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2023-01-01 42:41

第52回「2023年1月の課題図書選定会」

2023年お正月のツイてるブッククラブは2本立てでお届け。こちらは月初めということで、

今月2023年1月の課題図書を選んでいきます。

今年最初の選定本はなんでしょうか?

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ついてるブッククラブ! ついてるブッククラブです。新年明けましておめでとうございます。
2006年からね、これやってるんですけれども、もう17回目の正月配信。長い!
なんか当時、プロデューサーの宮本くんだったけど、もはや35歳のおっさんになってしまったね。
というわけで、改めて橋本大也、一谷正樹、靖光達夫の4人でお送りしてるわけですが、
今年も月に1冊本を選んで読んでいこうという企画を進んでいきたいと思います。
ということで早速ですね、1月の選定本というのを、みんなで候補を1人3冊ずつあげていこうじゃないかということです。
12冊から1冊選ぶという企画ですね。それではですね、石谷さん、達夫さん、靖光さん、私、橋本の順でいきたいと思います。
石谷さん、どうぞ。
はい、私はですね、今月はですね、まず1冊目は、富士太陽さんの第二開国というやつで、
これ舞台が奄美大島になってるんですけど、実は奄美大島はですね、富士山のふるさとでありまして、
で、あの富士山がですね、自分のふるさとを舞台に選んだという時点でも、この本は読むしかないんですけど、僕にとっては。
で、これざっくりとどういう話になってるかというと、結局奄美大島もこの火速化とか諸々人口減少とかいろいろ進んでいる中で、
巨大クルーズ船の寄港地、要はIR誘致ってやつですね、それのプランが採択されて、それで結局雇用が増えたりとかインフラ整備したりとかみたいなことがやっていく中で、
いろいろと実は裏で違うことが動いていると、僕もまだちょっと4分の1ぐらいしか読んでないんですけど、
で、さすが出身地というのもあって非常に描写、奄美大島の描写が非常に美しかったりとかあるんですけど、これ実は連載自体は結構前だったんですよ。
で、単行本になるのに多分丸3年ぐらいかかってるのかな。で、何でかっていうと、理由は簡単で、コロナ禍においてですね、クルーズ船のイメージが変わってしまったと。
はい、要はこの本実はコロナの前に書かれてる本なんですよ。
で、まあまあ富士太陽といえばもう予言者富士太陽、大体書いたことは全て現実化するっていう人なんですけども、
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実はコロナのクルーズ船もすでに予言は的中していたということなんですよね。なので、この辺の経緯は後書きに書かれてるんですけど、
っていうのがあって、島に完全に新しいものが来る。じゃあ何が今の状況であれば来るのが最も近未来に近いものなのかということでクルーズ船を選んだ。
でもそのクルーズ船っていうのはコロナ禍で実際に脚を浴びる形になってしまったっていうところで、まあ予言者富士太陽も本当すごいなっていうところで、これはお勧めしておきたいなっていうのが1冊目です。
2冊目がですね、「身体は行く、できるを科学する」っていう本で、たぶん少し前に見えない人は世界をどう見ているかっていう、目の見えない人は世界をどう見ているのかっていうのが結構ヒットした本を書かれた方で、
僕が去年のベストに選んだその船の脳に対になるみたいな感じなんですけど、じゃあ体の方はどうなのっていう話で、体は結構実は結構いい加減なんだよねっていうことを前描いている本で、
例えば、これ確か冒頭に説明があるんですけど、VRみたいなもので体験するだけで意外と体はできるようになってしまう。
それからコーチとかにこうすればいいんだよとかって言われたことをやると意外と体はできてしまう。意外と体はラフにできている、いい加減に作られているっていうことをテクノロジーの方向から描いた本で、
これは脳の反対にある体っていうのは、我々残念ながら脳と体がセットで出来上がっているので、この辺も面白いとこだなというので、これまだ本当最初の方しか読んでないですけど、これもお勧めしたいなというやつですね。
