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こんにちは、ツイてるブッククラブです。 ツイてるブッククラブは橋本大也、石谷正樹、瀬戈、達雄の4人がお送りする月に一冊、本を読んでいこうというポッドキャストです。
普段はですね、選定会は大也さん司会なんですが、今回は諸事情により私が司会とさせていただきます。
12月になりましたので、今月の課題書を選んでいきたいと思います。
気づいてみれば、このポッドキャストがツイてるブッククラブになってからもう3回目の12月ということになりました。
気づけばあっという間ですね、本当に。
もともとやっていたツイてるポッドキャストからだと、13年目の冬?
すごいな、13年前何をしていたかももはやあまり覚えていないですけど、ということになっております。
今回は橋本大也さん、瀬戈さん、達雄さん、私という順番で本を紹介していきたいと思います。
では大也さんよろしくお願いいたします。
一冊目はですね、コードブレイカー。
話題の本ですね。
生命科学革命と人類の未来というやつですね。
2020年度のノベル賞を取ったのが、このジェニファー・ダウドナーとエマニュエル・シャルパンティエの2人の女性なんですけれども、
この2人は何をしたかというと、クリスパー・キャスナインという遺伝子編集技術ですね。
遺伝子の事実上カット&ペーストができてしまう仕組みというのを作ったということで、
ノベル科学賞を受賞したんですが、この本はそのうちの1人、ジェニファー・ダウドナーのほうの伝記なんですね。
最初はパンデミック、コロナが始まるところ、シーンから生々しく始まるんですけれども、
この技術はワクチン開発にも使われていると言われていて、パンデミックに対する戦いでも使われる技術なんですけれども、
と同時に生殖遺伝子の編集というのができるので、
要は人類の種というものをそれ自体を根本的に変えてしまう、進化させてしまう力を持っているということで、
ポテンシャルとしてはすごいものなんですけれども、この本は発見競争ですね。
エリート科学者たちのノベル賞をめぐる争いでもあるし、特許をめぐる争いでもあるし、商品化、製品化をめぐる競争もあるんですけれども、
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こんなに世界のエリートの一中大学の大学院に出て博士をとってやっている研究者たちが、
騙し打ちというか騙し合いというか、発見の栄誉を勝ち取るために何でもあるんですね。
人気なき戦いというか、それがすごい。
エリートの人たちなんだけど、そこまでやるかっていうぐらい激しい戦いをするっていう、その物語がですね、感動しました。
この本はものすごくいいので、この2021年の私たちからトップの本はこれでした。
なので、やっと訳して役が出たかということで、大変おすすめの本です。
次が、デイジー・ジョーンズ&ザ・シックスがマジで最高だった頃っていう、ちょっと長いタイトルの小説なんですけど、
これはグッドリーズっていう読者のSNSですね、世界最大の。そこでですね、
99,893人がレビューしていて、764,680人がレーティングしていて、何百万部も売れたものなんですけど、
その76万人の評価の平均が4.24という異常な高さを示しているんですね。
これは伝説の80年代のポップロックバンドの物語なんですけど、本当にいたかのように書かれているんですね。
本当にそういう歌があったかのように書かれている。
だいたいキャロル・キングとかローラ・ニールとかジョニー・ミッチェル、オリビア・ニュートン・ジョンを4人足して読んで終わったような歌姫の物語なんですけど。
これで何かいそうな感じの人の名前になってるんですね。
ああ、そうなんです。すごい、いかにもこれいたよねっていう、思えるやつなんですよ、80年代。
そのロックバンドが1枚だけアルバムを出して、一世を風靡して、そこで解散しちゃうんですけど、その伝説を物語にしたもので、とにかくかっこいい。
今まで読んだ小説の中で英語の小説の中で一番かっこいいんじゃないか、かっこよさという点では。
