ハートに火をつけろ
こんにちは、創業期のスタートアップ投資に特化したベンチャーキャピタル ANRIの代表 佐藤安里です。
この番組では、毎回様々な企業活性質を持った方をゲストにお呼びし、 その人を突き動かす熱について深く掘り下げ、熱く多面なるお話をお届けしています。
今回は、ANRIで主催しているフォトアワード【夜明け前】の特集です。 ゲストは、ライターで【夜明け前の目】を一緒にしている山内裕康さん。
そして、第1回の受賞者であるアーティストコレクティブ GCマガジンのメンバーの伊藤早手さん、鈴木東儀さんにお越しいただきました。
本日は、【夜明け前】で考えている写真家・製作者のクリエイターの支援、 そしてグランプリのGCマガジンさんが考えている今作っている作品や今後について 深く掘り下げていければなと思っております。
みなさんよろしくお願いします。
ということで前回もお話したんですけれど、 私たちANRIとしては、思いを持って【夜明け前】というフォトアワードをやっています。
その中で賞金と製作支援のところをやらせてもらっているんですけど、 どういう考えでどういうことをやらせてもらっているのか、山内さんからご説明をお願いしてもいいですか。
グランプリを取った方には創作支援金300万円と、翌年に写真集制作に取り組んでいただくことと、 あと個展の開催をしていただくこと、これらのサポートをさせていただいております。
熱い。
本当そうですね。
これ、第一回でもお話があったかと思いますけれども、 写真家の方々、デビューして東流網を通ったはいいが、デビューの戸場口に立ったはいいが、 そこから活動していくというのが非常に難しいという現状があります。
いろんな難しい面はありますけれども、経済的な難しさというのもかなり大きいであろうというところで、 まずはグランプリを取っていただいたら、翌年の活動というのを他方面から、写真家としてやっていく上で、 考えられる活動のあらゆる方向からできるだけサポートしたいという考えから手厚くさせていただいております。
とにかく写真表現で食っていけるというか、写真表現のプロフェッショナルになってもらうのが一番だなと思ってます。
そのために何ができるかなというときに、写真プロフェッショナルの表現者としては、大体写真家のプロフィールで見ると、何のアワードを取ったかという話と、出した写真集と展示がプロフィールのほぼ全てを。
アートの常識なんですかね。こういうログになっているのって。
そうですね。アワードを載せるのと、展示の経歴を載せるというところまでは、どのアートのジャンルでも共通ですけれども、写真集というのは写真に特殊なところかもしれませんね。
写真集で表現するというのが、写真の場合は一つ大きな柱として、活動の柱としてありますのでね。
というところの、全ての部分をどうやって応援するかと。
将来的に木村伊平賞ですとか、特別な名前で指名されてくっていける人になっていくための階段の部分の、甘やかしたいわけではないが、そこをしっかりと有望な人が羽ばたける場所を作っていく。
というのが、この写真産業については結構大事だなと思っています。
なかなか丸ごとそれだけやれるアワードというのはないと思うんですね、現実的に。
そういうことをやっているところも、なかなかこれまでなかったんじゃないかとは思うんですけれどもね。
どうなんでしょうかね、丸ごと支えていくよという形がいいのかどうかはちょっとやってみないと。
これはまさに実は、GCの皆さんにもいろいろ意見を伺いたいところですけれども、僕らもどこまでやるべきか、逆にどこから先はプロとして自分で頑張ってもらうべきかというのを、
今模索している最中です。何を考えているかというと、僕らはスタートアップというものを投資して大きくなっていく、その後に上場とかして、
世の中のインフラを支える会社を作るというのを支えているんですけど、そこでもやっぱりいろんなサポートってあるんですよね。
経営をどういうふうにサポートするかとか、またバックオフィス、ジムをサポートするとか、僕らのここのオフィス、収録しているオフィスだと、
このオフィスに僕らのメンバーは25人しかいなくて、あと100席は全部スタートアップがいると、これ無料で全部提供しているんですけれど、こういう場所で勉強会を提供するとか、
いろんな人を紹介するとかなんですけど、そういう機能はあるけれど、ここから先はプロとして自分でできなきゃダメだよね、というのをやめていることなんです。
僕らも夜明け前という考え方で、この写真の産業でこういうことをしたいので、一回この辺までサポートしてみようと思うんですけど、