3冊目、3冊目僕はいつも漫画にしてるんですが、ちょっとこれは古いんですが、なぜかというとですね、AIの遺伝子っていう連載自体はね、これいつだっけ、本が最初に出たのはもう結構前なんだよな、2016年ですね。
参考本が最初に出たのが2016年で、これ実はシリーズ化していって、AIの遺伝子のレッドクイーンで、今はブルーエイジっていうので、3部作、多分この後も続くのかな、ずっと続いて、要はAIというものが社会に入っていたときにどうなっていくのかっていうのを、
思考実行も含めての、一話一話完結していくタイプのお話なんですけども、来年アニメ化が決まったということで、この機会に読むのはいいんじゃないかっていうのと、実はこの作者の方はですね、もともと実はITメディアで記者をやられてた方で、
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っていう変わったキャリアを持っている方なので、基本的にこういった割とこの辺のテクノロジーには本当に造形が深いというか明るい方が、AIというものはどうなっていくのかみたいなところを考えて書かれてた本で、
で、ここ何年かのAIブームのときに、そのAIが社会に入って人に入ってくる、人間に関わってくるといろいろ問題起こり得ますよね、みたいなことの思考実験を全部、僕らとか漫画読みはこのAIの遺伝子で一旦一通り全部予習をしてしまっているので、
割とこれ知ってる光景みたいな感じっていうのも含めて、今読み直すのもいいタイミングなのではないかな、全部で8冊ありますけど、漫画なんでね、1ヶ月あれば読むのにもちょうどいい量かなという感じもするので、これをお勧めしたいです。
なかなかこういうSFでちょっと渋めの物語がアニメになるっていうのもあんまりないので、これがアニメになったこと自体が非常にめでたいなというお祝いの意味を込めて選びましたということです。はい、以上です。
はい、ありがとうございました。それでは次は辰夫さん、いかがでしょうか。
はい、じゃあまず1冊目はですね、古代ギリシャのリアルという本です。実行の日本社っていうところから出てて、2022年の2月に出てる本です。
調査は藤村志信さんという方で、古代ギリシャ研究家で、ツイッターとかでもよく出てくるんですけれども、の方の書いた本です。
古代ギリシャの入門書というか啓蒙書みたいな感じなんですよね。古代ギリシャというとイメージとしては白い神殿とか、白い彫刻ですよね、ビーナスとかああいうような彫刻とかだったりするんですけど、
実はあれ、白っていう印象が我々も多く持ってるんですけど、もともとは極彩色というか派手なカラーリングなものだったんですね。
それがなぜそういうふうに白いイメージになっているかというところからこの本スタートしていて、それは大きな事件とかが絡んでたりとかして、
1939年に発覚した大英博物館のスキャンダルみたいなのがあって、それはその博物館所蔵するパルテノン神殿の建物の壁についている彫刻みたいなのがあるじゃないですか。
で、あれをちょっと色とかついてたりしたやつをゴシゴシして真っ白にしてしまった。そういう遺跡の品物を破壊するみたいな大事件があったと。
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で、その時、博物館のスポンサーに白くした方が一般大衆にウケるとかね、命令されて白くしちゃったんだと。その学芸員たちが色がついてたやつを真っ白にしてしまったっていう事件があったと。
で、これ結構根が深い。古代ギリシャの漂白だ、みたいな感じの著者は言ってるんですけれども、古代ギリシャから現代のギリシャまでいって、中世の1000年くらいの空白があるんですけど、古代ギリシャが終わった後にはギリシャ的なものっていうものは世の中からなくて、
で、その19世紀くらいになってギリシャ王国を復活っていうか、あの場所に作って独立してたんですけど、その時の王様はバイエル国王、今のドイツですよね、の次男が国王になっちゃって。要するにヨーロッパによる、ヨーロッパが考えるギリシャみたいなのが今のギリシャのルーツになってる。現代のギリシャのルーツ、ここ200年ですね。
