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2024-02-07 15:14

S01E08 // 親の介護。帰国するか、リモートか?

越境家族 - 国境を超えて暮らす家族のドキュメンタリー


海外で暮らす ”家族” を主人公に「将来どの国に住むのか?」答えを探していく番組

経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、キャリア選択から子育て、介護から資産運用まで、家族で向き合う海外移住のリアルをお伝えします。


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シーズン1 全10話 2週間に1話ずつ 配信


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Rina Arai / 新井 里菜(Podcast Director)

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越境家族、国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
この番組は、海外で暮らす家族を主人公に、将来どの国に住むのか、
経験者が通った究極の選択肢と我が家の実体験を通して、この問いの答えを探していきます。
超高齢化社会、日本はその代表ともよく言われます。
私の実家の近くも、昔通学で通ったあぜ道や田んぼが、今や介護施設や葬儀場に変わり、
うちの両親も近所にある葬儀場のメンバーシップに登録していると聞いて、最近驚きました。
もともと、自分の祖父母が打開した際に使った葬儀場。
でも今は、両親が将来自分たちが使う時のために、今から積み立てをしているそうです。
私も夫も今40代。互いの両親もそろそろ70代。
少しずつ現実味を帯びてくる介護の可能性。
今は大丈夫でも備えておきたいもしもの時。
国境を越えて遠くに住んでいる家族同士。
親の介護。帰国するかリモートか。
これが今日の越境家族が向き合う究極の選択肢。
久しぶりの里帰り。
昨年、広島の実家に帰った時、自然と健康の話になりました。
私の両親ももうすぐ70代。
定年退職した父は、今も週に数日とある事業のお手伝いをしながら、趣味のゴルフを楽しむ日々。
母は元々ヨガ講師。
最近引退したばかりですが、まだ少しボランティアで教えているそうです。
まだまだ元気な二人。
でも気になるのは互いの健康。
最近目の手術をしたという母。
これまでかすんでいたけれど、パッと霧が晴れたみたいで、
これで孫の顔もはっきり見えると言って嬉しがっていました。
でも、治せるものもあれば、治らないものもある。
昔痛めた腰や膝。
リハビリはしていても、感知させる方法はなかなかないそうです。
母がヨガ講師を引退した理由も、
こうした治らない痛みが理由の一つでした。
こうしたここが痛い、あそこが調子悪い、そんな今の話も出る一方で、
これからの話。
もしも親に何かあったときどうするか。
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それとなく本人に聞いてみると、
帰ってきたのは、迷惑かけないようにしたいという言葉。
特に我が家は海外に住んでいる。
遠いからすぐに駆けつけたりするのが難しい。
だから自分たちでできることはしておきたい。
そんな風に言っていました。
だからあそこの葬儀場、メンバーシップにもなったの。
最初は驚いた会員登録の知らせ。
でもこれも自分たちでできることはしておきたい。
人生の手締めを少しずつ考え始めた両親の準備なのかと思うと、
さあ私たちはどんな準備ができるのか、
考えなきゃいけないときに差し掛かっていると感じます。
親の介護。帰国するかリモートか。
帰国を選んだという方がいらっしゃいます。
河村翔と言います。41歳です。
河村さんご夫婦。現在は京都に住んで7年目。
互いに独身時代、海外在住経験が終わりというご夫婦です。
河村翔さんは、とある短期プロジェクトをきっかけに
30代でミャンマーに移住。
その後、東南アジアを1年半ほど回ったというご経験。
奥様の方は東南アジアにおよそ7年間、
現地採用で働かれていたそうです。
現在彼は、京都を拠点に個人事業主として働くノマドワーカー。
彼女は会社員として働いています。
今でも海外にまた行きたいという思いがある一方で、
今日本に住んでいる理由、それが親の介護だったそうです。
奥様の方はコロナ禍もあの日いたので、
いつでも日本に帰ってこれるって思ってたのが、
帰ってこれなくなって、
ちょっと親のことも心配だし、
帰国を決意したというふうに聞いています。
何かあった時に帰れないかもしれない。
渡航制限がかかっていた当時、
家族に会えない状況がまさか数年も続くとは、
誰も想像していませんでした。
香港に住む我が家も、
日本にいる自分の両親や、
カナダにいる夫の両親、
3年近く会いませんでした。
もし何かあったらどうしよう。
特に河村さんご夫婦お二人とも、
長男長女ということもあり、
もしものために、
それぞれが過ごした海外での生活に区切りをつけて、
帰国をされたと言います。
京都に住んで生活を始めた時には、
すぐに直面する不安があったわけではないのですが、
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実際にその後、
私の父が急に亡くなったり、
しかもその時、
私が仕事を兼ねてクアラノプールに行っていたり、
私が海外にいる時に亡くなったり、
こんなことって起きるんだなと思ったりしたのが、
本当に1年くらい前で、
そこから私の母は今一人で住んでいるのですが、
あの実家に暮らし続けるのか、
それとも私の妹の家族が住んでいる近くに
引っ越した方がいいのかとかね、
ちょっといろいろ考えなきゃいけないことが増えてきて、
すごいリアルだなと思った時に、
これって海外にもし、
二人とも住んでたりとかしたら、
もっと大変だっただろうなっていうのは、
想像に堅くないと言いますか。
実際に経験されたこうした出来事。
海外にいたらもっと大変だったろうな、