ここはやりすぎだよねとか、ここはもうちょっと手厚くしたほうがいいのかというのを、今ちょうど第1回と皆さんの活動とかを振り返りながら、これからアップデートしようかなと話している最中ですね。
まあ手探りですね。手探りでございますね。やっぱり写真産業であんまりこういうアワードがないので、
ただやっぱり新世紀もワンウォールもやっぱりその素晴らしい会場で展示をするっていう。
それこそ銀座みたいな場所で、一定の広さで一定の期間でちゃんとその企業の冠とかもらったものを展示するっていうのが、やっぱり素晴らしい予信になるっていうのが、
過去の受賞者みたいとも明らかに間違いないなと思うので、そういったものも当然支援の一個だなというのを模索している。模索しながら六本木にギャラリーを作ってみたりしているっていうのが、我々の今ナウですっていうところですね。
今名前が出ましたキャノンの写真新世紀だったりリクルートのワンウォールっていうのも、最終的には銀座のギャラリーだったりとか東京都写真美術館で受賞者の展覧会をやってましたけども、始まった時っていうのはすごいこじんまりとしたところで手作りでやってたんですよね。
まあ始まりはそういうものかなという気はちょっとしておりますけどね。
ちらちら森ビルの方にアピールをしていまして、いつか森ビルが森美術館の一角で受賞者やってくれませんかとかも来ないかなと思いながら、いいアイテムなかなか、あそこは結構いろんなものやれますからね。
ゴリゴリでアートっぽいものから、結構比較展までやってますから、これかかってこないかなと、全然かかってこないですね。
結構いい活やってると思うんですけどね。
確かに、近々第1回受賞者としてね、このGCマガジンが登場するにも近い。
ということで、そんな僕らの中で皆さんがプロレスチャーとしてもっと羽ばたいてほしいっていう支援させてもらった中で、今GCとしてどういうものを作ろうとしているのかをぜひ伺えればと思うんですけど。
それは、鈴鹿サーキットを貸し切って、自分たちの車を手押しで一周するサーキットなんよ。
はい、一回引きましょう。
めっちゃ頑張って手押しで一周して、ゴールする瞬間を写真に撮るっていう。
売店で撮りたい。
売店で撮るっていう作品。
大盤カメラですね。
っていう作品を作って、この前夏にもうそれは撮り終えてて、展示どうしようかみたいな話をしている最中ですね。
今回もね、どこから突き込むんですか?
まず、車のモチーフっていうところは継続している中で、多分労働みたいなテーマですかね。
そうですね。夜明け前に受賞した作品と続いているところもあるんですけど、決定的瞬間みたいな言葉を使ってて、
決定的瞬間って完成した最高の一枚みたいな、マスターピースみたいな考え方に対して、
もっとその前に観察とか準備とか、そういうものがめちゃくちゃ含まれているのに、
それは作品として見られないみたいな、その一つの風習が僕らは気になっていて、
それを作るまで、鈴鹿サーキットをゴールするまでのみんなの険しい表情とか、すごい緊迫した様子そのものを作品にしようということで、
鈴鹿サーキットの作品は進行してますね。
この1個のシリーズは撮影ができたんですけど、これは制作支援金でやったんですか?
そうですね。
どうなった手応えは?
いやでも結構ありましたね。
結構?
いけんだ!みたいな。一周押せんだ!みたいな。
多いですよ。
めっちゃ真夏だったんですよ。
夏にやりたくて、一番しんどい時期に労働感がある。
本当に僕たちはスタイリッシュな映像が撮りたかったんですけど、無言で頑張って押してて息だけ出てるみたいな、息だけ聞こえるみたいな映像を撮りたかったんですけど、
本当に真夏だから水なくて、水取ってきて!みたいな、水どこにあんの!みたいな、喧嘩してる映像になっちゃったんですけど。
結構キキ迫る感じ。
逆にめっちゃリアルだなって。
ずっと車を押しているのが労働であり、決定的瞬間に至るまでのいろいろなことであり、
写真を撮るための準備。
エナジーがずっと持続している感じというか、それそのものが決定的瞬間の一枚に値するんじゃないかみたいな。
ゴールの瞬間を決定的瞬間と仮定して、そこの瞬間の写真を撮ってみると。
毎回プレゼンテーションの聞き行ったりとか、今年から恵比寿の展示。
結構有名な作品とか有名な作家の発言とか振る舞いとかを結構モチーフにやるのが多いなっていう。
あれも、恵比寿の展示の時はドモケンの。
あれ本当にやってたんですかね?
アサヒカメラで特集であったんですよ、写真の撮り方講座っていうのが。
これあのそうですね、本当に聞いている方は何を言っているか分からないと思うんですけど、
ドモンケンっていう伝説、教科書のような方がコンクリートブロック、レンガ。
レンガを振って写真とトレーニングをしたっていうエピソードがある。