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さあ始まりました、タダの箱庭ラジヲ。前回は本の制作秘話についてお話をしましたが、10回目の今日は、本の内容についてお話をしていきたいと思います。
こちらがですね、皆さんの支援によって制作することができた1万冊の招待状。
この本がですね、いわゆる僕らが全く違う2つの世界を生きているんだということをですね、伝えてくれるようなインタビュー集みたいな本になっているんですが、
こちら、本日からですね、エピソードを一つずつ紹介していきながら、皆さんとこの2つの世界についての違いとか、扱い方みたいなことをですね、掘り下げていけるようなお話にしていきたいなというふうに思っています。
本がね、まだ手元にない人もこのラジオを聞くと、一緒に本を読んでいくような感覚が一緒に味わえたらなというふうに思っています。
それでは1話目ですね。
こちら、災害支援のボランティアをしていた木村さとしさんのエピソードになります。
大まかに言うと、こちらボランティアを通して得られる充足感はお金では買えないというお話、エピソードなんですが、
こちらですね、1章目の一番最初のエピソードになります。
こちらの1章目の構成なんですが、こちらですね、お金が絡んでモヤモヤしたことっていうものは、今まで皆さんありましたでしょうか?というような問いかけから始まっています。
なぜお金が絡んだ途端に私たちはモヤモヤを感じるのでしょう?
これまでお金のやり取りが生まれることで、負に落ちないシーンはなかったでしょうか?
あなたの身近にあるお金をもらって割り切れない気持ちになった体験、あるいは逆にお金をもらわない方が気持ちいい体験について教えてくださいというところでインタビューをさせていただきました。
その1人目ですね、ボランティアを通じてお金が絡んでモヤモヤした話を聞かせていただいたんですが、
こちらのインタビューを受けてくださった木村さとしさんの場合は、簡単にエピソードの概要をお話しすると、
2011年の東日本大震災の時、彼は東京で仲間とバーを始めてすぐの頃だったみたいです。
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そのうち、自分の子供の出産とか、バーの開店準備とか、とても忙しい中、3月11日に震災が起こり、
本当それを全部置いて被災地に駆けつけてボランティア活動を始めたというところからお話が始まり、
そしてですね、いわゆるひたすら汗をかきながら泥をかく、そういった作業の中で見つけた充足感というか満足感、
そういったものが強い彼の経験として残るんですが、
その後、熊本地震が起こった際にですね、東日本大震災の時の活躍を生かしてですね、
今度はボランティアとしてではなく、どちらかというとお金をもらって指揮をするポジションとして災害支援に関わることになります。
いったら東日本大震災の時に経験したのは、お金がからわない、いわゆる見返りを求めない感覚でボランティアを関わった。
そして熊本地震の時は、いわゆる仕事として災害支援に関わったという、その2つの違いによってエピソードが構成されています。
これについてですね、全部ちょっと読むわけにはいかないので、今のあらすじをもとに、僕が感じたことだったりとか考察何かも含めながら、
皆さんにもちょっと考えていただけたらなというふうに思っています。
そもそもですね、いわゆる災害支援、ボランティアという活動、こちらはただの箱庭的解釈で言うと、
尊徳感情化と言われると、どちらかというと助け合いとかインタービーングな、共にあるという社会規範側の思いがベースになって表現される活動だと思います。
なので、基本ボランティアというのはお金をもらってやる仕事とはまたちょっと違ったプログラムというか、活動領域になっているのではないのかなと思うんですが、
その時にですね、泥かきをして、朝から晩まで本当に泥まみれになりながら、汗を垂らしながら、本当に自分のやりがいというか、そういったものを感じる体験だったというふうにおっしゃっていて、
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確かにですね、僕たち、自分たちがお金を得て何かを提供するという時と、報酬は抜きにして誰かのために仕事をした時っていうのは、言ったら同じ泥かきでも全く違う体験になるのではないのかなというふうに思っています。
想像していただくとわかると思うんですが、例えばこの泥かき、時給1000円でやってくれませんかって言われた時と、例えば時給5000円でこの泥かきをしてくださいと言われた時、皆さんはどういうふうに感じますでしょうか。
5000円もらえるんだったらもう喜んでやりますという人もいれば、1000円だったらちょっとこの仕事は受けれないかなって思う方といるかと思います。
でももしですね、本当に困っていて泥かきをしないと住む場所だったり寝る場所もないので、お願いするんで本当に手伝ってもらえませんかみたいな形で言われた時に、それはもう大変なので手伝いますって言って泥かきをする時。