そういう痺れた小説で、80年代のロックとか好きな人は絶対読んだほうがいいというやつです。
最後がシャギーベインっていう小説ですね。
これは2020年度のブッカー賞を取った作品で、スコットランドを舞台にした小説なんですけど。
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これは男運がすごい悪い女性がいて、すごい美人なんですけど、寄ってくる男がクズばっかりで。
アグネス・ベインっていう女性が、どんどん貧しい生活というか、スラム街で、なんで私こんな生活になっちゃったんだろうみたいなみじめな生活をしていて。
息子が、子供がシャギーベインっていう男の子なんですけど、その二人の母子関係を描くんですけど。
アグネスっていう母親のダメっぷりというか、ある中でメンヘラなんで、そのダメっぷりがまたすごいのと。
だけど、息子のシャギというのは、そんなにくらいひどい極貧の中でも、結構前向きに生きていて。
その二人の愛情というか、最後それがこじれて大変なことになるんですけど、親子愛のこじれっぷりっていうのを最後まで楽しめる。
すごい物価賞受賞作品なんで、世界が認めた大作です。以上、3作でした。
はい、ありがとうございました。
はい、結構、重ためのものが今月が多かったなって感じですよね。
はい、じゃあ続いて、セイコーさんよろしくお願いします。
はい、ダイヤさんからは一点して軽めな本が続くというか、一冊目がいきなり、教養としてのラーメンっていう本なんですけども。
前回僕、ファスト教養っていう本を紹介して、教養としてのなんとかっていう本が多すぎるみたいなのを書いた本を紹介したんですよ。
まさにこの教養としてのラーメンもそんな中の一冊で。
昔だったらね、ラーメン大百貨とかラーメンのうんちくとかそういう名前で出たのかもしれないですけど、
昨今の世相を反映して教養としてのラーメンという名前で出てます。
で、著者の方はですね、ラーメン店のロゴとかメニューとかポップとかそういうのをデザインする方、デザイナーの方が書いてて。
なるほど。
よっていろんなラーメン店のことを知ってるというか、いろんなラーメン店の店主の方と直接お話しする機会も多いと思うんですけども、その方が書いた本ですね。
で、教養としてのラーメンっていうタイトル通りいろんなことを網羅してて、
ラーメンの器の形の意味とかですね、あとラーメンの器に書いてあるあのぐるぐるしたやつとか、りゅうとか、あと韓国のかんみたいな字とか、ラーメンの器に書いてある意味とかですね。
あとラーメンのざるの種類とか、あと基本的なラーメンの種類20種類解説してあって、
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基本的なラーメンの種類って20種類もあるのかって思ったんですけど、醤油、味噌、塩、瀬油、豚骨、醤油、鶏ぱいたん、魚介、豚骨、煮干し、激辛とかいろいろ確かにジャンルとして20はあるんだろうなって思いました。
なるほどなるほど。
特にこの本の売りというか、あれが日本のラーメンの進化樹形図っていうのがあって、ラーメン知ってる人はおそらく知ってる話なんだと思うんですけど、
96年組と言われる青葉とか名谷武蔵とか鯨犬とかっていうのがあって、そっから日本のラーメンの第何次ラーメンブームみたいなのが起きたり、ものすごい進化を遂げていったらしいんですけど、
そこに至るまでの道とかですね、そっからの別れ具合とかそういうのもいろいろ解説してあったり、あと各ご当地ラーメンとかいろいろ紹介してあったりとかですね、
あといろいろ面白いこと書いてある、ラーメンをどこから食べるのがいいかっていうのがあって、
あと混ぜて食べるラーメンと混ぜないで食べるラーメンとか、品地区の周りから食べると品地区の味が、よく考えれば当たり前の話なんですけど、何もないところから食べるとスープの味がするとか、そういうのがいろいろ書いてあって、
レンゲで食べるのがいいとか、器に直接やるのがいいとか、いろいろそれによってどういう風に味が変わるのか解説してあって、
ラーメン有名人列伝みたいのもあって、ものすごいラーメンに詳しい人が紹介されてあるんですけど、僕ほとんどの人知らないんですけど、それでも年間完食数1000食とかって、大丈夫かこの人みたいな人がすごいいろいろ出てきたりして、
