1. 起業のデットファイナンス
  2. #19 VCからの出資は融資に影響..
2025-01-07 12:41

#19 VCからの出資は融資に影響あるの?(初!お便り相談会)

今回はリスナーから頂いたご質問にお応えして、「VCからの出資は融資に影響あるの?」についてお話しました。

  1. 自己資本比率
  2. キャッシュポジションの改善
  3. 第三者の評価

の3つの点において有利に影響しますが、出資資金は返済原資とはみなされないので、必ず融資につながるわけではないので注意は必要です。

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「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。 エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。


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サマリー

このエピソードでは、VCからの資金調達が融資に与える影響について探討しています。若林さんと稲利田さんは、自己資本比率、キャッシュポジション、第三者の評価が融資にどのように影響するかを解説し、特にVCからの出資が銀行の信頼度に寄与する点に言及しています。また、投資と融資の関係や、資金の使い方、資金調達のタイミングについての重要性も強調されています。

ポッドキャストの紹介
起業のデットファイナンス。年間500名以上の起業家から相談を受けるデットファイナンス支援のINQ代表の若林さんと共に、スタートアップ起業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めますスタートポッツプロデューサーの稲利田です。
こんにちは、INQの若林です。
今回は、なんとリスナーさんからのお便りというところで、テーマの選定をさせていただきました。
はい、ありがとうございます。
今回のテーマが、VCからの資金調達は融資に有利なのかというところでございます。
はい。
初めてのお便りというところで、めちゃめちゃ個人的には嬉しいんですけれども、若林さんはいかがでしょうか。
そうですね、とても嬉しいですね。
このポッドキャットを始めてから、私のXの方でポッドキャストを見ましたということで、リプだったりDMをいただく機会が増えましてとても嬉しいんですけれども、やっとお便りと言いますか。
こういう点を取り扱ってくださいというのをいただいたので、大変嬉しいなと思っています。
普段、若林さんはいろんな企業家さんと話されているので、そういうのはあるとは思うんですけれども、今回は確かポッドキャストのコメント欄とかを活用していただいていただいたのかなと思ってました。
直接的にコメントいただくのがすごく嬉しいですし、やっぱりリスナーさんが気になることを反省できたほうが、我々にとってもリスナーさんにとっても価値があるかなというふうに思いますので、引き続きいただきたいものですね。
はい、ぜひお願いします。
融資におけるVCの影響
というところで、本題に参りたいと思います。
有志デッドファイナンスの評価にあたって、ベンチャーキャピタルからエクイティで出資をしてもらっていると、その場合って何かデッドファイナンス有志に良い影響があるのかというところのご質問なんですけれども、この辺りいかがでしょうか。
まず結論から言うと、良い影響は間違いなくありますと言えると思います。
VCから出資を受けていると有利ということは言えると思いますね。
その理由は大きく分けて3つありまして、1つは自己資本比率と、それから2つ目はキャッシュポジション、3つ目は第三者の評価。
これ3つかなと思いますね。
それぞれ解説いただけますでしょうか。
まず自己資本比率ということなんですけれども、VCさんから出資してもらってお金が入りますというふうになると、それは会計上どこに計上されるかと言いますと、
対借対消費用というものの右下ですね。
純資産、資本のところに入ってくるということになります。
そうすると、例えば赤字が続いていてとか、借り入れが多くて債務超過であったりとか、あるいは純資産のところが薄くなっているような場合というのは、
どうしても銀行さんがその決算書を見た時にスタートラインが低くなってしまう。
なぜなら格付けというものが行われて、有事審査のスタートラインが決まってくるんですけれども、
そこがどうしても債務超過だったり、債務超過に近いような状況ですと、ここはスタートラインが後ろのほうになってしまって、なかなか不利になりますというところをBSの右下のところがしっかり厚くなりますので、