で、そのギリシャ文明をヨーロッパの人たちは自分たちの西洋世界の共通のルーツだと思って理想化していると。そういうのがあって、古代ギリシャは白人であってほしかったみたいなね、そういう白いものみたいな、そういう幻想の投影みたいなのがあったりして、熱像が、遺跡に対する熱像とか色々あるよみたいな、そういう根深い問題だったりがあったりするっていう話から始まっています。
そもそも黒いアテナ論争みたいなのがちょっと昔あったらしくて、そもそもギリシャ文明自体はエジプトとかアフリカとかアジアとかに起源があるので、そもそも白人の文明ではないのではないか、何もかもここ200年で漂白されてしまっているのではないかみたいな議論もあったりするっていう話があったりして、
そうなのか、これが古代ギリシャのリアルなのか、まさにタイトル通りっていうのがちょっと感銘を受けました。この本は、そういう漂白されているギリシャっていうのが第一章の話なんですけど、三章構成で、第二章はギリシャ神話の話で、ギリシャ神話の神がとてもひどいみたいな、こいつらちょっとひどすぎるんじゃないかみたいな話が第二章で、
第三章がその古代ギリシャ人のメンタリティですね、労働感とか時間感覚とか愛と病とか、ちょっとこの辺に力が入ってて、同性愛のBLの話とかに力をこの著者入れてる感じで、その辺なんかちょっと充実してたりするんですけど、そんな感じで、歴史的な背景とかギリシャ神話での神々のリアルであったりとか、古代ギリシャ人たちがどういう生活をしてたかっていうところの我々がちょっと想像いかないようなリアルみたいなのが、
幅広く紹介されてて、古代ギリシャの入門として非常に楽しめる本だということで取り上げさせていただきました。これが一冊目です。
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二冊目は13歳からの知性学、海賊との地球儀公開という本で、これは東洋経済新報社から2022年2月に出ています。
これ、著者は田中隆之さんという方で、この方は国際政治記者ということで、もともと新聞記者として20年以上、モスクワ特配などでキャリアを積みみたいなことが、著者紹介ページに書かれていたんですけど、
そういう国際政治に強い方が子供向けに書いた知性学の本ですね。子供向けなんですけど、世界の国々がなぜ今のような国の形であるかとか関係性を持っているのかということについてポイントを押さえて解説しているという非常に良調です。
対話ベースでシンクロで読みやすくて、1時間くらいでサクッと読めるという話で、2人の高校生の兄と中学生の妹が謎のアンティークショップによると怪しいおじさんがいて、7日間世界についてのおじさんの話を聞いてくれたら最終的にアンティークな地球儀をあげようみたいな子供向けの話です。
おじさんの話というのはベースにあるのは、知性学に関する世界の話題とかをいろいろレッスンみたいな感じで、7日間7章にわたってそういう話をしていくということで、知性学自体は政治学と地理学みたいなのが混ざったような学問で、行ってしまえば置かれた場所で咲きなさいみたいな、置かれた場所でいろいろ決まって初期配置でいろいろ決まっちゃうみたいなところがベースになるような話だったりします。
いくつかちょっと面白い話がいろいろあるんですけれども、一つ挙げると海の話みたいなのは基本ですよね。海運が大事なもので、世界の海をアメリカが海軍に予算かけて抑えているから、今世界を支配というかメジャーになっているのがアメリカだって話なんですが、海底ケーブルとかもほとんどアメリカが抑えているみたいな情報も、だからそういう意味では海を抑えることは情報を抑えることだみたいな話があったりするとか、
あと核兵器に必要なのは、もちろん核爆弾もそうだし、でももっと必要なのは原子力潜水艦と深くて安全な海、深い海が必要だっていうところが丁寧に説明されていて、
なぜ中国が南シナ海に無理やり出ていくかというと、中国の近海は浅い海ばっかりで、原子力潜水艦、核兵器積んだやつはそこにはあんまり隠れられないけれども、南シナ海の奥の方に行くと深いところがあるので、そこに潜ってしまえば見つからずにいられると。
核兵器を地上で持つと攻撃されちゃうけれども、潜水艦で持てば相手が国本土をやってもいつでも反撃できるよってことになるので、すごい抑えになるってところ。だからその海っていうのの重要性みたいなのが結構わかりやすく、それこそ本当に子供にわかるような形で書かれています。
