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2025-12-02 30:55

#039 未発見の価値に挑むソーシャルセクターから学ぶ、事業づくりのヒント【ゲスト:クロスフィールズ代表 - 小沼大地さん】

今回のゲストは、

「新公益連盟」共同代表で、「NPO法人クロスフィールズ」代表理事の小沼大地さん。

小沼さんが「新公益連盟」、「NPO法人クロスフィールズ」の代表になるまで、

NPOとはそもそも何なのか、スタートアップとどう違ってどんな役割を持っているのかをお聞きします。


●エピソード詳細

・ソーシャルセクターの特性

・小沼さんのこれまでのキャリア

・クロスフィールズの取り組みについて

・青年海外協力隊に参加したきっかけ

・シリアに行って学んだこと

・ソーシャルセクターとビジネスセクターの協働が生むもの

・「子ども食堂」という現象について

・オランダの「リペアカフェ」というモデル


●Forbes Japan 12月号「ソーシャルR&D」対談

https://forbesjapan.com/articles/detail/83812


●ゲスト紹介

小沼 大地 https://x.com/daichi0715?s=20

青年海外協力隊として中東シリアで活動した後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにて勤務。2011年5月、ビジネスパーソンが新興国で社会課題解決にあたる「留職」を展開するNPO法人クロスフィールズを創業。2011年に世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shaperに選出、2016年にハーバード・ビジネス・レビュー「未来をつくるU-40経営者20人」に選出される。著書に『働く意義の見つけ方―仕事を「志事」にする流儀』(ダイヤモンド社)がある。2024年より新公益連盟の共同代表も務める。2児の父で、少年野球チームのコーチや小学校のPTA役員など地域活動にも積極的に取り組む。


●番組へのメッセージフォーム

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●起業・資金調達の相談

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サマリー

このエピソードでは、NPO法人クロスフィールズの代表である小沼大地さんが、ソーシャルセクターとビジネスセクターの接点について語り、社会課題に向き合う重要性や、自身の活動を通じて得た経験などを詳しく掘り下げています。また、NPOの価値やその認知向上の重要性についても触れています。小沼さんは、ソーシャルビジネスを通じて得た経験や教訓についても話します。外交的な背景や留学経験を通じて、社会的な課題を解決するためのビジネスの可能性を探求しています。特に、シリアでのマイクロファイナンスプロジェクトに触れることで、社会の豊かさと経済成長との関連性について深く考えるようになったことが印象的です。クロスフィールズの代表である小沼さんとの対談では、ソーシャルセクターが持つ未発見の価値やそのビジネスモデルが、地域社会や経済発展に与える影響について掘り下げられています。特に、子ども食堂という新たなコミュニティの形が、社会的なニーズに応える重要な役割を果たしていることが強調されています。このエピソードでは、クロスフィールズの代表・小沼大地さんをゲストに迎え、ソーシャルセクターの新しい価値観や地域社会の繋がりへのニーズについて探ります。

