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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、私の履歴書シリーズの続きをします。前回、岡田将暉社長、将来の岡田社長になる同僚の営業と初のコラボ仕事が、思いのほか大口の案件で、
しかも、わりと私の得意分野というか、照明とかインテリアにも影響していくビッグプロジェクトになったので、
こういう案件を、この営業マンである岡田さんは、まだ手がけたことがなかったんですよね。自分で自己完結できる範囲内の案件というと、
これだから、10年ちょっと前ぐらいの話なんですね。この頃は、まだ300万から400万あったら、マンション、3LDKのマンションの素取り替えはできたんですよ。
この頃の価格の相場感でいくと、値上がりとかが今みたいにどんどんする前は、それぐらいだと3、400万あれば十分3LDKのマンションを全部丸々買えれたんですよね。
だから、お風呂もキッチンも洗面もトイレも全部新しいものに変えて、クロスもフローリングも張り替え、何だったら建具、扉とかも全部新しいものに取り替えても、400万払えば一応賄えたんですよね。
もちろんこれは会社によりますよ。水回り設備のグレードもあります。すごく上級グレードの、東東の一番いいシリーズのお風呂入れるとか、最上級グレードのキッチン入れるとか、クリーナップの一番いいキッチン入れるとか、そういうことになればもちろんおのずと値段は上がるんですけれど、
いろんなリフォーム会社が一番自社で安く提供できるメーカーの量産のシリーズとかで入れて、こだわりを示さなければ大体これぐらいでリフォームができたんですよね。
岡田社長はものすごく効率よく仕事をするタイプで、彼は結局その時はわからなかったんですけど、もう実はこの頃からいずれ自分は独立してリフォーム会社を自分でやろうっていう野心を持ってたんですよね。
だからあくまでもここには武者修行というか言葉は古いんですけど、ここではどういうふうにこのリフォーム会社っていうのは賄っているのかということを下調べするというか、そういうつもりで入社してたんですよね。
だからもうなるべく売り上げを簡単に上げれる案件で、こういう素取り替えって私たちが言う、元の古いマンションをただ全て新しく取り替えるだけの工事っていうのが一番利益率というかリスクが少なく簡単で手早く金儲けができるリフォームなんですよね。
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ちょっとすごくあからさまに言うと、ここで間取り変更するとか、ここの2つある洋室をぶち抜いて広いワンルームの部屋にしたいとか、ここのキッチンが壁についている昔ながらのキッチンを反対向きにして対面キッチンにしたいとか、こうやってどんどん間取りを触ったりとか設備の位置とか配置を変えたりとかすればするほどお金ってかかってくるんですけれど、
これはお客さんがお金払ってくれればそれでいいじゃないかって言うとそうでもなくて、その分こっちのリフォーム会社にも負担はかかってくるわけですよ。それに対してただの素取り替えで間取り変更がない場合は、もう流れ作業のように簡単に仕事を進めれるんですよね。
これは物の考え方次第で、オーダーメイドのこだわったワン&オンリーのリフォームをやっていくっていうのはやりがいもあるし魅力もあるし楽しい仕事なんですけど、その分手間がかかるわけですよね。しかも時間もかかるんで、例えばこういうワン&オンリーのリフォーム、リノベーションをね、例えば1件やっている間に、この素取り替えの案件だったら3、4件も同時にできるんですよ。
職人とかもうまくローテーション回して、チャッチャッチャッチャッと回していけるんですよね。だからあながちね、これ金額だけじゃないんですよね。1000万の工事をボンと受けたらね、それはいいじゃないかと思うかもしれませんけど、1000万の仕事を1件受けている間に300万の案件を3、4件やれるんだったらそっちの方がいいっていう考え方ももちろんあるわけですね。
これはやっぱり営業の判断です。で、どっちかというとこの岡田社長はそういう風に、リスクが低くて手離れの良い、そういう単純な工事っていうのをバンバン受注していて、数字だけ上げてね、さらにこれからいかに岡田社長が変人だったかっていう話をしていくんですけれど、彼はね、ありとあらゆる点でね、この会社のルールとかを無視して、
完全に自分一人で、なんていうかな、自分のやり方で押し通してたんですね。ただ彼がラッキーだったのは、彼の担当しているエリアっていうのがね、神戸の最果てエリアだったんですね。
