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ハートに火をつけろ!
こんにちは、創業期のスタートアップ投資に特化したペンチャーキャピタル、ANRIの代表、佐又安里です。
この番組では、毎回様々な企業家をゲストにお呼びし、企業家を突き動かす熱について、深く掘り下げていきます。
今回は、前回に引き続き、トリリオンゲーム、Dr.STONE、アイシールド21など、数々のヒット作を生み出されました漫画家の稲垣理一郎様にお越しいただきました。
稲垣さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回はですね、全ての台本をぶっちぎって、ひたすら僕が聞きたいことを聞いてきたので。
ありがとうございます。
今回はですね、ちゃんとですね、リスナーさんから事前にXで質問を受け継げてたくさんいただいたので、そこからピックアップしていくつか伺った上で、
理一郎さんのこれから挑戦したいことなど、いろいろ聞いていきたいなと思ってます。
いろいろ質問をですね、もらってまして。
1個目まず、これは僕らが投資させてもらっているRNAの技術を使って薬を作っていこうという会社で、
これはリチャード小松さんというですね、本当に天才研究者の人で、天才研究者なんで、Dr.STONEにしてくれるかなと思ったら、全然アイシールドの話が来たっていう話です。
アンリーさん、稲垣先生、こんにちは。私は博士研究者であり企業家でもあります。
稲垣先生の作品にはこれまで何度も背中を押していただき、今日まで頑張ってくることができました。
熱いな。
ありがとうございます。
お二人に質問です。
稲垣先生の作品の中、もしくは漫画一般でこれから起業する人や、何かにチャレンジする人にぜひ見てもらいたいシーン、セリフ、ストーリーはありますか?
私自身、アイシールド21のMr.ドンVSガオーのシーンでの頂きへの道を見つけたなら、ただ登る。これいいシーンですね。
という言葉に何度も勇気をもらいました。
特に研究生活や企業前の困難な時期に支えとなりました。ご回答いただけましたら幸いです。
ありがとうございます。
ぜひ見てもらいたいシーンと言われると困ってしまうんですけど、あえてあげるなら、本当に最初の最初なんですけど、ドクターストーンの最初で石化している時に、その間何にもできないから、センクーっていう主人公がずっと数字を数えてるんですよ。
数えてますね。
もうこいつ頭おかしいですけど、その理由が何かっていうと、目覚めた時に冬に目覚めたら裸一貫で死ぬから、絶対春に目覚めなきゃいけないから、暦を絶対に失っちゃいけないっていうので、ずっと1、2って秒数を数えてるんですよね。
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この漢字書きたくてドクターストーンを始めた。
面白い。
6つはすごい地味じゃないですか。地道な努力みたいな感じじゃないですか。人間やっぱりいい加減なので、楽なことでピョンといきなり成功できるんだったら、それはそれを選ぶんですよね。
誰も地道な努力したくないですから。でもそんな簡単な道ってそうそうないので、結局何がやれるかって言ったらもう地道に地道にやっていくしかないよねっていうシチュエーションが実は人生ほとんどだと思ってて。
それって別に企業に限らず、どんなとこでも本当に何か成功させようと思ったら、実はほとんど地道な作業っていうことだと思うんですよね。
それをまさに体現したシーンで、逆にそっちから考えたとこあるんですよ、ドクターストーンって。
へー。
その感覚を出すにはどうしたらいいかっていうので、あ、じゃあ石化して何もできないってしまえばいいんじゃない。
すごい。そっからなんだ。
その中でやれること一つだけ数を数えて、小読みを失わないっていうことに。だからそれ以外やりようがないですから。
