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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。トミー・D・ジョーンズです。
お便り頂いております。好きな品種は動詞さんから2つ頂いております。ギフトと一緒に頂きました。ありがとうございます。
まず1つ目。AI翻訳を読んで、これは早く聞かねばと聞きました。
これはね、声色と書いて、なんでコア色と読むかみたいなね、最近配信したエピソードについてですね。
子供の頃不思議に思ってた鳥ふだ。声聞くときぞ秋は悲しき。の謎が解けました。
あの文字は目立つので探しやすかったのですが、なんで違う文字なんだろうなと思いつつ、周りの大人に尋ねることもなく、このまま知らずに一生を得るところでした。ありがとうございました。ということで、まずは1つ目。好きな品種は動詞さん。ありがとうございます。
これは声聞くときぞの声っていうのが、発音としては昔はコウエみたいなものだったんですよね。っていうのをこの間のエピソードで話して、その時にかなとしてはルーの下に波打ってるみたいなね、かなを使います。
ので、好きな品種は動詞さんが目についたということですね。
ちなみにルーのなんていうか、真ん中がくるっとしてるみたいなね、ウィというかなも昔ありました。
このウェとウィについてはまさにエピソードがございますので、確かね、酔うっていうお酒にね、酔うっていう単語が昔はウェプっていう発音だったみたいな、なんかそんな雰囲気のエピソードですので、リンクを貼っておきますので、そちら合わせて聞いていただけたらと思います。
冒頭のAIのどのコーノっていうのは、サマリーFMっていうね、音声を文字起こしして、しかもそれを要約してくれるっていうAIがあって、それでもってね、毎度エピソードの要約作ってるんですよね。
今はオープンチャットにそれをあげるっていうようなことをしてますので、シガジュウゴのツボのオープンチャットに興味のある方、ぜひ参加してみてください。どなたも歓迎しております。
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続きまして、好きな品種は動詞さんからのお便り2通目でございます。
毎回楽しみに聞いてます。紙買いポッドキャストにシャープ579二重おかく制約を選んで、生まれて2回目のツイート的なことをしてみたつもりですが、送信できているのかどうかもわかりません。
これね、送信できておりました。確認しました。ありがとうございます。
それはさておき、この対角を2つ取れないことに生まれて初めて気づいたことに驚いてます。
二重おかく制約ってそういうものなんですよね。 対角をっていうものですけど、
子供を数学を教えるとか言えないんですよね。 をっていうのは一つの節、
一つの文に一個っていうのが日本語の制約になっております。 中学の英語の先生、ギブとかを教えるときについでに話してくれればいいのにと思うのは私だけでしょうか。
でも逆に英語以外の言語はどうなのかが気になってきました。
機会があればシャープ579の続きになるようなトークもお願いいたします。
ということで、好きな品種はどうしさんどうもありがとうございます。
英語のギブだと、いわゆる第四文型ですか、SVOOということでギブ一物みたいに二重目的語交文というものがあるんですよね。
これは日本語の二重音格制約と逆というか、目的語が2つ出てこられるわけです。
日本語は目的語は一つの文に一つみたいになってんですよね。
こういうふうに目的語が2つ出るみたいなのが問題になる。
目的語が2つ出そうな動詞ってどういうものかというと、まさにお便りにあるようにギブみたいなものとか、さっきもちょろっと言った教えるとか、そういったものなんですよね。
こういった動詞は副多動詞と言われて、英語だと大トランジティブと言われます。
これについては関連エピソードがございまして、シャープ444、長嶋さんのホームランの数と一緒ですね。
シャープ444、2つの目的語、かっこ副多動詞というエピソードがございます。
これもリンクを概要欄に貼っておきますので、合わせて聞いていただけたらと思います。
まさにギブみたいなのが、与えるみたいなのが、副多動詞のプロトタイプというか、典型的な副多動詞と考えられてるんですよね。
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ギブ人物みたいに、人も物も両方目的語っぽいんですよね。
どっちも目的語になりうるということで、
目的語っていうのは、動作の影響を受けるみたいなのが目的語で、
子供に本をあげるといった場合、
本っていうのは、あげるっていう動作の影響をすごい受けてますよね。
大げさに言うと、所有権が移るっていうアレもあるし、物理的にも移動するので、
そういった意味で目的語っぽいし、
人の方も、動作の受けての方も、何かの所有者になるという点で、
目的語っぽい影響を受けるということができるんですよね。
英語の場合は、さっきも言ったようにギブ人物みたいに、人も物も同時に目的語になり得ます。
日本語の場合は、物の方を目的語にする道を選んでるんですよね。
専門的には、この副多動詞に現れる2つの目的語っぽいものを、
TとRということがあります。
Tの方が物ですね。
Rっていうのが人の方です。
物人と言ってももちろんいいんですけど、
Tはシームから来てて、Rの方はレシピエントから来てるんですよね。
一方、普通の多動詞の目的語をOということもあるんですけど、Pということもあります。
これはペーシェントから来てます。
このPとTとRっていうのをどのように表示するかっていうのが、
副多動詞の議論によく出てきて、いきなりえらい硬い話になりましたけど、
日本語っていうのは目的語、PっていうのをOで表すんですよね。
で、副多動詞のTとRをどういうふうに表すかっていうと、
Tの方、物の方をPと同じように扱って、
Rの方は、だれだれにっていうふうににっていう余格がつきます。
PとTが同じように扱われて、Rだけ仲間外れっていう、
このような目的語の表し方をインディレクティブ型という言い方をします。
こういうの、格配列みたいな言い方をするんですよね。
あるいはアライメントという言い方をします。
日本語は今言ったようにPとTが同じインデリクティブ型なんですけど、
英語の二重目的語構文っていうのはどうなってるかというと、
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PもTもRも同じように扱うというものです。
どれも前置詞は使わない目的語として出てくるわけですよね。
可能性としては他の可能性もあって、
PもTもRも全部違う表示にするというものです。
普通の目的語と副多動詞のものと人と、
この3つに全然違う助詞を用意するみたいなことですね。
これは言語の経済性という観点からあんまないんですよ。
無駄なので。
そもそもPっていうのは普通の多動詞の目的語で、
TとRっていうのは副多動詞に出てくるものですよね。
そうなるとPっていうのはTともRとも、
理論上一緒に出てくることないので、
日本語みたいにPとTっていうのは同じ標識で表した方が、
標識が少なくて済みます。つまりOということですね。
で、もう一個可能性があるのは、
PとRの方を同じ扱いにするというものです。
日本語はこのやり方してませんけど、
そういった書く配列もあり得ます。
で、こういったパターンをセカンダティブ型と言って、
英語にもあります。日本語はあんまりないんですけど、たぶん。
provide A with Bみたいな言い方をした場合、
例えばprovide us with milkみたいな言い方したら、
我々にミルクを供給するみたいなことになって、
この例だとRが目的語になっています。
受けてが目的語になるということで、
RがPと同じように扱われて、
Tだけ別個の表示ということになってんですね。
このようにですね、えらい硬い話になってる気もするんですけど、
副多動詞の2つの目的語っぽいもの、TとRをどのように扱うかっていうのは、
当然言語によります。
英語みたいに二重目的語がある場合もあれば、
Tの方を目的語にするパターンもあるし、
Rの方を目的語にするパターンも一応あると、
そういったお話でございました。
ぜひね、関連エピソードも合わせて聞いてください。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
お会いでは、シガ15でした。
またねー。