今回は、先週に引き続き、海藻が減少してしまう磯焼けをテーマに、2年の歳月をかけて日本中を取材して作り上げたドキュメンタリー映画、
ここにいる、生きている、消えゆく海藻の森に導かれてを制作された、逗子在住の映画監督、長谷川友美さんをゲストにお迎えしています。
よろしくお願いします。
前回は、長谷川さんの映画にハマる、幼少期から学生時代、そして大学を卒業後の仕事で、カメラマン、そして映画監督というお仕事の大変さとやりがいと楽しい、
みたいなところもお伺いして、そしてこの作品について、ちょっと話を伺ってきたわけなんですけれども、
ということで改めまして、こんにちは、図志レコ編集長のキジママサシです。
この番組図志レコラジオは、神奈川県の図志・早間・鎌倉エリアの魅力をお伝えしている、声のローカルメディア。
今日も先週に引き続き、図志駅前にある素敵なミュージックバー、バケーションにお邪魔して収録しています。
今回はビデオポッドキャストとして収録風景もお楽しみいただけますので、図志レコラジオのYouTubeチャンネルもぜひチェックしてくださいね。
ということで、前回の最後はですね、膨大なインタビュー取材の素材を一本の映画にまとめるのは大変だったんじゃないですか。
大変だったよ。
大変だったよというお話で前半が終了したんですけども、ぜひそのエピソードからお聞かせいただけますか。
はい、喜んで。
今回は本当にプロデューサーの大野さんご夫妻、大野優子さん、光月さんが本当に私を信頼してくださって、100%の自由度をもって作品作りをさせてくださったんですね。
私はやっぱり何も知らない状態から入ったので、本当に好奇心の赴くままに南に磯焼けがあると聞けば、南の駅みたいな感じだったんですよ。
私自身がやっぱり全体像を把握する時間が必要だったっていうのもあって、ありとあらゆるところに行ってあらゆる人の話を聞くスタイルで撮影していったんですね。
そうすることで自分の中で、こういうことが今起きていてっていうことが徐々に形になっていったっていうのはあるんですけど、いかんせんそういうスタイルにしてしまったがためにですね、膨大な映像ができてしまいまして、
とてもじゃないけどこれは一方に収まらないぞと。
私としてはそれぞれの地域にすごい思い入れがあったので、本当は最初は南磯以外にもあと2カ所あったんですね、舞台が。
長崎の後藤レッドは本編でもちょろっと入れてるんですけど、丸々カットした地域もあったんです。
最初はそれを全部3カ所を入れることによって、北海道だけじゃなくて日本全国で起きてるんだっていう問題を同時進行で描くことで、ここだけの問題じゃないんだ。
日本全国でもこういうふうなことが起きてるんだっていうのが最初のコンセプトだったんですけど、そのコンセプトを取るに編集したところですね、3時間半の長大作になってしまいました。
なるほど、大長編映画。
オッペファイマーみたいな感じの長さになってしまいまして、ちょっとお前はノーランじゃねえんだからと。
無名監督の映画3時間半も誰も見ねえだろうっていうことでですね、やっぱりもうちょっと劇場にかけられるようなサイズにしないとっていうのがありまして、
それで、メインの場所を北海道の南海辺に絞らせていただいて、今の形になったっていう感じですね。
なるほど。
いろんな状況もあって、制作の途中で悩まれたりとか、葛藤された時期もあったというふうに伺ったんですけども。
今回私が一人でカメラを持って撮影しに行くっていうスタイルだったんですね。
っていうのもあって、やっぱり対象者の方との距離がすごい近かったんです。
皆さんはやっぱりスタッフが3人も4人も行って撮影するんじゃなくて、私が一人でどう思うみたいな感じで来るので、受け入れやすかったと思うんですね。
その分、だから私も対象者の方たちにすごい共感してしまうと同時に、
でも彼らは自分たちの生活だったりとか、研究者だったら研究だったりとか、海に対して常にいろんなアクションをしていらっしゃる方たちなんですよね。
でも私ってじゃあ何なんだろうみたいな。
私って別に海に対して何もやってないし、この撮影始まるまで何のあれもない人間が、
彼らの活動を切り取って映画にして、これ私の作品ですみたいに言うのって、
すごいやっちゃいけない。これは私の作品だって言っちゃいけないんじゃないかみたいな。
