00:02
【百百】
あなたの耳に百の話を 立石従寛/陳暁夏代による人生漫談ラジオ
【百百】
はい、五月ですね。
もう五月!
もう五月。
早いですね。
五月病です。
え?
いや、わかんない。
ごめん、適正にしちゃった。ごめん。
良くないね。
五月病、でも感じたことないかもしんないですね。一回も。
ない?
うん。
なんか、木が芽いるな、みたいな。
ないですね。
素晴らしい。
だって学生時代、私9月始まりなんで、ずっと。
そもそもね。
だから、五月病ないし。
日本の木の話にするもんね、あれ。
季節の話ある?
私が聞いたのは、どっちもって聞いたことがある。
だから、日本の季節と木の話ですもんね。
重なってるんじゃないですか?
確かに。海外いるとない病気だ。
たぶん。
治癒事がなさそう。
天気も違いますしね。
全然ね。
やっぱ、四季があるところのもんなんじゃないですかね。
すっごい、さっきから夏代ちゃんのスマホの上にカップを置くっていうのがわかる。
わかる?わかってくれるんですか?
ディスられるかと思った。
スマホをコースターにする癖があって。
でも、きっとそれさ、潜在的に携帯を無意識に触りやすいから、ある種封印してるみたいな感じでしょ?
そうです。
わかるわかる。
わかってくれるんですね。レア。
コースターガーリック。
受管さんはコーヒー、私はお茶を飲んでて、私はずっとさっきからスマホの上にお茶を置いてるんですけど、そういう話でした。
潜在意識出てるなと思う。
封じてます。すぐスラック見ちゃうんでね。
そうですよね。即レス癖がね。
はい、すみません。
全然すみません。むしろありがたいなと思って。
僕は逆にこれもし打ち合わせとかプライベートでもしてたら怪しいっていうか、変な処罪だなと思うけど、一方ですごい封印してくれてる。ありがとうって思う。
そうですね。あと私スマホで言うと、スマホを置いてトイレに行ってくれるとめっちゃ嬉しい。
わかる。
めっちゃ嬉しい。なんか変にかんぐってしまうんですよ。
その間にね。
そう、なんか他の会話があるのかなとか。
あるある、わかる。
03:00
なんかつまんなかったかなとかいっぱい考えちゃって。でもスマホを置いてトイレに行ってくれる子は、ありがとうって。
そんなに。
私もだから、大事な回とか相手を不安にさせない回はスマホを置いてトイレに行きます。
大事だよね。
スマホをずっとカバンとかポッケに入れてたらやらないですけど、机に出してたら置いていくかもしれないです。
それで言うと、私スマホをテーブルで裏返しに置かれるとすごいなんか嫌な気持ちになる。
嫌なっていうかかんぐっちゃう。すごい。
それ新しい。それ考えたことなかった。
潜在的に隠したいことでもあるのかなって思っちゃう。
通知?私はなんか通知を見ないようにしてくれてるのかなって思っちゃう。
確かにどっちもあるもんね。
むしろトイレにスマホ持ってってトイレ行く人は、なんか別の用事があるのかなって思っちゃう。
それはそう思う。私もそう思う。その間になんか逃避したいのかなとか。
そうそうそうそう。しょうもない話ですけど。
今時の話ですけど。すみませんちょっと充電しちゃってた。
いいえ。前回話したアドレッセンスも、学校のいじめが背景ですけど、結構SNSが出てくるんですよ。
今時ですね。
刑事の取り調べであなたはインスタにこういうのを投稿していたかどういう気持ちですかとか言われてるけど、
私その取り調べ受けても気持ちっていうかみたいなPRですけどみたいな。
そうだね。
SNSを扱う事件がジェネレーションギャップがかなりあるなと思った。
あるよね。あるよね。
別にインスタの投稿に意味ないしと思って。ないものもあれば、そんなの見たらわかんじゃんみたいなものもあるというか。
別に見てわかんない人が取り調べやっちゃうと空回りするなっていう。
確かに。確かにおじいちゃんにはわからんもんな。
わからないですよね。ベテランの刑事でもインスタ使ったことなかったら、
これは昨日は君は露出をした服を投稿していてどういう意図だって。
犯人を何とかしたいのかとか言われてもえ?え?え?みたいな。
そうだね。今の10代、特に私は絶対わかんないもん。
わかんないですよね。私も今の10代のSNSわかんないです。
鍵垢10個ある子の気持ちわかんない。
わかんない。鍵垢とか持ってないし。
たぶん今後の刑事事件とか民事事件はSNS担当の若者のギャルを外部アドバイザーで雇ったほうがいい。
06:06
絶対入れないと無理だと思う。
これは今流行っててみたいな。
本当だね。
この絵文字はこういう意味じゃなくてこういう意味でみんな使ってるからみたいなのを言ってもらわないとマジでミスると思った。
そう思うそう思う。
実際よく10代はないけど若い方々と話してて鍵垢持ってないって言うと嘘つけみたいに言われるの。
そうわかる。
え?本当にないんだけどみたいな。それがわからない。
そうそう。もうわかんない息に来てるから。
わかんないっす。だからミスるミスる。
ミスりますよ。
普段のコミュニケーションが絶対そういうある種の分人性になって出てきてるんだろうなと思うし。
置いといて。
今日お話ししたいことは?