知らない世界を覗くっていうのは結構いろいろ楽しいし、まさに教養としていいんじゃないかなって。
今またコロナがちょっと増えてますけれども、出かける機会もだんだん増えてくるからとか、この2,3年新しい店ができてもいけてなかったりしたので、ちょっとこれを機会に勉強しようと思ってちょっと読んでみました。
2冊目がですね、技術書の読書術、達人が教える選び方、読み方、情報発信の共有のコツとテクニックってやったんですけど、これ技術書って言ってもITの技術書に特化した技術書術の本で、
著者の方は1人がサイバーセキュリティの本を書いてる方とか技術書を書いてる方の2人の協調で書いてるんですけど、書店の選び方とかそういうごく普通というか、
導入がでも本の読み方じゃなくて、いきなり書店の選び方から入るっていうのが面白いなと思って、確かに技術書って案外地方のスタイルとかいうのほとんどなかったりして、エクセルの入門とかそういうのしかないんで、
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場所が渋谷とか繁華街の大きいところだとあるし、あと工業系の大学の近くだと割とあるとかそういうこと書いてあったりとか、
あと面白いのは書店行った時には書店員を育てるという意味で、例えばPythonの本ありますかとかJavaScriptの本ありますかっていうと、
その書店員はJavaScriptとかの読み方を知らないかもしれないから、それで一つ書店員のためになるとか、それが売れてるんだっていうことがわかるからいいっていうか、
そういうあれもあるのかと思って、意外な発見がやっぱり人それぞれ考え方が違うなと思って読みました。
本当かな。
ITスキルの本は自分の5割から8割、自分の能力で5割から8割わかるのがちょうどよくて、全部わかる本買っても旨味が少ないし、全くわからない本買うと全然意味もないっていうか、
パッと見5割から8割ぐらいはわかって、ちょっと難しいかなっていうのがちょうどいいとかですね。
あと初めてのジャンルに挑むときは3冊本を選んで、入門書、あと完全網羅したような本、あと逆引きの辞書的な本、
資格試験とか勉強するときも割とその買い方で、この著者の方は1年に1個ずつ資格取って、10年で技術士の情報部門まで取ったって書かれてたんで、
もともと優秀な方なんでしょうけど、実際実績もあるやり方なようです。
あとIT技術の技術書の本だけあってですね、本のまとめ方、本のインプットとかアウトプットとか、そういう管理とか要所の翻訳とかにも遠慮なくITツールの使い方が出てくるんですよね。
普通の読書術の本だとそこは割と遠慮がちに書いてて、もし余裕がある人はこういうのも使ってみたらどうでしょうみたいに書いてるんですけど、逆に意欲がある方は自分でプログラミングをして管理してみましょうみたいに書いてあって、
やっぱりこういうの得意な方が読むし、書いてる方も当然得意なので、そういうアプローチは面白いし、なかなかいいなと思いました。
オーディオブックなんかも活用するといいって書いてあるんですけど、実際プログラミングの本とか、日本語なのか英語なのか、何なのかよく分からないようなやつをオーディオブックで読んだらどうなるんだろうっていうのもちょっと興味があって、
プログラミングのソースコードの部分とか、どんな感じで読まれるのかなとか思ったりして、ちょっと興味がありました。
普通の文学の本とか、そういうのの読書術とか、やる本っていうのはいろいろあったり、ビジネス書でもビジネス書の本の読み方とか仕事への活かし方っていうのは多々あると思うんですけど、
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こういうIT技術に特化した本っていうのは珍しいかなと思って、ちょっと今回紹介してみました。
はい、これが2冊目ですね。
3冊目、バカとムチ、これは先月達夫さんも紹介したと思いますけども、よく話題に昇る橘さんの新刊で、
言ってはいけないからもう5年とか6年経ったということですけども、
今回も橘さんの毎度のちょっと辛辣なブラックな感じでいろんな研究を取り入れて、