そういった点で自己資本比率が高い、安全性が高いというふうに少なくともその時点では見れるので、スタートラインが上がるというところはあるかなと思います。
なるほど。そこも基礎体力なのかステータスなのか、そういったところが一定担保されているような見え方になるということですね。
そうですね。2つ目のキャッシュポジションということなんですけれども、これは単純に現金がいっぱいある状態、少なくともその時はと。
そうですね。
ということになりますので、従って一定ランウェイも確保された状態になりますよね。
それはもちろんない時に比べればたくさん打ち手があるわけですし、そこからランウェイの時間を使って事業成長させていって、ひいては返済原資を作っていく時間が稼げている状態になりますので、
そういった点において非常に有利ということにはなると思います。
大事ですね。
3つ目は第三者の評価ですね。もちろん金融機関さんも過去の実績等から将来その会社さんがちゃんと返してくれるかどうかというところを累生して見ていくわけなんですけれども、
これは独自の目線にはなるんですが、とはいえ金融のプロであるベンチャーキャプターが厳正である審査の上出資するということを決めたわけなので、
これはプロの目が見て評価された事業だということで、それがない時に比べれば当然有利にはなってきますよね。
第三者評価の重要性
お墨付きがついているような見え方なのかなというふうに思います。
なるほど。これは確かにないよりかはあった方がいいという話だとは思うんですけれども、
銀行さんからする評価とVCがする評価ってそもそも軸が違うみたいな話も今までいただいていた気もしていて、
それでもなおベンチャーキャピタルは銀行さんからしても一定信頼ができるというか、格付けベンチャーキャピタルの審査というのは信頼している部分があるということなんでしょうか。
そうですね。やはりベンチャーキャピタルさんもその道のプロですから、見方は違うとはいえですね。
その審査をくぐり抜けて大きなお金を調達しているということで、そこに一定の責任が生じていますのでですね。
そこはある程度当てにできるというところはあろうかと思います。
ただもちろん金融機関さんも当然ローリスクローリターンの融資とハイリスクハイリターンのベンチャーキャピタルの投資と、
これはもちろん違うものだというのは理解しているので、100%だから安全だねというふうに捉えているわけではないわけですけど。
一つの参考事例には少なくともなるというところですね。
これで例えばなんですけど、企業の採用とかで言ったら、最近だったらリファレンスチェックとかあるじゃないですか。
全職の方にこの方ってどうだったのかって聞いたりだとか。
みたいな形でこの銀行機関さん、金融機関さんが融資するタイミングで、
出資しているベンチャーキャピタルの担当者さんに実際どうなのっていうのをヒアリングするなんてこととかってあったりするんでしょうか。
すごくいい質問ですね。
この資本性ローンっていう日本政策金融庫さんがやっている融資制度、スタートアップ向けの融資があるんですけれども、
この融資ですとスタートアップ向けということで、
VCから出資を受けているスタートアップがターゲットを中心にいるので、
そういう意味ではVCさんのヒアリングがされることが多いというふうに聞いてますね。
実際我々がご支援させていただいたケースでもVCヒアリングというのはしっかりありました。
これはまた資本性ローンをしっかり扱うタイミングでいきたいなとは思いつつ、
いいですね、そういった要素があるということが分かりました。ありがとうございます。
他にも、例えばみずほ銀行さんとかがイノベーション企業っていわゆるスタートアップに対して融資をする、
そういった時の審査を専門で見る部署があったりするんですけども、
やはりそういう部署とかですね、やはりVCへのヒアリングだったりとか、
会社への訪問とか、そういったものもしっかりやった上でですね、
総合的に判断しているというところは聞いてますね。
はい、なるほど。
第三者の評価が少しでもあればいいみたいな話でいけば、
ベンジャーキャピタルじゃなくても、例えばエンジェル投資家が少し入ってますみたいなところも、
場合によっては彼らの信頼っていうのも足しになったりっていうのはあり得るんですか?
そうですね、企業家として非常に有名だった方ですとか、
エンジェル投資家として非常に有力な企業に投資ができているエンジェル投資家の方が入れているということになりますと、
それはやはり非常にポジティブかなというふうには思いますし、
VCからの出資と融資の関係
ただエンジェル投資家の方にもいろんな方がもちろんいらっしゃるので、