これっていわゆる同じ泥かきでも全く違う行為をしているんではないかというふうに僕らは思っていて、それが一体どう違うのかというか、そこにどんな差があってどうそれを扱うべきなのかということがですね、
このただの箱庭プロジェクトで紐解いていきたいなというふうに思っているんですが、この木村さとしさんのエピソードの中にでもあるんですが、皆さんその当時泥かきを朝から晩までしていた仲間たちっていうのがどういう人たちかというと、
普段平日は東京でサラリーマンをしてお金を得て仕事をしている人たちが多かったというふうにおっしゃっていました。つまり、平日はお金を払って仕事をして、そして休日になるとわざわざ交通費もですね、新幹線のお金とか、
自分で払って、そしてお金を得るわけでもなく、ひたすら平日の仕事よりもハードワークをですね、わざわざお金を払ってまでやりに来ていた。
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彼らは一応に、木村さとしさんと同じようにですね、一緒にともに汗を流し、直接矢主の方、司祭地の方からありがとうという言葉をかけてもらうことで、その一日の、言ったら疲れだったりとか、
そういった疲労も吹っ飛んでですね、また来週も来ようというふうに思っていたと。
そこで得られる一体感みたいなものは、仕事の環境では得られないような体験だったというふうに語っていました。
これがですね、僕はとても面白いなというふうに思っていて、いわゆるボランティアという行為は、先ほども言いましたが、見返りを求めない、いわゆる尊徳感情では測っていないような世界で行われている体験だったと。
ただですね、またこれは別の方から聞いたお話なんですが、そういった気持ちで、いわゆるボランティア活動をしに行くところまでは、いわゆる社会規範で見返りを求めず、誰かの役に立ちたいと。
そんな気持ちで現場に向かったんですが、その時に、同じようにボランティアに来ていた若い子たちがですね、あまり想像非常に大変だったのか、休み休みというかですね、結構ちょっとサボっているような人たちも中にはいて、
その人たちを見た時に、ものすごい頑張って泥かきをしていたその人はですね、無性に腹が立ったというふうに教えてくれたんですね。
皆さんもそういう体験があるかと思います。
何か誰かのために役に立ちたいと、いわゆる見返りや尊徳感情ではない世界で、その物事に向き合っている時、何かのきっかけというか、そういったあまり頑張って働いていないというかね、
片尾との対峙があった時に、自分がこんなに頑張っているのに、何で彼らはサボっているんだというような、いわゆる史上規範が顔を出してくる。
そしてその結果ですね、彼は本当に気持ちよく汗を流して一体感を味わえていた体験とはまた別の体験をしたというふうにおっしゃっていた。
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それが、いわゆる泥かきをしていて、活動自体は同じボランティア、史上規範の中で行われているような活動が、
その尊徳感情みたいなものがですね、いわゆる史上規範というマインドセットがスイッチが入った途端に、一体感を感じられない苦痛だったりとか、いらだちみたいなものに変わってしまったと。
これ面白くないですか。いわゆるボランティアというのは、社会規範、見返りを求めない活動だったのにもかかわらずですね、この2つのマインドを大概僕らは意識して扱っているわけではないので、
そこに史上規範というマインドセットがふと入ってしまったときにですね、全く別の体験をすることになってしまう。これってボランティアに限らず起こってくるんではないのかなというふうに思っています。
例えば部活動の活動なんかもですね、自分が、誰かがですね、一緒にサッカー部でボールを追いかけて、ともに汗を流すっていう、本当にサッカーをみんなでするっていうことが楽しくてやっていた人と、
方やチームメンバーの中に全国大会を目指そうと、そういった勝ち負けの世界でいかに自分たちのプレーを発揮するかっていうマインドを持った人たちや仲間がいたときに、
この世界観、マインドセットの違いによって、なかなかお互い相入れなくなってしまったりとか、ごちゃ混ぜにしている中でうまく目指すビジョンだったりとか、プレースタイルについて、
この生後生涯、取れなくて苦しむ、みたいなことがですね、起こっているんではないかっていうこともあったり、なのでボランティアを通して、この木村さとしさんのエピソードの中で、
僕はまたこの2つの世界っていうものがいかにうまく扱えているケースといないケースっていうところでまた体験も変わってくるんではないのかなというふうに読んで思えたエピソードでありました。
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こんな感じにですね、ちょっと本の内容にこれからはですね、ちょっと触れていきながら、時玉こぼれ話だったりとか、プロジェクトの心境だったりとか、そういったこともお話ししていけたらなというふうに思っています。
はい、ということで今日はこの辺でお開きにしたいと思います。次はまた別の方のエピソードをお話ししたいと思います。では、ありがとうございました。