神戸のね、元町とか三宮とか、こういったところは彼の管轄じゃなくて、そこよりさらに西とかね、加古川とか姫路とかそっちに近い方とか、あと三田とかね、そっちの山の方に近いような神戸の最果てエリアだったんですよ。
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で、こういう遠いエリアはね、もう本来だったらプランナーとか、あと一番大事なのは施工管理っていうね、現場監督をしてくれる担当部署があったわけですね。
この人、だから工事が受注が、物件の受注が決まってね、実際工事始まって職人段取りして、工事の全部うまくね、工事が進んでいるかどうか見てくれるっていうのは、一応現場管理をやってくれる施工管理部隊が一応担当してたんですよ。
特に300万以上の大口案件は絶対施工管理を入れる。で、設計部がちゃんと図面を引くっていうね、一応これはだから、三味一体の、だから設計、営業、施工管理っていうこの3つの部署が合同でやるという風に、一応会社としてはね、このやり方を奨励してたんですよね。
まあ、とは言っても営業マンの方が人数が多くて、施工管理と設計の方は人数少なかったんですよね。えっと、だから施工管理は6人ぐらいいたのかな。で、設計が私を入れて4人。で、営業マンはそれに対して15、6人いたんでね。
だからどうしてもね、私たちは、寄りすぐった案件と言ったらなんですけども、300万以下の案件はもう営業が自分で面倒を見てくださいと。ただ、間取り変更が発生したりとか、やっぱりややこしい、水回りだけの取り替えであっても、やっぱりちょっとややこしそうな案件は施工管理と設計を入れましょうみたいなね、そういう社内ルールがあったんですけれど、
この岡田社長はね、もうそういうのもね、自分一人でいずれ独立するっていう気持ちがあるのでね、どこまで自分の采配で全部できるのかっていうことをね、試す意味もあるし、あともう一つはね、これが一番大きな理由だったと思うんですけど、人からね、横からガチャガチャ言われたり仕切られるのが嫌なんですよ。ワンマンなんですね。
自分で何でもやりたいっていう人だったので、こういう横から、ダメですよ、岡田くん、こういうやり方ダメよとかね、あと施工管理が、岡田ダメだ、そんなやり方じゃとかね、そういうことを言われるのが嫌なので、自分が気に入っている馬の青職人でね、自分の勝手にチーム岡田みたいなのを作って、勝手にやってたんですよ。
こういうね、忙しい会社だったんで、数字さえ上げてれば誰も文句を言わないというか、彼がね、どういう仕事ぶりしてるかっていうのは誰も知らなかったんですよね。
で、私はね、その当時まだ最初のうちはね、この大阪エリア中心の、あの、なにわ金融道チームとウェイウェイやってたんで、ここはね、楽しくみんなでやってたんですよね。だから営業と設計と施工管理がウェイウェイってね、楽しく楽しく、ああでもない、こうでもないってね、喧嘩もしたり、あの摩擦もそれありましたけど、やっぱりね、この3社でいろいろあの切磋琢磨してね、
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議論もしながら、物件をまとめていってたんですよね。その頃、岡田は一人で山奥で仕事してたわけなんですね。
それともう一つがね、私とだからこれやったら、すごいこれだけ提案の幅が広がると、いろいろとね、仕事としても魅力があるし、工事の規模も広がって、事例としても面白いものができるわけですよね。
これはなんかすごい仕事っていうものを本当にもっと機械的にやっていたところがやりがいとかね、面白さとか、現場の一体感も生まれるわけですよ。流れ作業のような工事だと、ほとんど現場に営業が出向くことも必要なくなるんですよね。
毎回同じことやってるだけなんでね。なんですけども、こういうふうに複雑な工事になれば、足茂区担当とかね、設計とかが現場で職人に指示もして、もういろいろね、ダウンライトの位置どこにするかとか、棚板の位置の高さをどうするんだとか、ありとあらゆることを決めていかなきゃいけないことがいっぱい出てくるんで、やっぱりそこでみんなで作り上げてるっていうチーム感みたいなものができてくるんで、
おのずとね、お客様の求めているレベルにいい仕事しなきゃっていう、その仕事の達成感が上がるっていうだけじゃなくてね、こういう携わっているメンバー同士の目的に向かって一生懸命一緒にやるっていうね、やっぱりチームが一丸となるみたいなね、そういう面白さもあったりして、
それがね、初めての経験だったみたいで、すごいね、それがなんか楽しいと思ったみたいなんですよね。それともう一つは、この人はね、すごくね、ナルシストなんですよね。岡田ね。