それだけを持って全面的に信頼できるというと、
必ずしもオンブに抱っこで見てるっていうことではないと思いますね。
やはりそこは濃淡あろうかなというふうに思います。
分かりました。ありがとうございます。
今まで3つのポイントで解説をいただきまして、
ここまでいくとベンジャーキャピタルから出資していただければ、
だいぶベッドファイナンスしやすいんじゃないかなってことも思って、
そこは期待値みたいなものが上がったところであるんですけど、
逆に注意点だとか過度な期待はしないほうがいいよとか、
もしそういったご助言とかもあったら聞いてみたいです。
そうですね。VGAから出資を受けたとして、
その資金って何に使うのっていうと、やはり事業成長のために使うわけじゃないですか。
ですので、事業成長のためにある程度スタートアップというのは先行投資が宿命づけられているところが、
ありますので、基本的にその資金は溶けていくものだっていうふうに金融機関は思っていると思いますので、
やっぱりそこはそうなんですね。
はい。ですので、そこは返済原資としてあんまり当てにしていない。
そうなんですね。もうそこはそこには使われることがないっていうのは分かってるんですね、金融機関の方も。
つまり取っとくとは思ってないってことですね。
なので、他の返済原資っていうのがちゃんとあるかどうかっていうのは、
非常に気にしているところではあると思います。
それはもちろん売り上げでありますし、売り上げから精進利益ですね。
また返済キャッシュフロー、こういったものの中から将来的にちゃんと返してくれるかっていうところの目線はやはり変わらないので。
なので、VCから収集を受けている、今はキャッシュリッジ。
自己資本比率も高い。第三者の評価もある。
だから即融資できます。
ということでは必ずしもないかなというふうに思います。
先ほどおっしゃっていただいたようなキャッシュポジションの改善というところで、あるからこそより稼げる期間っていうのも伸びてくるし。
そうですね。
お金の使い方も多少変わってくるっていうところもあったりするんで、
足しにはなるけれども、それを当てにできるわけではないってことですね。
やはりちゃんとその会社に稼ぐ力があるのか、また付ける力があるのか、
それをVCの資金でちゃんとやれるのか、みたいなところ。
なので、VCの資金も融資の資金もしっかり足し込んだ上で、
しっかり返していける返済キャッシュローを埋める事業になっていくかどうかっていうところを見ていくことになると思いますので、
繰り返しになりますけど、VCから収集を受けている、
だから融資が受けられるっていうわけではない。
ただ、VCから資金が入っていると、
自己資本比率、キャッシュポジション、第三者の評価、
この3つのポイントにおいて有利になることは間違いないので、
スタートアップの資金調達のタイミング
故にスタートアップの場合は、
Equityと一緒に融資もやりましょう。
言い換えると、融資をやるなら、
出資と同時の投資、
そうですね。
そもそもスタートアップっていうのは、
なかなか不確実性の高い成長モデルではありますし、
先行投資して売り上げが上がっていっていても、
赤字という状態のスタートアップが非常に多いので、
スタートアップというのは、
スタートアップというのは、
なかなか少ないですよね。
なのでポイントと言いますか、
タイミングを選ぶ必要というのはあって、
そのタイミングっていつなのというと、
出資と同タイミングというのが1つ上がってくるのかなと思います。
企業のデータもありますか?
そうですね。
例えば、
では、そのタイミングっていつなのというと、
出資と同タイミングというのが1つ上がってくるのかなと思います。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
ぜひ今お聞きいただいている媒体から番組のフォローをしていただけますと幸いでございます。
そして今回のようにリクエストがございましたら、
ぜひぜひ皆さんのお悩みにも答えていきたいなというふうに思っておりますので、
番組概要欄にあるお便りフォームかコメント欄か、
あるいは我々に直接ご連絡いただく形でも構いませんので、
コンタクトいただければなと思っております。
そしてSNSの通じてのご感想、
ハッシュタグ企業のデッドファイナンスを添えて投稿していただけると嬉しいです。
企業のデッドファイナンス、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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