はい、アートテラー・とにのそろそろ美術の話を。この番組は、私、アートテラー・とにがアートに関わる方をゲストにお迎えして、トークを繰り広げるポッドキャスト番組です。
本日は、Art Watching 2024年11月号をお届けしたいと思います。
はい、ということで始まりました。リスナーさんのお便り紹介と、面白かった美術について話をするArt Watchingの37回目となります。今月もまるさんと一緒に美術について話をしていきたいと思います。
お願いします。
お願いします。さあ、ということでなんかね、久々だな、みたいな感じ。
1ヶ月しか経ってないのに、だいぶ経った気持ちになっちゃって。
そうね、なんか、なかなか最近内覧会で会う機会もないから、それもあってなんか久しぶり感なのかもしれないですね。
そうかもですね。
だってほら、まるさんずっと大阪のね、この番組でも前回言いましたけど、それもあったんでしょ。
初キュレーション展無事終了しまして、ほんといろんな方に来ていただけて、
作家のマイケル・フォーのことを知らない人たちの方が圧倒的に多かったんですけど、楽しんで、いろんな方に楽しんでいただけたかなと。
外国人の方とか、ぐらっと入ってくる人とかもいました。
何日ぐらい行ってたの?結局。
私はでも最初のオープニングの2日、そう、だけなんですけど、あとこんな人も来たよっていうのが、ギャラリーの方から教えてもらって、
結構いろんな人に見ていただけたということで、本当にありがとうございます。
素晴らしいですね。
リスナーさんも来てくださった方が、オープニングの日に、ずっとポッドキャストも見てる、シャアトークも見てます、みたいな方がいらっしゃいました。
それは良かったね、そういうのがあるとね。
ありがとうございます。
それから、まるで何か告知したい、するべきことがあるという。
そうなんです。ずっと子供向けの幼児向け、5、6歳向けのプログラムを心理の先生とアーティストと脳の先生と一緒に作ってるんですけど、
これを1ヶ月に1回ぐらいテストを今してまして、ワークショップ。
それが12月15日の午前中にまたテストをするので、ご興味ある方いらっしゃったら、あらいまるのインスタグラムにDMをいただけると嬉しいです。
これは東京で、大阪じゃなくて?
東京です。
どういうワークショップなの?
五感とか身体感覚を使った創造性を高めるワークショップなんですけど、
前回は現代アーティストに来てもらってオノマトペを使って、オノマトペから色とか形とか想起したり、
感情を絵に描いたり、ちょっとオブジェみたいなの作ってみたりとか、
あとは体を動かすワークだったりとか、いろいろあるんですけど、
次回はちょっとお絵かきしたりとか、ものづくりしたりみたいなものも入ってます。
新しい発見があるかもしれないよね、子供にとって。
そうですね、なんかそうだといいなと思って。
これは有料なんですか?
一応材料費と施設利用料があるので、お一人500円いただいてます。
そんなもので。
おやつも増してるので、赤字なんですけど。
これは子供だったら誰でもいいわけじゃなくて、何歳とかはあるの?
一応5、6歳年長さん、小学校1年生ぐらいの方が対象で、
子供の脳と心の発達段階に即したプログラムということで作っています。
ご興味ある方は是非ね、東京ですよ。
ご兄弟とかでの参加もOKなので。
だからどっちかが5、6歳で弟さん、妹さんとかでもいい。
いいです。
ぜひぜひ、ご興味ある方は丸さんのインスタにDMくださいということでございます。
お願いします。
あとトニーさん、噂を耳にしたんですけど、ついにパスポートを取得したって本当ですか?
そんな噂が。噂がっていうか俺が言ったんだけど。
まさに伝えたけど。
そうなんですよ。
この番組の公式X、プロデューサーがつぶやいてるんだけど、
プロデューサーが最近シンガポールだから行ってて、
そのことをツイッターで書いたら、
トニーさんは海外行ったはずがないのにいよいよ行ったんですか?みたいな書き込みがあったのよね。
だからこの番組をちゃんと聞いてる人は、僕は海外行ったことないことを知ってるんだと思って。
だからそのXでも、これは番組プロデューサーが書いてるんでっていうふうに言ってたけど、
まさかね、その投稿の1ヶ月後に僕が本当に実際に行くとはっていう。
海外に行くことになります。
もうなんなら、あさって行ってきます。
どちらに行かれるんですか?
