Art Watching 2024年4月号の紹介
アートテラー・とにのそろそろ美術の話を、この番組は私、アートテラー・とにがハートに関わる方をゲストにお迎えして、トークを繰り広げるポッドキャスト番組です。
本日は、Art Watching 2024年4月号をお届けしたいと思います。
さあ始まりました。リスナーさんのお便り紹介と、面白かった美術性について話をするArt Watchingの30回目です。今月もまるさんと一緒に美術について話をしていきたいと思います。
お願いします。お願いします。30回目。早い。すごい。もうそんなに溜まったんですね。
溜まった、溜まった、溜まったですね。
それくらいなりましたし、新年度、2024年度に突入しましたね。
前回の時に、日記を書いたらフリートークにいいんじゃないか、みたいなアドバイスがありましたけど、どうですか、まるさん、日記は書いてますか?
日記、1回書きました、あれから。
1回。その1回は何を書いたの?その1回は。
なんか、今日これができて偉かったみたいなことを書きました。
今日はこの作業がここができたとか、こんなご飯作って食べて美味しかったとか。
そのフリートーク、ここで出す話にはなかった。
ここで披露できるようなネタではないんですけど。
その1回で日記は終わったわけですね。
そう、書こう書こうって、これいいじゃん、書けるなとかって思ったりするんですけど、夜寝る前に書こうと思ってて、それでもうめんどくさくなって寝ちゃうみたいな。
でも、じゃあ日記に書こうと思ってたエピソードみたいなのがあれば、ぜひちょっと今日。
そう思うんですけど、それ忘れちゃうんですよね、やっぱり書かないと。
ちょっとすいません、ポンコツ具合が。
いえいえいえいえ。
そうですね、フォローすると変わらないっていいなって思いました。
変わらないものってあるんだなって思いましたね。
リスナーさんのお便りと面白かった美術について
でも日記はやっていきたいんですけどね、ちょっとずつ。
そうですね。
コーナーにしちゃえばいいんじゃないですか、フリートークのとかじゃなくて、まるさの日記っていうコーナーがこの番組にできれば。
やばいやばい、盛り始めちゃったりするんじゃないですか、そうすると。
全然盛ってくれてもいいですよ、むしろ。
むしろ?
むしろありがとう。
でもなんかないんですかね、例えば新年度の変わり目で。
新年度といえば、空手1年くらいやってるんですけど、小学生とか中学生とか一緒にやってて、新しい学年になったり、小学生が中学生になって、学乱なのとか写真見せてみたいな、そういう話しました。
それは楽しいというか、普通に見てたらだめなのね。
そうなんです。犯罪ですからね、いきなり話しかけたりしたら。
いいね。シチュエーションにもよると思うけど。
合法で話しかけられるという、楽しいです。
そうか、今話しかけたらもう違法なんだ。
違法じゃないですか、やばくないですか。
いきなり何も知らない人に話しかけたらね、そりゃそうですけれども。
結構仲良くなってる子とかいます。
小学生、猫飼ったんだーとか言って、写真見せてもらって、これはかわいいねーとか言って、会話してますよ。
でもそれは出会いというかね、なんかいいです。
嬉しいです。心がキラキラするような気がします。
なんかそういうのが全くないからなーと思った、今自分で。
小学生、でもトニーさん教えてるじゃないですか。
キッズウィークエンドさんっていうね、オンライン語で。
でもオンラインだから、多少顔は見えてるんだけど、あと名前とかはね、書き込みしてくれてる人の名前はわかる。
よく来てくれてるなとかはわかるけど、一方通行だからね、どっちかというと。
確かに。オンラインだとそうですよね。
そうなんですよ。でも成長してるなと思ったりしますよ。
もともとビジネス教育ないっていう人にも聞いてもらいたくてね、1時間分ぐらい授業やるんだけど。
リクエストみたいな。
次回どういう話したいですか?みたいな。
テーマは鹿児島国際の会とかね、岡本太郎の会とかやったりして。