ソーシャルセクターの役割
こんにちは。創業期のスタートアップ投資に特化したベンチャーキャピタル、ANRIの代表、さまたANRIです。
この番組では、毎回様々な起業家精神を持った方をゲストの呼びし、その人を突き起こす熱について深く掘り下げ、熱くためになる話をお届けしています。
今回のゲストは、新興益連盟共同代表で、NPO法人クロスフィールズ代表の小沼大地さんにお越しいただきました。
本日は小沼さんがクロスフィールズ、そして新興益連盟の代表になられるまで、NPOってそもそも何なの?
スタートアップとどう違ってどんな役割を持っているの?みたいなことについてお話を伺えればと思います。
じゃあ、大地お願いします。
はい、よろしくお願いします。
何から聞いていこうかな。
ソーシャルセクターの人、うちのさんはエティックの人というか、もはやメーカーの人なので、NPOの人でも2人目かな。
なんだかんだスタートアップの人と、あとは非常に偏った番組なので、漫画家ガスに耐えてるっていう。
みんな起業家精神を持った人たちが出てくる。
そうそう、いろんな産業でちょっと普通じゃないなってことをやってる人。
ノットアホテルにいる林さんという、世界で一番星を取っている、この前また星3つ取ったんで、という特殊な人で、
特に僕が好きなのは、あんまりみんな出てこないタイプの変わった人、うちのさんとかも含めて。
にね、ほりはほり聞いてるってことで。
第一が僕的にすごく面白いなと思うのは、ソーシャルセクターのNPOの代表をやってるってことと、業界団体のリーダーをやってるってこと。
あとは、僕的には結構ビジネスセクターと共通プロトコルを持ってるタイプの第一世代なんじゃないかな、個人的には勝手に思っていて。
僕はほぼ同い年、同世代でやってるし。
ビジネスセクターにバキバキやっていたが、ソーシャルセクターもいて、両側と会話ができる、同友会かな?の会話とかも含めて、結構両側話せる人って意外とレア。
そうね、やっぱりソーシャルセクターはどうしても目の前の課題にとにかく向き合うという、これは素晴らしい特性でもあり、なんかもう癖みたいなところがあって。
ゆえに違う世界の人と話す暇がない。話す暇があったら目の前の課題をっていう、それが素晴らしいところでもあるんだけど。
ゆえに翻訳しないと価値が世の中に伝わっていかないっていう、そういうところがあるなって常に思いますね。
目の前のニーズにものすごい向き合える。
企業家も結構いろんなタイプがいて、そういうタイプの人もいるんだけど、どっちかというと対局を見に行くタイプの人もいるので、対局見に行くタイプの人は結構いろいろ話せる。
スタートアップ側だと多分ソーシャルセクターと比較的近しいのは、リブゼンスの共同創業者のカズラさんとかケンスとかが比較的ソーシャルセクターの中でも近い。
あとラクスルの共同創業者のトネカさんは今ソーシャルセクターにいるし、スピーの創業者の北田さんは今ソーシャルセクターもやられている。
結構クロスオーバーしている。リボリビングドアじゃないけど、行ったり来たりできる人たちがいて、僕的には自分の世代の行ったり来たりできる人たちが結構貴重だなと思っているので、行ったり来たりできることのきっかけとかを含めていろいろ聞ければなと思っております。
クロスフィールズの取り組み
ってことで、児玉さん何者なんですか?
そうですね。たぶんこの番組聴いている方は全く知らないと思うので、ちゃんと自己紹介をさせていただくと、もともと大学はひとつ橋大学社会学部になるところを出て、ただもう大学時代はラクロスというスポーツをやっていたんですけど、ずっと体育会系でやっていて。
ラクロスガチ勢。
ガチ勢でやっていて。U21日本代表とかだったのよ。そのレベルまでやっていて。
かなりガチ。
そう、かなりガチでやっていて。そこから何を持ったか。青年海外協力隊でシリアに2年間行き、シリアの田舎の村で人口2000人ぐらいのところでアラビア語で生活をするっていうのをして、
今度また何を持ったか、今度は六本木のマッキンゼルという経営コンサルティング会社で働き3年間。
そしてある意味でいうと、さっきの話と重ねると、国際協力とかの世界でやっている人たちとビジネスセクターっていうところをつなぎたいっていうふうに2つのところに身を置いた自分だったらできるんじゃないかと思って立ち上げたと。