ベネチアに行くことになります。
とある企画で行くことになって行くんです。
ちょっとまだそれ内緒。
まだだからその媒体がまだ言ってないから、僕が言ったのあれなのかなと思って言わないですけど、
なんかその媒体が、僕が言ってないこと知ってるからね。
ぜひそのうちが、トニーさんにぜひ行ってきてほしいみたいな感じで、
そういう企画なんだけど、すごいのは、
僕が初めての海外だってことは知ってるのよ。
みなさん、トニーさんに来てほしいってなって、
誰も来ないんですよ。
カメラ。
コーチプレイ。
一人で三日間行ってきて、写真撮ってなんか書いてかけっていうだけの、
すごい無茶ぶりの。
楽しみよ。
英語もできないように。
海外そもそも行ったことないのに、大丈夫なのかなと。
とはいえね。
一ヶ月ぐらい前に急遽言われて、開けてください。
って言われて、行きます。
楽しみですね。
最初はね、少し。
でもその打ち合わせこの前行ったときに、
何気なくですよ。別に打ち合わせは都内でやってるからね。
スマホをテーブルの上に置いたんですよ。調べ物をした後にポンと。
そしたらそこのみなさんが、トニーさんそれ盗まれますからみたいな。
はい盗まれるよみたいな。
不安をたくさん。
そんなことイタリアでしたら、はいスマホなくなったとか、
お尻ポケットからちょっと出てたら、はいこれすり似合うとか。
言われすぎたから、もう今9割不安しかない。
楽しみ。できるは行きたくないなぐらいに。
でもほんとすりとかは本当に多いんで、
お尻ポケットとかに入れないほうがいいと思いますよ。
今ここで言ってもイタリアの方は聞いてないから大丈夫だと思うけど、
俺はクレジットカードとか全部靴下の靴の中に入れると、
大学生みたいな感じ。かつあげされないように。
全部そうやるつもりでいるから。
怖すぎる。お金は全部返したとか、
面白すぎる。
とにかく3日間を無事に過ごすということだけが目標で。
ちゃんと靴下の中にカードを入れてる写真を撮ってきてくださいね。
それはどう撮るかわかんないけど、
これぐらいの気持ちで行ってこようと思って。
でも血払いのとき大変じゃないですか。
靴下からボソボソと取り出して、
何とかしようと思っている感じで。
面白い。
不安なのよ。だから本当に無事にね。
そんなそこまでやらなくてもいいと思うんですけど。
正直本当にイタリアの人には申し訳ないけど、
全員が犯罪者だぐらいの気持ちで行ってくる。
それぐらい初めてだ。
初めての海外だからそれぐらい不安なのね。
そうですね。ねにやねをみたいな。
なんかね、不安すぎて、
向こうだと海外だとスマホがさ、
お金も料金かかるかもしれないみたいになってるから、
なるべく飛行機モードにした方がいいみたいなね。
でもほら、言葉は。
プリペイトカードっていうか、
何日間使えるカードみたいのが空港で売ってるんで、
それを買った方がいいでしょ。
今やってるスマホのあれだと、
たぶん1日でも2000円まで以上はかかんないみたいなやつになってるから、
大丈夫だと思うんだけど、
なるべくスマホ出して盗まれたら不安とか、
いろんなことも考えて、
今日やってたことはイタリア語の言葉、
例えば領収書もらってこなきゃいけないから領収書くださいとか、
全部イタリア人が言う。
それを全部スマホに録音して、
何かあったらこのレコーダー使えば、
領収書くださいとか、これはいくらですかとか、
だからもうスマホのところにサウンドレコーダーに入れたわけ。
イタリア人の言葉を吹き込んだんだけど、
その中に助けてくださいって入れてあるから、
これをSOSになるとか、
助けてくださいって何て言うの?