詳しくないって人も聞いてるんだけど、何がいいですか?って。
動物の絵の話聞きたいとか、虫の絵がいいとか。
そういうことをみんながバーッと書いてくれる中に、書き込みがどんどん出てくるわけ。
Zoomのコメント欄に。
1人、宮島達夫って書いた人がいて。
宮島達夫で1時間喋るのか、俺はみたいな。
どんだけ育ったんだ、この子はみたいな感じで。
デジタル数字で1時間俺喋れんけど、みたいな感じの。
美術に多分興味持ってくれたんだと思うんだよね、僕が。
俺がきっかけだと思わないけども、それはすごい成長を感じましたよ。
どこで宮島さんのことを知ったんでしょうね。
ポニーさんが紹介したわけじゃなくて。
たぶん紹介しないと思うんだけどね。
いろいろと、現代の人ってこういう人いるよって会話もやったりはしてるけど、
多分自発的に知ったんじゃないかな。
あまりに成長を感じてる。
大体出てきた文字はちゃんと一つ一つ読み上げるようにしてるんだけど、
宮島達夫さんのところは読み上げるのちょっと躊躇しましたもんね。
読み上げたらやらなきゃいけない。
一応。
読みましたね。
それもまた2ヶ月に1回やってますので。
成長を感じますよね。
成長で言ったら、うちの老いっ子が高校1年生になりましたからね。
早い。そんなに大きくないですね。
早い。
自分が子供いないからあれですけど、
自分が子供の時におじさんに会うたびに、
この前の時はこんなに大きさだったのにって毎回聞かれてて嫌だったけど。
自分もとうとうそうなっちゃう。
通ってくんだな、おじさんになるとって思いましたね。
進んでおりますね。
キラキラフレッシュな。
この番組聴いてる方も、学生だった方が聞いてくれてたっていうコメントとかもありましたけど、
もう4年も経ってたらその人たちももしかしたら社会人になってるかもしれないしね。
近況とかもお寄せいただけたら嬉しいなと思います。
ではお便り紹介いきたいと思います。
はい、今月は造版画家の山城亜美さんの会への反響をいただきました。
スポッティファイのコメント欄にゆうこさんからです。
こんにちは、友人に紹介されて初めてお聞きしたものです。
私もメゾチントをやっていて、僭越ながら作家さんにとても共感いたしました。
パーソナリティの方のお話の進め方もとてもわかりやすく聞きやすかったです。
次回の会も楽しみにしています。
とのことです。嬉しいですね。ありがとうございます。
共感いただけるでしょうっていうのは、メゾチントの作家が少ないって言ってたからね。
本当ですよね。
メゾチントの方がくれるんだ、この番組に。
ありがたいですね。
ありがたいです。
ありがたいし、また出てほしいかも。
なぜメゾチントをやったのかを、やっぱりメゾチントの皆さんに聞きたいもんね。
これはありがたい。
山城さんの会は面白かったですよ。
収録も面白かったんですよ。
結構2時間という間に喋って。
終わった後、山城さんが福岡出身なんですよ。
田川っていう土地出身で。
田川って言えばと思って、バカリズムさんが出身の場所で、
治安が悪いとか柄が悪いって聞いてたから、
それを山城さんに聞いたら、そうなんですよって言って出てきたトークがめちゃめちゃ面白かった。
本当に良かったみたいな感じ。
コテンラジオも田川。
歴史の好きな。
そうか。
治安悪いんですね。
治安悪い感じ。
山城さんにはこのトーク持ってきてもらいたいなと思うからあれですけど、
教育実習をやったんだって、9年前ぐらい。
田川に戻ったら、いまだに町乱でリーゼントがいたって言ってたから。
この季節にコードがあるのに、まんまなんだ。
昭和からアップデートされてないんじゃないかなぐらいの。
その話がめちゃめちゃ面白かったな。
本当ね、掘れば何でも出てくるタイプのトーク力で、ちょっとね、すごかったですね。
彫刻家だけに。
彫刻家じゃないじゃないですか。
彫刻家じゃない。失礼しました。
掘るという意味ですかね。
掘る人だから。
あとね、アーティストライブトークの千賀さんも面白かったですからね。
どんな方なんですか?