私にそんな権利ないんじゃないかみたいな。
自分は何者なんだみたいなところをすごい悩んだんですよね。
というところもあって、なかなか編集でテーマを絞りきれなかったときに、
あずまひろきさんの観光客の哲学を読んだんです。
ずっと持ってたんですけど、つんどくになってて、そのとき本当に編集で行き詰まって、
とにかく何か突破口になるものはないかっていうので、いろんな本を読んだりとか、
ドキュメンタリー見直したりとかしてたんですけど、そのときに手に取った本だったんですけど、
それにやっぱりすごい救われたんですよね。
私がこの映画で撮ってたスタンスって本当に観光客の哲学で描かれているような、
その土地にゆかりもないものがふらっとそこに現れて、
そこでいろんな物事を感じることは悪いことじゃないかな。
逆にそういう観光客的な立場だからこそ見えてくる本質みたいなものがあるんじゃないかっていうことを再度考えさせてくれた。
肯定的に背中を押してくれたっていうのがすごいあって、
そこで結構作品の方向性がバチッと決まったっていうのはありますね。
あとは、さっきも言った普遍的なところですよね。
この映画が言っていることって別に何も新しいことじゃなくて、
自然を大事にしましょうとか家族共同体を大事にしましょうみたいなことなんですよ。
でもそれって別に新しいことでもないし、かっこいいことでもないし、
でも回り回ってやっぱり大事なことってそういうことだよねっていうのに、
私もプロデューサーの優子さんも最終的になったんですよね。
イノベーションとか技術開発とかじゃなくて、
やっぱり大事なのって人の心を出し、人と人とのつながりだよねみたいなところを
より強く出していこうっていうふうにはなりましたね。
先ほど北海道の南かやべを選ばれたのも、
やはりその未来だったりそういったところを感じられたっていうところお話あったと思うんですけど、
今温暖化がもたらす回想の消滅でそういった危機がありますけれども、
そういったところに対して私たちに何ができるのかみたいなところについて感じられたことありますか。
映画の中でも取り上げてるんですけど、
今って温暖化って会議論が根強くありますけど、
今って温暖化のうちどれぐらいが気候そのものの変化で、
どれぐらいが人間の影響によるものなのかっていうところを数値化するところまでできてるんですね。
その上でやっぱり人間の過去100年の活動による影響っていうものがすごい大きいっていうことは
もう明確にデータにもなってるので、そこはやっぱりきちんと自覚して、
減らす努力をすることはやめないことがすごい大切だなとは思います。
と同時にとはいえやっぱり我々の経済活動って止められないし、
電気もやっぱり必要だし、だから本当に今難しいポイントに来てると思うんですよね。
単純にCO2を減らすことだけ考えたら、今みたいに原発を停止して
火力に依存している状態ってCO2の観点から見たらすごい良くないわけじゃないですか。
でもだからといって、我々が経験してきたことから原発を単純に再稼働しようって言われたときに、
みんなが両手で賛成っていうふうにはやっぱり難しいですよね。東日本大震災経験した国民としては。
だからそこの折り合いというかバランスをいかに見つけていくかっていうのは非常に大事なことだなというふうには思いますね。
私たちが何を本当に望んでいるのかっていうのを理想だけじゃなくて、理想を言うのって厳しい言い方すれば誰にでもできるけど、
じゃあ原発ゼロでこのままずっといけるのかとかっていうことを本当に現実的に考えたら、ちょっと難しいな。
本当に現実的に考えなきゃいけないと思うんですね。その上でどうしていくべきかっていうのを決めていく必要があると思っていて、
そのためにはやっぱり、今どういう状況なのかっていうのをきちんと知ることが大事だと思うんです。
私もやっぱり今回の映画を漁師さんサイドからだけに描かなかったのってやっぱり物事をきちんと知る必要があると思ったからで、
きちんと知るためにはやっぱりいろんなソース、いろんなところから情報を得ることが大事だと思うんですね。
それって今逆にすごい難しいと思うんです。そのSNSの時代って。
そうそう、やっぱりセンサーされて、自分の気持ちいい情報だけがTwitterとかFacebookとか知らない間に自分の好きな情報だけが上がってくるから、