イタリア語で言ってるからよくわかんないけど、
助けてくださいってこのボタン押せばいいとか、
僕の中ではそういうシステムにしましたんで、
たぶん次の収録の時には報告できると思います。
【佐藤】楽しみにお待ちしてます。
気をつけていてください。
【加藤】ということで、お便りですか。いきたいと思います。
【佐藤】まずはエピソード117・118の
国立高原館、新庄高原展を扱った会への感想です。
アカウント名加藤萌恵さんから、
国立高原館で展覧会中の新庄高原展、
エピソード117を拝聴しました。
【加藤】はい。
【佐藤】ということで、
高原展を拝聴しました。
高原展は、
高原の中で、
私のような用途のないゆるっとした工芸をしている者にとっては、
大変興味深いお話。
最近は自己表現中心の現代アートであって、
工芸じゃないという話を聞いてももやっとしていたので、
工芸愛、工芸愛ですよ、きっと、それが伝わったんじゃないかな。展覧会も良かったですね。
本当に素晴らしい展覧会ですよね。
これの放送の後に、6人の作家のうちの高橋健吾さんと会った、アトリエに遊びに来てくれてて、
すごい感動してくれてて、
トニーさんがあんなに褒めてくれるとは言ってくれたのは、ちょっとこっぱずかしかったけど、確かにめっちゃ褒めちゃった。
その後に高橋君が、僕でも生きてますよって言われて、何を言ってんだろうと思ったら、
下りで聞き直したら、岩井さんが、
トニーさんが、俺がいっぱい褒めたときに、高橋君も喜んでると思いますよって、死んだかもしれない。やりとりがあって。
それのことを本人は聞いてて、だから生きてるって言ったんだと思ったけど。
天国でみたいな。
そんなのあったなと思いましたね。
高橋君経歴見たら、中田さん出展作家の金馬のね、中田さんも来てくださって、インスタであげてくれたっていうことで。
嬉しい。ありがとうございます。
すごいありがたいね。
実はね、俺は加藤さんの作品見たことあって。経代のアートプラザで。
ちなみにね、このアカウント。
このコーナーは、直近で話題になったアートに関連するニュースを紹介してコメントをするコーナーです。
まずはこのニュースから行きましょう。
アートニュースジャパンのニュースですね。
壁に貼ったバナナが2億円、アート界の上下による問題作がオークションへということです。
2019年にイタリア人アーティストマウリッツ・カテランが発表し物議を加盟したバナナを壁にダクトテープで貼り付けた作品コメディアンが、
11月20日サザビーズニューヨークに出品されることが発表されました。
ということで、アートフェアでは3本、3つね。
だからその作品が販売されて、それぞれ1万2000ドル。
現在の価格にして約1800万円で販売したそうですけれども、
今回はサザビーズで出るとなった時に、今の予想落札価格は100万ドルから150万ドル。
日本円にして1億5000万円から2億3000万。
バナナ1本をダクトテープで貼っただけの作品が1800万が1億5000万になるかもということですね。
11月20日ですから今ね、僕ら収録11月18日に行っておりますので、
この配信の時には、11月30日に配信ですからね、その時には結果が出てると思うんです。
これって鑑定書とかついてるじゃないですか、この作品に。
これどういうことなんですかね。バナナって普通の草っていくから、買いがくるみたいな指示書なんですか。
バナナはこういうバナナ、なるべくこういうバナナを買ってくれみたいなのが多分指示があって、
やっぱ貼り方、こういう貼りますっていう指示だから、別にバナナは取り替え可能ってことだよね。
これ展示のためにしかも巡回するっていうね。サザビーズニューヨークで1本公開されて、