それは聞いていただければという形だったんですけど。
特殊作品をテーマにしてるけど、ご本人はすごく高青年な感じで、面白かったですよ。
ギャップがあるんですね。
ギャップ、どうだろう。見た目はちょっと、どっちかというと、受け子側の顔はしてたけど。
いろんなことを考えてるなっていうのが、話で伝わってくる感じで。
40分間というようでしたね。
それも聞かないと。
やっぱりこの番組はどっちかというと、学芸員さんが多めに出ていただけてますけど、
アーティストさんの話を聞くと、アーティストさんも面白いですよね。
学芸員さんももちろん面白いですけどね。
それはすごく感じたかな、ここ最近。
ということでね、まだまだいろんな人出てほしいなとは思っております。
お願いします。
ということで、ウェブページへのお便りや、ハッシュタグそろそろ美術の話をへの投稿を引き続きお願いいたします。
美術に関わるメッセージであれば何でも受け付けますので、よろしくお願いいたします。
サグラダファミリア聖堂の完成について
アートウォッチングニュース。
このコーナーは直近で話題になったアートに関連するニュースを紹介してコメントをするコーナーです。
はい、じゃあ今回のニュースですね。
こちらからですか。
はい、読み上げたいと思います。
これはCNNのニュースですね。
スペインのバルセロナにあるサグラダファミリア聖堂が着工から140年余りを経て、2026年についに完成するそうです。
というニュースが飛び込みました。
めちゃくちゃ楽しみ。
あと2年後。
まさかね、生きてるうちに完成するなんて。
まあそうよね、なんか300年ぐらいかかるって言ってたと思うとだいぶ早い。
そうですよね。
あれ、丸さんは行ったことはあるんだっけ?
行ったことあります。
なんなら、このポッドキャストでもお話ししたかもしれないんですけど、駅出てくるって振り返ったら目の前にあるんで、
もうそれですぐブワーって泣きました。
すごすぎて。建物見て。
じゃあもう、完成品見たらちょっとどうなっちゃうんだろうね、そうなると。
どうなっちゃうんだろう、もう。
水分なくなっちゃうかもしれない。
でもやっぱこれも見に行きたいんだ、やっぱり。
見に行きたいですよ。行きたいです。絶対行きます。
込むのかな。
いやね、今でも人気なわけだから寄り込むよね、絶対。
こんな早く完成するとはっていうのはちょっと思ってるよね、みんなね、きっとね。
いやほんとそうですよね。
ガオディがなくなった時点では10パーから15パーしか進んでなかったんですね。
そうか。そっから伸びがすごいね、そしたら。
これで本当にいいニュースだと思うし、
あれですけど、新宿駅がさ、あと何か20何年も行くわけじゃん、確か。
日本の桜田ファミリアが完成しちゃった場合、今後どう例えていいんだろうなっていう。
完成しないものの代名詞みたいな話だったけど。
この言い回しが今後どうなっていくのだろうかっていうのは個人的にはちょっとそこが気になるかな。
次世代桜田ファミリアができるかもしれないですね。
ネクストのね、なかなか立たないものが出てくる。
だからその意味では出来上がることは嬉しいんだけど、出来上がるとちょっと僕は個人的に寂しい気持ちもちょっとあるかも。
永遠にこの完成しないという感じがロマンな感じが。
出来上がってもちろん嬉しいし、多分出来上がって欲しいと思ってみんな頑張ってるから、
全然出来上がってくれていいんだけど、なんかどっかであ、出来ちゃうんだみたいな感じは。
俺はなんかちょっとあるんだよな。
わかんないけど、ガラスの仮面とかこっち仮面とかは永遠と連載してくれてほしいみたいな。
最終回来てほしくない感みたいなのがちょっとある感じがあるかも。
でも見たいですけどね、最終回はやっぱり。
旅行の帰り道とか、終わらなきゃいいのにみたいなのと一緒ですか?
