そんな感じで早速今日の本題行きたいと思います。今日の本題はNASAが挑んだアメリカ版ハヤブサプロジェクト、
Osiris-Rexが持って帰ってきた資料の中にたくさんの歴史のヒントが隠されていた、そんなお話をしていきたいと思います。
今回紹介するのはOsiris-Rexのサンプルリターンミッション、これの中身がどうだったのか、
まさにど真ん中王道の研究ですね。 もう日本人だったら
結構みんな知っている宇宙プロジェクトの中でも知名度の高いプロジェクトといえばハヤブサだと思うんですよね。
ハヤブサ2っていうところで、2段に分けて行われたプロジェクトでもあったし、ハヤブサに関しては映画にもなっているし、
これによって今まさに世界をリードしている、小惑星探査っていうところをリードしているのも日本であるっていうところで、
もう日本の老い家芸になっている一つっていうのがこのサンプルリターンミッション、小惑星からのサンプルリターンなんですね。
で、そんな中でアメリカでも同様のミッションが実施されました。 これがOsiris-Rexっていうもので、2018年の12月3日に
アメリカが打ち上げた小惑星探査機Osiris-Rexが小惑星ベンヌにたどり着いたと。 で、これ2016年の9月に打ち上げられたものから約2年
ちょっとかけて小惑星にたどり着いて、で、2018年にそれをピックアップして、
で、先日、 地球にそのサンプルを帰還させることに成功した。
9月の24日ですね、2023年の。 っていうような流れで、まさに今
世界中で最も注目されている宇宙系の研究の一つというのがこのOsiris-Rexになります。
Osiris-Rexだったり、ハヤブサツーっていうようなミッションで、なぜ小惑星に向かって
探査をしに行くのか。 ここっていまいちわからなくないですか?
わざわざ宇宙に行って、 何も住んでるわけではない星に行って、ものを持って帰ってくることがどんな意味があるのか。
これは、 実は太陽系の歴史を探るっていう、昨日やった研究と比較的似ていたりするんですよね。
なぜか。 地球上にも
しっかりと地面があって、地下を掘っていけば、すごい噛みましたね。 地下を掘っていくことで、どんどんどんどんいろんな、例えば地層が見えたりだとか、
過去の地球でどんなことが起きたかっていうところの理解は深められます。 その一方で、
太陽系ができて、そしてその環境の中で生まれた地球の中に、 当時の痕跡がどれだけ残っているかで言うと、
結構残ってないんですよね。 なぜなら、
地球っていうのは、溶岩とかマントルって呼ばれるものがあったりして、 あとは昔はもっと表面がドロドロに溶けていて、マグマオーシャンなるものがあった、
っていうところが報告されていたりするんですよね。 そうすると、
実際に当時、40何億年前に太陽系が作られたタイミングの、当時のピュアな情報っていうのは、
ドロドロに溶けてしまって、他のものと混ざってしまって、 観測しきれない、地球上では。そういう状態になっています。
じゃあ、地球は無理なんだ。どっかに探しに行くことできんのかなって言って、 行く先っていうのが小惑星なんですよね。
小惑星は、そのまま宇宙空間を浮遊しているっていう状態が想定されているので、 その中には、
マントルみたいなマグマでドロドロに溶けちゃうみたいなこともなく、 なぜなら、あれって重力によってパワーがグーってなってたり、
外からの衝突によってエネルギーが加わって、 表面が溶けてとかっていう状態になるんですよね。
なので、小惑星はそんな十分な重力もなければ、 もしぶつかっていたとしたら違う形になってるしっていうところで、
太陽系が形成された当初の、今からはもう想像できないぐらい昔の、 そんな情報をつかんでいると思われていて、
それに対して、じゃあ、太陽系っていうのは作られた時、 どんな状態だったのかを研究するために向かっていると。
宇宙の研究っていうのは、僕たち生命がどういうふうな宇宙空間の営みの中で生まれて、 そして宇宙が進化していく、太陽系が進化していく中で、
どういうところに向かっているのか、そういった大目的に対してアプローチできるのが、 宇宙の研究の特徴になっています。
その特徴を生かすというか、そこを研究していく、まさに宇宙の研究ど真ん中みたいなところが、 この小惑星ダンサープロジェクトになっています。
そんな中で、例えば日本がリードしていたところで言うと、 オシリス、オシリスレックスじゃないや、ハヤブサ2ですね。
ハヤブサ2、そしてハヤブサっていうところで、ハヤブサ2特にピックアップしていくと、 目的地はリュウグウっていう天体でした。
で、そのリュウグウっていう天体は、 まあ水だったり有機物、まあ炭素みたいなところを含んでいる岩石でできた
小惑星だっていうところが予想されて、まあ水の発見だったり、 もろもろを期待して打ち上げられた。
まあそれによって最終的には、 タンパク質が発見されて、
もう太陽系が生まれたタイミングから、実は生命が育っていくための種っていうのがあったんじゃないか。
そして地球上にはそういうのが固まってできたり、 あとは宇宙空間からタンパク質が運ばれてきて、生命が生まれたんじゃないか。
そんな議論がどんどんどんどんなされていっていて、 ここ半年ぐらいは
まさにハヤブサ2の残した研究によって、世界中が 期待に満ちた状態だったんですね。
まあそんな、ハヤブサ2が向かったリュウグウと 比較的性質が似ている
っていうところで、 オシリスレックスが向かったのは小惑星ベンヌと呼ばれる天体です。
このベンヌ、基本的にはハヤブサ2が行ったリュウグウとか、 そういったところに近い性質を持っているんですけど、
ベンヌはB型小惑星と呼ばれるもので、 血液型じゃないですよ。
血液型AとかOとかがあるわけではなくて、 確かにA、B、Cとかっていうら列があって、
B型小惑星っていうのは、 どういう順番でつけたのかわかんないんですけど、
広い意味でC型小惑星の一種であると。
で、ハヤブサ2はC型小惑星に類似する天体であるっていうところ? C型小惑星だったのかな?