なので、クロスフィールズという団体名にも込めたんだけれども、いろんなフィールドをクロスするっていうのが必要なんだと思ってやったのよ。
初めてですか?
そういう感じ。
なるほどね。クロスフィールズっていう団体はまず何者なんですか?怪しいんですか?
怪しいですね。今のところあんまり炎上はしないですね。極めて精錬な団体としてやってるかなと思っているんですけど。
大企業の社員の方々をいろんな形でNPOだとかソーシャルセクターに触れてもらうきっかけを作ることをやっているという形かなと。
創業からずっとやってる取り組みでいうと留職っていうふうに名前つけてるんですけど、留学じゃなくて留職、留まって職務に当たってくるっていう形で。
例えばパナソニックのエンジニアの人を半年間インドのNGOに行ってもらって、そこでエンジニアの人がエンジニアの力を使って現地のNGOの製造プロセスを変えたりすると。
例えばこういう企業の人の専門知識を使って課題解決をするっていうのを日本企業にとってみれば人材育成だろうというふうに言い張って、人材育成のフィーを日本の人事部からガッとMBAよりもこっち行きなさいって言って取りながらそのお金を元に国際協力をしまくるっていうそういうモデルを作ったり。
これ結構長くやってる。
これもう15年ぐらいやってるので。
多分この5年ぐらいでプロボノとかのワードとかと若干クロスオーバーしてきたのかな?
そこだけじゃなく、例えばローンディールというところがレンタル移籍っていう形でスタートアップと大企業を繋いだりだとか、こういういわゆる越境的な学びっていうものの先駆け的な動きとして2011年から始めているという感じかな。
ある意味でちょっとした産業みたいな形になっていって思った感じだったり。
だいぶメジャーになってきた。
単純にMBAとか、僕今年MBA行ってますけど。
単純にMBA行くとかよりもそういう本当に現地で学んだりとかするし、それは文脈的な研修という文脈と社会貢献的な文脈と混ざってる。
2011年当時で言うと、当時グローバル人材って言葉がめちゃくちゃバズワードだった時があって、そこに乗っけてこのプログラムをやっていったっていう感じで。
そこを本音とは立て前みたいな感じで、立て前としてグローバル人材って言って、本当にやりたいのはソーシャルなことを関心を持っている人たちをスパイ的に大企業の中に増やしていくっていうのが僕がやりたいこと。
そういう感じの活動をやってて。
確かにね。大企業側にプロトコルが通じる人がいるかいないかっていうのは結構ありますね。
両側にバイリンガル的に話しできる人が必要で。
まさにリボルニングドアで行ったり来たりできる人が。確かに僕も多分両側に行き来させてもらったというか、すっかりお世話になっている新小池連盟の合宿、何回行ってんだろうと思って。
社会課題の重要性
そうだよね。一番来てる人だと思う。
一番合宿最高さんの近くに来て、毎回なんで登壇してんだろうと思いながら。
それをさせていただいているからこそスタートアップ側に対しても、ソーシャルセクターで今こういう世界観がありますと。
スタートアップでもこういうことをやっていて。
今度僕ら、うちのファンドのメンバーで子ども食堂の見学をさせてもらったんですけど。
合宿がきっかけでね。
そういうことをやっていくと、僕らはいつも言ってるのは社内で、社会課題っていうのはいろんな場所にいろんなものがあって。
営利組織、さらにスタートアップで解決できるのはものすごいなろうだから。
別に僕らはそれでいい。
けど社会課題がどういう場所があって、それを解決するのにどんな人がどういうふうに頑張ってるのかはちゃんと知っておこうね。
じゃないとスタートアップで何でも解決できるって勘違いする野郎が生まれて、これは寒いからって話をよくしてる。
ちなみにちょっとだけクロスフィールドの話に戻ると、最初は今みたいな人材育成的なモデルでやってたところが。
2015年ぐらいから普通にビジネスセクターの割と大事な言葉として社会課題って言葉とか。
大企業で言うとESG、SDGsというものだとかが大事な言葉になってきていて。
これなんかビジネスのキーワードとしてちゃんと知らなきゃまずいらしいぞというようなそういう潮流が出てきて。
そこに合わせて僕らは今クロスフィールドのメインの事業としては、大企業の役員とか役職者の人たちに1週間か数日間で社会課題の現場に来てもらって。