そうするとその世界が全てのように思うけど、でも実はそうじゃない。それ以外の世界で実はいっぱいあって、
きちんとそういうところにもアンテナを張って、ちゃんと多角的に物事を見ることがすごい大事なんじゃないかなっていうふうには思いますね。
あとその今の真実、今正しいことが10年後も正しいとは限らないじゃないですか、恐ろしいことにね。
それも科学とか技術の発展によって明らかにされることもあるから、
でも今の私たちにできることって、今正しいと思うことをとりあえず試してみることしかできないと思うんですよね。
今、地球温暖化に対するCO2を削減しようということもまさしくそれで、
映画の中でも温暖化を研究されている研究者の方がおっしゃってたんですけど、温暖化で確実にわかっていることってCO2が増えているっていうことだけなんですよね。
実際にそれが本当に温暖化にどう影響しているのかっていうのはまだ研究段階なわけで、
でも今我々がやっていることって、じゃあCO2減らしても意味ないじゃんじゃなくて、じゃあCO2をまず減らしてみましょう。
そしたらどういうインパクトが地球に起きるかということを見てみましょうっていう段階だと思うんですね。
だから今の段階でそれが意味ないじゃんっていうふうにしてしまったら、それがCO2が原因かなのかどうかすらわからない。
その繰り返しだと思うんですよね、人間がやっていることって。
何か悪いことが起きたときにその原因をきちんと解明して、その原因を解明すれば解決することができるから、今私たちがいるのってそのプロセスの途中であって、だからCO2を減らすことって今すごい大事だと思うんです。
一人だったら原因がどこかなって、一人で一人の行動をやめてみてとか、結構検証しやすいですけど、これをみんなでやらなきゃいけないっていうのはどうもない作業だなって思いつつ。
でもやっぱりこういう映画を通じてみんなに知ってもらうことによって、どんどんどんどん広がっていったりするっていうことで、やっぱりまず減らしてみようとか。
カーボンクレジットだったりとか、カーボンゼロとかカーボンニュートラルでした。
そういったところとかも単語として結構認知されてきたりとかあるので、やっぱり難しいですね、こういう話ね。
映画には描ききれなかったんですけど、私カーボンクレジットって結構今皆さんが思ってる以上に今後経済的なインパクトがある、新しい通貨になる可能性があるというか、もう新しい通貨になりつつあるんですね。
今ってカーボンクレジットはCO2をたくさん排出してる会社が免財布的に買ってるものみたいな意気を超えてないんですけど、これからはペーペーだとかアップルペイ的な感じでカーボンクレジットをアプリ上でやり取りして、
そのカーボンクレジットでコンビニで決済ができたりとか、スーパーで買い物ができたり、スタバでコーヒー買いますみたいな、そういう世界がもう遠くない未来にやってくるんですね。
これ私が取材の中で出会った方も、そういうアプリを開発してらっしゃる方もいらっしゃいましたし、今カーボンクレジットを世界中で集めようとしているブローカーみたいな方たちもいて、
世界銀行も入ってカーボンクレジットの価値っていうのを決めようとしている段階なんで、そこまで広がってくれば自分のアクションがわかりやすくCO2削減に貢献するみたいな世界がもうすぐ来るので、
そういう形も一つの形としてあるんじゃないかなっていう、やっぱりみんなが大変なのはわかった、でも何すればいいかわからないっていう人ってやっぱりすごいたくさんいて、そういう人たちの思いの受け皿になりうるんじゃないかなっていうふうには思ってますね。
なるほど、本当に一アプリではなくて、本当に世界中でそういった概念があって通貨だったり、そういったところがあるということで、日本の簡易機はその中でも結構可能性があるみたいな。
そうですね、日本はブルーカーボンとして利用できる海域がすごい広い、まだ未利用の海域がすごいあるので、そういう意味でも今世界からブルーカーボンクレジットを創出できる可能性、ポテンシャルがすごい高い場所としてすごい注目されてますね。
それも結構、漁師さんの新しい糧の一つになりうるんじゃないかとは思ってます。漁をするんじゃなくてCO2を削減することによってカーボンクレジットを稼ぐっていう。