そこにもう全力で3700年間それをやり続けてるっていう、ある種異常なまでの地道なくさびの打ち方っていうところを見せたくてこの設定作ったっていうところがあるんで。
そこは何か見て、おーおもろって思ってもらえたら嬉しいなとは思いますね。
なるほどー。
確かに。特に僕らも科学技術の会社に投資するじゃないですか。そうすると、僕ら例えばいろんな科学技術に投資をしていく中で1個やろうと決めてやってるのは、基礎科学に小学級を出してるんですね。
あーはいはいはい。
僕らこれ結構いけてると思ってて、なぜかというと僕らって研究の、やっぱ科学ってブランチをどんどん切っていって、ここは薬を、研究っていうよりも一般で応用する場所だみたいな部分でスタートアップで飯食ってるので、
やっぱこのずーっと続いてるルートっていうのをやっぱりすごく大事にしなきゃいけないよなと。で、うちのメンバーってPGのやつが多いので研究者ですし、僕もやっぱラボに行くとここの研究って誰がやったのっていうと、いやもうこれ全くもう昔の誰か。
うちのラボの名前も知らない誰かがやってたものを延々と継いでますみたいな。やっぱり繋がってるんですよね。
僕はでもその研究が繋がってる感みたいなものをその頃にいろいろあってやっとわかったんですけど、ドクターストーリーってもう完全そういう話じゃないですか。
そうですねこれも昔僕誰かから聞いたことあるんですけど、大昔ってそれこそレオナルド・ダ・ヴィンチみたいな大天才が出てきて、すごい理論を構築したりものすごい発明のステップアップをしたりして一気に科学数学が進歩したぜみたいな時代もあったんですけど、
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最近のってそんなことはなくて本当にたくさんの人が一歩一歩バトンを繋ぐようにいろんなことを仮説を出しては何年も繁盛に耐え続けたものだけが事実として認定されるみたいなすごい地道じゃないですか。
それこそ大天才が出てきてボーンなんて世界じゃないんですよね。そこを描きたかったっていうのがありますね。
なるほど。めちゃめちゃ正しく科学ってものを描いてるなって。
そうですねそこだけはぶらしたくなかったですね。
やっぱその地道をすごい強調するじゃないですか。コイル何千個作るのみたいなものとか。
そうなんですよ。
とにかくそういうめちゃめちゃ地道なものを積み上げの中に新しいものが生まれてくるっていうのを面白く描くっていう、その説教的に描くんじゃなくて面白く描くっていうのは素晴らしいなっていう。
あれでも企業もそうですね。基本的にやっぱり地道な作業の積み上げの先にあるので。
ほとんどそうですからね。
でも地道な作業をギャーって言いながら楽しんでやっていくみたいなのがあるじゃないですか。あのマインドすごいいいなと思うんですよね。
ちなみにここでリチャード小松さんが厚く語っているガオーは僕は大好きな。
ありがとうございます。ガオーあいついいですよねシンプルで発想が。
単純な粗雑な化け物じゃなく姿勢もあるし哲学を持っている。
そうなんですよ。ところどころ哲学入ってたりとかちょっと冷静なこと言ったりとかもして。
僕一個自分の中でこれ面白いなと思ってるアイシールドエピソードがございましてですね。
観客の中から敵チームの悪口を言うやつが現れるんですよ。
ありますね。
バンバっていうキャラがガオーっていうキャラにボロボロにやられるんですよねあっさりと。
バンバ間抜けみたいなあいつ立ち打ちもできなかったぐへへみたいなことを言うとそれを倒したはずのガオーが怒って。
バンバはちゃんと戦ったんだからっていう意味でガオーが怒って。今言ったやつ誰だっていう風に言って。
当然シーンとスタンドがするんですよ。
するとガオーがまあだったらいいここにいる奴ら全員ボコボコにすればいいみたいなことを言い出すんですけど。