だから俺海外旅行あんま興味ないのは帰りが嫌なんだよ。
なんか終わった後の、例えば旅行行く、海外旅行に限らずだけど旅行は楽しみなんだけど、
旅行から帰って、向こうに行っていろんなこと楽しんだ。終わった後に家まで帰る、この何もない感じ。
終わった後じゃん、しかも。
家に帰るだけっていうのはモチベーションがなくて結構寂しくなっちゃう。
これもそうで、完成しないっていうところに勝手にロマン。別に自分の持ち物じゃないから、そんな人間が何言ってるんだって話だけど。
桜庭みりあの人たちは、完成に向かってやってたからあれだけど、なんかちょっと切ない感じも個人的にはちょっとある。
思いましたけど、もし丸さん、この番組が続いてるうちに桜庭みりあ見に行く機会があったら、報告いただきたいと思います。
はい、リポートします。
よろしくお願いいたします。
はい、そしてもう一つニュースがあります。
こちらはなかなかちょっとなんだろうと思ったニュースなんですか。読み上げますね。
国立アートセンターと日本アーティスト辞典
国立アートリサーチセンターというのが出来上がって1年経ちましたけど、そのここからお知らせがプレスリリースで発表されています。
日本アーティスト辞典の正式版の公開を開始しました。
これ3月6日のことでございます。
日本のアーティストに特化したオンライン辞典で多言語化日日本イギリスですねとレファレンス情報収容展覧会や美術館文献などの負荷を実現した日本初となるリサーチポータルが
日本初となるものがリサーチポータルアートプラットフォームジャパン上で公開されていますということです。
なんのこっちゃと思って今見ながらやってるんですけども、日本アーティスト辞典というのが出来たんですね。
まず開いてみると、バッと出てきた画面にはまずAから始まって、安倍安人、安倍栄作とか、なんかAが付く。
多分画家の藍美通とか藍玉琴さんとかもね、いらっしゃいますね。
で、次は下にスクロールしていくと、このA、Bなのかな。だからアルファベット順に並んでるんですね。
で、そこを例えばクリックします。作家の名前クリックすると、例えばじゃあAで赤瀬川玄平さんクリックすると、
赤瀬川玄平さんが作家名、生年月日、生まれた場所、没年月日、亡くなった場所、性別、それから活動領域、これまでどんな記事に載ったのかとか、
そういうものが一緒に出てくると、そういうようなページですね。
だからデータベースとか調べる人にとってはわかりやすくなったのかな、これで。
ってことなんでしょ。
わかりやすくなったのかな。すごい見づらいんですけど。え?
他にも全国美術館収蔵品サーチ、収蔵というのもあるんですね。
これは日本全国の美術館などの収蔵品作品データベース。
作家の名前をこの検索窓に入れると出てくるんだ。ちょっと入れてみましょう。
そうすると、その作家の作品がどこにあるかっていうのも結構データで出てくるんだ。
これは調べやすくなったんじゃないですか。
この作品どこにあったっけ?みたいなことですかね。調べるのって。
例えばゴッホで調べる。要するに日本の作家にしか紹介されてないけど、ゴッホと検索窓に入れると、
山下貴久寺とかのゴッホの椅子とか、ゴッホって名前がついてる作品が出てきて、
それが例えば徳島県立近代美術館が持ってるとか、いろいろとわかる。
森村さんのゴッホの作品がここにあるとか。
便利っちゃ便利。これは便利だね。
こんなのができましたか。
だから、俺らはって言ったらあれだけど、学芸員さんとか研究者にとってはすごい良いでしょうね。
こんなものができたっていうのが素晴らしいニュースじゃん。
国立アートセンターってできて、何をしてる施設ができたのかなと思ってたけど、
こういうことをしてるんだって、これでわかって、なるほどと思います。
それでちょっと思い出したのがあって、東京富士美術館さん八王子にある。
なんかちょっとお願いされて、見どころキューブっていうのができたんですよ。
4月頃だから運営、多分運用してると思うんですけど、コレクションが100作品の中から100点ぐらい選んで、
なんかそれはキューブ状の、なんか説明はちゃんとよくわかってないんだけど、
そのキューブ状に散らばって、なんかそのバーチャルの、なんかあるんですよ。
東京富士美術館の見どころキューブ展示
ちょっともう俺もよくわかってないのに。
だからそれをクリックすると、なんかね、その作品の説明とか出てくるみたいな。
そういうサイトみたいな、ポータルサイトみたいなものが美術館のコンピューターで検索できるんですって。
それは富士美術館に行くと。
美術館に考えたらダメなんですね。
4つの視点があって、学芸員さんの視点とか、学生の視点とか、ライターの視点とか、
なんかそれで検索すると、その100点の中からその視点でこの作品選びましたよっていうのが、
またカテゴライズされるみたいなのがあるんですよ。
だから一つの作品をいろんな人からの視点で見てるみたいなやつの、