モノトーン化する世界について話したいなと思っておりました。
なんか世界の写真だったりプロダクトだったり特に写真かな何なら絵画とか含めてこの300年とか400年くらいの人類が作り出してきた物事
ファッションもそう家もそう何でもそうの色を調べてる研究があって
この300年くらいで色がめちゃめちゃ単純化している。
わかる。
特にこの40年80年代以降で急激に単純化しているっていう研究のデータがありまして。
いい話ですね。
いい話。
興味深いですね。
めちゃめちゃ興味深いんですよこれ。
すごく面白くてわかりやすいところで言うと例えば車とかすごくわかりやすくて世界の出荷台数に対する色の割合で80年代くらいまで赤とか多いんですよ。
暖色系とかしっかり緑とか。
今もう黒白グレー青がほとんど。
中国も変わったんですよ。
私が学生の頃は赤とかあったんですよ青とか。
今ほとんど黒白グレー。
でしょ。そうなのよ。
年化するとね。
そう年化してきたり。
そうそうそこでの話で。
都市もビルも見たりもさ。
昔って決対な家もあったけど今世界的にどこ行っても同じようなビルが立ち並び色もだいたいブルーか白かグレーか黒かでとか。
09:03
レンガすらないしね赤茶緑茶みたいな。
レンガね。
どんどんどんどん減っていてもちろんそのモノトーンっていう時には色んな意味で色もそうなんだけど
特に80年代以降なんならこの10年ぐらいでいわゆる有名な話だけどハイブラーがみんなさロゴをどんどん一新してみんな3セリフ単位の同じような日本で言うゴシック超。
スーパーフラット。
スーパーフラットまた違う。
違う。
みんな同じロゴになってますよね今。
雰囲気がね。
なんて言うんでしたっけそれ。コモディティ化って言うんでしたっけ。
ある種。コモディティ化はでもコモディティ化をもうちょっと厳密に言うとみんなの生活様式の中に出てくるものがみんな一緒になってる。
スマホにGoogle使ってっていうようなの。iPhoneとGoogle。Amazonで買ってみたいな。
っていうような話があってさらに面白いのは映画の中に出てくるファッションとか服装も同じ人物を扱っていてもどんどん単調化してるっていう。
例えばナポレオンとかも1900年代の前半とかに出てくる前半主力の戦後くらいか。
戦後間もないナポレオンに関する映画ではスーパーカラフルな超派手な衣装を着てフランス革命みたいにやってるのに2000年代に描かれたナポレオンは超地味になってるとか。
見ましたよ。新しいナポレオンの映画。
はいはいはい。
でもまあ映画全体がロートーンですね。ダークトーン。
ロートーンでダークトーンで色彩度も彩度も低くてみたいな。
っていうようになんかあらゆる方面でモノトーン化しているみたいな話。
デューンとかもモノのトーンでしたからね。
赤茶かグレーか。
そうそう。どこ切ってもポスターみたいな。
ポスターも。そうだね。ある種それが世界観といえば世界観だしみたいな話を話したかった。
いやめっちゃわかります。
え。
だってやっぱその合わないんですよね。やっぱそのマック。
うん。
マックを使ってたらもうシルバーの世界。
うんうんうん。
だからそれを置くテーブルってもう合う合わないが出てくるし、それを入れるカバンとか。
そうだよね。
そういうことなんですよね。
なんかその家のインテリアとかも日本のその一般的なマンションを与えられると買える格って限られてるんですよ。
はいはいはいはい。そうだね。
いやめっちゃわかる。
組み合わせ。組み合わせ。
結構そうなんだよね。
組み合わせだから何が先とかないけどおっしゃる通りで服に着せられてるし持ってるスマホに使わされてるしとかね。
12:09
なんかその与えられた家がそれで置ける家具がそれだったらその空間にいる自分が馴染もうとするとユニクロを着るみたいな。
そうなってくるんですね。
そうなってくるんですよ。
目印だったりね。
ここでね。
多分すっごい個性が強い方っていうのは多分もう家作りから個性があると思ってて。
間違いないと思う。
もうなんていうんですかね。なんか5、60色あるような部屋に住んでる人いるじゃないですか。
いるよね。
いるいる。で髪の毛もカラーみたいな。
で巻いててね。
そうそう。
だからでもだいぶなんかそのそれってでも抗ってると思うんですよね。モノトーン化する世界に抗ってそうなってる。
少数派?
