がマイノリティな人たちのどうやって解決するかというときに、
物理的に近くにいるというのが、僕は一つの方法だと思っている。
素晴らしい。まさにインナーサークルに入れることによってね。
そして、これ過渡期の現象で、必ずしも全てがハッピーではないと思っているんだけど、
すごく伸びている女性企業家は、パートナーがスタートアップの人が多い。
これは一時的な情報の不足をパートナーから補給しているんじゃないかなと思っている。
これはすごく面白い現象だし、でも過渡期かなと思う。
これ過渡期の情報で、そうじゃなくても情報が取れるような時代になっていくべきだと僕は思っているから、
そうなっていくといいなって思いながら応援しているかな。
面白い。
面白いんだよね。
我々がちょっとしたリサーチしか行っていないので、
もっともっとこの辺の日本の女性のみならず、外国籍の企業家も、
韓国人とか中国人もたくさん、我々も会っていますので、
本当に優秀ですごいアンビッションもすごいでかいので、
ぜひ彼らと彼女も応援したいなと思いますね。
本当にそう思う。
あとはもう最後に、キャッシーが個人的な野望というか、
これから挑戦していく中で、世の中に何をしていきたいか、もたらしたいかとか、
こういう世界が実現したら人生楽しいなっていうことってありますか?
そうですね、私の人生の中で一番転換期になったのが、
36歳の時にガンに診断された時なんですよ。
でもちょうど私が前の年、どうでもいいランキングですけど、
当時アナリストにとって大事なインスティテューショナル・インベスター誌のランキング1位を獲得し、
そして同年にゴーマン・サックス日本の初女性パートナーに昇格されたんですね。