その時のセリフが僕ネームでだったらここにいる奴ら全員の体中の骨バキバキに折ってやれば済む話だって書いたんですよ。
そしたら誤食されて体中っていうのが背中っていう風に誤食されて。
ここにいる奴ら全員の背中の骨バキバキに折ってやれば済む話だってなったんですよ。
で僕それコミックスになるときにこれどう考えても誤食だから戻そうかなって思ったんですけど
なんか体中より背中っていう具体的なことを言ってた方がこいつ気持ち悪いなって。
めちゃめちゃピンポイントで背中を狙ってくるんだって。
ピンポイントで背中を狙ってくるんだって。怖いんじゃん。
なるほどね。
その方がクレイジーさの中になんか冷静さが入ってて面白いなって思ってね。
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確かに。
そういう偶然が生んだところもあったり。
面白いな。
あれずっと誤食なんですけどもう公式なんですよ。
面白い。
そっかそういう風になってるんだ。
面白いな。あれはいいキャラですね。
いいですねあいつはシンプルで。
じゃあ次の質問に行きましょうか。
イナガキリイチロウさんの作品では昼間や旋風など戦略的なキャラクターが魅力的ですが、話を決めてキャラ立ちするのか、キャラを作って話を決めるのか気になります。
追伸ドクターストーンは連載第1話を読んで会社の人に子供に読ませた方がいいといった覚えがあります。
やったー。ありがとうございます。
これはですね漫画はもうキャラクターなのでキャラクターから必ず話を作りますと言いたいんですが、これはですね大変難しくてですね。
実際には結構逆になっちゃうことがあります。
理想はキャラクターを作ってからじゃあどんな話にしようっていうことが理想なんですけど、
まあそんなにキャラクターって決め打ちでバッと思いつかないんですよ。
思いつかないというか輪郭がまだぼんやり知っている状態なんですね。
なので大体はなんとなくキャラクターが見えていって話を作っているうちにキャラクターが見えるようにはっきり輪郭し始めて、キャラクターがはっきりしたところでもう1回話を1から見直すみたいなそんな感じになることが多いですね。
結構だからまあ行ったり来たりというか。
行ったり来たりですね。
ただ理想はキャラが先ですね。
最後にキャラクターに合わせてまた話を練り直すというのは絶対に必要な工程ですね。
なるほど。
これそのキャラが話はやっぱりジャンプ、結局そのキャラが前回キャラがって話でジャンプにノウハウ盗んだねって言ったんですけど、
やっぱり何がしかノウハウというか何かあったんですか考え方というか。
ジャンプって僕すごい中にノウハウ本みたいなのがジャンプ編集者丸日扇みたいなのがあってそれを教えてるのかと思ったら全然ないんですよあの人たち。
本当に苦伝というかノリと作家から教わったり教えたりみたいな昔ながらの感じでやってて。
ジャンプ編集部自体に確固たるノウハウがあるわけではないんです。
ただあの一つもジャンプ編集部内でもう競技みたいになっているのはそのキャラクターを立てるっていうこれはもう再現性がヒットへの再現性が高すぎるので。
なるほど。
これは多分絶対真理だろうってことになって今のところは少なくともそれはもう競技になっています。
ただジャンプに限らずだと思いますねこれは特に少年誌だと。
考えてみればわかるんですよ僕も実際自分でキャラで作るようになるまではキャラクターで作るってその商売系のおいどのこのみたいなこと思ってたんですけど考えてみたら当たり前で物語を書くって人の心を書くってことなんで人の心って何かって言ったらそれはキャラクターなんですよね。
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まあ当たり前じゃんっていう話なんですけど。
僕あのリーチロさんの作品読ませてもらっているとあのまあセンクハルヒルマンみたいな俺様?