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他にも、少数民族の話であるとか、アフリカはなぜ貧しいままなのかとかね、地形での運、不運みたいな、朝鮮半島とかクリミア半島とか大国に囲まれた半島はあんまり良くないですよみたいなそういうね、本当に地政学的な話とかもちゃんと抑えられていて、本当にわかりやすい話。
こういう生徒役の男の子と女の子がいて、先生役に怪しい大人がいるみたいなパターンっていうのはいろんな本にはあって定番なパターンであるんですけれども、こういう地政学みたいな子供にとっては難しそうだなっていうところもこういうフォーマットでうまくわかりやすくなるし、大人の僕とかも読んでても結構それはそうだったのかっていうのがさっくりとわかったりするので良いんじゃないかなと思いました。
というのが2冊目です。
3冊目はですね、新しい経営学っていう本で、これはディスカバー21から2019年の9月に出ている本です。
これ調査は三谷浩二さんという方で、ビジネススクールの教員をやったりして、経営コンサルタントとかもやったりしている方ですね。
この方はですね、経営戦略全史っていう本でビジネス賞アワード2冊を獲得したみたいなことが紹介のところに書かれていました。
この本はですね、経営学の教科書なんですけど、僕はオーディオブックでこれ読むというか聞いていて、今と言えた進捗は50%半分くらいまで聞き進めたところです。
経営学の教科書みたいなもんだんですけど、経営学自体はいろんな専門分野をごちゃっと寄せ集めたような学問的なものであって、経営戦略とかマーケティングとかファイナンスだとかそういうやつですね。
そういういろんな分野があるんだけど、それをビジネスの目的別に再構築して、分かりやすくした画期的な入門書ですって歌いわれています。
ちゃんとした教科書でそれなりのボリュームがあるんですけど、すごく分かりやすくてサラッと入る感じで、
もちろん最近の本なので事例も最近のネット系の事例とかも多くて、すごい親近感があって分かりやすいんですけれども、
この本の重要ポイントは何かというとですね、各分野の説明のところに、マーケティングの話だとか経営戦略とか各話のところにコーヒーケースっていうコラム的なものが全部で8つあるんですけど、
これ何かというとコーヒー周りのビジネスに特化して、それぞれの分野、マーケティングとかファイナンスとかそういう分野での解説をしているっていうんですね。
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スターバックスとかドトールとかブルーボトルコーヒーの話とか、セブンカフェの失敗と成功とか、ネスレのエスプレッソとかそういう話とかの歴史とかビジネスモデルとかが各コラムで、
それぞれの分野に絡めて説明されている。
そこだけ抜き出してコーヒーとビジネスモデルみたいな本になってても良いレベルな感じになってます。
僕は過去にコーヒーの科学とかコーヒーの世界史とかいろいろ紹介してるんですけど、コーヒーの科学と世界史があるからコーヒーのビジネスとしてこの1冊、
合わせてコーヒー3部作ってことでどうでしょうってことで選ばせていただきました。
はい、ということで私から3冊以上です。
はい、ありがとうございました。
それでは次はセイコーさんいってみましょう。
はい、私が紹介する1冊目は図解事務効率化の超プロが教えるデスクワーク性技術という本ですね。
これ小田切信子さんという特許事務所、貿易事務の業務とかやってる会社にお勤めの方なんですけれども、
そこのいわゆるOLというかそこの事務職員さんが書いた本ですけども、出たのが2015年なんですよね。
昨今こういうお片付けとか机周りの本っていうとペーパーレス社会とか、
あとオンライン会議とかテレワーク時代のデスク周りとかが写真入りで紹介されて、
ウェブカメラみたいなやつとかヘッドフォンとかそういうの紹介されるのが多いと思うんですけど、
このデスクワーク性技術は2015年に出た本でバリバリ紙整理とかファイル整理とか、
あとファックスの送り方とかそういう本で、
机の引き出しはこういうふうに整理すればいいとか、紙と鉛筆の糊とか整理の仕方とかで、
なんか今読むとすごい新鮮で、年末年始っていうお片付けの機会が多いと思うんですけど、
ペーパーレス社会と言いながらやっぱり僕って生きてると紙がすごい増えてくっていうか、
年齢とともにある程度薬食とか新しい仕事とか増えると、