大企業が一体どういうことをやっていくと本当に社会に良いことができるのかっていうことを考えてもらうっていう。
そういう学んでもらうフィールドサビって呼んでるんだけど、そういった事業を展開していて。
そういう本当に今はなので本音と当たり前が一致してきていて。
社会課題をしっかり深く見た上でちゃんと大企業が経営をしていかないと社会がおかしくなっちゃうでしょって話を言うと。
それに対して企業がそうですねって言ってそれを学びたいんでって言ってPを下さるっていう。
そういう時代になってきたなっていう感じ。
結構いいことやってますね。
そうそう結構いいことやってるんだよ。
これだからそういうワードとか産業になってくる前だから本当に結構無理くりそういうワードとか世界観を作ったわけだよね。
そうだからこの後NPOの価値みたいな話もするけどやっぱりまだ価値と認知されてないところ価値だっていう風に社会に提示するのがNPOの役割だと思っているので。
今もうだからそれが当たり前になってくるとますます難しいところに行きたいっていう風に思っちゃうっていうのが自分だったりNPOとしてのあり方。
普通だったら稼げるモデルできたらそこを量産すればいいじゃない。そうしないっていう。
私が第一に企業化するお金はそういう部分ですね。
小沼大地の背景と経歴
そういうのをやりたくなっちゃうしコスパ論じゃなくてこういう世界があった方がいいじゃないかってなっちゃうんですよね。
これちょっと小沼さんの追い立ちのあたりを若干掘ってきたんですけど
体育会からの協力体に文脈がなさすぎてエネルギーが余っていることは間違いないんですが何があったんですか?
もともと教師志望だったのよ。中高の社会科の先生になるっていうのが大学ぐらいの夢で。
人に一番影響を与える仕事は何だろうって言った時に今まで会った大人が中高の博士だったからそうなろうと思ってそれで教師になろうと思っていて。
それで社会科の教師になるのに社会見たことないのはねえだろうと思ってどうしようかなと思ってみんなが就活してる間に電車乗ってたら
吊り革に青年会が協力体のシーンって書いてあった。
あの吊り革効果あるんだね。
あれで説明会行ったらむちゃくちゃ面白い人がいて俺こっちだなってなってそっちに行ったっていうほんと出来心。
なるほどこれは出来心ですね。
ちょっとバックパッカーでやってたみたいのはあるけどもう一段突っ込みたくなったのは本当に吊り革。
この吊り革でブロフィレに大学院も出てるじゃない?
大学院に在籍させてもらいながら行ってる。
これは僕のキーワードとしては弱いところかもしれないんですけど割と保険は取るタイプで。
大学院とか留学とかも選択肢も横で並べていろいろやった結果大学院行きながら協力体に行ける選択肢が最強だという風に思って行ったという感じですね。
大学院は出たことになった?
なったなった。行ってる間も社会学の勉強団みたいな感じで教授に行ってもらって。
企業家にもいます。自分の分野を論文に仕立て院に行きながら企業をする人っているんで。
そういう感じで一応院に取ったかだって別になんでもなかったんだけど。
でも一応院に3年でね。
学生来る時そういうの必死だよね。
そうね。だからオール院するっていうよりは少し報道力を組むみたいな感じのことは昔からやった気がする。
私も大学1年卒論出した後にダブルっていう大技を使って。
そうなんだ。すごいね。
1年だからまさにギャップイヤー。
ただ日本でギャップイヤーって認められない。今は変わったかもしれないけど。
だから卒論出し終わって2月に卒業しないって決めて卒論だけ落としてもらって。
なるほど。
翌年あげてもらう。
あれですね。よくない団体が言ってた積極的休学ってやつ。
僕らがお世話になってるエティックさんが僕らが学生の頃から積極的休学の勧めっていうね。
どんどんダブルオーみたいな活動をやったっていう。
どちらかというと俺はエティックコミュニティ全然知らなくて。
帰国して帰ってきたら自分がやってるような生き方みたいなのに名前つけてくれたなって思って
エティックコミュニティにその後出入りしたっていう。
そういうパターンだった。
確かに。そうなんですよね。
そういうギャップイヤー的な自分の中で一直線で繋がっちゃうんじゃないですか。
受験して大学はってやったら就活始まって就職してっていう。