はいはいはい。
俺様を描くのがめっちゃうまいっていうのと。
ありがとうございます。
俺様が作品画中たまに見せる人間臭さみたいな必ず差し込むじゃないですか。
あれすごい好きっていう。
ありがとうございます。
あれってなんか意識してるんですかそういうキャラを作るっていう。
あのこれはちょっと漫画一般の話ではなくて僕の話になるんですけれども僕はある種の手塚治におけるスターシステムみたいなものを真似してて俳優をいくつか持ってる感じですね。
自分の中にこういう人格の人こういう人格の人っていうのを持っていてその人格の人に対して次の漫画ではこの人をこういう演技プランで演じてくださいってお願いしてるみたいな感じですね。
そうすると無限になるんですよ。
手塚治さんがスターシステムって言い出したんですけど同じキャラクターをいろんな自分の自作品で使い回すっていうことをやりだしたんですけど。
それだと結局同じキャラしかできないじゃないですか。
ただ僕の場合は俳優システムにしてて。
例えばですけれども千空っていうキャラはアイシールドのアゴンの役者さんにアイシールドの時はあなたの最も悪いところを出してやってくださいって言いましたが
今回のドクターストーンではあなたの最も善なるところを出して演じてくださいってアゴンの役者さんにお願いしてる。
めちゃめちゃ面白い。もう一回見たくなる。
だから見た目がちょっと昼間と千空って見た目がちょっと似てるんで千空って昼間でしょって言われること多いんですけど
行動とか言動をよく見ると全然違うんですよあの二人。役者さん違うんで。
でもアゴンはすごい似てるんですよ。役者が一緒なので。
あー何とかじゃねえかとか言ったり。完全にアゴンの口癖なんで。
あーなるほど。
あれも千空なんですよ完全に。
めちゃめちゃ面白い。
だから役者さんが一緒なだけでキャラクターはもちろん全然違いますけど。
面白い。だから共通のリーチローナイ俳優で回ってるんですね。
基本的にはそうです。ただもちろんそれはあくまでも僕の考え方の話ですから
例えば春君っていうキャラクターは基本的にドクターストーンの流水っていうキャラクターにもっとふざけてくださいってやってるんですけど
ただちょっとゲンってキャラに寄せてます。僕の中でミックスしてます。
現実では俳優ミックスってありえないわけですから。それはもう概念の話なので。
そこは自由自在にできるのが漫画の面白さです。
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面白いのは結構生成AIにチューニングするのに似てる気がして。
あーなるほど。
生成AIって実は何々のフリをして喋るとかがめちゃめちゃ上手いんですよ。
彼らって性格何かを再現するというよりは
仮にあなたがこのキャラだった場合このシューションでどんな振る舞いをするでしょうかっていう命令にすっごい強いんですね。
多分それに近いことやってるんですよね。
そうかもしれないですね。
AIの場合も僕具体的なことはわからないですけど
確率で可能性が高そうなことを上手い具合につなげ合わせてるっていうイメージがあって
確かに言われてみれば似たようなことはやってるかもしれないですね。
面白いなあ。
最終的にはその俳優さんを用意するとかミックスするとか演技プランを入れてたのは最初の作り方の概念の話で
キャラがストーリーの中で動き出すと自分の中でキャラが立ったって言われる状態になって
そうなるともう完全に質問コーナーになりますね。
お前ここでどうするって聞くと普通にこうするって返ってきて
あ、お前そうするかじゃあこのストーリーはダメだっていう作り方ですね。
なるほどね。
割と対話ですねキャラとの。
よくあるのがストーリー作ってて作者こうしたいっていう都合いいストーリー考えるんですけど
キャラクターに反対されて俺はそんなことしないって言われて
面白い。
じゃあこっちかなってどんどんストーリーを変えて作ったらバシッとハマって
それがキャラが物語を勝手に動かすって言われる状態です。
本当に動かしてるわけじゃないです。
手順としてはプランAをキャラクターの真理になりきって
自分がそのキャラだったらって考えてみると
いや俺そんなことしないなと。
俺だったらこうしちゃうな。
じゃあこっちのストーリープランBになるなっていう作り方をしてるんです。
本当にキャラが勝手に動かしてるわけじゃないんですけど。
面白いな。
僕多分これ無限に聞きますね。
ありがとうございます。
ちょっとだいぶ時間も進んできたので
リイチロウさんがこれからやっていきたいこといろいろ聞きたいなと思っていて
今絶賛トリリオンゲームが進んでいて
めちゃめちゃ盛り上がってるところですが
今後漫画としてこういうのやりたいなって
なんとなく思ってるものとかあるんですか?