それはオークションハウスのスタッフが本社近くのフルーツ店でバナナを調達したそうです。
この作品はロンドンやパリ、ミラーの香港など巡回展示して、東京にも巡回展示されるということなんだけど。
だってバナナはこっちで買うわけだし、テーブルも買うわけだから、これを巡回という。
でも設計図の作家さんって結構いらっしゃいますもんね。
たしかにね、これはバナナとテープだけだから、誰でもできるようなものでと思うけど、
言ったら一緒にしたい暴論だけど、例えば塩田千春さんの赤い糸で、
インスタレーションだって、あれは塩田さんがここにこれを作ってくれって設計図がある。
それをおもとに作ってるだけだから、手間がかかってるかかかってないかの差で、
言ったら仕組みとしてはそんな変わらないわけ。
そうですよね。
でもバナナ一本って言われると急に無視されてなっちゃうのは不思議なもんだなと思う。
しかもそれが2億3千万円と言われると、なんかうーってなっちゃいますけど。
アートだから、アイディアだから。
そうなんだよね。だから別にこれはそれに対してアートじゃないよとは思わないし、
面白いなとは思うんだけど、全然いいですよ、こういうアートがあってもいいしこれでいいんだけど、
その指示書さえあれば同時に作れちゃう。
確かに確かに。
今日までロンドンにある、明日からパリまでって言っても、別にどこでも作れるわけだから。
これミッキーと同じシステムで、同時に存在しちゃいけないってだけなんだ。
そうか、エディション3だから同時に存在しちゃいけない。
3つまでしか同時に存在できない。
だろうなと思うけど、作れちゃうし。
確かに作れちゃう。
別に否定も全くしないんですけど、例えばピカスの絵とか、ロス子の絵とか、何でもいいんですよ、マティスの絵とか。
その絵が高級な高い値段がついてるのは、それと同じものがどうしても欲しくても、それと同じものが作れないから、
諦めてその金額払ってるってことね。
例えばこう100万。
これが2億3千万で、例えばこれはどうしても2億までしか出せない。
2億3千万取られたって言っても、別に十分値にこれ、別に。
あって自分が楽しんでりゃそれでいいわけで。
別にこれは複製はいくらでもできちゃうじゃない。
それと全く同じものを自分で作りたいと思えば作れるし、何ならネットで調べて、その写真と同じように何センチ幅とかも調べて、自分の壁に貼って。
サザビーズはこれが本物とも言わないし、マティス・カテラも本物とも言わないけど、俺はこれは本物だと思って壁にかけてる。
いや、楽しめる。
なんかやってみたいのは、本物の作品をサザビーズで買った人が似たようなバナナとダクトテープで隣に本物と偽物を貼り付けて展示みたいなのやってほしい。
なんかそれってすごいいろんなことを問えるなって。
確かに買った人だけができる。
そんなことしたら怒られちゃうのかもしれないけど、それってじゃあ後って何なんだろうみたいなことを考えるきっかけになりそう。
本物はどっちみたいな。
確かにね。
これはどうなんだろう。これが巡回してきて果たして見たいかというと別に。
わかりやすくしたら、バンクシーのニューヨースになって、展覧会で見に出てたから巡回してみて、
あれがバンクシーの池野だと思ったらテンション上がったけど、これはもし実物があっても話題のあれだったらなるかもしれないけど、全然テンション上がる気がしない。
思うよね。
でもね、大人気ですもんね。
でもね、これは別に批判を全くしないし、こういうことがあってもいい。
これが美術界は夢があっていいなって思うけどね、これはこれ。
思うけど、これがもし家族が買ったらブチ切れるとは思う。
そう?