ここに挟むっていう。僕ら世代だとそんなにまだ多くなかった。
あと常々ちょっと変わった方に行くの好きで
天野ジャック精神みたいなのが常にあって。
普通4大で体育会やってたら大企業行くじゃないっていうところで
なんか嫌だと思って教師になろうと思ってたのも天野ジャック精神だし
協力といったら普通その後イギリスの大学院とか行くだよね。
だいたい賢い系の人は。
なんだけどあえてビジネスの真ん中に戻ってみるみたいな感じで。
今もスタートアップじゃなくてNPOに自分いる理由って結構そこかなと思ってて。
今メインストリームなものよりもこっから跳ねるかもしれないとか
シリアでの経験と学び
まだ誰も知らない場所にいるのが超好き。
なるほど。これで行ってみたシリアはどうだったんですか?
そうですね。いろいろあって一つには今クロスフィールドを創業するに至る
いわゆるソーシャルビジネス的なものに現地で触れることになって
それが大きかった。
マイクロファイナンスあるいはマイクロクレジットって言われているものが
ちょうど世界でオハマドユヌスさんっていう今のバンガラディッシュの大統領が
ノビル平和賞を取ったタイミングぐらいに僕は現地に派遣されて
そしたらNGOがマイクロファイナンスだってなってて
グランディ銀行が出来上がってアプライズしてるって。
それが世界的に流行っててその中に僕はマイクロファイナンスのプロジェクトを
現地でやらせてもらって
ビジネスと社会型開発って一緒にこんな風に出来るんだっていうのを
多分みんながチェンジメーカーって本とかで読んでるときに
僕はシリアの村で現地現物でソーシャルビジネスってこんな感じかっていうのを
知っちゃったんだよ。
あれはもう抜けられなくなるようなハマり方だった。
一方で僕ら5条さんも投資させてもらってるんで
5条さんは世代に僕らも近いし
ソーシャルセクターに近いサイドからスタートアップ化していった
ああいう風に自分もやろうとかなんなかったの?
でも時代じゃないかな。
新手順も僕仲いいんですけど
彼も最初マイクロファイナンスをNPOでやってたんですよ。
Living in Peaceって。
彼の場合は最初はやっぱりあれって
稼ぐモデルにしていくというよりはNPOでかかるものだ
っていうもので最初始めていて
どっかでティッピングポイントを超えて
これはマネタイズして資本資金の力でやっていった方が
広がるぞってなって5条ってなったと思う。
っていう風にこの間も話をしていたので
時代的に僕が起業した2011年っていうものは
そんなに社会課題解決型ビジネスがスタートアップでやるよりも
NPOでやってた方が自然な流れで
NPO側にビジネス的なメソッドを使うっていうのが
ほぼブルーオーシャンだったので
こっちやってた方がインパクト出るぞっていう時代だったのよ。
そっちをやっていくっていうので
割とマーケットってわけじゃないけど
トレンド的にそっち側を自然と選んだ感じだったかなっていう気がする。
面白い。
ここでシリアでいろいろ見て
東京戻ると。
これずっとシリアにいるとなすがないと。
そうね。やっぱりさっき言ってたね
大学院を保険にかけてるくらいの男だから
そこまでの弾力がなかったような気がするなというのはあったかなって。
これ協力隊って基本2年だった?
2年。
みんな帰ってきて
一般的には留学とかしていくのが多い?
協力隊の中に技術系の人もいるから
技術系の人はそうしたら現場に帰るって感じもあるし
あと国際協力に絶対入る人もすごく多い。
楽しい仕事。
国連に行くとか。
国連育ちじゃいかに行くとかってのはすごく多い。
あとシリアで
もう1個今のソーシャルビジネス的なものに出会ったってことと
もう1個は
これ今にも繋がる価値観なんだけど
経済的に成長していくっていうことと
社会として幸せかとか
個人として幸せかっていうのが
せひれしないなってことを結構感じたようなところがあって
綺麗な相関にはなってないな。
ちょうどシリアが中心国って言われる国
当時内戦の前で
一人当たりGDP1000ドルぐらいになるぐらいのタイミングだったのよ。
それってちょうど中心国って言われるところで
一番幸せな状態で
経済が発展するとその分社会が良くなっていくみたいなところだったので
僕からするとGDPで数万ドルあるっていう
日本っていう国から見たときに
経済的には数十倍日本の方が豊かなはずなのに
