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書誌情報メモ。今井むつみ『学力喪失——認知科学による回復への道筋』
岩波新書、岩波書店、2024年9月刊、全320ページ。
以上です。
この本は、私がNHKの早朝の番組、NHKラジオの朝早くやっている「明日への言葉」という番組で、
今井さんがインタビューを受けている、それを聞きまして、今井さんがやっている研究に興味を持って、
それで、この今井さんが出版した一番新しい本、『学力喪失』という本、これを私が勤める大学で借りて読み始めています。
この本に書いてあることは、子どもが、あるいは人が、どのようにして学ぶのかということ、それを認知科学の方法で明らかにし、わかりやすく述べたものです。
結論から言うと、これまでの学校でやっているような教育ではうまく学べない。そうではなくて、もっと別の学び方をさせないといけないということです。
しかもその学び方というふうに言いましたけど、この学ぶというと、どうしても勉強というのが頭にきますけれども、従来私たちが考える勉強ではなくて、ある種の遊びから学ぶということが大事なんだということですね。
これがとても強調されています。プレイフル・ラーニングという英語の言葉も使われていますね。遊びによって学ぶ、遊びから学ぶ、遊びとしての学び、そういった感じでしょうか。
これは私も前からずっと感じていたことで、人が学ぶというのは、いやいや勉強して学ぶというのではなくて、面白いから学ぶ、楽しいから学ぶ、一種の遊びのような学びというのが大事なんではないかと思っていまして、
それをきちんと学問的な裏付けによって主張してくれているということで、とても参考になるものだと思います。
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まだ全部読んでいないんですけれども、一番関心のあるところからあちこちつまみ食いのようにして読んで、最終的には全部読もうというふうに思っているんですが、今井さんの研究はとても面白いです。
他の本もこれまでに行われた研究、それを発表した本、あるいはウェブ上にもいろいろと情報がありますので、そういったものも学ばせていただきたいなというふうに思っています。