やりたいのはいっぱいあります。
これも一般的な漫画家さんのではなく僕のっていう話なんですけど
僕はネタ帳みたいなものを持ってて
山ほど書きたい漫画が書いてあるんですよ。
1000作ぐらい溜まってるので大事。
だからだいたい新プロジェクト始めるときは
その中からどれやりたいかなって眺めつつ
これやっぱ面白いじゃん、これやっぱやりたいわってなったら
それが読者層とマッチするかとか今の世相に当たるかとか
いろんなことを比べて
じゃあこれでいこうっていう風に決めていく感じなので
18:00
正直やりたいものいっぱいあるんですよ。
でも実際それを物にしようってなると
めちゃめちゃ大変じゃないですか。
これは本当に連載したことがある人しかわからないんですけど
週刊連載って、特に週刊連載って
マジ大変なんですよ。
これ本当にわからないです。やったことがない。
僕も始めるまではここまで苦しいとは思わなかったです。
頭狂うくらい苦しい作業を
僕はもちろん絵描かないので
その分他の作家さんよりは楽なんですけど
それでもこんなに大変かっていうくらい
本当に大変なので
正直言ってしまうと二度とやりたくないです。
言いましたね。正直言いましたね。
僕アイシールド連載が終わった後7年間ずっと2位と知ってる。
確かに。
編集者とか漫画家さん仲間に
そうは言ってても俺ら漫画が好きな人種だから
連載やめて1ヶ月もすればまた描きたくなるよって
アイシールドの途中で励まされて
やめたいやめたいって思ってたんですけど
そういうもんかって思ってアイシールド終わって
2ヶ月3ヶ月1年とゲームをやり続けながら
僕の思ったことはなるわけねえじゃんって。
それすごいですね。
あんな大変なことをもう二度とやりたくないですよ。
企業化ってめちゃめちゃ大変で
上場とかしたりとかM&Oとかされてないですか
退任して1年以上耐えれた人見たことないんですよ。
そう言いますよね。僕もそれ読んだことがあって。
これねもう全然みんな1年経つともう
耐えられない。もう帰りたいってなるじゃん。
あんなに辛かったじゃんって言うんだけど
帰ってきちゃうんですよみんな。
なんでだろう。
漫画家さんそういう人もいますけど
ほとんどの人はそんなに全然
よっぽどヤバいんでしょうね。
週刊連載ですよ。
いつか法律で禁止なるかもしれない。
禁止なるかもしれない。
週刊連載は禁止なるかもしれない。
でもじゃあなんでそれをまたやるのかとか
ずっと続けてる人とか
もうなんでまだ続けてるんだろうっていう風に思って
僕ヒアリングしたことがあるんですよ。
アイジェルの4年目ぐらいに
もう辞めたいってなって
なんでその
それこそワンピースの尾田さんとか
ブリッジの久保さんとか
もっと僕なんかより先を行ってる人たちが
なぜまだこれを続けているんだろうって思って
もう一人一人に
ヒアリングなんでなんとかさんは
いまだにこれ続けるんですかとか
また戻ってきた人とかに
なんでまた戻ってきたんですかって
ちょっといやらしい話しますけど
ジャンプで3年4年
原作作が別とかじゃなく
一人で連載した場合って
確実にアニメ化とかするじゃないですか