精神的な豊かさとか社会の豊かさみたいなところで言うと
全然シリアの方が豊かに見えたのよ。
僕から見ると。
これ何?みたいなのが
ずっと23歳ぐらいの時から
そのクエスチョンマークが
灯り続けて20年経ってる気がする。
それを追い求め続けているっていうのが
もう一個の
ソーシャルビジネスっていうのは
テクニック的なものじゃなくて
自分の探求する問いみたいなものとしてあるような気がしている。
社会の豊かさと経済成長
今の話聞きながら
自分もインドネシアの公衆衛生の自殺とかしてたな。
してたね。いつ?
インドネシアの文化人類学みたいなゼミだったので
先生はもともと
ジャイカーとかの委託の研究で働いたので
そうなんだ。初めて知ったその話。
いい研究ですよ。
インドネシアで毎月1回
子どもたちの体重を測る
で死亡率が下がる。
インドネシアの当時の公衆衛生の大問題は
インドネシアってもともと土着の宗教があって
それにイスラム教がかぶさっているので
土着の宗教の概念が残っているんですよ。
子どもが健康に育つように
切ったへその大地に擦り付けるっていう
これで死んでるんだよっていう
なるほどね。
これをやめさせるっていう
なるほどね。
でもこれは現地の信仰なんですよ。
分かる分かる分かる。
大地の神様に感謝をしているんですけど
めちゃめちゃ残菌ですよっていう
いかに月1回の体重を測って
体重管理するとやっぱり
肋骨に乳脂脂肪率が下がるので
それ越させるために
お菓子とかを配るっていう月1回ね。
作ると得ですよとか
そういうのをひたすら研究してるゼミにいたので
そんなことやってたのね。
だからなのね。
ソーシャルセクターの重要性
こちらはこちらで理解をしているっていう感じ。
私はそういうのが好きなんですよ。
やっぱりこういう風になってんだなっていうのと
本人たちの世界観
哲学とかと経済発展とかが
どういう風に重なり合っていくのかみたいな
5人組が残ってたのよ。
日本が軍事戦争をした時に
いわゆる5人組っていう統治の仕組みを残してて
今でも5人組に近いような
村でお金を貸し合って
共同体を保持するっていう仕組みが
まだ残ってますねインドネシアは。
それって僕からすると
豊かさに結構つながっていって
5人組で助け合うことをすると
人々はめちゃくちゃ幸せになるので
そういうカルチャーが残っている
子ども食堂の成長
途上国を
すごくいいんだけど
例えばアフリカでも備え組み的なものがすごい残ってるんだけど
めんどくさいと。
それでフィンテックがガンガンにそこを
引き開いていって
そうすると経済的に発展するけれども
5人組は解体されるっていうこと
これって本当にいいのかなっていうのが
今の自分の問いだったりするっていう
マイクロファイナンスさん
特に初期のグラミン銀行とか見てても
基本的に連に近いもん
5人組とかを作っていて
相互監査してるんですよねあれ
あれは非常に有効に働くっていう
なのであれはソーシャルキャピタル的な
つながりをうまく
ビジネスモデルの中に飛び込んだっていう
ビジネスモデルだったなっていう風に思っていて
僕個人的にスタートアップへの期待は
ああいうソーシャルキャピタル的なものを豊かにする側の
サービスとか
プロダクトみたいなものがどんどん出てくると
経済発展と社会発展が連関するので
そういうサービスがね
この日本という国から出ていいんじゃないか
個人的には期待してます
まさにまさに
僕ら人文系の研究に奨学金とか出してるんだけど
人文系の研究とかのクロスオーバーした方が
出るんですよ
理工系の研究とかの世界観は
また違う世界なんですよね
人文で
学会に行くと
ミャンマーの部族の
舞踊とか
土器とかの話は出てこなかったので
でもねこういう世界観の中で
これとテクノロジーを組み合わせると
物がよく回るとかの世界観を
割と好きで
僕ら小学生だったら結構そういうところかな
やっぱ人文知
AIとかコードに行くと
哲学とかの世界になってくるんですよね
我々は
何が幸せかって話じゃない
我々何が幸せかっていうのを
アルゴリズムで超改善していくので
そのベーシックなアルゴリズムの考え方ってのは
哲学なんですよね
っていうのが僕らがいろいろ考えて
スタートアップの中で人文系とかっていう理由
なるほどね
僕もビジネスセクターは今張られてしまっているけれども
ちょっとはもうかじりながら