この時はね、彼のことがよくまだわかってなかったんでね、あのただの感じのいい、性の高い人だと思ってたら、実際初めて一緒に案件担当するとなったら、いきなり感じ悪くされて、なんかよくわからない人だったんですよね、私から見たら。ところが徐々にね、こうやって関係性ができてくると、すごく複雑な人で、多分ナルシストなんですね、この人ね。
で、ナルシストの説明はまた今度するんですけれど、ナルシストっていうのは単にね、自分が自信がある人ではないんですよ。これは心理学で言うと、やっぱりある種のね、人格障害の一つになるんですよね。
サイコパスとかとは全然違って、もっとそこは浅いんですけれど、自分にね、本来はおそらく自信がないことの裏返しで、自信過剰な演技をする人なんですよ。うまく言えないんですけれど。で、何でもね、自分を中心に回らないと自分の自尊心とかプライドとかを保てないので、非常に身勝手な人になったりとかね、いろいろちょっとね、危険な取り扱いがめちゃくちゃ
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めんどくさい人格なんですけど、この時は全然まだ分かってなくて、とにかくね、要するに自己中心的な人なので、バカにしてたんですよ、同僚たちをね。そして設計とか施工管理なんていうのはなくても、俺なら全部自分で回せるっていうね、自分が全部切り盛りできるっていうふうに思ってたんですけども、
そうでもないなと。やっぱり自分と同じかね、それに近いぐらいある程度力がある人とだったら、当たり前のことなんですけれど、仕事が2倍、4倍ってね、仕上がりというか完成度が上がるんだっていうことに気づいたわけですね、彼はね。なので、これはこいつ使えるわと多分思ったんだと思うんですよ。
で、そっからね、本当に彼には偉い目に合わされて、もうこっからね、本当にひどい、ひどい目にいっぱいあってね、それでも今も一緒にいるっていうのが驚きなんですけどね。
どっから話そうかな。とにかくね、これに味を占めてね、結局この案件は1500万ぐらいの規模の仕事にこれもなったんですよね。数字だけじゃなくて、お客さんからも喜んでもらったし、施工事例としてもね、かなり完成度の高い仕上がりのリフォームになったんですよね。
なのでね、すごいこれに気を良くして、こっからね、岡田はもう私にね、エリア関係なくですよ。たまたまこの案件はね、もともと担当するはずだったイケメンのリーダー格の営業マンが自分が東京に転勤するということで、岡田にバトンタッチしただけだったわけですよね。
ところがですね、だから本来だったら私は大阪チームの一応担当の設計ってことに一応なってたんですけれど、もうね、そこからもじゃんじゃがじゃんじゃが仕事振ってくるようになっちゃって、もう最果てですよ。だってね、だから私はまだでもその時は大阪チームの仕事も受けてるんでね、大阪市内とかね、その辺中心の仕事もやりつつ、
岡田から声がかかればもう、あの神戸よりさらに山奥のね、最果ての物件もね、一緒に現地調査行ったりね、でまぁ実際商談も行ったりとかしてて決まっちゃったら、あとはね、一緒に現場見たりとか、お客様対応とかも全部一緒にしてたんですよね。
で、こっからね、もうすごい強引にもうそのエリアも度外し、で他の人たちが私に仕事頼んでるとかのも一切度外しで、どんどんね私を囲い込みにかかってきたんですよね。もう俺の担当、てかもう俺の設計のパートナーは寸尺みたいなね、だから寸尺はもう俺の担当だからみたいな感じで、どんどんどんどんね勝手にその会社のいろんなエリア分けとかね担当分けとかも無視して、
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あとその上長のね、上長のもう判断とかもそんな一切無視ですよ。彼もこの頃まだただの平社員だったのにね、もうそういうことも一切無視して、あの神奈さん次ここで案件できたんで一緒にお願いできますかとかって言って、いちいち全部私に言ってくるようになって、
一応私はね、その自分のね、室長の女性にまた言ってきてるんですけど、いいですかって言ったらもうみんな結局ね、ブラック企業でクソ忙しいんで、もう勝手にやってみたいなね、好きにやってて、もう神奈さんがいけるんだって言ってあげてみたいなんで、もう野放しだったんですよ。
私としてはね、ちょっとやばいなと、この岡田のペースに完全に巻き込まれて、私自身が相当キャパオーバーで仕事を抱えているのに、さらにそこに片道ね、大阪市内から1時間半ぐらいかかるところに、車でね、かかるところにやっぱりガンガン行くことになると、ますます時間がなくなっていくわけですよ。
作業量も多いしね。でまぁ、とにかくね、これは偉いことにっていうか偉い人に気に入られちゃったなぁと思って、ちょっと不安を感じ始めたところで、また続きは次回とさせていただきます。ごきげんよう。