じゃあその2億円、他のものを買えよとは思う。
人のことを言ったらアハハって笑ってられるけど、
身内がこれをマジで買ったらちょっといい加減にしろよっていう気がする。
すごい有り余ってお金が有り余ってるんだったらいい。
さっきの普通のバナナとなりはねつけるのやってみたいから、
どなたかお願いします。
でもちょっとどういう人がどうなるのかっていうのは気になるけれど、
でもなんだろうな、これ2019年なんだね、もうね。
あれからもう5年経ってるんだと思うと、
早いです。
早いし、あの時ほどの面白みはもうない。
やっぱり鮮度は。
そうですね。
バナナも物質としての鮮度じゃなくて、
アートとしての鮮度もだいぶ落ちてるな、5年。
だから値段もそんなに上がるのかなと思うけど、
ちょっと注目はしたいなと思います。
最後に直近で見てきてよかった美術展について話していきます。
はい、じゃあ丸さん何からいきましょうか。
じゃあ山種美術館で現在開催中の福田平八郎×リンパ展ご紹介したいです。
こちら12月8日までやってるんですけれども、
福田平八郎何度かこのポッドキャストでもご紹介してきた、
私の大好きなモダンな日本画の作家ですけども。
去年大阪で大抵的な展開されましたけど。
はい、代表作がさざ波っていう波の穴、
水面の表面のクローズアップした、
波の模様だけが描かれたリズミカルな作品とか、
あと屋根だけを描いてて降り始めた雨を表現している作品とかありますけども。
福田平八郎のその時に大阪でやってた時も出てた、
たけのこの大きく2本ボンボンって書かれてるだけの作品が
山種美術館さんの所蔵で、こちらから展覧会が始まっています。
山種さんで見ると結構これ大きかったんだなって感じなんですけど、
先日山崎館長を直々に閉館後の美術館にお呼びいただいて、
プライベートツアーをやっていただきまして、
大変贅沢なアートウォークのメンバーも誘って行ってきました。
いろんなことを教えてもらいましたか、その中で。
いろいろ教えていただいて、美術館の使われてる石、石の中にアンモナイトとかよく見ると埋まってるんですけど、
そういう昔のジュラ紀の石なんですって、あれ知ってました?
知らなかった。
情報がとると思ってたから意外すぎてびっくりした。
確かに。
そうそう、何度も言ってるんだけど、え、そうだったの?っていうのにめちゃくちゃびっくりして、
山種が自ら選ばれた石だっていうことで。
いるんだ、アンモナイト的なのがちゃんと。
アンモナイト的なのがいて、高校学とか化石好きの方は見に来て、いろんなのを見てるらしいです、ここに何がある。
それはびっくり情報で。
福田平八郎がこういう時にこうでしたよとかのエピソードトークみたいなのを話していただいたりとか、
結構たらし込みって技法がリンパの技法を結構使われてるんですけど、山崎館長も日本がずっと芸大でやってらっしゃったそうで、
だからこういうのはこういうちょっと難しいのよとか、こういう技法で書かれてるっていうのを、
館長目線で作家目線というか、やったことがあるからこういう感じでっていうふうに説明してくださったのとかは大変興味深かったです。
ボタンがわーって描かれてる、なんとも言えない作品があるんですけど、
もやーってかすみがかかってる。
福田平八郎。
そうですそうです。すっごい上手いんですよ。
モダンでシンプルな画面のものが印象的ですけど、こういうめちゃくちゃ細かいものも描けて、
写生の人ってずっと言われてるだけあるんですけど、
このね、書き方とかもやーってしてるのとかね、なかなかどうやって書いたんだろうねみたいな話とかをみんなでしてました。
あとはリンパの、福田平八郎が大変リンパからインスピレーションを得てたということで、
本編み講演図の書にタワラヤ・ソウタツの絵の鹿が描かれてるところに文字が載っている作品とか、
今回タワラヤ・ソウタツの作品が結構シラヒホラありまして、
あとは坂井邦一、私の好きな坂井邦一の秋草うずらず、重要美術品になってる山谷さん所蔵の作品、
これ私大好きなやつなんですけど、月がね、金箔の全面金の背景に月の部分だけ黒く、
なんかこう、しかもそれが丸じゃなくてレモン型みたいに描かれてる。