人間のちょっとブラックな部分も暴きつつ、現代の世相とかと照らし合わせるんですけども、
バカとムチっていうのは、ムチはいいけどバカはダメとか、まだこれ実はそんなに読んでなくてですね。
中身をちょっと紹介すると、話し合いの場に、みんなの意見は案外正しいっていう本が前あったと思うんですけど、
結局いいところに落ち着くとかってあったんですけど、なんかこの本だと割とそうではなくて、
バカがいると変な方に誘導されて全体のパフォーマンスが下がる的なことがあってですね、
なんかいろいろこうそういう表だっては言えないようなことがまた今回もいろいろ書いてあって、面白いなと思いました。
これからまたちょっと読み進めていきたいと思います。これが今回私が紹介する3冊でした。以上です。
はい、ありがとうございます。次は辰夫さん、よろしくお願いします。
1冊目は、「働かないありに意義がある」という本で、今山形文庫から出ています。
著者は長谷川英介さんという方で、この方は北海道大学の農学部の準教授です。専門は進化生物学と。
ちょっと古い話をしますとですね、2005年くらいに私自分のブログで、
働き者と怠け者の割合についてみたいな感じで、最近その働きありの話ってよく聞きますよねみたいな話の記事を書いたんですよね。
それって優秀なありだけ選抜しても、怠け者だけ取り除いても、結局優秀なありの集団の中でも怠け者が一定の割合出てしまいますよねみたいな話なんですよね。
2005年の当時でいろいろ調べると、北大の助教の方がそういう研究をやられてるみたいな情報があったりして、
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そこから先論文読むとかまでは言ってなかったんですけど、その方の書いた本がこれだったっていうことなんですね。
この本自体は2010年に元々の話が出てます。だから僕がブログに書いた頃はまだ論文が発表されたくらいの話で、
5年でこういう啓蒙書みたいな形で出ています。
もともとはメディアファクトリーで新書が出て、2016年には中経文庫から文庫になって、
2021年の8月に山経文庫のところから文庫版が出てる。結構反問といろいろ変わる複雑な感じにはなってるんですけど。
だから2021年の山経文庫になった時には最後の方で、10年前の本なんですけれども、その後研究こうなりましたよみたいなフォローがあったりするので。
漢字の本の中身なんですけど、これって何かというとですね。
さっき言ったみたいにアリの集団の中での働き者とそうじゃない人の割合っていうのは、
どんだけ選抜しても変わらないよっていうのの実験の話とかもあったりするんですけれども。
基本としては生物学の本なんですけれども、アリとかハチとかシロアリとかのコロニーを作る生物、
新社会性生物、社会性を持つ、真の社会性を持つ生物みたいな感じで新社会性生物って言うんですけれども、
それの様々な生態を紹介して一般向けの面白科学読み物、ポピュラーサイエンスな本なんですね。
たださっき言ったみたいに、怠け者を除いてもやっぱり一部は怠け者になっちゃうよみたいな話がビジネス方面から面白がられて、
ちょっと話が多くなってしまってるんですけれども。
コロニー、集団で生きる昆虫とかの生態のあれやこれやの面白本だと考えてもらえればいいと思います。
ちょっと話が前後ごちゃごちゃしてるんですけど、さっきの割合ですね。
アリで働きアリなんだけど、一定の割合のアリは必ず休んでサボっちゃったりして、
サボりを除いても残りのやつのうちの一定の割合がサボってしまうのはなぜかみたいな話のところで1章か2章されてるんですけれども、
基本的には仕事に対する腰の軽さっていうのがそれぞれの働きアリに、腰の軽さがそれぞれ違うんですね。
反応域地とか呼ばれてるんですけど、人間だと部屋がどれくらい散らかってると掃除を始めるのかっていうのは
人によって違うじゃないですか。ものすごく散らかってたらやっと始めるというか、ちょっとでもほこり落ちてたら働く。
すぐ片付けるという人いるじゃないですか。そういうような性格の差というか、腰の重さ、腰の軽さの差っていうのがそれぞれのアリにあると。