やってる身からすると
ちょっと前のWEB3とかDAOとかの時とか
今のAIの話になってきて
すごくソーシャルセクターで感じている価値観が
これめちゃくちゃ
いろいろ伝えられることあるなって最近
思うような気がして
WEB3はインターネットっていうのが
ヒッピー的なカルチャーから来た時の
より戻しなんですよね
ただヒッピー的なカルチャーのより戻しの
WEB3って思想と
仮想通貨が儲かるって話とかが
微妙に絡まり合いながら
うまくいってるうまくいかなかったりしてるのが面白くて
ただテクノロジーは定期的に
週期でそのヒッピー的な
思想とか共同体思想みたいなものに
変えろうとする
ベクトルがあるんですよ
僕らはこういうところでちょっと夢を見てしまうんですよね
こういうのがうまくなると
人ってもうちょっと
幸せをテクノロジーでエンパワーメントできるんじゃないかな
っていうのが
スタートアップで見ているもの
個人的にはソーシャルセクターとビジネスセクターの
共同というのはそのレベルでの
共同が起きるとめちゃくちゃ楽しいだろうな
っていう風に僕は思っていて
面白いんですよね
子ども食堂的な地域の
繋がりみたいなものをどのように
テクノロジーでもっとブーストしていくのかみたいなことって
いろいろできるんじゃないかなっていうような
気はしていて
どっかでまとめて私も語りたいんですけど
子ども食堂と
うなぎのナルセとかを比較したいんですよね
うなぎのナルセって
日本で一応フランチャイズ記録なんですよ
これ2年で400店舗
なんだけど子ども食堂って何個あるんだっけ
1万超えたっていう
多分ね
世界最速のスピードで
何かの店舗が自主的にでき上がっているような
世界観で子ども食堂と立ち上がってて
これねビジネスセクターの人
気づいてないんですよ
とんでもない現象
社会のニーズだよね
僕らもファンドのGBで
子ども食堂っていうものを
1回見ないといけない
って話でさっき言ったけど
行くことにした
ちなみに今の話で思い起こすと
1995年に阪神大震災が起きて
1998年にNPO法ってものが
上がってきて
実はインターネットの普及のスピードと同じように
グンと指数観戦的に伸びていたものが
NPO法人だったんですよ
5万までいったからね
2010年ぐらいまで
今そしてそれが落ちている
という局面なんだけど
NPOも子ども食堂も
すごい近い市民が
人々が社会のために
何かしたいと思った時に
どうすりゃいいんだろうが分かんないところへの
答えとして世の中に提示されて
グッと伸びたっていうもの
次回のところで
また進行歴レベルの話を聞きたいんですけど
ヒントとして
子ども食堂ってものが何者か
子ども食堂ってスタートアップで
謎の存在だと思うんですよね
これはですね
ムスビエという団体に
しっかりと確認取らなきゃいけないんですけど
それなりに認知してるつもりなので
代弁的に話をすると
NPOというものは2015年くらいに
日本から始まった
世界でも稀に見るモデルで
元々はあるお母さんが
地域の子どもたちと一緒に
食卓を囲むような場所が作りたい
っていう風に言って始まったと
それが一つの文脈では
貧困世代に対して
食事を提供するという形の
社会的な一つの意義があったと
ただ貧困世代に食事を
提供するって言って来たい子どもは
ゼロな話題ですよ
なのでそうではなくて
これはユニバーサルに子どもたちが
食事を地域で食べる場所なんだと
たぶん言葉としては地域食堂の方が近くて
地域の中で子どもたちを
という共通の誰でも好きな
コンテンツと食事というものの
合わせ技で子ども食堂という場所に
人が会するというものですと
子ども食堂という場所があるわけじゃなくて
いろんな店舗とかを借りてやってて
月一だったり週一だったり
っていうくらいの定期開催をする
ということをしている人たちが
世の中に一万人いると
これ中学校の数を超えまして
全国の
小学校の数ぐらいも増えていく
原則無料がルール
格安
ものによってゼロ円から変ならしい
高級食材を使っているようなことをやりたいというお母さんもいるので
そうすると千円とか取ったり
っていうこともあるので
これも何もルール決まってないのですよ
世の中的に
民族学的に面白いのは地域共同体って基本的に
薄くなっていく方向性にある
はずなんですよ基本的には
これはやはり