そこがすごいオシャレだなぁと、あと空白、余白の使い方とかが大変好きです。
これはあんまり言葉で言ってもなかなか伝わらないので、実物見ていただきたいなと思います。
すごいオシャレ。他にもキーツとかの華やかな作品があったり、ほういつも他にもあります。
おすすめなので。
12月8日まで。
あと和菓子もあるんだ。
毎回山谷さんは展覧会の出展作品にちなんだ和菓子、練り切りとか作られていて、今回もすごい可愛い柿のものだったりとか、
あと福田平八郎が紅白餅を描いてるんですけど、紅白餅にちなんだ淡雪洋館とかもあって、
展覧会見た後に一服していくのがいいかなと思いますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
トニーさんは。
実は展覧会自体終わってしまって、巡回これからするんですけれども、京都文化博物館で開催されていた、11月10日まで開催されていた、
生誕140年記念石崎紅葉という展覧会ですね。
実はこの番組をすごく聞いてくださっている学芸員さん、植田さんという学芸員さんがいらっしゃって、
その方からぜひ見に来てくださいという熱烈なメールをいただきまして、これは気になっていたので行かなきゃなと思って。
これ面白そうですよね。私も画像を見て気になってました。
すごい良かったですよ。タッチコピーが若中を超えろ、絢爛の花鳥画って書いてあって、
若中を超えろってなんかまた、今ちょうど京都の福田美術館で若中展やってるし、
正直植田さんには申し訳ない、植田さんこれ多分聞いてらっしゃったら後で怒られるなと思いながら言うけど、
乗っかったんかなぐらいに重さが京都でね、ちょうど若中やる人も。
だから若中と何が関係あるかなと思って行ったんだけど、実際若中ともちゃんと関係ある人だったんですよ、この人はね。
まず石崎、店の中行って、本当に皆さんの名前聞いても誰だよ、石崎紅葉、光の夜は、
なんて読む?黄遍に夕方の夕に神爪の巻ですかね。
って言った人なんだけど、まず会場に入ると、等身大パネルを置いてあったその人もね。
できますよみたいな感じで。上田さんが、トニーさんじゃあ2ショット撮りますから、みたいな感じで。
恥ずかしいなと思いながら、まあちょっとデザイン撮るんだけど。
これが175なんだけど、ちょっと高い。
だから当時は176なんだ。
珍しいですね。
感じなの、見た目が。
お妻みたいですねって言ったら、実は本当にスポーツではないんだけど、登山家として有名な方で、石崎紅葉って。
たまにいるんですよ、この業界。この業界って言い方あれだけど、
安土梅太郎とか吉田博士とか、山に登ってる芸術家っていうのもいるんだけど、
この石崎紅葉はそういう意味で言ったら、その中でトップクラスの人で。
っていうのは、鶴木岳っていうね、富山にある。
はいはい。有名な。
富山に民間人で初めて登庁した。成功した。
えー。えー。すごい。
一つ暗示的に有名な写真があるんだって、鶴木岳にパーティーが写ってる写真。
これを撮影した人です。石崎紅葉は。
だからここが俺は素敵な人だなと思って、やっぱりこの時期に言ったら、自分も送りたいんだけど、
すごい人柄がいいんでしょうね。自分は、いいよ、俺のこれを送れたんだと思う。
そんな人がいるんですとか言って。
で、その後に。
なんかお人柄が見えるエピソード。
しかも、さらにこの後、氷原屋にあるマハドゥム峰。
マハドゥム峰。知らなかったんだけど。
3966mのこの山に日本で初めて登庁。成功した人。
えー。すごい。
実際に、課長がお書いてるんだけど、今回展示された作品で、今回メインピジャンに使われていた三羽っていう作品があるんですね。
これは、突然のスコールに驚いてるインコやクジャクたちを描いてるものなんだけど、
それがすごく華やかな。雨も金で描かれてて、華やかな、でも色鮮やかな絵なんだけど。
だから実際に氷原屋とかを見たからこそ描ける絵なんだよね。
なるほど。
だからやっぱりそのスケール感。これはちょっと、やっぱり単純に絵として、画家としてもめちゃめちゃ上手いんだけど、
さらに氷原屋の山に登ってるという、他の人が経験しない経験を持って描いてるから、やっぱり唯一無二の世界観だなと思ったし、