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そうすると、大体よく積極的に動く人が2割くらいで動いちゃうと、もう仕事の全部が終わっちゃうと残りの人は何もしなくてもいいじゃないですか。
そういう状況がサボってる人が多いなっていう風に見えると。なんでそんな風になってるかっていうと、ある時急に仕事が増えた。
要するに部屋が急に汚れるみたいになった時は、サボってた人たちも敷地がさすがに上がるので一斉に動くようになっていくと。
だからストックというか、リザーブみたいな感じのアリたちがサボっているように見えるみたいな話になっています。
サボってはいるんだけれども、何かあった時に一斉に動けるようにっていうようなのが自然の仕組みで、
その時の反応域値という腰の硬さみたいなのが遺伝子で決まっているんですけど、そういうのがうまいこと各個体に割り振られてて、いい感じに。
平穏な時はサボる人多いけど、いざとなったらみんな一丸となるみたいなのが自然のでうまくいっている。
生き物みたいな感じでアリの全体がなっているみたいな話になっています。
他のコロニーの面白さ的な話も色々あるんですけど、オスメスの割合が3対1くらいになっているのはなぜかとか、
女王アリだけ遺伝子がずっと続くんだけど、外から来たオスの遺伝子を持つのは全部働きアリになっちゃうようなアリがいるけど、
それは遺伝的にどういうその有利さがあるのかみたいなそんな話も色々あったりとして、結構ポピュラーサイエンスとして手軽に読めるし、良いかなと思っています。
というのが一冊目です。
二冊目がですね、現代経済学の直感的方法という本で、長沼新一郎さんが著者です。
この方は1961年生まれなんですけど、日本のWikipediaで調べると日本の物理学者、
多分在野の研究者ということなんですけど、この方の著書では物理数学の直感的方法というのが、
理工系学生のお助けバイブル的なので結構有名らしいんですけど、ちょっと僕は読んだことはないんですけど、
その方が書いたその現代経済学の直感的方法、だから直感的方法シリーズの現代経済学という形になります。
でこれね、表紙見ると結構なんか堅苦しくて重々しい感じなんですけども、
実はまあこれも面白い読み物系なんですね。
ざっくり言うと、例えば大学受験の予備校で名物教師がいてものすごくわかりやすく、数学だったりとか歴史だったり教えたりするじゃないですか、
ものすごく例のセレクトが上手いとか説明が上手いとかあるんですけど、
そういう感じでこの方多分いろいろな経済学の本を読み込んだ上で重要ポイントを選んでわかりやすく、
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事例もすごくよく練られてわかりやすい事例なんですけども、それによって解説しているというような本ですね。
だから経済学の本100冊読んで大事なところをまとめてみましたみたいな、そういう要約本みたいなイメージでもあります。
ただ、そういうファスト教養ではないんですけど、ライトすぎる感じではなくて、ちゃんとその読者レベルを低めに設定してないというか、
ちゃんとそのある程度の教養がある人、また教養ばっかり言ったんですけど、教養がある人に向けに手応えがある感じの中身にはなっています。
そうですね、資本主義の発達における鉄道の重要性みたいな、最初の章端からそういう話があって、
鉄道で都心と郊外を電車で行き来する労働者をベースにして資本の流れの解説をするみたいな話があって、
銀行の位置づけの話とかもそういう例ですごくピンときたりとか個人的にはしました。
あと何かそうですね、貨幣と金属の関係を磁力、磁石の磁力で説明するとこうなりますとか言って、
騙されてる感もあるんですけど、結構スッと入るってことで、結構子供騙し的に無理やり分からせような感じなんだけども、
ちょっとやっぱり教養を感じさせる的な、そんな感じな本でした。
というのが2冊目です。
3冊目はですね、ちょっと毛色が変わってですね、
私だけ年をとっているみたいだっていう、
ヤングケアラーの再生日記という副題がついている漫画です。
これも多分SNSでちょっと話題になったのかもしれないですけど、