これもね、まだ理想の域は出てないんで、実装するにはまだいろんな壁はあると思うんですけど、すごい良い試みだなというふうには思ってますね。
この番組を聞いてくれた皆さんは、カーボンクレジットだったりブルーカーボンという言葉を今知ったわけですから、これを何だろうと調べたりということで、またいろいろ世の中の動きだったりというのはそういうふうに向いているということが、自分のアンテナがそっちに向いていくみたいなことって結構重要だったりすると思うので、
ずしレコラジオのリスナーさん、ずし早山に住む皆さんは特にこういったところ。
そうですね。逆にずしレコラジオを聞いてらっしゃるようなずし早山がローカルの方だったら、それこそ本当に目の前に海があるので、海にぜひ1回潜ってほしい。
海藻が一番綺麗な時って4月とか5月だから、一般の方はなかなか見る機会がないんですよね。その時って水めっちゃ冷たいんで。
私も初めて海藻の森を見たのって2月か3月にウェットスーツで雨草の海に潜った時なんですけど、
ずしでも早山とか首脳ケールできるポイントあるので、そこに春先に潜ればわかめがうわーって生えてるところとか見れるので、
ぜひ海近くに住んでる方はまず自分の目で海藻がある海って本当に綺麗なんだなっていうのを見ていただきたいし、
ずしとか早山だったら実際に磯焼け対策もやってるところいっぱいあるので、なみこスタイルさんもそうですし、早山でも毎年磯焼け対策ってやってるので、
本当気軽に参加できるところがいっぱいあるのが、このずしとか早山のいいところだから、ぜひそういうところから参加したりとか、
もしくはずしや早山の漁師さんが採ってくれた海藻を食べるとか、そういうところからで全然いいと思うんですよね。
そういうところから参加してくれるとすごい嬉しいなと思います。
そして映画が完成して、昨年2024年ですけども、
ずし市内でもハイライト版の上映会を開かれてそうですけども、どんな場所でどういった形で上映されたりしたんでしょうか。
最初はずし映画祭で上映してもらったんですね。
それは結構私の絶対やりたいと思っていて、海の映画だし、しかもずしも舞台になってるし、
これずし映画祭でやらないで、どこでやるのって思ってたので、
私は編集をアミーゴハウスでやってたんですよ、コーワーキングの。
アミーゴハウスのオーナーの大倉明さんから源さんにつないでいただいて、
シネマアミーゴの館長の源さん、長嶋源さんですね。
長嶋源さんにつないでいただいて、実は長嶋源さんまだお会いしたことがないんですけど。
そうなんですか、会ってますよ絶対。
ちょうどずし映画祭で上映の頃に第一子の出産が重なってて、
全然外出れってなくて、まだお会いできてないんですけど。
それでずし映画祭でまず上映していただいて、そこで上映したらですね、
結構見てくださった方から反応があってですね、
その中の一人が小林久夫先生って池戸小学校の先生なんですけど、
小林さんから連絡いただいて、小学校でぜひ池戸小で上映してほしいっていうお声をいただきまして、
もともと私たち作ってる時から、学校では絶対上映したいっていうふうに思ってたんですよ。
それもあって、ずし市役所の教育課の方とかとも連携してですね、
ずしの池戸小、ずし小、あと骨母小でも上映させていただきました。
実際にそうやって上映をした時、子どもだったりずし海岸映画祭の方でも親御さんだったり、
反応はどんな感じのものだったんですか。
やっぱりずしって海に近い地域ではあるんですけど、
それでも海の中がこういうふうになってるっていうのは知らなかったとか、
現状を知ることができたっていうお声はいっぱいいただいているのと、
あとずしの中でも骨母の小学校の子どもたちってやっぱり一番海が近いし、
漁師さんの息子さん娘さんの方たちもいらっしゃったりするので、
骨母小学校でやっぱり反応がすごい違いましたね。
すごい面白いなと思いました。
確かにね、自分の暮らしと密接に結びついているし、
漁師さんがいっぱい登場する映画でもありますので、
そういった違う地域の漁師さんの暮らしだったり、
ご家族こんな感じなんだっていうことを子どもながらに感じた方も多いんじゃないでしょうかね。
ちなみにあれですよ、図書館映画祭で原さんアナウンスしてましたよ。
この後上映がこれ地であるんでーって。
そうそう、あれは私録音しました。
もうあれ言いましたよねって言おうと思って。