必ず紙とか郵送物が増えてきて、ものすごい整理が大変で、
IT系の本だとスキャンしてパソコンに入れればいいとかって言うんですけど、
紙ないとなんかカッコつかない場とか、その次の会議に行った時にiPadに入れてって持ってくって、
業界によってはできるんでしょうけど、なかなかそういうのができづらい時もあったりしてですね。
紙が増えていくんですけども、そういうの整理術でラベルの貼り方とかラベルを統一したほうがいいとか、
面白いのがファックスの短縮で入れてるファックスの名前の入れ方が支社会社別に統一するという、
21:00
すごい細かいことが書いてあって、なんか今読むと新鮮だったりして、
でもやっぱりなかなか紙って急に消えるわけでもないんで、
ある程度こういう基礎的な技術というか、今だと習う機会っていうのもあんまりもうないでしょうから、
こういうの読むといいなって、自分でもいまだに新鮮な気持ちになって読める本でした。
これが1冊目のデスクワーク整理図ですね。
2冊目がシンプルリスト、ドミニック・ロウホーさんってシンプルライフとか、
なんか丁寧で素敵な生活みたいな本をいっぱい書いてる方で、
フランス人らしいんですけども、顔出ししない方なので、
何歳ぐらいの人かは私はわからないし、おそらく女性なのかなとか思ったりするんですけども、
この方が書いたシンプルリストっていう本なんですけども、
年末年始って、今年やりたいこと3つとか、今年習得したい技術3つとか、
決意する機会多いと思うんですけども、そういうこと決意する方多いと思うんですけども、
そういうときにちょっと役立つ1冊で、悲しい気分になったときはこういうリストを作ればいいとか、
仕事の技術を上げたいときにはこういうリストを作ればいいとか、
リストを作るリストみたいな本なんですね。
仕事の術のときにはGTDにはこういうことがありますとか、
メンタルとかそういうときにはヨガではこういう教えがありますとか、
いろんないいとこ取りをしたようなことが書いてあってですね、
パラパラっと見るとこういう考え方もあるんだなとか、
こういうときにはこういうリストを作ればいいんだなって、
ちょっと気分転換とか自分自身の気持ちの整理とか、
そういうことをやるときにいい本だなと思って、
年末年始ね、心を新たにする方多いと思うんですけども、
そういうときにぴったりな本だと思います。
3冊目がですね、コスパで考える学歴攻略法、
藤沢和樹さんという方で、いろんなメールマガ書いたり、
ツイッターなんかもやられてるので、
あと雑誌の連載とかも結構やってるので、
知っている方も多いかと思いますけど、
外資系金融の終わりとか、
あとなんかナンパとかそういう本も書いてたと思うんですけども、
シニカルというかリアリストというか、そういう方ですけども、
そういう方が書いた学歴攻略法っていう本なんですけど、
私地方に住んでるんで、
なんかあんまり東京の大学の序列とかは漠然とは分かるんですけど、
中学受験とか全然全く自分経験したことないし、
周りでやる人もいないし、
高校というと公立の高校が一番いい高校があって、
その他にもあって、
私立はそんなにいいところもあれば悪いところもあって、
中高一科もないわけじゃないけど、
24:01
そんなにあれっていう感じだったりとか、
ちょっとそういうのを勉強したくて、
勉強したくてというか、
ちょっと興味があって読んだんですけども、
中高一科に入るため、
中学受験のかかる費用がまず300万あって、
中高一科で1000万ぐらいかかってとか、
そういうことが書いてあって、
そんなにかかるんだと思ったら、
それで上がる偏差値が、
この人の推定によると3上がるそうなんですよ、偏差値が。
3っていうのが微妙だなと思うんですけど、
3あると大学がワンランク上にいけるらしいんですね。
例えばいわゆるマーチと呼ばれる人たちが上地を狙えるようになったり、
上地だった人が早瀬田とか系を狙えるようにやったりとか、
あと東京工業大学の人が東大も狙える位置にとか、
受けても変じゃないみたいな感じになるらしいので、
3って意外に侮れないんだなと思うんですけど、
その3上げるために1300万と何年ですか、
6年とか9年とかかけるのは得か損かっていうとあれですけども、
良い大学入るのは割に良いこと、
割に良いって良い大学入るの良いことなら当たり前なんですけど、