ヤングケアラーについての漫画。
ヤングケアラーって何かというと、
Wikipediaで調べるとですね、
病気や障害のある家族、親族の介護面とかに暴殺されて本来受けるべき教育を受けられなかったりとか、
同世代との人間関係を満足に構築できなかった子どもたちのことですね。
そういうヤングケアラーな人たちを、
著者の方が2年以上当事者から取材をしてという形で、
いろいろ多分複数の方から聞いたのをまとめて、
一つのストーリーとして書いているという中身になります。
主人公はユイちゃんという女の子で、統合出張症の母がいて、
家庭に無関心な父がいて、認知症のおじいちゃんがいて、
特別扱いされている、父親から特別扱いされている弟がいて、
そんな環境で、小さい幼稚園の頃から家庭のことに買い物とか、
料理とか掃除とか洗濯とかを一手になっているというような子で、
その子が母親からの暴力に耐えて、人格が分裂しちゃうみたいな感じで、
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精神にいろいろあったりするんだけれども、ケアしてもらったりして、
一人暮らしを始めて、その後結婚して出産して、
子育ての時に親からの暴力のフラッシュバックが来て、
最終的には安定した生活へみたいな流れなんですね。
ところどころについて、どういうケアを受ければいいですかみたいな、
ちゃんとそれぞれコラムもあって、
しかもちゃんと10代の当事者にも読めるように、
ルビが振っているというのはこの本全体のあれなんですけど、
あと10代の子が支援を求めるときの支援先とかもきっちりと収録されていて、
非常に良心的な話になっています。
僕はこれを読んで、見えないところでこういう深刻な問題があるんだなという理解もちゃんとできたし、
ただこういうのってすごい重苦しい話で、
なんかあんまり近寄りたくないというか、
個人的にはこういうのを読みたくないというかするんですけど、
漫画で20分くらいでさらっと読めるし、
安心するバッドエンドじゃないので、
安心する終わり方なので非常に良いかなと思いました。
全ての問題が解決するような安易な終わり方、
感度ポルノ的なものではないんですよね、終わり方はただね。
感度だけ現実的で良いかなと思いました。
結局母親の病気、精神の病気は治らなかったりとか、
いくつかモヤモヤ起こるんだけれども、
いろいろと幼い頃からの苦労を生き残って、
ちゃんとそれなりに未来の道が開きますよみたいな一例の流れになっていて、
とても良いかな、我々が読むというよりかは当事者には読んでほしいなというような本です。
ということで、
私だけ年を取っているみたいだっていう漫画ですね。
私からは3冊以上です。
子供の子が、子供が私だけが年を取っているみたいっていうことですね。
そうそうそう、そう感じるの。
彼女が大学生くらいになった時にみんなといろいろ話している時に、
全然話が合わないというか、
自分だけちょっとなんか違うんだみたいな、そんな感じになるというところが題名になっています。
はい、ありがとうございます。
最後、私なんですが、
これ、届いたばっかりの本を一冊ご紹介したいんですけど、
ネットワークエフェクトっていって、
多分一昔前だとグロースハックとかね、
要はそのウェブ系のサービスをどうやって成長させるかっていう本って、
結構いろいろ出てはいるやつの、
わりと最新版のやつで、
帯が面白くて、
危険な戦略って書いてあって、
は?は?どういうこと?と思ったらですね、
これはUberが実践したっていう方法だっていう。
Uber、広材あるよねって話はね、
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もう何年か前くらいからよく出てますけど、
そういう意味で、あ、なるほどなと思って、
で、ちょっとまだ届いたばっかりなんで、
目次しか見てないんですが、
ぱっと見るとですね、
参考として出てくる会社が、
ドロップボックス、あとTinder、
で、個人的に僕はずっと興味を持ってたですね、
Twitch。
Twitchがどう成長したかっていう話が入っているので、