非常に非常に非常に少数派だと思います。
なんか楽にいこうと思えばもう普通に無印生活みたいになっちゃうと。
なると思う。もっともっとなっていくと思う。
一応ね、なんかいろんな分析がされているんだけどその中で私個人的にうんって思うところも含めて面白いなと思った解釈がありまして。
西洋哲学的な考え方で解釈している人がいましてこれももはやファンタジー趣味としての面白さなんだけど
逆に西洋哲学における素にどんどん戻っていってるみたいな解釈をしていて
つまりローマ帝国時代とかなんならギリシャ時代とかにおいての芸術家たちは色を極力減らすという方向になっていたと。
確かにそうで彫刻見ても基本エジプトとかだと色ってめっちゃつけてるし日本でも中国でも壁画だろうが彫刻だろうがめっちゃカラフルじゃない。
金緑赤黄色みたいなだけどギリシャローマはむしろ反対でかなりそれこそモノトーンで人物像彫刻も完全に石だけで目も色も何もつけてなかったし
絵画でも宗教画だろうがカラフルなものもあったがかなりモノトーンに近いものが多かったと。
それはそもそもアリストテリスというよりはプラトンの存在論においての考え方が強く反映されていたと。
それはつまりいわゆるロウソクと影の話、洞窟の影の話がプラトンで有名なんだけど
ある洞窟の中にいる人たちは外の様子を焚火の火がつくる影が洞窟内の壁に映って初めて知ってる。
15:08
それが我々だみたいな。っていうような例え話がありまして。
つまり存在この世のことわりを知ろうと思う時には物事の影しか見えないんだから色とかそういうのいらないよっていう。
哲学的ですね。
非常にね当時は大流行したのでファッショナブルでね。
でそれが結構やっぱり反映して当時の人たち結構ある種儚いこの世なんて存在しないぜみたいな影でしかないからつって
いうような考え方も浸透してかなりモノトーン化していたという世界に戻ってきていて
今もつまりみんな世界の実像がわかんなくなってきていて
もうこの世界は巨像でしかなくて
だからそのある種色なんていらねえんじゃねえかっていうような考え方に無意識的になってんじゃないかっていう解釈。
そこ面白いですね。
その無自覚だと思いますけど実際そうなのでその
なんて言うんだろうな。今って陰謀論が表に来てるじゃないですか。
多分10年くらい経てそうなってるんですけど
ちょうどモノトーン化してきたのって本当急ピッチに進んだのもこの10年な気もしていて
確かにその別に何着ても変わらないとかみんな同じで競争してる感はめっちゃありますよね。
むしろ目立たないようにやってる。あえて。
はいはい。そう思います。
ちょっとそこまでその当時の西洋の
その哲学的な解釈まで及ぶかわからないけれども
なんだろうな。人の生活が見えるようになってると思うんですよ。昔よりもSNSによってインターネットによって。
インターネットによって他の人の生き様が見えちゃうから
他の人が着てる服とか他の人の家とか他の人の車が全部見えるから
なんかこう悪目立ちしないように
なんかこうひっそり生きて
要はその世界がどうなっても右にでも左にでも転べるぞっていう状態を作ったりしてるのかなって思ったりする。
不安定だからね。それはすごくあると思う。
なんかカメレオンになってるっていうかみんな。カメレオンになるために赤じゃなくてグレーになってるっていうか。
どっちにでもいける。
そうどっちでもいけるよ。
それはあると思う。かつね見えてるっていうところ結構ポイントでさ
見えるようになってるけど実際には見えてないじゃない。
本質はね。
18:00
お隣さんみたいな見え方しないじゃない。画面の向こうで巨像としての見え方だから。
なんかなおさらその巨像としてあり得る何でもなれるところにまずベースを置いた上で行動で色付けるみたいな話なんだろうね。
最近あの中国で新しく出た新車でBYDだかXiaomiだか忘れたんですけど着せ替えカバーが出たんですよ。
車の。ぽいな。
ベースは普通のグレーというか普通の色なんだけど自分が着てる服が通過したらカメレオンみたいにシュワって変わるんですよ。
だから全面映像になってて。
すごいね。今時っていうかなんていうか。
それ以外にも普通にあの水玉とか色々選べるんですけどピンクとか。
それは今後流行るかもなって感じはしません。
多分流行ると思う。
なんかそれはさっきのモントン化する分析の中には出てこなかったけど個人的にはかなりルネサンス期と近いというか。
文字にも使えるじゃないですか。
文字にも使えるしね。
なんかあの今モントン化していっていて次に来るのはもう確実に歴史を見ているとわかりやすくて。
1900年代20世紀初頭のポップアートの出現と同じように多分めちゃめちゃカラフルになると思うよね。
