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始まりました、志賀十五の壺。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
今回はまず、お便りを読み上げたいと思います。
まずは1通目、りんごさんからいただきました。
1周年おめでとうございます。
なんか関西風味が出ましたけど、りんごさんはね、関西方言話者なんで、ちょっと乗り移ってしまいましたが、
志賀さんはいつも落ち着いた声で言語学の話をされていたので、真面目で冗談を言わない方なんだと勝手に思っていました。
でも自己紹介トークやライブ配信を聞いて、志賀さんのイメージが当初に比べてかなり変わりました。
最近はとてもユーモアがあって、面白い方という印象が強いです。
真面目な話も面白い話もどんどん聞きたいので、これからも楽しみにしています。
りんごさんどうもありがとうございます。
こういう風に言っていただけると非常に嬉しいですね。
自分でも思うもんな、昔のトークとか聞いてみると本当にネクラだなと思いますよ。
もう自分だったら聞かないんじゃないかってくらいネクラな番組だったなと思います。
今が明るくなったかどうかは置いといて、相対的に見て、りんごさんが言ってくれてるように、
多少はましになってきてるかなと思いますね。
裏を返せばですね、これは伸びしろなので、
伸びしろですね、もうちょっと親しみやすい番組を目指すっていうのも考えなきゃいけないとこで、
この間1周年迎えたとこですし。
ただね、僕は基本的に一人でやってるので、
一人でやってるのにテンション高くやったりとかやるのもどうなのかなと思って、
その人間ね、気持ちの浮き沈みっていうのはありますので、
テンション低い時に無理に上げるよりも、テンション高い時でも落ち着いて話すっていう方が楽だと思うんですよね。
そういうことって一定のクオリティを持ってトークを提供するっていう上ではいいことなのかなと思ってるので、
やたらめったらはしゃがないようにはしてるんですけど、
あとは一人でやってるくせに笑ったりはしゃいだりするのはやっちゃってる感が出るんじゃないかなと思ってね、
そういう裏が透けて見えちゃうとしんどいでしょ。
だからそういうのもあってネクラな番組になってしまったんですけど、今後はそういうとこも改善していこうと思うし、
リンゴさんはイメージが変わってきてるとも言ってくれてるので成長していると解釈してこれからも頑張っていこうと思います。
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というわけで、リンゴさんどうもお便りありがとうございました。
2つ目のお便りはKJさんからいただきました。ギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
こんにちは。いつも興味深いお話楽しんで聞いています。
シャープ263。似たもの言語の回についての質問です。
中国語と東南アジアの言語を例に挙げられていましたが、日本語も緩和時点には成長みたいなのが書いてあります。
時点通りに発音していた当時の日本語は中国語と似たもの言語と言えますか?似たもの言語と外来語は何か関係ありますか?というお便りをいただきました。
KJさんどうもありがとうございます。
このシャープ263っていうのは、言語が地理的に近い場合、その言語が似てくる場合があるという話をしたんですね。
例として、バルカン半島やインドア大陸、KJさんが書いてくれている中国大陸から東南アジアにかけての言語を挙げましたが、質問としては、日本語と中国語は似たもの言語と言えるか?
結論を先に申し上げますと、言えないと思いますね。中国語と日本語は似たもの言語ではないと思います。
お便りの中にある緩和辞典に成長みたいなのが書いてあるっていうのはちょっと知らなかったですね。そうなんですね。
ちょっとね、今手元に緩和辞典がなくてね、確かめられないんですけど、少なくとも現代日本語では中国語というかね、漢語の成長っていうのは全く関係ないですよね。
確かにね、昔は中国語ができるっていうのはエリートというか知識階層というかね、上流階級というかいろんな言い方があると思いますけど、そういう一部の人にとっては中国語ができるっていうのは必要なことだったんですよね。
あとは漢詩が読めるとかね、そういうのって大事なことだったんですけど、それが日本語の体系に影響を与えたかというと、まあそうは言えないですね。
今言ったように日本語は成長を持つ言語になったわけでもないし、文法的な面を見ても中国語はSVO語順ですけど、日本語がそうなったわけではなくて、むしろ漢文で習った一二点とかね、出点とかそういうのを駆使して日本語風の読み方をしたりしてたわけなので、
日本語の根幹を揺るがすようなものではなかったんじゃないかなと思います。
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この昔の日本における中国語と日本語の関係の話は、近日公開予定のバイリンガルとダイグロシアっていうね、トークがあるので、これいつ配信するかわかんないんですけど、そちらを聞いていただけたらと思います。
まあな、中国語と日本語は似たもの言語ではないと思うんですけど、もしそういう地理的な特徴があるとすれば、助数詞はもしかしたら地理的な言語特徴と言えるかもしれません。
一本二本とか、一冊二冊みたいなものですね。数字の後に出てくる助数詞と言われるのは、おそらく東アジア的な特徴じゃないかなと思うんだよな。もしかしたらこれは地理的な言語特徴と言えるかもしれません。
先ほど中国語は日本語の根幹を揺るがすものではなかったと言いましたが、まあそれでも多大な影響を与えてますね。すぐ思いつくのはまず語彙ですよね。
現代日本語において漢語って言われるものは山ほどあって、漢語なしで話すっていうのは無理じゃないかなと思いますね。時々外来語なしで話してみようみたいな企画があったりしますけど、それはまだいけると思うんですが、漢語なしっていうのはかなりきついんじゃないかなと思いますね。
それと合わせて初期体系も当然中国語の影響がありますよね。漢字っていうのはもともと当然中国からやってきたものであるし、日本語優のひらがなとかカタカナっていうのも漢字をもとにしているので、初期体系という面でもやはり中国語の影響ははかり知れません。
あとは音韻面っていうか発音の面でも中国語の影響はあって、例えば、
元来日本語は単語の頭に濁音とかラ行の音って出てこれなかったんですけど、中国語の影響でそれが可能になりました。
実際にね、濁音で始まる単語とかラ行で始まる単語を思い浮かべると、大抵漢語か外来語なんじゃないかなと思いますね。
あとは小さいつーとか長音っていうその伸ばし棒みたいなんとかんーとか、こういったものも漢語の影響で発生したものと考えられています。
今言ったことをまとめると、語彙の側面、初期体系の側面、発音の側面において中国語は多大な影響を日本語に与えているわけなんですが、
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まあこれはね、似たもの言語であるとは言えないと思いますね。
おそらく言語連合とは別物として考えなくてはいけないものだと思います。
というわけで、今回のトークはここまでということで、最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ほいじゃ、また次回お会いしましょう。ごきげんよう。