これはちょっとぜひ読んでみたいな、
あんまり普段ね、
ゲーム系とかそんなにやってきてはなかった、
ゲームの中継、ゲーム配信とかする人たちが
使うようなサービスって
僕はあまり触れてこなかったので、
気づいたらTwitchっていうのが、
すごい結構な存在感を示していたので、
ここの部分のTwitchの話が出ているので、
これはちょっとぜひとも読んでみたいな、
というやつですね。
で、これが1冊目です。
で、2冊目がですね、
ちょいと古い本なんですけど、
山田玲司さんという方がいらっしゃいまして、
漫画家ですね。
一応まだ現役の漫画家ですけど、
ヒット作は多分、
ビーバージンっていうやつで、
結構もう20年前か30年ぐらい前になっちゃうのかな、
マガジン、確かマガジンだったはずですけど、
それが漫画家としては結構ヒット作で、
その後、結構世に売れたのは、
「絶望に効く薬」っていう、
いろんな人にインタビューをしたやつを、
漫画にするっていうのをずっとやる。
で、最近はYouTubeとかニコニコの配信とかで、
いろんな作品とか映画とかの評論をしたりとかっていうので、
活躍されている方なんですけど、
その人はおそらくその絶望に効く薬を一番やってた頃に、
やってて、
キラークエクションっていうタイトルなんですけど、
会話では自分が何を話すかではなく、
自分が何を聞くかが大事であると。
で、それのために必要な質問のサンプルを書き連ねているっていう本で、
で、基本的にこの人自身が永遠の中二で、
コミュ障だっていうところからスタートしているところもあり、
まず何を聞くべきなんですかっていうところからやっていくと。
で、結局自分のことを話し続ける男はモテないっていうところで話がいくんですけど、
だからそういうよりもまず質問力を上げなさいみたいな話で、
最近この山田玲司さんの配信とかをよく見てるんで、
そういえば本があったよなと思い出してやったやつですね。
なので質問の中にですね、
有名な出来事、事件が起きたときにあなたは何をしていましたかっていう質問があるんですけど、
それがサンプルとして出ている質問が911なんですね。
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おそらく今だと311になるはずなんですけど、
要は311前に書かれた本なのでそれが911になったりはするんですけども、
質問としてのサンプルがちゃんと出されているっていうところが面白いので、
10年前の本ではあるんですけど紹介したいなというふうに思いました。
最後3冊目で、これはルリドラゴンというので一部で非常に有名になっている漫画なんですけども、
結論先言っちゃいますけど、個人的には10年に1冊の漫画ですね。
今年ベストはもう間違いないっていう。
何がすごいかっていうと、正直お話としては結構古典的なんですね。
要はこれあれです。カフカの変身です。
要はある日目が覚めたら世界が変わっていたっていうお話で、
これのお話の場合はネタバレにもならないので書いちゃいます。
表紙になっているからいいんですけど、ある女子高生が目が覚めたら頭から角が生えていた。
で、なぜこんなことが起きてしまったのっていうのを読みと紐解いていく。
で、角が生えてしまっただけでは終わらなくて、
ルリドラゴンっていうタイトルからわかるんですけど、
この子は人間とドラゴンの間に生まれた子供だっていう設定なんですね。
だからだんだんドラゴンになっていくんですけど、この子が。
その辺の描写がずっと入っていくんですけど、
まあとにかく描写は素晴らしい。
漫画の良さってどこにあるだろうって考えた時に、
当然物語として面白いっていうのは大事なんですけど、
やっぱ漫画なので、やっぱ絵で話がちゃんとドライブしていく。
絵でちゃんと説得できる。絵がちゃんとしているっていう意味だと、
漫画読み的に言うと全てのコマがご馳走っていうレベルなんですね。
非常にレベルが高くて。
で、一番感心したのはね、今時の漫画なんで、
友達とやり取りにするのにLINEみたいなメッセンジャーアプリが出てくるんですね。
そうすると、実はメッセンジャーアプリって結構情報の方向なんですよね。