寺とか集会所とか公民館とかの機能だったものを
代替するものが
突然大量に発生した
っていうのが
多分民族学の研究されてると思うんですけど
僕最近
民族学好きでして
文化人類学とか好きなんで
日本ってテクノロジーとか
どんどん進んでいって
資本主義的にも結構発展の
後期で入っているんですけど
なので共同体機能を
いろんな人が欲していて
共同体の再生
同士多発的に一斉にできて
1万箇所できたっていうのが
スタートアップなのか知らないんですけど
日本ってこういうニーズがある
そう本当その通り
僕は社会学的な見地でいうと
これはコミュニティとか
地域の自助作用が
働いているものだなと思っていて
地域に住んでいると
PTAと自治会が死んでいってるんですよ
明確に
男性ドミナントな価値観で
やっていて
ここに行っても楽しくないということで
ただ一方でミレイエル世代の人たちが
地域に入っていく中で
社会的な繋がりをみんな求めているんだけども
それを発揮する場所がない
そこに現れた子ども食堂っていうもので
それが一気に何かしたいという人たちの
ニーズをガッと捉えて
共同体がガッと増えたっていう
すごいことだよね
これねもっとね
世の中の人気づいた方がいいと思って
地域社会のニーズと価値
前回進行育連盟っていう団体の合宿で
数上級で衝撃を受けて
このご時世で
減っていくはずのものだったものが
増えていってる
やっぱりその人が何かを
求めてるんだよ
しかも求めてる人がいるんだけど
やりたい人が増えてる
そうね
ニーズはだから子どものニーズがあるというよりは
地域に繋がりたいと思っている人たちが
いっぱいいるっていう
そこなんだよね
要はPTAの三角とかではない
っていうのがまた
面白いですよね
ハブがやっぱりローカルって
コミュニティっていうのは基本的に小学校っていうのが
そこら中にあったので
そこの保護者組織から
連なる地域組織ができた
これの機能の代替が
多分できてきてる
もう一回ちゃんと
そういうの勉強したいなと思うんですけど
多分これからそういうフォーマットが
たくさん出てくると思う
例えばリペアカフェっていうのって
これは地域で
子ども職場って比較的
女性の参画が多いんですよ
男性が取り残されているってのは結構
絶対に出るはず
例えばオランダのモデルだとリペアカフェっていうのは
地域にあるいろんな壊れたものを
一箇所に持ってきて
元はメカニックの
おじいちゃんたちが直す
っていうのを見ながら
見ながら
みんなそこで飲んだり
食べたり会話しているっていう場を作ってる
あのベーシックには
所さんのガレージと同じでないかもしれない
そうだからおじいさんたちもそれが
かっこいいし楽しいし
元々良さそうなものが活かせるという
そこのおじいさんたちが
孤独にならずにむしろ地域に貢献するっていうモデルを作って
ちなみにリペアカフェは
リペアしているのは物ではなく社会です
っていう風に言ってるんですけど
いい話だね そうそう
でもすごいよね こういうモデルが多分
これからNPOとしては
これから開発できるかなと思っていて
そこに勝負があると思っている
そのフォーマットの開発みたいなものは
ソーシャルセクターの業界全体で考えて
これね私は
気が付くとですね
こういう社会学研究とかと
NPOの人間になってちゃうんで
これ大丈夫なんですかね
めちゃくちゃマニアックな話をしてますけど
これはスタートアップだと新しい波として
知っておいた方がいいなと思うので紹介させてもらいました
ありがとうございます
ということで第39回は
今回は
小沼さんがそもそもどんな人間で
なぜシリアに行ったのかから
そもそもソーシャルセクターって何なんだろう
とか今エリアで起きていること
日本で起きていることなどを詳しく伺いました
新公益連盟の紹介
次回は
小沼さんが代表している
新公益連盟
というところが何なのかというのと
今改めてNPOと
スタートアップで何が違ってどんな
仕事があるんだろうということについて
伺いたいと思います
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それでは次回も楽しみに
圧倒的な未来をつくるのは君だ
ハートに火をつけろ
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