会社の序列って20年あると変わるっていうか、
もう会社が存在しないとか業界の情勢が変わるってよくあると思うんですけど、
高校もトップ3とかトップ5は変わんないけど、
中堅ぐらいの高校の序列は変わったりすることはあるらしいんですけど、
大学の序列、難易度は変わっても序列は変わらないらしいんですね。
確かにそう言われればそうかなって、
いまだに私が大学受けようと思ってたけど、
序列って案外そんなに変わってないのかなと思って思ってました。
この方、投資銀行とか入ったりしてる方なんで、
コスパとかあれにもうるさいというかあれなんですけど、
コスパの仕事っていうかビジネスの鉄則として安く、
安いとこで仕入れて高いところで売るっていう考え方が当然あると思うんですけど、
そうすると安い日本で勉強して仕入れは安く、
売るときは高くアメリカで、
仕事するときはアメリカでしたほうがいいみたいなことが書いてあって、
そういうあれか、逆に日本でお父さんが稼いで、
アメリカの大学に子どもが行くっていうのは最悪な感じ。
もとが取れるとか、そういう何か事情があるんであれば別ですけど、
普通に考えればそれはちょっとあり得ないっていう話で、
逆にお父さんお母さんがアメリカで働いて、
日本で子どもを学ばせるのがコスパはいいっていうことで、
なるほどなと思うのならば、
現実的にそううまくいくかわからないですけど、
あとコスパ考えると一番いいのはやっぱり医者が一番いいっていうことで、
コスパからすると国立大学で医学部入れれば当然コスパは一番いいわけで、
27:02
でも私立でも一浪、私立大学の医学部入れようかだったら、
一浪二浪して国立入ったほうがコスパがいい。
それはそうですね。
そういう、とにかく医者はコスパがいいっていう、
このカツカレッツだったりとかいろいろ。
こういう教育とかのほうになると、
今の文部行政が歪みがあるとか、
今の公立高校が荒れてるとか、
そういう今の教育に対する悪口みたいなのが書かれてる本も多いですけど、
そういうのはほとんど書かれてなくて、
ひたすらどれがコスパがいいとか、
こういうと楽な人生歩めるよっていうか、
そういう。
大抵のお父さんお母さんが想像するちょっといいホワイトカラーの職業になるためには、
どうすればいいかみたいなことがたくさん書いてあったりするので、
あと私的には東京の中学受験とかの情報が仕入れて面白かったなとは思いました。
年末年始教育考えたい方には、
自分自身の失敗したなとか、
そういうことも考えたりとかしながらいろいろ。
必ず学歴の話はしちゃいけないとかって最初のほうに書いてあるんで、
あえてこういうふうに選んで学歴について語ってみるのもいいんじゃないかなと思って選んでみました。
これが今回の3冊です。
はい、ありがとうございました。
最後が私ですね。
私は足元です。
3冊、小説。
たまたま今回は全部小説だな。
まず1冊目。
オーバーストーリー。
リチャード・パワーズが書いた小説です。
これはピュー・リッチャー賞を取っていて、
2019年に翻訳されてるんですね。
ここではまだ紹介してなかったなと思って、
これちょっと持ってきました。
21世紀になってからの23年目ですけども、
私これが一番いいです。
21世紀になってから書かれた小説の中で一番いいのはこれですね。
リチャード・パワーズのオーバーストーリーで。
どういう話かっていうと、木の話なんですけどね。
樹木、木に宿命を持つ住人の物語なんですよね。
どんな住人かっていうと、
寒伝して臨死体験をしてからそれ以来、
樹木の神の声が聞こえるようになった女の子とか、
あとベトナム戦争中に飛行機から落ちちゃうんだけど、
木の上に落ちて命が救われた元パイロットとか、
そういう木に因縁というか宿命がある住人の最初短編が前半では語られる。
30:05
だから住人の前半生が短編で紹介されて、
一見何の関係もない住人、木以外はだったんだけども、
後半で全員が一つの物語にどんどん合流していくっていう物語なんですね。
タイトルのオーバーストーリーっていうのは英語で木の上の方を指す言葉なんですけど、
それに対してアンダーストーリーっていうのがあって、
この本自体が大きな木なんですね。大木の木なんですけども、
その住人の物語が絡み合って一つの木になっていって、
枝になっていって、葉になっていって、天に向かって伸びていくっていう、