4面のうちの1面を俺が担当することになって。
えーすごいじゃないですか。
だからアートテラトリーはこういう美術作品を見てますみたいなものを、
すごいですね。
4種類選んでやってたんですよ。
それが4月9日から始まってて、なかなか難しいお題でね。
面白さも出さなきゃいけないけど、一個一個の説明ができないので、
こういう視点で切り口で見えますよって、ちょっと4種類をプレゼンするみたいな。
4種類の作品。
4種類。
1個言っちゃうと、
家に飾りたくないのはっていうので選んでみるとか、例えば。
そのルール、俺なりに選んだそれで言うと、
例えばデカすぎるから家には飾れないよねとか、
プロテストだから飾りたくないとか、
家に飾りたいのはって考えるんじゃなくて、逆で考えたらこういうのが選べますよとか。
そういうのを4パターン今回提案してるんですよ。
面白い、僕がじゃなくてね、この見どころキューブってのが面白い試みだなと思ってて、
なんとなく今その美術館全体として、
今回は多分国立アートセンターもそうだけど、
もともとある日本のコレクションを付加価値をつけていこうっていうのは、
なんとなく今美術界で動いてるなっていうのは、
今回お話いただいて思ったので、
こうやってどんどん楽しくなっていいですよねと思いました。
それはぜひ見てみたいです。聞いてみたいというか。
はい、そんなの思い出します。
そういえばそんな仕事したなって急に思い出しました。
お疲れ様です。
これはですね、そもそも見どころキューブっていうのはDNPさんがやってるので、
見どころキューブ自体は他のところでもやってはいるらしいんですよ。
今回その富士美術館バージョンっていうのが納入されまして、
常設展示室の中間地点ぐらいにある情報コーナーっていうですね、
もともと検索パソコンを設置した場所にこの見どころキューブが納品されたそうです。
学芸員さんは今常設展示室をみなさん常設展示室だと思って結構スーッと見ちゃうことがあるけど、
立ち止まってこんなのもあるよっていうのを紹介したという試みの一つとして、
今回こういうものが納入されましたということですね。
まだ僕も見てないんで、もし見た人がいたら感想などいただけると嬉しいです。
最後に直近で見てきてよかった美術展について話していきます。
はい、ということででは、年度始まりましたけれどもいろんな展覧会が始まりました。
まるさん、気になった展覧会ありましたか?
東京都写真美術館で4月の4日から開催しているコレクション展なんですけど、時間旅行、トップコレクション、時間旅行という展覧会です。
これは普通にコレクションを見せるとそのままなんですけど、切り口が面白くて、
宮沢賢治の唯一の刺繍であるハルトシュラっていう作品なんですけど、
それをその内容が、私も読んだことないんですが、冒頭しか読んだことないんですけど、結構宇宙的なスケールでいろんな視点から自分というものを見てたりする、
それで時空とか時間とか飛び越えているようなものだから、それになぞらえて時間とかを旅するような架空の歴史博物館って言ってました。
昔のエビスビールの工場とかがあった。今、跡地のあたりが写真美術館になってるんですけど、美術館の昔の風景の写真があったりとか、レトロな広告とかもあるし、
使われてた広告写真とかのコーナーもあるし、宮沢賢治のハルトシュラの初版本、奇跡的に残ってたというものが展示されてたりとか。
まだ見れてないんですけど、気になる展覧会ですね。単なるコレクション展じゃないんだね。
そうなんですよ。ハルトシュラが1924年に完工されてるんですけど、最初の展示室がちょうど100年。1924年に制作された作品だけを集めた部屋なんです。
面白い切り口、面白いなぁと思って。
気になる展覧会ですね。
はい、ぜひぜひ。
いいですね。
トニーさんは、面白かったのありますか?
この配信が最速で4月20日で、展覧会期間が明日まで、21日まででちょっと恐縮なんですけど、
塗り祭り美術館の生涯150年展
塗り祭り美術館で開催されています。もしかしたら聞いている人にとっては今したになるかもしれませんが、
生涯150年、生神宗法、後世祭佳人という展覧会が開催されています。
3月中旬から始まったから余裕こいてて、4月の上旬に行ったら、あと3週間しかないよって聞いて。
早い。
前後期入れ替えもあるんですけど、行きたくなった人はいるかもしれませんが、
長野県立美術館にこの後巡回しますのでということで、それでちょっと今改めて紹介したいなと思うんですけど、生神宗法っていう画家を、僕は正直知らなかったんですよ。
日本画家なんですけどね。
担当したのは、ここ最近での練馬区立美術館でも伝説の会になった伝扇絵画っていうね、伝扇絵画。
担当されている加藤学芸さんの渾身の展覧会。
あれ面白かった。
加藤さんが面白いって言うってことは面白いんだと思って期待はしてたんだけど、生神宗法っていう人は旧派を代表する日本画家なんですよ。
旧派?