でも本当は言葉通り、Cinema Amigoで上映を決めてくださったんで、
本当長島さんありがとうございます。
いつかご目にかかって。
いつかっていうか、もう会ってるかもしれません。
会ってご挨拶に行きます。
僕もこういったインタビューを今回させていただく上で、
映画の方も拝見させていただいたんですけども。
どうでした映画。
本当にね、知識という意味でも海に対する解像度っていうのがものすごく深くなったと同時に、
締めくくりというかエンディングに向かっていくにつれて、
やっぱり結構先ほどその世襲性の話もありましたけど、
家族3世代でね、本当に両親の方々も登場したりとか、
小学校でそういった海藻の磯焼けの話をしている中で、
将来両親になる人って入って手を挙げたあの子みたいな、
あの子のご家庭でね、ちょっとどういう話をされたのかなとか思ってたんですけど、
結構その家族だったりっていうのも結構キーワードなのかなって思ったんですよ。
そうなんですよ。
そうなんですか、やっぱり。
いやなんか、私の興味がそこにあったのかなっていうふうに思うんですけど、
撮影始めた最初から比べると、あとやっぱり南かやべに出会ったってことがすごい大きいですね。
他のどの場所よりも南かやべが暖かかったんですよ。
本当に暖かくて、だって向こうからしてみれば、もう全然知らない人間じゃないですか。
映画の冒頭でも初対面の漁師さんが乗ってくるみたいな感じで船に乗せてくれて。
いいんですか?みたいな感じで。
本当にああいう感じで、行けばみんな私を娘のように扱ってくれて、
私こんなに人から憎悠を受けたことってないなと思ったんですよ。
憎悠。
憎悠、本当に見返りを求めない憎悠。
本当にいろんなものを。
いただいた。
いただいたんです。
撮影を心よく受け入れてくださったのもそうですけど、
行くたびにご飯、釣った魚持ってけとか。
羽賀さん来てるから刺身?みたいな話だしね。
本当そうなんですよ。
本当に暖かく迎えてくださって。
東京にずっと私も住んでいたので、隣に誰が住んでるかも知らなかったりとか、
基本東京って周りに興味ないじゃないですか。
みんな興味は自分に向いてるし。
それが心地よかったっていうのもあるんですよ。
若い頃はそれが心地よかったし、
東京でしか体験できないような文化的な体験っていっぱいしてきたし、
それがすごい大好きだったので、
それは否定しないんですけど、やっぱり年取って、
なんか図書館に住んだっていうのもあるんですけど、
南通に私はやっぱり失われた豊かさみたいなのを見たんですよ。
家族で集まって、先祖からの代々つながれてきたもの、
ご先祖様にきちんと感謝して、
自分の子供たちにそれを伝えていくっていう、
人間がずっとやってきたことですよね。
初めて自分の目で見たっていう感じ。
共同体ってこういうことかっていう、隣が誰だか知っていて、
みんなでこの地域のために頑張る。
この地域に戻りたいから戻ってくるっていう、
そういう本当に温かさみたいなのを、
あそこの場所で感じて、
やっぱり制作が進んでくるにつれて、
どんどんどんどんそこにフォーカスしていったんですよね。
なんか全然日本ってまだ失われてないじゃん。
その共同体も失われてないし、
人と人とのつながりの温かさも全然あるじゃん。
私たちが見てないだけでっていうのは思ったんですよね。
やっぱり家族がキーワードだったんだなって思ったり、
映画を通して前半と後半って言ったら分けていいのか分からないんですけど、
僕はそういうふうに感じたんですよ。
後半はどういうふうにこの映画を収束して、
どんなメッセージを最後提示されると言ったらあれですけど、
あるんだろうって言ったところがやっぱりそのご先祖様のつながりだったりとか。
本当に子供から見てれば親がやってるものは当たり前で見るから、
それが当たり前だと思うというか、
そういったところでつながっていくとか継承されていくっていうものって、
一番大きいのはそれだろうなって思った。
この歳になると本当に親のすごさが分かるというか、
自分が家族を持って初めて分かるじゃないですか。
若い頃ってなんか親がやってることってかっこよく見えなかったり、
反発の対象でしかなかったりするけど、
自分が親になって親の年になって初めてこんなにしていただいた。
妻を食わせてくれる。
ここまで育ててくれる。
本当に感謝しかないですよね。