と言われていた河村さんにとって、
将来どの国に住むのか、
この選択肢に海外を入れるとなると、
一番の心配事はやはり、
親の介護だそうです。
京都を拠点に働くノマドワーカーの河村さん。
今も日本の各地に出張に行くこともあると言う彼は、
子供も次どこに住もうかなと、
常に考えていると言われていました。
ただ、いつ行くかというのは、
先は読みづらいけど、
親のことを考えた上で、
長い目で考えていきたいということです。
今回、親の介護について取材をした際、
実際多くの方が、
これから考えないとね、という回答でした。
もちろん話を伺ったご家族の皆さん、
30代後半から40代、
同世代だったことも理由です。
今、目の前に直面する健康不安はないけれど、
いずれ考えなきゃいけないこと。
子供が親にできることは何か。
将来いずれやってくる親の介護は、
長男や長女ならなおさら、
子供が中心となって考えて、
計画して実行しなきゃいけない。
そんなふうに私も考えていました。
ただ、親が受ける介護の決定権、
すべて子供が持っていていいのか、
見方を変えてくれた方がいらっしゃいます。
東ヨーロッパ、エストニアにお住まいのオーツヨーコさん。
フランス国籍の旦那さん、
2人のお子さんと4人暮らしです。
もともと日本にお住まいだったところから、
仕事でもなく、実家に帰るでもなく、
興味本位でエストニアにお引越し。
今で6年目になるそうです。
私が日本で働いていた職場で、
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上司がエストニアに視察に行ったんですね。
それで、その上司からエストニアの話を聞いて、
面白そうな国だなっていうことになって、
当時日本に私たち結婚して住んでたんですけど、
エストニアの話をしているうちに、
面白そうだねっていうことになって、
それで来たっていう、
すごく単純な経緯というか、
すごくシンプルに言ってしまえば、
興味本位で来た感じですね、最初は。
実は、オーツさんのお仕事領域は医療。
現場でのお仕事から、
医療教育に興味を持ち、
大学院で学び直し、
卒業後は、
医療政策に関わるお仕事をされてきたそうです。
そんな彼女に、
海外からの親の介護、
どうするか、聞いてみました。
先の話かもしれないですけど、
ご親族の健康不安とか出てきて、
介護とか、そういったお話になったら、
どうする?みたいな話は、
ご家族でされたりしますか?
そうですね、もともと、
親はそういうのに結構関心が高くて、
結構、あらかじめ、いろいろ計画はしていて。
ご両親のご自身がってことですか?
そうですね、はい。
ある程度、見通しみたいなのはありますね。
こういう形で対応しようかっていう。
それ、差し支えな範囲で、
どういうふうに対応されるんですか?
もともと、私の親が、
医療介護系の部屋で働いていて、
こういうところで、こういうふうに老後を、
こういう状況だったら、
こう送りたい、みたいなビジョンがあるんですよね。
例えば、認知症になって、
家族が見切れなくなったら、こうしたい、とか。
もしくは、元気だったら、
在宅でこういうふうに暮らしていきたい、みたいな。
その状況に応じて、結構明確なビジョンがあるので、
それに必要な貯金であったりとか、
あとは、親族間連携みたいなのっていうのは、
結構、親の中でまとまっているみたいなので、
それに対応するような形で、
あとは、私と妹の間で、
どうやっていくか、みたいな。
まず、親はどんなプランを持っているのか。
介護となった時、相手の気持ち、
まだ考えたことがありませんでした。
例えば、若い頃、何を勉強したいか、とか、
キャリアはどうしたいか、
それに将来どの国に住みたいか、
そういったことは、自分の意思が大事なはず、なのに、
介護はどうするか。
ここではなぜか、親という本人の意思が、
すっぽり自分の中に抜けていた気がしました。
大津さんのお父様、
こうした介護関連施設の施設長をされていたそうです。
そこで見てきたいろんなケース。
我が家の場合も、私の祖父母を3人が多介していますが、
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浪水もあれば、認知症もあったし、
自分で食べ物が食べられなくなって手術をしたり、
がんで糖尿したりもした。
本当に人それぞれいろんなケースがある。
さらに、家族は近くにいるのか、遠くにいるのか、
そうした要素を書き合わせると、
無数に考えられる介護のケース。
大津さんのご両親は、その何通りかを想定した上で、
ありたい自分たちのビジョンがある。
それに子供や家族は対応する。
親が元気なうちにちょこちょこ話してます。
そう、大津さんは教えてくれました。
現在ご両親は日本在住。
大津さんはエストニアです。
距離の問題はあるけれど、
自分たちができる範囲でどこまで対応できるか。
相手の意思があるからこそ、
そこに基づいて自分たちも判断する。
もしもの時の介護と思っていた自分にとって、
大津家の持つ将来の備えは、
向かう先の指針がちゃんと見えているように感じました。
では、我が家はどうするか。
親の介護、帰国するかリモートか。
迷惑をかけたくないと言っていた私の両親。
葬儀場のメンバーシップは準備しているけど、
それ以外はどうか、
実はしっかり話をしたことがありません。
普段はビデオチャット、リモートでつなぐのが当たり前ですが、
今度の休み、日本に行く予定の我が家。
実際に会えばまたきっと健康な話が出るはず。
ただ今度は将来どうしたいか、
本人の意思を聞いてみたいと思います。
その後、自分たちがどこまでその意思に寄り添えるかを考える。
将来のもしもに備えて準備するには、
相手が一番、そして自分は二番。
この順番で考え始めるのがいいのかもしれません。
越境家族。国境を越えて暮らす家族のドキュメンタリー。
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この番組のサムネイルデザインは松島こよみ、そして企画編集、ナレーションは新井リナがお送りしました。
それでは次回の越境家族、お楽しみに。
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