新旧の旧派。旧派があるってことは新派もあるんですけど、
生神宗法っていう人は長野県出身で、同い年に長野で出身の画家っていうのが、実は菱田俊宗っていう画家がいるんです。
この菱田俊宗は新派を代表する絵師で、画家で、同い年だけど同じ長野出身。
そして二人とも同じ状況するんだけど、新派と旧派に分かれるんですよね。
何が違うかと言うと、菱田俊宗は芸大、今の芸大ですね。東京芸術学校に入学する、第一期生として入学する。
横山大官とか小村寛三とかと同期で。
岡倉天心の新しい日本画を作ろうと頑張った人たち。
旧派の生神宗法は新木寛保っていう画家の弟子になるんですよ。寛保の保の字を取って生神宗法なんだけど、
いわゆるこれまでの伝統的な絵画を勉強するっていうのは師匠に就くみたいな。
そっちの伝統的なことをやるのが旧派なんだって。
学校教育、都定制度で学ぶかっていうのが大きな違いで、新派と旧派における。
この旧派の代表画がこの生神宗法っていうことなんですよ。
でも名前だけ聞くと旧って言うとちょっと古臭いとかオワコンっぽいイメージがあるけどじゃなくて、
例えで言うとNSCで学ぶか、師匠について落語学ぶかの違いだから、
どっちかというとベテランになるんですよ、旧派の方が。フレッシュさはないかもしれないけど。
格上みたいな感じ。
格というよりは新派は新しいことにチャレンジする人たち。旧派はどっちかというと伝統的な絵画を伝統的にやるから、職人の道みたいな感じなんじゃないかな。
どっちが良い悪いじゃなくて、若手のね、息の良い漫才とかコントも面白いけど、
落語の道をひたすら打ち込んで、何十年経って真打ちでやる人も評価されるし、その違いだと思うんだけど、
池上修法展
今回は旧派の代表する池上修法って人にスポットが当たってるっていうのは、
やっぱここ最近本当に何回かこの番組にも行ったかもしれないけど、
やっぱ起草の画家とか珍しいことをやった人がこれまでフューチャーされてたのが、もう少しアカデミックな人とかもどうかしようよ、
揺り戻しが起こってる中のやっぱりこれも一例だと思うんですよ。
すごい書き込みが細かいですね。
なんかね、加藤さんに高精細画人って何ですかって聞いた、なんかちょっとかっこいいタイトル。
そしたら、書き込みがすごくて、やっぱそれを見た時にハイレゾみたいだなと思ったんだって。
確かに。
ハイレゾ画人っていう。
見に行きたい。
あれを持って高精細画人ってタイトルにしたらしいね。
やっぱりその技術は本当にすごいし、当時の展覧会とか出せば特徴とか取るような才能の持ち主。
苦弱とか動き出しそうに見えますか、像でも。
それがですね、今回そのポスターに使われている作品がね、たぶん杉の板に書かれたやつで、
今苦弱って言ったんですけど、実は苦弱じゃないんですよ。
何ですか?
これはね、もともと八塚家っていう家族の家というか、もともと八塚家って言ったら四国の大名の家系の八塚家の邸宅に伝わったものだったんだって。
で、その八塚家の八塚正宇寿さんって方がいるんだけど、その方が鳥の研究で有名な潮流学者なんだって。
18代目の当時の八塚さんは。
その八塚さんがケンブリッジ大学で研究した、ケンブリッジ大学の卒論が、方法とは何かっていうのを論文で書いたらしいんだけど、
その結果の答えがセーランっていう鳥なんだって。東南アジアに。
なのでこれは苦弱じゃなくて、カンムリセーランが書かれてる。
そうなんですか。
苦弱みたいな鳥なんだけど。
苦弱みたいに見えます。
なかなか当たらないで選ばれないけども、八塚さんはやっぱりセーランでおなじみだったろうからってことで、
その白星を見て書いたものと言われてるんですが、これは八塚家自体は亡くなっちゃってて、その場所に立ったのがオーストラリア大使館なんです。
そのオーストラリア大使館にこの杉人絵、杉人に描かれた絵だけは受け継がれてるので、この絵は普段はオーストラリア大使館に行かない限り見れないっていうね。
えー。
貴重なものが今回出てます。
貴重ですね。
そう、たぶん日本絵画の中でセーランの絵なんてたぶん初めてじゃないかなっていうぐらい。
すごい鳥でした。
そうなんですね。見に行こう。
これね、ぜひ見に行きたいと言いつつ、さっき言ったようにこれが21日までということですが、
長野県立美術館、池上修保の生まれ故郷である長野県立美術館で展示されます。
さらに、長野県の方でしか出ない作品がありまして。