さらにこのジャクチュウと関連があったっていうのは、今でこそジャクチュウブームがありますが、
まだ今ほどジャクチュウ、一般的にジャクチュウが人気が、人気がないって言い方もちょっと変だけど、ジャクチュウが今ほどの知名度がなかった当時から、
この人はジャクチュウを評価して研究していたそうで、西福寺って大阪のお寺が持ってる重要文化財のサボテン群経図、フスマっていう有名な作品があるんだけど、
これを世に紹介した人間が、なんと石崎興洋だ。だからジャクチュウが好きで、ジャクチュウの研究者でもあって。
へー。すごい才能の人ですね。
めっちゃ面白い人なんで、絵も上手い、キャラクターも立ってるし、なんでこんな人が逆に知られてなかったのかなと思って、
今回初めて大々的に紹介されるってことなんだけど、本当に面白い作家だなと思って。
最近いろんなところでよく見てたんだけど、この人は戦後の翌年なのかな。やっぱり戦後に亡くなった人ってその時、
要するに日本が一番大変な時期だから、検証されないんですよね。
たぶんどんな人でも、俳優さんとかが亡くなったりすると、特集とか組まれたりとかして、こんなすごい人だったんだよねみたいなことをワイドショーとかでやったりするように、
美術家が亡くなったらやっぱりそういう美術雑誌とかで検証とかされるんだけど、ちょうど戦後の一番大変な時期に亡くなった人って、
それがごそっと抜けちゃうから、忘れ去られちゃうことが多くて、何人もそういう人がいて、最近そういう人が再評価になってるけど、
まさにこの石崎紅葉もそうで、だからこの人がもしあと5年10年長生きしてたら、たぶんもっと知られた人になってたと思うし、
そういう意味でもね、今回こういうね、こういう人を見つけてきてくれる人が学芸員さんがいるから、
知れるわけで、すごく石崎紅葉っていう人の作品も素晴らしいし、人柄も面白かったし、こういう人を見つけてくる研究者、学芸員さんがいるっていうことも、
トリプルの感動があったというか。
すごい見てみたいです。
静岡県立美術館と、元は富山の人で富山で始まって、富山で最初始まって、京都が2階場目、この後静岡県立美術館に行って、
最後に日本橋高島屋、東京には来るんですが、ただスペース的には日本橋高島屋はだいぶ狭くなっちゃうそうなので、
作品は全部、京都だとね、金剛武寺にある襖絵が展示されてたのは京都会場だけなんですけど、
同じスケールぐらいで見るとしたら、静岡県美に行くと多分見れます。
行きたくなりました、だいぶ。
もう本当に。その日、福田美術館のジャクチューもね、合わせて見に行ったんだけど、もちろんジャクチューも素晴らしかったけど、
ちょっと石崎紅葉は素晴らしかった。
ちょっと言ってよかった、上田さんの熱烈な、上田さんはありがたいんだけど、言ってくださって、
第一声がともとにですって言ったら、あ、声の人だって。顔じゃない顔じゃないって声で覚えてくれてるから。
なんか最近それ言われること増えましたよね。
メディアで顔も出せる方なんだけど、顔ではなく声。声の人。
声の人だーって。あの声だーって。
上田さんもね、そういう研究者といろんな人を研究してるから、ぜひこの番組に出演いただきたいと思っておりますので、
すごい面白い人柄の方ね、素敵な人柄の人だったので、そのうちこの番組にも出演してくれると思いますが、そんな上田さんの石崎紅葉展でした。
もう一つぐらいお互い紹介していきましょうか。
軽く言ったら、畑山記念館っていうね、白金台にある美術館がね、
江原製作所の創立者の畑山さんっていう方の、茶人でもあって畑山卒業っていう名前で茶人をやってた人なんだけど、
2019年に改修工場のために休館しちゃってたんですよ。
今年の秋だから、10月に6年越しにリニューアルオープンして行ってきたんですけど、
本館の建物とか、庭もすごく白金台のこのとこに庭があるの、日本庭園があるのって、
庭園もちょっと今回リニューアルはしてたけど、ほとんど雰囲気はそんなに変わらないんだけど、新館が今回オープンしたので、展示フロアとしては3倍になった。
すごく、
なんかいい茶道具とか、薪絵手箱とか、いいのお持ちなんですね。
6年間の間は畑山記念館の名品展みたいな感じで、京都国立作物館展示したりとか、それぐらいのレベルの茶道具コレクションを持ってて、