っていうところになっていて、なので基本的には似た性質を持っている このベンヌとハヤブサ2っていう研究が行われていたと。
オシリスレックスサンプルリターンプロジェクトなんですけど、 もともと60gぐらい持って帰ろうと思っていたっていうところから考えると、それだけでもかなり
多いですよね。 じゃあ、
日本のお家芸とか散々持って生やしました。 私、ハヤブサ2はリュウグーからどれぐらいの資料を持って帰ってきたのか。
このサンプルリターンの量はなんと4… 5.4gですね。
5.4g。 え?っていう。
ハヤブサ2は5.4g。 オシリスレックスは250gです。
もう桁違い。 だいたいこれだから4倍…5倍ぐらい?
50倍か。50倍ぐらい持って帰ってきてると思ったらすごいですよね。 40倍から50倍の量を持って帰ってきているというところで、このサンプルがどんどんどんどん
世界中の協力機関に受け渡されていくんですよ。 ベンヌから持って帰ってきた物質っていうのは日本にも供給されて、これベンヌの
資料のだいたい1%… 0.5%だ。ベンヌの0.5%だから
250gの0.5%だから1%が2.5gで、その半分だから1.25gか。
まあでもハヤブサ25g… 5.4gだけだからもうほぼね、結構もらえるなって感じしますよね。
で、その分JAXAのリューグから取ったミッションでのサンプルっていうのの1%が5.4gの1%だからほんのちょっとですよね。
これがNASAに渡されるっていうところで、こういう国際研究、国際的な協力関係のある研究では、サンプルリターンしたらこれぐらい上げるよ、これぐらい上げるよっていうのは決まっていて、
あとはいろんな研究プロジェクトとかに分配されて、ここからゴリゴリゴリゴリ研究が進んでいくっていう感じですね。
楽しみですね。これしかも、小学生の研究って実は地球に落ちてきている隕石との比較とかもできるんですよ。
結局隕石とかも、地球外から飛んできた宇宙を浮遊している天体たちが落ちてきているっていうところだから、
比較対象としてはいいんですよね。ただ、サンプルリターンと大きく違う点は、地球の地表に衝突しているから汚染と呼ばれる状態になるんですよ。
宇宙のピュアな情報だけじゃなくて、地球の情報も混じっちゃってる可能性が高いサンプルっていうところになって、
なかなかうまく、確かなことが言いづらいっていう、そういう側面もあったりします。
なので、隕石との比較でどういうふうなことが言われるのかっていうのもあるし、
ベンヌのサンプルだけで言われることもあるし、ハヤブサ2が持って帰ってきたリュウグのサンプルとの比較で研究が出てくるっていうこともあると思うので、
いろんなパターンの研究、宇宙話では紹介していこうかなと思っておりますので、ぜひこのあたり楽しみにしておいていただけたら嬉しいなと思っております。
ぜひね、いろんなニュースで多分出てきていると思うので、検索してみたりすると面白いんじゃないでしょうか。
そんな感じで、今回はNASA、アメリカ版ハヤブサ2ミッション、オシリスレックスが持って帰ってきたベンヌのサンプルに関する研究、
こちら紹介させていただきました。
ということで、今回は以上にしていきたいと思います。
先日ですね、10月の18日水曜日に、僕がもう一つやってるポッドキャストチャンネル、隣のデータ分析屋さんの最新話、公開させていただきました。
あっちでは、僕本業データサイエンスとかデータ分析の仕事をしているので、そういったところのみんなの身の回りにデータの話って絶対あるじゃん、っていうところを紹介させていただいております。
今回はデータサイエンティストオブザイヤーなるものがあるらしくて、それを受賞した大阪ガスの取り組み、紹介しているので、ぜひそちらも聞いてみていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
ということで、今回は以上というところで、明日ですね、土曜日で、あさって日曜日になりますが、こちらでコラボエピソード、ゲスト回ですね、公開させていただきたいと思います。
今回のゲストは、宇宙話の準レギュラー、ヒロです。
ヒロは宇宙スタートアップのCSOとかCEOとか、バイスプレジデントとか、CXOアドバイザーとか、いろいろやってるので、スーパーマンですよ。
毎週日本にいない、毎週違う国にいるっていうところの彼が出てきてくれて、最新の宇宙ビジネスのお話をまたカジュアルにいろいろしてもらってるので、
ぜひそちら楽しんでいただけたら嬉しいなと思っております。ということで、今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、こちらからレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、Twitterのハッシュタグ、宇宙話、またはSpotifyのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。良い週末をお過ごしください。さようなら。