だから長野県の方が作品数も多いらしいのよ。
はい。
そもそもね。長野県美術館でしか出ない作品の中で、ぜひ注目していただきたいのが、
宮内町が所有する国の花という6極2層の屏風があります。
婚姻の時に使われるすごい重要なものらしくて。
これは昭和天皇の婚礼祝いの時に皇室に献上されたものらしいですね。
それは長野県会場でしか出ないので、たぶんコンディションもめちゃめちゃいいと聞いてますので。
普段手にするものも。
練馬に行ったはいいけど、俺も長野行きたくてしょうがないというか。
長野でまとめてみればいいか。
ただ長野も回帰が短くてですね、5月25日から6月30日までほぼ1ヶ月しか開催されていません。
えー、もったいない。なぜですか。
日本画は展示できないというのもあるし、結構いろんなところから集めてきてるんで、なかなか揃わなかったっていうのもあると思うんですが。
これはぜひちょっと見ていただきたいかなということで、開けさせていただきました。
そしてじゃあ丸さん、次何に行きましょう。
ブランクーシュ展とフランスイッシンゴ展
えっと、ブランクーシュ展。早くも話題になってますけど、アーティゾーン美術館で3月30日から7月7日まで開催している展覧会です。
これはね、話題になってますね。
今年、楽しみに、最も楽しみにしている展覧会の一つです。
ブランクーシュってすっごい有名だし、作品は見たことありますけど、こうやってまとめて見れる展覧会って国内だと初らしいです。
意外とね。
この番組で言うと、美術館のね、モダン・タイムス・インパリの時にね、ブランクーシュの空間という話をたぶん生地君がしてくれてると思うんです。
これまでもだから、幼少女展覧会では見てるんだよね。ブランクーシュの地中小町とか。
けど意外にも、展覧会として古典というのは初っていうね。
びっくりした。
こんなにまとまって見れるなんてっていうのが贅沢ですね。
まとめて持ってるところがないって言ってたもんね。
だからこう、いろんなところからかき集めてもらってないので、やっぱり展覧会するのが難しかったということで。
実現してすごいなと思いましたね。
すごいですよ。
しかもブランクーシュのアトリエを模した展示室があって、
天井の方に窓がついてるんですけど、そこからその時間帯に合わせた光が差し込むようになってる。
窓を模した照明ね。
窓を模した照明です。
なので光の当たり方で表情が変わる。
ブランクーシュは徹底しててね、壁も床も全部真っ白にしてたっていうね。
だからそれを今回アトリエを再現したってことだけど、
そもそも美術館が最近ホワイトキューブだから、
白い壁に作品があって、それはそうだろうと思うけど、
アトリエが白い壁だったっていうのをね、今回再現してますって言ってましたからね。
面白かった。
面白かった。また行きたいです。
二度とこれだけ集めるのは大変だろうなっていうね、感じの展覧会でした。
見てると絶対買えないんですけど、見てると欲しくなっちゃう。
ブランクーシュの作品、いいなって。
家とかにあったらいいなって思っちゃいます。
ブランクーシュ?
どうですか?そんなに?
でもロダンとかよりはいいよね。
ロダンの人物像とかよりはやっぱり家にある。
中小的なブランクの方が、なんかわかんないけど、
ダイソンの新商品みたいな感じだもん。
工業的に優れたデザインだから。
それは確かに家に合うかも。
なんか今回改めて見たことがある。
たしかにシンプルで。
シンプルで中小的だっていうね。
無駄を削ぎ落としたっていうことになんとなく思っていて、当然そういう一面もあるんだけど、
改めてよく見てみると、例えば空間の鳥の足元とか、
結構絶妙に計算されてるなっていう角度がね。
単純にシンプルにしてるっていうよりも、本当に工学デザイン的に優れてるような。
意外と飽きないで見れる。
シンプルだとパッと見てパッと終わりかと思いきや、
むしろもしかしたら人物像よりも、結構細部まで真剣に見ちゃったかな。
意外と時間かかったかな。
私もです。
なんか立ち位置とか見る角度によって、かなり表情が変わるんで、それでも面白かったし、
あとブランクー氏本人が写真撮ってるんですよね、自分の作品を。
それもこういう角度でこういうふうに撮るんだとか、
私も作品の写真撮るので、こういう角度かみたいのがなんか面白かった。
そうね、今回ブランクー氏自身の写真もかなりの数展示されてますからね。