そういう形を取るすごいコンセプチュアルな小説で、
一つ一つの物語もあるんだけれども、
それが組み合わさってメタなもう一つの物語ができていく。
それが20世紀の、主にアメリカ世界というか、
20世紀を巨大な木の物語として描こうとしているんですね、パワーズは。
普通の小説っていうのは一つの物語のラインを完璧に描こうとするんだけれども、
10個の物語が一つのもう一つの巨大な物語になっていくっていう、
その知的な構築っていうのが凄まじいということがあります。
その中で描かれる20世紀のアメリカを中心とする世界っていうのがたくさん出てきて、
そもそもこの10人の登場人物っておそらくモデルがいるんですね。
何人かは私は、これはあの人のことを言っているっていうのがわかるんですけれども、
全員はちょっとわかんないんですが、これはもう20世紀を描いた、
21世紀のパースペクティブから木として描いたっていう、
そういう壮大な勇気的な物語なので、
私はこの21世紀になってからの23年間でベストを上げると言われたら、この本なんですね。
翻訳も最初の1,2ページで言いましたけど、すごく良かったような気がします。
というわけで2冊目ですね。
2冊目は、もうやってらんないっていうタイトルで、
これはサチア・ファンネイジっていう、
なんておかしな時代っていうのが直訳だったんですけど、
もうやってらんないっていう、なりなりなふうに訳したんですね。
カイリー・リードっていう人が書いていて、
これはですね、日本人あんまり読まない社会派記述で、
人種差別の複雑さっていうのを描いていて、
33:01
なんか笑えるテーマではないようにも思うんだけれども、
これはちょっとおかしいっていう、
ホワイトセイビアっていう、
白人の救世主っていう言葉があるんですね。
それ何なのかっていうと、
俺は人種差別しないよっていう、やたら言うやつがいるわけでしょ。
それで、黒人と特にあえてベタベタ仲良く擦り寄っていく。
俺は分かってんだと。俺は人種差別しないんだと。
そういう高潔な俺なんだぜっていう人たちを描くっていう物語で、
ちょっと言う漏らすな。
でも言ってることは、
人種差別の問題を告発するものなんですけれども、
主人公は黒人の女性で、
白人の有名な女性インフルエンサーなんですけどね、
の家に勤めている黒人のベビーシッターのエミラっていうのが主人公なんですね。
それで、雇い主のアリックスっていうのは理解があるようで、
黒人のベビーシッターを雇っているわけですけれども、
なんかうざいんですよ。
自分は人種差別しなくてあなたを雇ってあげてるんだっていう。
でも使用人みたいな、内心お前思ってるだろうっていうのが、
どうしてもエミラの方から見ると見えちゃうんですね。
あとある事件にエミラは巻き込まれるんですけれども、
それを助けてくれたのも白人で、
しかもエミラとその白人の男の子は恋人になっていくんですけれども、
でもその男の子も経歴を見ると、
過去の元かの全員黒人な白人で、
なんかね、黒人フェチっていうか、
あとは人種差別しない俺なんですよ。
そういう人たちばっかり出てきて、ロマンスコメディをやるんですけど、
けっこう軽妙なタッチでですね、
人種差別の問題をユーモラスに描いたっていう、
ちょっとテクニカルなものでですね、
けっこう話題になってました。
3冊目。
一人の双子。
ブリッド・ベネット。
これは面白かったですね。
これも人種ものなんですけれども、
これはすごくよくできていて、
主人公にデジラとステラっていう双子の黒人、
黒人っていう兄弟がいるんですね、女の子の。
これは1950年代にルイジアナにですね、
マラードっていう町が生まれたんですね。
そこは元解放奴隷の先祖が作った、
36:00
だから黒人が作った町だったんですよ。
だけどその町の住人たちは、
常にみんな自分よりちょっとでも肌の薄い人と結婚するパートナーを選んできたんですね。
それをずっと繰り返していたら、
その町の住人は全員コーヒーにクリームを入れていくような感じで薄くなっていったとか書いてあるんですけど、
どっちかわかんないんですね。
デジラとステラに関しては一番直近の世代なんですけど、
黒人なのか白人なのかがわからない色になったんですよ、その双子は。
ところがその二人は別の人生を歩むんですね。
一人は黒人として生きていくんですよ。