本当にね。そんな感想に至ったっていう、
僕本当にビフォーアフターで。
まともでよかった。
そんなことない。海藻うめえなみたいな。
では最後に改めてこの映画、
ここにいる、生きている家ゆく海藻の森に導かれての今後の上映スケジュール。
また長谷川さんのほうからお知らせお願いします。
実は1月10日からアップリンク吉祥寺で大好評上映させていただいたんですが、
図志葉山の皆さん安心してください。
図志葉山地域の皆さんにもお届けできる上映がございます。
2月の8日図志の市民ホール、さざ波ホールで19時ぐらいからですね、
上映があるのと、あと2月の16日からシネマアミーゴさんでも上映が決まりました。
ありがとうございます。
2月の8日のほうはですね、上映後のイベントもトークイベントも
たぶん1時間ぐらいはできるんじゃないかなっていうふうに思っているので、
ぜひぜひいらしてください。
ちなみに2月翌日2月9日は私誕生日なので、
私への誕生日プレゼントだと思って、
ぜひ2月の8日の皆さんと図志の皆さんと映画を一緒に見て、
図志葉山地域の海の未来について、
もう海だけじゃない、この地、コミュニティだし、図志って本当に素晴らしい町だと思うんです。
引っ越して私の幸福度は爆上がりしましたし、
本当は自然と近くに暮らすことがこんなに楽しいんだな、
こんなに幸せなんだなっていうのもあるし、
コミュニティとしての可能性もすごい感じているので、図志に対して、
ぜひ皆さんとこの問題を共有してお話ししたいなというふうに思っているので、
ぜひ劇場、アミーゴにも毎日顔を出すつもりなので、
ぜひいらしてください。よろしくお願いします。
はい、2月8日と。
そしてアミーゴの方が、
2月16日からです。
2月8日のところはまた市の方からといいますか、
広報掲示板とかも貼られたり。
一応今、掲示板にも貼るつもりで、頑張ってますので、
お願いします。
街中でチラシとかどんどん貼るつもりなんで、
疑問点があれば、ぜひチラシのほうを見ていただいて、
よろしくお願いします。
この番組を聞いて、そして街中でチラシを見て、
これか、これかって言ってもらって行くぞっていう形で、
2月8日お会いしましょう。
ここにいる、生きている、景行快晴の森に導かれてです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ということで今日は長い時間どうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ずしレコラジオ。
ずしレコラジオは週1回、毎週土曜日に放送されます。
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ずしレコラジオは週1回、毎週水曜17時に最新回を配信しています。
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ゲスト収録時に撮影した写真が見られたり、
ストーリーズではずし葉山鎌倉での日常を気まぐれに投稿していたりします。
番組へのお便り・感想・リクエストは、
公式サイトのお問い合わせフォームなどでもお待ちしています。
詳しくはエピソードの説明欄に載せているURLからアクセスください。
ということで、長谷川さん。
最後にリスナーさんに向けてメッセージいただけますか。
はい。私がずしの町に引っ越すことがなければ、
今回の作品が今のような形になることもなかったと思います。
ずしっていう町は本当に素敵な町だと思っていて、
この町が素敵である一番の理由ってずし海岸だと思うんですね。
みんなが自然と集まる場所。
ああいう場所を持っている町ってなかなかないので、
ぜひ皆さんでこれからもこのずしの町を一緒に盛り上げていければなと思います。
映画ぜひ見に来てください。
ありがとうございます。
ずし海岸ね、やっぱりみんなが自分家の庭だみたいな感覚でね、
共有できているからいいですよね。
あそこに行けばみんなに会えるみたいなね。
ね、ありますね。
はい、ありがとうございます。
ということで、今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
お相手はずしレコ編集長のキジママサシと、
映画監督の長谷川優美でした。
それではまた来週。バイバイ。