そうなんです、それと照らし合わせてみると。
あとまだ着てないんですけど、ブランクー氏店の中で売ってたTシャツがすごい良かったんでついつい買っちゃいました。
私も買っちゃいました。
それぞれ違うの買ってましたね。
私は節分のやつにしました。
やつになったら器用。
そういうのもグッズもかなりこだわった展覧会でしたので、ぜひぜひ皆さんはしゃがんでみてください。
そしてもう一つ、抽象つながりでっていうのもあれなんですけど、
ちょうど同じ日に始まった展覧会で、茅ヶ崎市美術館でフランスイッシンゴさんの抽象画の展覧会が始まりましたね。
始まりましたね。
これはもう空間にぴったり合ってる。
最初の展示室がすごい素晴らしいですね。
自然光が差し込んで、これもまた時間の転向とか光の加減によって作品の表情が変わるっていうところが素晴らしいです。
抽象画で何だろう、例えばアート好きな人で言うと誰だろうな。
ロスコとかそういう近い、ある程度一色の色、大画面を占めてるような作品なんですけど、
ぱっと見シンプルで色一色かと思うんだけど、
実は近づいてよく見てみると、その一色に見えるけど何層にも薄い半透明の絵を塗り重ねてる。
だからシンプルに見えるんだけど、風景画のような奥行きを感じる。
見てるとじーっと見てられる絵ですよね。
本当に自分が動いて見ていくと、止まってる物体なのになんとなく風が吹いてるみたいな感じがします。空間ぽい平面ですけど。
本当に奥行きが感じられる作品だったな。
最新のインターフェアレンスシリーズって読むのかな。
パールっぽい絵の具。
特殊な顔料で描かれてるそうなんですけど、パールっぽいラメっぽい絵の具。
あれが綺麗でしたね。
キラキラしてて、自然光もあるし、当然照明もあるし、当たったところで見え方がキラキラ輝いて見えるのはすごい綺麗だったし。
なんとなくこれは見たときに千ヶ崎の海というか、夕景のイメージかなって。
勝手に千ヶ崎に行ってるから、勝手に海のイメージで行っちゃってるからもあったかもしれないけど。
すごく海を感じられて、それもあって、わざわざ千ヶ崎まで足運んでよかったなっていう印象がありました。
遠かったけど、全然行く価値あると思います。
私行った日は結構晴れの日でしたけど、フランシスシンゴさんとお話したらまた曇りとか雨の日もまた良しというふうにおっしゃってたから、
いろんなお天気のいろんな時間で見に行ってみたいですね。
確かにね。これ始まっていつまでやってるのかな。
6月9日。
3月の光と4月、5月、6月は全然違うだろうし、
4月に改めて行くとまたいいかもしれないですね。
こちら写真撮影OKです。
そうなんですね。
展覧会の始まり
ということで4月始まりまして、また本年度も楽しい展覧会、面白い展覧会が続々開催されると思いますので、
これからもまた楽しみでございます。
リスナーさんの皆さんも良かった美女性の感想をぜひぜひ教えていただきたいと思います。
ということで丸さんいかがだったでしょうか。今回は。
はい。面白かったです。
何が何をどれに。
結構喋ってきたね。
確かに確かに。
待ちます。
待ちますよ全然。
出るまで待ちます。
やっぱり芸術の秋と並んで春は展覧会が多い時期じゃないですか。
だからもういろんなの見ちゃってごちゃごちゃになりかけてたんですけど、
こうアートウォッチングで話すと整理できていいです。
確かにね。
そうね、この1ヶ月はね。
1回ここで喋ることによって確かにそれはあるかもしれないですね。
どうですかトニーさんは。
僕は今日のやっぱり感想というかあれですけど、
丸さんの日記コーナーが来月から始まるんじゃないかなと。
本当にやるの。
今日からやらなきゃ。
新企画の始まり
新年度の新企画が始まる。
ついに31回目が始まろうとしてるという。
でも皆さんは知らないよって言われちゃう。
リスナーの皆さんも良かったらコーナーみたいな感じでね。
皆さんの日記の今日の何月何日こんなことあったよっていう報告とかもね。
それは聞きたいですね。
そっちの方がいいんじゃないですか。
いやいや、丸さんもやりたい。
皆さんからの日記の来たらそれも読み上げるというような感じでできるといいんじゃないでしょうか。
面白いものができたら読み上げます。
よろしくお願いします。
ということで本日の配信は以上としたいと思います。
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