もう一人は私は白人になると白人として出ていくんですね。
町に二人また戻ってきて出会うんですけれども、
子供の世代っていうのもあるんですね。
ステラとデジラには子供ができて、
その子供たちの人生の選択っていうのも描かれるんですね。
そうすると二世代、四人の黒人と白人が、
てかどちらでもないわけですけど、黒人として生きていこうとした人と白人として生きていこうとした人。
その二世代が四人で、要はマトリックスになるわけですよね。
その二世代の選択がどういう結論を迎えるかっていう、
ちょっとややこしいことを描いた。
でもややこしいけど、それが今のアメリカの現実だってことですよね。
ちょっと面白かったのは、これ読んだ後、これはフィクションでしょ、完全にと思ったら。
実はそうじゃなくて、町はあるんですよ。
著者の親が住んでた町がモデルで、実際そういうふうになってた。
っていうもので、非常に幾何学的なパターンを描く、こういった小説で、とても私は面白かったなと思いました。
以上3冊ですね。
それぞれまた1位と2位を選んでほしいんですけれども、発表順でいきましょう。
それでは最初が石谷さん。
どうしようかな。難しいぞ。
これはですね、1位が完全に我が家問題でもあるので、コスパで考える学歴攻略法。
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2位が古代ギリシャのリアル。
これはちょっと理由があって、この藤村志次さんはわりとネットとかでも人気の人なんですけど、
この人が、僕がやっているFGOっていうゲームの、古代ギリシャの人物を元ネタにしたキャラクターがいっぱい出てくるんですけど、
そのキャラクターをこの人が解説した動画っていうのがめちゃくちゃ面白いんですよ。
それを知ってるので、志次さんの方は読んでみようかなというのが理由です。
それでは辰夫さんはどうでしょう。
僕はですね、体は行くですね。できるを科学する。
この著者の方の、さっきも石谷さん言ってましたけど、目の見えない人は世界をどう見ているのかっていうのは、
去年僕も3冊の1冊として紹介して読んで結構面白かったので、これもちょっと読んでみようかなということで選びました。
で、もう1冊はオーバーストーリーですね。
辰夫さん一押しだということなので、ちょっとこういう機会にと思って2冊目選んでみました。
はい、以上です。
はい、ありがとうございました。
では成光さんどうぞ。
僕はですね、13歳からの知性学ですね。
今、いろいろ地球上でいろんな問題、いろんな問題で紛争起きてますし、
いろんな国を知る機会が多くて、国の名前聞くと、
あれこれどこだっけなーとか、あれこれどういう国だっけなーって知らない国が時々出てきたりするのを調べたりするのが好きなんで、
ちょっとそれが興味あったので読んでみたいと思いました。
で、次がですね、タイトルは藤井さんの本、石谷さんの、第二開国ですか。
第二開国。
はい、第二開国ですね。
それちょっと藤井さんの本、前何冊か読んだことあったんですけど、
最近ちょっと読んでなかったので、久しぶりに読んでみたいなと思って、
またその藤井さんが地元のことをどういうふうに書くのかなって思ったり、
どういう問題意識を持ってるのかなっていうのが興味があって、ちょっと読んでみたいと思いました。
はい、ありがとうございました。
では最後橋本ですけれども、1位はコスパで考える学歴攻略法で、
デジハリをどう位置づけるかみたいなところもあるし、
うちの子供はもう大学に入ったんで、答え合わせ的なのが良かったのかみたいな感じで読みたいなと気になるところであります。
で、第2位がAIの遺伝子で、AIのテーマなので、これは読んでおきたいなと思っている一冊です。
ということで、コスパで考える学歴攻略法ということになりました。
42:04
はい、このメンバーで。
意外な選択になったな。
やっぱりみんな好きなんですよ、話が。
割れましたね、割れましたけどね。
でも割れましたね。
割れた割れた。
意外に惜しいともあったんじゃないですか。
割れすぎたのか。
そうですね。
ということで、これを読んでいきたいと思います。
それでは、2023年度もガンガン本を読んでいきましょう。
お疲れ様でした。
お疲れ様です。
42:41

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