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こんにちは、志賀十五です。毎回テーマを一つ決めて、それに沿ってトークしています。
今回のテーマは、読書です。
読書の中でも、僕が今まで読んできた本の中で、特に感銘を受けた本である
『銃・病原菌・鉄』についてお話ししようと思います。
この『銃・病原菌・鉄』っていう本は、すごい売れた本で、
ジャルト・ダイヤモンド先生っていう方が書かれた本ですけど、
もしかしたら、読んだことがある方もいらっしゃると思いますし、
実際、2000年代の重要な本家なんかに選ばれています。
大ベストセラーとなっている本ですね。
日本だけではなく、世界中で広く読まれている本です。
これ以降、ネタバレっていうか、本の内容についても触れていくので、
聞きたくない方は、ちょっと聞いていただきたいんですけど、
この『銃・病原菌・鉄』って、パンパンパンと3つ並んでいるだけのタイトルっていうのも、
かなり目を引くものがあります。
が、その内容も、どうなんだろうなぁ。
学会とかでは賛美両論あったりするのかもしれませんね。
っていうぐらい、ある意味、極端というか過激ではあるんですけど、
その分、非常に魅力的で楽しめる理論が提供されている本となっています。
簡単に言うと、『銃・病原菌・鉄』は、戦史を含めた世界史の話なんですね。
その世界史の中で一つ大きな転換期となったのは、
農耕を人類が始めたということが一つ大きな転換期となっています。
農耕を始めたことによって、いろんなことが変わっていったんですね。
人間が生活していく環境がどんどん変化していったということなんですけど、
まず農耕を始めたことによって、
その居住地が安定するようになります。
その土地で作物を育て、面倒を見なきゃいけないので、
それ以前の狩猟民族とはまた違った生活スタイルになります。
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そうすると、ここから停住するようになると、
安定して食料が手に入るようになるので、
人口が増えていって、
それが村となり集落となって、
どんどん段階的に社会というのが形成されていくんですね。
最も大きな社会の形態が国家と言っていいと思うんですけど、
国家を形成すると階級が生まれてくる。
それを文明と言っていいのかもしれませんけど、
つまり支配する側、される側とか、
そういう階級というのが生まれてきます。
ある意味で社会というか共同体を機能させていくために、
分業制ができたと言ってもいいかもしれませんけど、
その分業というのがよりはっきりするというのは、
もとを例えば農耕を始めたからと言えるというのがまず前提としてあるんですね。
このタイトルの十秒元金鉄というのは、
世界史のもっと狭めというと、
旧世界が新世界を支配するということが起こるわけですけど、
それが1492年がある意味歴史的な転換期となっていますが、
コロンブスが新大陸を発見という言い方をしたりしますけど、
もちろんそれ以前に新大陸に渡っていた人類はいるわけですけど、
1492年以降、旧世界側が新世界を支配していくということになるんですけど、
その時、支配する時にすごい大きな要因となったのが銃と秒元金と鉄だと言われているんですね。
特にこの中でも秒元金というのは、ちょっと具体的な病気忘れちゃいましたけど、
天然糖とかだったかな?なんか忘れちゃいましたけど、
その新世界にはない秒元金を旧世界側からヨーロッパ人が持ち込んだということが、
その武力行使以上に力を持っていたというふうに言われています。
この話は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
この秒元金の発達というか、
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このことも実は濃厚と関係していると言っているんですね。
というのは、さっきも言ったように濃厚が始まると定住するようになって人口密度が高くなるので、
その分、病気のリスクが高まると。
それに加えて家畜とかも飼い始めるので、
さらに人口密度が高いところで、プラス家畜というのもあって、
いろんな病気の発生が高まると。確率が高まって。
そういう環境の中で、だんだんだんだん旧世界側の人間はそれに抗体を持つようになる。
その抗体を持っている人間が秒元金を連れて新世界に渡って、
新世界側の人間はその抗体を持っていないのであっさり病気でやられてしまう。
こういうことらしいんです。
なので、濃厚というのは本当にキーポイントになっていると言われています。
はあ、なるほどなとこれも思いましたね。
この10秒元金鉄という本の面白いところは、ここからさらに一歩踏み込んで、
というのは、秒元金がすごい新世界の支配に大きな要因になったというのは、
以前から言われていることで、もう一歩踏み込んで考えているのは、
ではなぜ新世界側の人間が旧世界側に攻め込んできて、
この逆の状況になぜならなかったのかということを考察しているんですね。
これはね、面白いですね。
まあ確かにそうだなと思うんですけど、それをどう説明するのかということですけど、
以前でしたら、以前ってそのなんていうかな、
以前だったら、例えばそれは知能による誓いだみたいなね。
ヨーロッパ人の方が優れていて、アメリカ大国側の人間の知能は劣っているからだみたいな、
そういうとんでもない理屈がまかり通っていた時代もあったんですけど、決してそうではないと。
ではその旧世界側で偉い文明が発達して、新世界の征服するまでに至ったのか、
その最も根本的な要因は何か。
農耕もそうなんですけど、その最も根本的な要因それは、
旧世界、すなわちユーラシア大陸が東西に横長だかららしいんですよ。
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これは面白いなと思いましたけど、
新世界はどっちかというと縦長なんですね、アメリカ大陸、北米南米両方。
あるいは北米から南米を突き抜けて一つの大陸と考えていいんですけど、縦長であると。
アフリカ大陸もどちらかというと支配された側で、それも縦長の大陸である。
ユーラシア大陸は横長だった、東西に。
そのことが新大陸を支配する最も根本的な要因らしいんですよ。
これわけわかんないでしょ。
これどういうことかというと、横長であるということは東西に。
緯度が大陸を通して変わらないということなんですね。
緯度が変わらないということは、その気候帯、温帯とかそういうのはありますよね。
が、大陸をずっと横を横断していくんですけど、
横断していっても気候帯が変わらない。温度とか雨量とかそういうのが変わらない。
なので、そういう状況だと人の移動も、あるいは家畜、育てている作物の電波というのも横に移動しやすいということなんですね。
なぜかというと、人間も適応しやすいし、作物、家畜も同じような環境なので適応しやすいから横に横にどんどん広がっていくと。
人類とともに技術であるとか文明とか国家の勢力範囲というのも横に横にどんどん広がっていくことができたと。
それで旧大陸側は勢力をつけることができたということらしいんですね。
一方、新大陸側、アメリカ大陸であるとかアフリカもそうですけど、縦長だと縦に移動すると気候帯がどんどん変わっていくので、
人類、家畜、家畜ってあんまりいなかったみたいですけど、人類や作物っていうのは電波しづらかったので勢力を広げられなかったとこういうふうな理屈なんですね。
詳しくは本書の方を見ていただきたいんですけど、この大陸の縦長か横長かに結局起因するんだっていうのはかなり極端ですけど、
ただね、こんくらい極端な方が面白いですね。
なのでぜひ気になった方はジャレドダイヤモンドの十秒元金鉄、ぜひ読んでみてください。
それではまた次回。ごきげんよう。
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またね。