もう4年目にもなれば
もう一生分稼いでるんですよ。
それはもう事実だから言っちゃいますけど
21:02
そしたらもうお金に困らないのに
なんでまだ地獄にこの人たちいるの
しかももっと先輩の人たちなんか
僕は原作だけなんで取り分も少ないんですけど
先輩の人なんて一人で書いてる上に
もっと先走ってますから
もっと何章分か稼いでるんですよ
なんでまだやるんですかって聞いたら
様々な答えがこれ
返ってきたんですけど
いろんな人の統合してまとめると
やっぱり世間と有利しちゃうのが
ちょっと辛いっていうのは言ってましたね
別にいいんだけど
特に漫画が描きたいとかも
今だったら別にネットで発表とかも
できるわけじゃないですか
十分で細々と書いて
でも世間から忘れられてしまって
過去の人になってしまうのは
ちょっと辛いって言ってて
そこはもしかしたらその企業家の方に
近いのかもしれないですね
でもなんか自分が
例えばwikipediaとかで見て
更新されなくなるの怖いなって
僕プロフィールを定期的に書き直してて
昔投資させてもらって成功した会社を消してるんですよ
プロフィールから
それは自分を追い込んでるんですよ
言い方はあれですけど
演歌歌手が同じ曲一生歌い続けて
ずっと紅白でなるじゃないですか
あれになりたくない
あれはあれでもちろん立派なんですけど
素晴らしいんですけど
ああならないでずっと新しいものを出し続ける
で痛いなっていう
僕もドクターストーン始めた時に
一つ目標があって
アイシールドの人がドクターストーン始めたって
もちろん言われるわけじゃないですか
新作始めたって
これをドクターストーンの人が昔書いてた
アイシールドって漫画が面白いらしいって
言わせてやるっていうのは思ってて
そうなりましたね
なりましたね今いい顔しましたね
これはちょっと嬉しかったですね
でももうやめたいですけどね
ドクターストーンは終わりましたけど
これでもなんかその
週刊連載じゃない道もあるわけじゃないですか
ありますあります
漫画は出し続けてないですか
漫画は結局楽しいんで
書きたいですね
これ本当に
ホヤホヤの昨日の話なんですけど
昨日超久々にオフになって
しかも2日間ぐらいオフだったんですよ
これはもうたまりに溜まったゲームをやりまくろうと思って
エルデンリングを途中まで引っ張り出してきて
もう2日間アホみたいにやったんですよ
10時間ぐらいやったところで
突然プッとプチッとPS5の電源を切って
新しい漫画を書き始めてたんですよ
漫画書くのは好きなんですよ
結局こっちが面白いっていう
でも週刊連載は嫌なんです
24:02
恐ろしいですね週刊連載
そんなにとんでもないプレッシャーなんだな
今トリリオンゲームは各週なんですけど
各週になったらなったで
月一でいいやってくらい
でも各週は人間的です
週刊は人ならざるものですね
驚くほどの手触り感でいますね
でも自分としてはずっと出してたい
漫画は書きたいですね
ただ本当は書いて身の回りの人に見せて
どうだ面白いだろうっていうのの
延長でしかないんで
その趣味感ではずっとやってるとは思います
漫画以外やりたいとこないですか?