半島で。だからそのただ面白いなって思ったのは確かにそのカラフルになっていた20世紀初頭のポップアートにおいては社会的意思をめっちゃ強く出そうとしたことだけど
今はかなり文人的に出せるから出せる。出せるになったから出すっていう雰囲気なんだなって。
確かにその一個を貫く人はいなさそうですね。
使い分けしそうですね。
瞬間瞬間で。
だからやっぱ逃げ道を残すのが今っぽいなっていう感じはしている。
なんかそのSNSの複数アカウントじゃないけど。
なんかまあそのインターネットによって嘘がつきやすくなった。
自分をABC分けて巨像を作りやすくなったので。
それで本当のじゃああなたは誰なのって言われるとめちゃくちゃ難しくなってくると思うんですけど。
逆に。
本当のあなたはないから。
そうですね。
面白いモノトーン。
いやでもやっぱそんなものに一切巻かれず、時代も進歩せずカラフルなインド。
21:04
このまま行ってほしいですね。
そうですね。
やっぱインド行くたび最高だなって思うんでね。
アフリカとかね。
アフリカとかインドとか。
都市部はもちろんムンバイとかアフリカも都市部は全然一緒の現象だと思うんですけど。
時代が止まってるとこに行くと最高を思い出します。
雲南省行った時も民族衣装がもうすこぶる原色だったんで。
やっぱ最高だなと思いました。
それが個性じゃないですか。
もうユニクロとか着ないでほしいみたいな。
本当だよね。
本当だよね。
なんかそのあの見なりとあの生活様式でしか得られない価値観があると思うんで。
あれがもう普通の家とかになったら。
食べるものも変わるんです。
だから一個ずつ変わっていくと思うんですよね。
普通の家になったらキッチンが変わる。
キッチンが変わったら作るご飯が変わる。
鍋も変わる。
軽くも変わる。
食生活が変わると体調も変わるから服装も変わるとか。
なんかその全部つながってると思うんで。
なるべく都会っ子の私が言ってもいい。何の説得力もないですけど。
私としては逆にそういうところが守れるところが多ければ多い方が嬉しいですよね。
なんかもはや伝統って言っちゃうとさ民族とか守るっていう言い方になるじゃない。
だからなんかもうちょっと皮肉だけどもうファッション化でもいいからファッション化してほしい。
そうですねファッション化すると残りますもんね。
それこそ私あの家にリビングに屏風を置いてるじゃないですか。
これもうレアだと思うんですけど、合わないんですよ。
でも私は小美術とかコットを集めるのが趣味だから合うように他の家具も買ってるんですよ。
だけどそれを後付けでやろうとすると100%合わないんです。
難しいよね。
だから無理なんですよ。
だから急にあなたの今のその一人暮らしの家に屏風入れようってなっても入らないと思います。
入らないじゃん。入れてもね。
そう。
入れてもだし。
だからやっぱトレンドを作るっていうのは一個やっぱそのそれこそそういうインフルエンサーとかが頑張って流行らせないと。
韓国インテリアが分かりやすく流行ったように。
分かりやすく流行るといいですけど。
逆に中国は今に屏風飾ったりするの流行ってるんですよ。
私はそっちの情報を見てるから自然と私もいっぱい部屋に飾ってるんですけど。
24:06
見てなかったら私も多分飾らない。だって合わないもん。
まあね。
普通の日本の家には合わない。
そうだよね。
なんか建築内装的な話と内装的っていうか家具的な話と家的な話どっちも進んでほしいなって私は思う。
基本的に市場的に誰が入ってもおかしくないような家あるいは内装を作るのが今までの建築業界の常でしたら、もう少しそれこそ別に屏風が入っても面白くなるような家を設計して。
そうですね。日本の家は和室を取っ払って完全に和洋室という新しいものを生み出してるじゃないですか。
当時。
この面積で。だいたい50平米とかでワンルームファミリー暮らしとか。
でも和室を取っ払っちゃうと和室に置いてたものが全部消滅したんですよ。
本当にそう。
そこの中間みたいなものをもうちょっと模索できると。これからの時代は逆にそれが個性だから。
海外から見ても。
リノベルもあるしね。
それが流行るといいかもしれないですね。ブルータスあたりでおしゃれな雑誌あたりで和リノベ特集みたいなのをやったりすると。
ちょっとずつね。
ちょっとずついいかもしれないです。
いいと思います。
出版社の皆さんご検討ください。
ぜひぜひ。
おしゃれだからだいたいミキシス系になっちゃう。
目長みたいになっちゃうからね。
そうですね。
ということでそんな話をしました。
はい。
こんなところで。
それでは皆さんまた次回。
百々。