1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2024-08-13 10:18

#677 数詞で見るヨーロッパの言語:ゲルマン、ロマンス、ケルト from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
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お便りいただいております。 みなふなさん、みなふなさん、みなふなさんからお便りいただきました。ありがとうございます。
はじめまして。今年から志賀十五さんのラジオ番組を知り始めて、暇な時にはポッドキャストで聞いています。
いつもいろんな言語学知識などを教えてくださってありがとうございます。投稿は初めてです。
いやこちらこそね、ありがとうございます。 最近聞きました、シャープ676のこれ多分前回ですかね
11や12の語源などについて面白かったです。 これはね
あまり1とかあまり2みたいなのが語源だみたいな話をしました。 考えたことなくて先生からこの11と12は特殊だと言っただけで受け入れました。
まあね、ワンティーンとかトゥーティーンとかね 言わないのはイレギュラーだっていうことで
まあ教わったということですね。 英語はこんな感じなんですけどもしかしたらヨーロッパ諸言語もこんな感じではないかと思いますが
ドイツ語はそうで、エルフとツワーフですけど、スペイン語はそうではなくてオンセとドセです。
これはヨーロッパ言語の総語にもよると思いますが、しがさんはどう思いますか? ということでみなふなさんお便りどうもありがとうございます。
今回はこの数詞というのを一つ手がかりに ヨーロッパの言語のね
何て言うんですか、その階分類というかグループ分けについてお話ししようと思います。
BGMかかれい 始まりました4月15のツボ皆さんいかがお過ごしでしょうか
最後にして最初の人類です。 みなふなさんのお便りにあったように
すべての言語が その英語式の数詞というかね
つまり11と12っていうのがちょっとイレギュラーになってるというわけではありません。 さっきも言ったように前回のエピソードで言ったように
1112っていうのは1余り2余りっていうようなのが英語では
それが語源となっているんですよね。 でドイツ語でも
同じような その語構造というかね、語源としては
1余り2余りというのになっています。 一方スペイン語では
そういったシステムではないんですが まず英語ドイツ語から考えていくと
これらの言語は ヨーロッパの言語
03:03
もっと言うとインドヨーロッパ語族の言語の中で ゲルマン系の言語
ゲルマン諸語とか言われる言語です。 インドヨーロッパ語族という大きな言語の家族の中で
ゲルマン諸語に含まれるのは英語ドイツ語 オランダ語、フリージア語とか、あとは北欧の言語ですね
デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、この辺りの言語がゲルマン系の言語です。 あとアイスランド語も含まれます。
ゲルマン系ではないものとして注意が必要なのは 一つはフィンランド語です。フィンランド語はそもそもインドヨーロッパ語族の言語ではないです。
あとアイルランド語というのもアイスランドとちょっと名前がね 似てますけどアイルランドもゲルマン系の言語ではありません
後でちょっとお話ししますけどアイルランド語というのはケルト系の言語です で英語ないしドイツ語で11と12が
1余りとか1残りとかね 2余り2残りみたいにこの残りとか余りみたいなのが
含まれているのは ゲルマン諸語がそういった数詞を用いていたからなんですね
なのですべてのインドヨーロッパ語族に共通するわけではなくて その中でもゲルマン諸語に遡れる形式ということになっています
一方もう一つお便りにあったスペイン語というのはイタリック語派と言われる インドヨーロッパ語族の中のサブグループなんですね
イタリック語派あるいはロマンス諸語と言われることもあります ロマンス諸語というのは
平たく言えば ラテン語の子孫の言語です
話し言葉のラテン語がそれぞれの言語になっていったっていうような感じで 含まれるのはスペイン語ポルトガル語フランス語イタリア語
あとはルーマニア語とかがロマンス系の言語と言われる言語で でお便りにあったようにスペイン語で11っていうのは音声というわけですが
この音声というのはまさにラテン語の 運できむというね単語に由来します
運できむまあそれが次第に音声に変わっていたわけですが この運できむっていうのは運の方が
1ですスペイン語で言うとこの運のドストレスの運のですね 1ででできむっていうのが10です
だから110って言い方で11という言い方になっているんですね このできむの方は
英語だとディッセンバーと一緒ですね なぜ12月を表す
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ディッセンバーに10という要素が含まれているかについては 関連エピソードがあるので多分あるのでそちらを聞いていただけたらと思います
あとは オリンピックにもあった実種競技が
ディカスロンというわけですけどこれも10というのが含まれています あとはねデカメロンとかねまあそういうのに10っていうのが含まれてますが
いずれにせよ ロマンス系の言語は
ラテン語から11という単語を引き継いでいて でそれは110みたいな形式なので
ゲルマン系の1余りみたいなのとは語源として違うんですよね
ゲルマン系にしろロマンス系にしろ 実習法っていうのが元にはなっていると思いますね
10っていうのが一つ基準で 1残りみたいな言い方がゲルマン系ではされていて
110みたいな言い方がロマンス系ではされていると まあそういうふうに言うことができると思います
ただヨーロッパの言語がすべて実習法を使っているかというと まあちょっとそこも面白いところがあって
例えばフランス語は さっき言ったように
ロマンス系の言語でつまりラテン語の子孫の言語ということなんですけど フランス語は二次進法を一部使っているようなところがあります
例えば80っていうのは420みたいな言い方をして 90っていうのは42010みたいな言い方をします
20っていうのが一つ基準になっているんですよね でこれは
ロマンス系の言語というかラテン語に由来するというよりは もともと
フランスの地域で話されていた先住民 ケルト系の人々の言語が二次進法を使っていて
でそれをフランス語が採用したというふうに考えられているんですね でケルト系の言語っていうのはさっきもちょっと言いましたが
現代では代表的なのはアイルランド語とかね あるいはウェールズ語っていうのがケルト系の言語ですけど
かなりヨーロッパでは西の方の当初部に残っているというかね話されている言語ですが 昔はヨーロッパの大陸部でも話されていました
でそのケルト系の言語の領域にラテン語が入ってきて でフランス語の場合はそこで使われていた二次進法を一部採用したというふうに考え
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られているんですね ですのでインドヨーロッパ語族といってもその中身っていうのは
まあいろいろバリエーションがあってですね 英語ドイツ語を含むゲルマン系の言語は
残りとか余りみたいなのを使っていたりとか ロマンス系の言語はオーソドックスな実施法だし
ケルト系の言語は一部二次進法を使っていて その名残っていうのがフランス語に見られるっていうね
数詞を見ると言語の歴史っていうかね まあそういったことがよくわかるというお話でございました
インドヨーロッパ語族というのはその名が表す通りですね もっとインドの方まで広がっている言語ですので
古典語で言えば サンスクリットとかねヒンディウルドゥとかこういったものもインドヨーロッパ語族に含まれ
ます そういった言語の数詞を見比べてみるのもまた面白いんじゃないかなと思いますね
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう 番組フォローも忘れずよろしくお願い致します
お会いではシガ15でした またねー
10:18

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