ありますありますゲームとか作りたいです
でももともとプログラミングとかで
やってましたね
でもそれって本当に作りたい人は
こういうとこで作りたいですなんて言わないですよ
初めですよそういう人は
言ってる時点で本気じゃないんですよね
なるほどな確かにな
そして私も漫画に携わりたいと言っちゃってるので
反省します
やるしかないな
最近僕らの企業家の周りとかで
だんだん小説書いて賞を取るやつが増えてきて
みんな気づき始めたんですよね
意外と俺らいけるぞっていう
文章を書くとかのハードルが
成績とかってだんだん下がってきてるし
俺ら技術とか未来とかに相当
詳しいから
細かく専門家なんだから
結構SF賞とかこのミステリーがすごいとか
結構最近企業家が取ってるんですよね
最近周りでマジで賞を目指したとかいっぱい出てきて
これはいい流れだなと
実際に書くやつはすごいですよね
やりたいって言ってる人はいつまで経ってもやんない
っていうのが僕の理論ですよね
本当にやりたいやつはやりたいって言う前にやるんで
そうですね
親友にこの前聞いたら今
4本か5本まで書き終わって
12本ぐらいまで行くって言ってて
この人ガチなんだなって
ガチの人はやりたいじゃなくて
やりたいから今やってるんだけどって
そうなんですよね
散々そういう人を偉そうに見てる側として
やってないのを外しました今
リイチロウさんが例えば10年後とかに
こうなってたらなかなか
そそるリイチロウになってるなっていうのは何なんですか
それはもちろん連載をしてない状態です
どんだけトラウマ作られてるんですか
週刊連載に
本当に怖いんですって
これもごめんなさい自分の話ばっかりになっちゃうんですけど
アイシールド終わって7年間ニートしてたんですけど
奥さんにいい加減にしろって言われて
ドクターストーン始めたんですよ
連載会議に出して
連載会議っていうのがあるんですよジャンプにはね
27:01
その日が例えば10日だとしましょう
10日って言われて僕思ってたんです
9日に電話を測ってきて
何だろう書類に不備があったかの直前でとかかなと思って
担当の電話に出たら
今連載会議が終わりまして
ドクターストーン連載が決定しましたって言われて
今日だったんですかみたいな
心の準備ないまま僕
決定ですよって言われて
はいって切った後で
あまりにも予期してなかったから
前日だったしまだ僕の考えから
心臓の動機が激しくなってきて
これ奥さんがずっと言われるんですけどネタのように
寝室のベッドの周りで
あーあーって
あれが始まる
あれが始まる
もう体が覚えてるんですよ
その恐怖を
あの世界にまた入るっていう
今なんかホラーの話とか聞いてますから僕
でもやっぱり10年後とかに
何になってると
なかなかやっとるなって自分で思えるんですか
週刊連載してなかったとしても
ある意味アニメ家とかドラマ家とか
一般的な漫画を作る方として
ホマレとされるものはだいたい踏んじゃってる気がするんですよね
トロフィーっていう意味ではそうかもしれないですね
でもそうすると10年後とかに自分として
これやれてたらなかなか褒めれるなって
それこそ生成AIで僕描けるようになったら嬉しいですね
いつか今の法的な問題とかもクリアされての話ですよ
クリアされて生成AIが僕の考えた最強の原作を描いてくれて
僕はそれをちょっと見直しすれば
それでも自分満足するんですかね
どうでしょうねやったことがないからわからないですけど
とにかくそれぐらい楽にやりたいと思いますね
基本的にはあんまり苦労したくない
苦労したくないわけじゃないですよ
漫画描いたら苦労しなきゃいけないんで
100やらなきゃいけないので100やりたくないんですよね
仕事受けたらやらなきゃいけないですから
受けたくない
だって僕今のトリリオンゲームの発端も
ずっとドラクエばっかりやってた時に
スペ料理の編集から電話がかかってきて
稲垣さんちょっと読み切りかけませんか
池上先生のってことなんですけど
読み切りかけませんかって言われて
ちょっとドラクエ忙しいんで無理ですねっていう話をしたら
でも作画池上隆一先生ですよって言われて
それはやりますって言って
池上先生に釣られて
僕バクって食いついた状態で
やらなかったらもう面倒くさくてやらないなって思います