どういうアイコンにしてるかとか、どういうIDにしてるとかと、
あとどういう風に喋るかみたいなところが出てくるんですけど、
最初に出た時には、ちゃんと描写されてるから、実は全部書かれてるんだけど、
読み飛ばそうと思えば一瞬で読み飛ばせちゃうんだけども、
ちゃんとその後になんでそのIDなのかとか、
なんでそのやり取りがあったのかみたいなことを、
ちゃんと読み解いてくれるんですね。
だから一枚一枚の絵がすごくちゃんとしてるから、
ちゃんとそこには理由があるんですよね。
だからその時にはIDの話はしないけども、
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ちゃんと作られてるから、
どっかでまたIDの話をするタイミングがやってくるっていうので、
多分僕も20回ぐらい読み直したんじゃないかな。
ほぼほぼ週1ぐらいで読み直してるレベルで、
読むたびにやっぱり発見がある。
うっかり読み飛ばしちゃっているコマとかがあって、
一番心配だったのは、こんなに一コマ一コマ情熱かけて、
ちゃんと描写してて、連載大丈夫なんだろうかと思ってたら、
今作者の方は体調を崩して救済中っていう。
そりゃこんだけ傾けてやってたら、
そりゃ週刊連載なんて当然無理だよねっていうレベルのことをやってるので、
ただ一巻が出たことでまとめて読むことができるようになって、
絶賛みんな作者さん、たくさん休んでください。
いつか復活してくださいっていう感じになってるっていう本です。
はい、ということでルリドラゴンでした。
ということで、今月も12冊で揃ったんですが、
皆さん1位、2位の選ぶのはもう大丈夫でしょうか。
じゃあちょっと順番通りでまた行きたいと思いますので、
ダイヤさんから2冊。
1番がルリドラゴンで、そこまで言うなら読むかみたいな。
2番が教養としてのラーメンですね。
ラーメン結構雑誌すごい買って、上位のやつは結構食べてきてますから、
この20年、30年くらい。
たぶん出てる話はわかる。
読み解けると。
そうそう。
はい、じゃあ次がセイコーさん。
僕はですね、ルリドラゴンはやっぱり全然知らなかったので、
ちょっとそこまで言うなら僕も読んでみたいなって思いました。
全然絵見ないとわからないので見てみたいと思いました。
あとですね、2番目が現代経済学の直感的方法が読んだことなかったし、
ちょっと僕、経済学も勉強してみたいと思ったので読んでみたいと思いました。
はい、以上です。
はい、ありがとうございます。
じゃあ次、辰夫さんお願いします。
僕は技術書の読書図ですね。
これ読もう読もうと思っていたので、ちょっとこの機会にと思いました。
で、2番目はコードブレイカーかバカとムチかって悩んではバカとムチに。
やっぱり橘明さん好きなのでバカとムチにしたいと思います。
はい、以上です。
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じゃあ最後私ですね。
私がですね、1位が悩みはしたんですが1位がコードブレイカーで、
2位が技術書の読書図です。
割れたような、固まったような。
ということでまさかのルリドラゴンですね。
僕も石谷さんが前騒いでたから読んだんですけど、かなり良いですね。
いや、これは漫画として素晴らしい。
ただここで終わりかっていうところがあるので、もう何巻か出てから。
本当は3冊ぐらい出てからではあるんですけど、
いかんせん今連載がストップしているのでこれ以上読めないっていうね。
ということは我々にできることはできるだけ1巻を売るっていうことしかないんですよ。
1巻を売れば売るほど作者がちゃんと休めるっていうことですから。
ということで、12月の最後にまさかのルリドラゴン。
1冊しかない本でもあるので割とサクッとは読めるんですが、
割と1個1個のコマを読み解いていくと面白いので、
漫画の読み解きというのはやってそうでやってないので、
やるのもいいかなという感じです。
ということで12月はルリドラゴンになりました。
皆さん年末でお忙しいとは思いますが、
最後女子高生の漫画を読んで年末を迎えましょうということで。
ということで12月ルリドラゴンでよろしくお願いいたします。
お疲れ様です。