今回はオープン展だからもう余すことなく名品を出してますみたいな感じでね、すごい良かったんですよ、どれも。
たとえば表現物にも登場してる割り高台茶碗っていう古田織部が所持してた高台茶碗、後ろ高台が十字架になってるやつ、あれの本物が出てたりとか、
松田敦王っていう有名な茶人がいるんですよ。畑山記念館にも影響を与えた。その松田敦王が購入を諦めたと言われてる柿の下手茶碗っていうのがあって、
この三大柿の下手茶碗のうちの一つの美車っていうのがあるんだけど、その松田敦王からの手紙も一緒に紹介されてて、
私が諦めたやつですみたいな感じで、それで飲むことができてみたいな感じで、ちょっと恨み節みたいなところもちょっとあって、
俺が買わなかったやつを君は買ったんだねみたいな感じの、そういうやり取りとかも見えて、すごく良かったんだけど、是非みなさんにね、見たいのが、
僕が一押しが今回、重要文化財の胃が花入れ、目から立ちという。ひらがなでから立ちというね。
ポスターにも使われて、目にボンとある。
この醤油入れみたいなやつ。醤油写真。
花入れだからね。
大きいと醤油写真みたいな。
みたいなフォルムです。
これのエピソードが面白くて、これ金沢、胃が花入れだから胃がで作られてると思うんだけど、金沢にずっと伝わってたんだって。個人の方が持ってたらしい。
これが、金沢については県外付出とされてきたらしい。
これは畑山側は金沢出身ってのもあるんだけど、県があってこれを入れることになって、この名法が金沢から東京にやってくることになるわけじゃないですか。
その時に金沢駅に金沢の好き者が数十人集まって、門月博雅がこの体たちの、送ったんです。駅で。
県外出すのがいいなって思ったから。
すごい、そんな送り出しの儀式が。
あったそうなの。これを畑山側は電話で聞いたんだって。金沢駅でこんなことになってます。
てことはこれはお出迎えをしなきゃいけないって言って、急に人を集めて門月博雅を来て上野の駅のホームで待って、この体たちが来るのを待ったそうなんですね。
金さんがその姿を見て、こちらの宮様がお付きになられたんですかって。
それぐらいの人が来ると思ってたっていうのが紹介されてるんだけど。
なんかすごい粋な話というか、なんかすごい話だなと思って。
すごい話。他にあるんですかね、そういうお出迎えされた、お見送りされた焼き物たちみたいな。
電車の話だ。今だったら金沢新幹線、北陸新幹線でピュンと来るのかもしれないけど。
たぶん当時、昭和の一桁の時とかだから、たぶん長い間、電車のサプリ行こうし、またエピソードがなんかいいなと思って。
いいですね。
人がたくさん集まってて、駅員さんがどちらの宮様が来たんですかっていうのもいいなと思って。
たぶん今だったら、ラストラウンみたいな。なんかてっちゃんが集まってきちゃったの?みたいな悪いニュースに撮られそうじゃん。
ホームに人が集まることっていうのが。ホームに人が見送りに来るっていうこととか、集まるってことがやっぱり時代の話だなと思うし。
それも含めていいなと思います。
ちょっともうこれは絶対見たいです。見たいの増えちゃった。
知らないとさ、俺も知らないデザイン見たときに変わった形のチャイデだなーぐらいしか思わないんだけど、そこまで聞くとすごいものが見えてくるもん。
こっちはなんか星座してみたくないかな。
確かに。ちょっと清掃していくか。
ちなみになんだけど、この作品が石川県立美術館に畑山記念館の旧館中に畑山の名品が石川に行ったんだ。展覧会で。
その時に石川の学芸員さんたちは、僕らも清掃してお出迎えした方がいいでしょうかって。
だけど畑山の皆さんが、さすがに時代しなくていいですよって言った。
でも向こうの人はしたかったらしい。必ずこの清掃でお出迎えしようと思ってたんです。
だからやっぱりそういうのがこの作品のチャイデに伝わっているというのも含めて、なんか意気だなと思いましたね。
じゃあこれを見に行きます。
他にもたくさん名品が出てますので、見に行っていただきたいなと本当に思います。
12月8日までですね。
はい、そうですね。
さあ、ということで見どころの多い展示がたくさん、今回もいっぱい紹介できたかなと思います。