1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #282 方言に対する話者の意識..
2021-03-20 10:23

#282 方言に対する話者の意識/言語学と語学 from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育 #おたよりWEEK
00:02
始まりました、志賀十五の壺。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
今回のトークは、お便りに回答するということでやっていこうと思います。
まずは1通目、KJさんから頂きました。ギフトと一緒に頂きました。ありがとうございます。
シャープ278、これは俺の本棚2021っていう企画に参加したものですね。言語学の本をご紹介したものです。
リスナーは誰も読まないだろうという言葉に反応して、ソシュールの本を手に取ったんですが、秒で棚に返しました。
とりあえずオープンチャットで紹介されてた言葉とは何かから読み始めてます。ということで、KJさんどうもありがとうございます。
この言葉とは何かっていう本は、この番組でも何回も何回も紹介しているものなんですよね。
丸山圭三郎先生の本なんですけど、僕のトークを聞くよりもね、この言葉とは何かを読む方が100倍ぐらいいいと思うので、
特に言語学っていうものに初めて触れる方は、ぜひこの言葉とは何か手に取っていただけたらと思います。
それと話題に上がっているので宣伝しとくとですね、このシガ15のツボの番組のLINEのオープンチャットというものがあるんですね。
そこでいろいろ、こういった言語学に関する情報発信というのもやっておりますので、詳細欄にリンクは貼っていますし、
シガ15のツボで検索すればおそらく出てくると思うので、どなたでも歓迎しておりますので、よろしかったらオープンチャットも参加していただけたらと思います。
というわけでKJさんどうもありがとうございました。
続きまして2通目のお便りです。
白菜祭さんからいただきました。
こちらもギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
はじめまして、こんにちは。いつも楽しく拝聴しております。
まだ聞き始めたばかりですべてを聞けているわけではないのですが、方言についての話でふと浮かんだ疑問があります。
僕は関西方言話者なのですが、関東に数年いる今でも少し影響を受けたとはいえ方言のまま過ごしています。
日本全国いろいろな方言があるかと思うのですが、ほとんどの方は意識的か無意識的か標準語を話すようになる印象があります。
関西人は関西人である意識が強いとか、関西弁に誇りを持っているとか、方言のままでいることに対して何かと言われることもあるのですが、
僕自身はそれらの理由にあまりしっくりきていません。
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うっせーわの回で音変化について楽をしたがるという話があったかと思うのですが、
関西方言は発音などが楽であるのような方言がきえにくい理由は何かあるのでしょうか。
過去すでに解説されていたらごめんなさい。よろしくお願いします。
ということで白菜祭さん、どうもありがとうございます。
関連トークとして方言について話しているものがあるので、そちら関連トークとして詳細欄、リンク貼っておくので、これ聞き終わった後に聞いていただきたいのですが、
そこで言っているのは、白菜祭さんがおっしゃっているように、
総じて関西方言和歌は割と前向きな気持ちというか態度というのが自分の方言にあるみたいなことを言ったんですよね。
大げさに言えば関西方言和歌であることを誇りに思っていると言ってもいいかもしれません。
白菜祭さん自身はあまりしっくりきていないようですね。
ほいで、関西方言は発音などが楽であるのような方言がきえにくい理由は何かあるかということなんですが、これは端的に言うとないと思います。
言語あるいは方言というのは、ある面ではどんどん変化していくけど、ある面ではそのまま変化せずに残るというものもあるので、
どういった変化がその言語内、方言内で起こるかというのは、その個々の言語方言によって異なるので、
もし言語方言の変化に何か普遍的なものがあるとすれば、極端な話、日本語は全部関西弁になっているわけですよね。
まあそうはなってないので、発音が楽だからみたいな理由で関西方言が割と力を持っているというわけではないと思います。
ではなぜ関西方言が割と力を持っているかというと、一言で言えば通じるからですね。
例えば琉球諸号はもちろんのこと、本土の方の鹿児島方言とか津軽方言は全く共通語と意思疎通できるようなものではないですよね。
それに比べると関西方言というのは十分全国で通じるぐらいのものだと思うんですよね。
でその理由として、当然中央っていうのがずっと関西にあったからっていうのはありますよね。
でその後幕府が江戸に開かれて、で火星文化が起こったりとか、だんだんその文化の中心が江戸に移ってですね。
明治維新でとどめを刺されたというか、ついに東京の言葉がいわゆる共通語になったわけですけど、
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それでも長年ずっと京都の言葉が中央語だったので、当然その力は強いんですよね。
それに加えて現代社会だとメディアの力っていうのも当然強くて、
お笑い芸人のさんまさんとかダウンタウンみたいなね、そういった芸人さんを筆頭に関西方言話者っていうのがメディアにどんどん出ているので、そういった影響も当然あると思います。
それとね、白菜祭さんは関西弁に誇りを持ってるみたいなのがあんまり自分でしっくりきてないみたいですけど、
僕はね、このお便りを読む限り、やっぱり消極的な形であれ、ご自身の方言を前向きに捉えてると思うんですよね。
その証拠にっていうか、関東に来てもそのまま関西方言を使い続けてるとか、それをこういうふうにお便りに出してるわけですよね。
人によってはもうそういった発想もないんですよね。
自分が地方出身で方言話者であることをコンプレックスに思ってるような人は、そもそも関東というか東京に出てきて方言を使い続けるっていう発想に至らないし、何なら自分が方言話者であるということを隠したがるものなんですよね。
そういった姿勢と比べると、少なくとも白菜祭さんは方言に対してネガティブな感情はないと思うんですよね。
なので、こういうふうに自分の母語、方言に前向きな態度でいられるっていうのは、人間のあるべき姿っていうかな、素晴らしいことだと思います。
お答えになってるかな。
というわけで、白菜祭さんお便りどうもありがとうございました。
もう一つお便りご紹介したいと思います。
こちらはるはるさんからいただきました。
しがさんこんにちは。はるはるです。いつもお世話になっております。
今回はちょっと変わった視点で言語の質問をお送りします。
言語とはコミュニケーションのためのものであり、言語の仕組みである言語学を知ることによって、よりコミュニケーションを良いものにできると思いました。
言語学とはコミュニケーションが円滑になるためのものでもあるのでしょうか。
しがさんのお考えを聞かせてもらえると幸いです。ではまた。
ということで、はるはるさんどうもありがとうございます。
ちょっと変わった視点ということですけど、ごもっともなご質問だと思いますね。
僕自身は言語学が円滑なコミュニケーションに役立つかどうかというのは、それを目指しているわけではないと思うんですよね。
間接的にというか、二次的に、複次的にそういったことに役立つことはあると思うんですけど、それを目指しているわけではないと思います。
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もっと言語の本質的なものに迫るのが言語学ではないかなと思いますね。
そういう実務的な面というか、コミュニケーションを円滑にみたいなものは、語学が対処するものではないかなと思いますね。
言語学と語学って当然密接に関わりあっているし、もちつもたれつみたいなところはあると思うんですけど、
どちらかというと、より良いコミュニケーションを目指すみたいなものは語学が対応するもので、
言語学はそういったものに間接的に関わることはあるかもしれないけど、まず大事に目指しているのはそういったところではないかなと思いますね。
すぐには役に立たないかもしれないけど、もっと本質的なところを追求している学問ではないかなと思います。
というわけで、今回のトークはお便り回答会ということになりました。
今後もお便り募集しておりますので、どうぞ遠慮なく送っていただけたらと思います。
というわけで、今回のトークはここまでということで、また次回お会いいたしましょう。ごきげんよう。
10:23

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