池上先生と作品を作る機会というのは
なかなか訪れないですね
なかなかないですね
それは受けなきゃダメだと思いました
レジェンドですからね
30:00
確かに
そういうきっかけが
それこそ奥さんに怒られたとか
そういうきっかけがあるとやらざるを得ずに始めるんですけど
もうちょっと楽にやりたいなって
このポッドキャスト2回を通じて
週刊連載がいかに恐ろしいものかという
人間の心に傷を残すものかっていう
トラウマですよ
面白いな
まあでも週刊連載ってもう
そのすさまじいライブ演奏とかに近いんだろうな
でも分かってきました
ちょっとだからユーチューバーのプレッシャーも近いものがあるので
僕はUUUMって会社として始まってるので
やっぱりトップのユーチューバー
ヒカキンさんとはじめしゃちょーさんとか
ずっと追われてる
結構皆さん毎日アップする
すぐにフィードバックが来る
めちゃめちゃ数字で出されてる
で1日1本出すとすると
1日に4時間ぐらい編集で使うのが決まっている
で撮影も物言ったら3時間とかかかる
人間の生活が破綻していくのが見えてるっていうのを
終わりがない
終わりないのが辛いんですよ
最終回とかが見えると一気に
頑張るかってなるんですけど
めちゃくちゃ辛いのが
例えば週間だったら1週間って決まってるわけじゃないですか
もう時間に追われながら
なんとかかんとか今週の終わらせたぞーって
どっかでなるわけですよギリギリでね
するとご褒美は
次の週の漫画が描けるってことなんです
終わんないんですよ
貴様に次の輪を描く権利をやろう
権利をやろう
次の地獄へ行く権利をやろう
なるほど
まあでも企業家もそういうところあるからな
資金調達とかすると
資金調達完了したから
あと18ヶ月生きる権利をやるので働きたまえ
ずっと繰り返しです企業家は
もうそれを走り続けるしかない
これを走り続けて上場すると
何個とか18ヶ月から3ヶ月ごとになる
っていう
四半期決算という課題をやろう
っていうので何年やるかのゲーム
最終回がないっていう
終わりないのきついですよね
そうめちゃめちゃ面白いな
あのこれもなんか
ここで使って面白い話か分かんないですけど
僕最近
お寿司を握り始めたんですよ
趣味で
なるほど
おっさんになるとそば打ちするようになる
あれですね
あのジャンルで
単純に僕お寿司が大好きなので
家族でちっちゃい子いるんで
お寿司屋さん高いとこ行けないので
お家で握り始めたんですけれども
それ握ってて何が楽しいかって
仕事をするとQOLが上がるんですよ
クオリティを上げると
だっておいしいお寿司が食べられる
確かに
ところがですよ
週刊連載って
仕事をすればするほどQOLが下がるんです
なんでこんなことしなきゃいけないの
33:01
って思うんですよね
あらゆる比喩と体験談を使って
週刊連載の恐ろしさを語る回になってる
漫画家を目指す人に聞かせちゃいけない気もする
いいな
でも企業もそういう大変さもあるからな
ありがとうございます
ということで今回も漫画家の稲垣理一郎様に
お越しいただきました
これね本当に有意義な話を聞けて
ワクワクしましたと言いたいんですけど
週刊連載の恐ろしさがよくわかりましたね
って感想になりそうで
でも今回撮影に
収録に協力いただいてる方が
こんなに頭ブンブン振ってバイブスを感じるの初めてで
リアルアイシルド世代の方だと
たまらないんだなこの話は
っていうのがよくわかりました
ありがとうございます
理一郎さんいかがでした
本当にこんな話でよかったのかな
もうちょっと前向きな
漫画のレーサー素晴らしいですよ
素敵です
みんな目指しましょう
最後に最後の最後にそこですか
目指す人減っちゃうんで
素晴らしいですね
番組ではメッセージを募集しています
ポッドキャストの感想や私様たちへの質問
今後の希望ゲストなど何でも寄せてください
また案理では企業相談や資金調達の相談を受け付けています
どちらも番組概要欄に
フォームのリンクがありますので
そちらからお送りください
それからXなどSNSでも
ぜひ感想をつぶやいてください
ハッシュタグは
ハッシュハートに火をつけろ
でお願いします
それでは次回もお楽しみに
圧倒的な未来を作るのは君だ
ハートに火をつけろ