新調達を実施したばかりの企業家の人生や、 事業の裏側に迫るStartup Now。
株式会社PeopleX代表取締役 橘 大地さんへのインタビューの続きをお送りいたします。
前編では、今の橘さんの情熱的な価値観が、 どのようにして培われたのか。
少年ジャンプの話だったり、あるいはお家族の話だったり、 そういったところを中心に伺ってまいりました。
そして、クラウドサインの事業責任者になった タイミングのお話であったりだとか、
あるいは、PeopleX創業にかける思い、 そんなところの触りの部分をお伺いさせていただきました。
後編では、そんな橘さんが仕掛ける事業だったり、 PeopleXさんのファイナンス組織についても 迫ってまいりたいなというふうに思っております。
それでは、中山さんの質問より再開させていただきます。 よろしくお願いいたします。
HRの前振りを長くしたところで、 よければコンパウンドスタートアップというところで 複数の事業が展開されていると思うんですけれども、
それぞれ今どんな事業を取り組まれているのか、 教えていただけますでしょうか。
最初はやっぱりスキルアップのところに こだわってやってまして、
カスタマーサクセスっていうと、やっぱり最初が肝心。 お客さんに導入いただいて、最初オンボーディングして、
いかに最初立ち上がっていただくかっていうのが カスタマーサクセスだと重要です。
なので、エンプロイサクセスに関しても、やっぱり入社した瞬間に 誰に相談していいか分からないというので孤立してしまったりとか、
入社した時点で業務スキルを誰に聞いて 勉強すればいいか分からない。
だから入社早々活躍できない社員になってしまうとか、 最初のエンプロイオンボーディングのところが非常に重要なので、
入社初日からDay 90、3ヶ月目までに即戦力化して 会社に馴染んでいくというようなオンボーディング領域から 取り組んでいきたいと思っています。
他にもマネージャーオンボーディング、 マネージャーに昇格した時に、
いきなりはいおめでとうって言って、 何も教わらないって結構あると思うんですけど、
マネージャーもまたDay 1からDay 90ぐらいの、 この会社にあったマネージャーとはどんな佇まいで、
どんな行動すればいいかっていうのをDay 90ぐらいまで ラーニングしていくというようなところを主眼においています。
それが一つ目のPeopleWorkっていう事業になるんですかね。
そうですね。PeopleWork上に様々な20個ぐらいのアプリケーションを 展開していくというような計画でおります。
そういうことなんですね。
確かにプレスリリースの中で、2028年までに20個以上のアプリケーションを 開発していきますっていう記載があったんですけど、
この20っていう絶妙な数字はどうやって出てきたのかなっていうのも ちょっと気になるところなんですけど。
日本ってコンパウンドスタートアップってちょいちょい使われて、 複数のアプリケーション同時に作っていくっていうんですけど、
意外に2,3個作ることをコンパウンドって呼んでるんですけど、 アメリカのコンパウンドスタートアップの思想ってリプリングっていうのが、
HRってまさにコンパウンドやってるんですけど、 基本5年間で2,30とかそれを作るってことがコンパウンドなので、
どっちかっていうと教科書通り、 教科書に習ってそのままやってるっていう感じです。
なるほど。米国の基準で言うは教科書であると。
でもそれにはやっぱり相当な資金調達能力と採用能力がないとそんなことできないので、
割と教科書通りに事業を参入し、教科書通りに資金調達したっていう感じです。
ありがとうございます。ちょっと資金調達の話も出たので、 そこもお伺いしていきたいなと思ってるんですけど、
ちなみに今回はですね、ウィルさんがリードでして、 リードも張れるようなエンジェルブリッジとかワンキャピタル、
それから有明さんみたいな有名な著名エンジェル投資家からの調達っていうのも行っていまして、
このシードラウンドと呼ばれるラウンドで、16億件をこんな有名な人たちから調達した裏側っていうのも深掘りさせていただきたいなと思っています。
今の日本のシードの調達環境で、まさにシリアルアントレプレーナーの人は田地花さんのようにすごいバリエーションですごい調達額で、
それでもなおVCが殺到して、みんな入れたい入れたいってなってる状況なのかなと思うんですけど、
ちょっと私キャピタリスト側の興味として、それだけVCが殺到して選び放題の中で、じゃあどこをリードにしてフォローはどこまで入れてあげるかって、
どういう基準で選ばれたのかなっていうところを教えてください。
シードラウンドっていうものってどう考えたらいいかって結構勉強させていただいて、
まさにエンジェルで入っていただいたレイアキスの福島さんとか、ナレッジワークの浅野さんとか、非常に尊敬しているので、ワンオーガンで起業するタイミングで聞きに行ったりしました。
自分の中の整理だと、シードラウンドって今後エグジットに向かって何年になるかわかんないですけど、10年近くご一緒する。
毎月株の商工会とかご紹介いただいたり、ご一緒する経営パートナーを選ぶに等しいものだと考えていますので、
誰を経営者として招き入れたいかっていう、どっちかというと人ベースで、キャピタリストベースで信頼できる方をお願いしたという形です。
結果として、ほとんどクラウドサイン時代にお世話になったVCキャピタリスト様、ファンキャピタル様もクラウドサインのアドバイザーでやっていただいたこともあって、一緒に仕事したこともありますし、
UBさんは弁護士.com時代に共同出資する機会もあったりですとか、ほとんど今までの数年間のお付き合いの中で、この方ともう一回働きたいなと、ご一緒したいなというので、今回ご一緒させていただいたという感じです。
すでに関係値もあって、投資家と事業側といういただき方というか、お互いの素質っていうのももうすでに理解されている、この信頼関係の安心感の中で、今回の調達ができあがったというところなんですね。
はい、そうだと思いますね。なので企業家の方も、これから若い方で、資金調達の時に始めましてって言って資金調達したいですっていうよりは、やっぱり日頃からお世話になった信頼関係をずっと築いていくっていうのがビジネスの本流っていうか、そうだと思います。
そうすると、今回の例えばリューデリジェンスのプロセスっていうのはどんな感じで進んでいったんですか。