2022-10-20 17:25

第106回『現在、特定の地域で飲食店3店舗を経営しています。FC化を検討していますが、他の地域で同様の実績がでるかが不安です。どのように進めるべきでしょうか。』

第106回『現在、特定の地域で飲食店3店舗を経営しています。FC化を検討していますが、他の地域で同様の実績がでるかが不安です。どのように進めるべきでしょうか。』というテーマで店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が熱く語ります。


【ハイライト】

・東京で上手く行っているからって九州でうまくいくとは限らない

・遠方の地域への初出店が成功するためのポイント2選

・「ビジネスとは本来不確実なものである」事を理解する大事さ

・ネガティブな事(本当は言いたくない事)を伝える事で候補者が加盟しなかったらどうするか?

・今まで出店したことがない地域の市場調査の方法とは?

・距離が離れている加盟者の心を本部が繋ぎとめるために重要な事とは?

・FC成功のカギは「本部と加盟者が一緒に作り上げていく」マインド論

・「オンラインだとコミュニケーションが難しい」は固定概念だ!


メインパーソナリティー:

高木悠(株式会社常進パートナーズ代表取締役)

「企業が高収益を生み出すための仕組み作りと社員が誇りを持って働ける環境作りをサポートすることで、店舗ビジネスの社会的地位の向上に貢献すること」を基本理念に、日々企業支援に尽力している。

代表的な著書として、『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』(自由国民社)がある。


パーソナリティー/ナレーター:

田村陽太(社会保険労務士)


番組プロデュース:株式会社サンキャリア


~お知らせ~

『多店舗化・フランチャイズ化を考える「店舗ビジネス研究所」』は、店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠が、「最速最短で年商30億・店舗数30超を実現する実証されたノウハウ」をコンセプトに、のれん分け制度構築、FC本部立ち上げ・立て直し、人事評価制度の整備など、飲食店、整体院、美容院等の様々な店舗ビジネスの「多店舗展開」を加速させるために重要な事を、社労士の田村陽太と対談形式で分かりやすくお話しするポッドキャスト・ラジオ番組です。 毎週木曜日更新です!


【書籍案内】

本番組のメインパーソナリティの髙木悠がこの度出版した『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』のリンクはこちらです。

『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』

https://amzn.to/3vic8il


・のれん分けに興味がある方

・今後の店舗展開のあり方を模索している方

は是非ともお読みください。


番組へのご感想、メッセージ等、noteでコメントどしどしお待ちしております!

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多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所、この番組は株式会社上進パートナーズの提供でお送りいたします。
こんにちは、パーソナリティの田村陽太です。配信第106回目となりました、本番組のメインパーソナリティをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの髙木悠さんです。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
髙木さん、今日も頑張っていきましょう。今日はすごい具体的な質問ですので、答えがいがあるんじゃないかなと思います。
はい、いきます。現在、特定の地域で飲食店を3店舗経営されています。FC化を検討していますが、他の地域で同様の実績が出るかが不安です。
どのように進めるべきでしょうか。ということなんですけども、非常に儲かっている店舗さんですね、これは。
3店舗経営しているんですね。そうですね。これは東京に3店舗だったけど、次は東北とかそこらへんの地域に出していくみたいなイメージですかね。
なるほど。この辺の注意点とかはあるんでしょうか。 今ね、例えば東京でやっていて、東京で人口が多いわけじゃないですか。
そうですね。 例えば秋田に進出するみたいな話になったら、同様の実績が出るかどうか不安ですよね。
まあそうですよね。 やってみないとわかんないじゃないですか。 ただこれってね、よくあるケースではありますよね。
東京から秋田っていうほど極端な例っていうのは少ないかもしれないですけど、僕が関わってきた会社なんかでも、やっぱり関東でやってるけど、今度九州でやりたいって言ってる人がいるから、九州でフランチャイズ化を始めるとかね。
やっぱりありますよ。で、この時に大切にしなきゃいけないことって、この方もね、実績が出るか不安ですと言ってますけど、もうおっしゃる通りなんですよね。
東京でうまくいってるからって、例えば九州でうまくいくかって言ったら、わかんないじゃないですか。 まあそうですよね。
で、それが真実なんですよね。 だからこういうケースで大切なのは、例えば東京でやってるって九州でやりたいって言ってる人がいるんであれば、
考え方としては直営で一点ポークを九州に展開して、本当に儲かるのかどうかを確認してみるか、フランチャイズでやるんだけど、要はその実績が同じ実績が出るかどうかは全然わからないこと、これを加盟希望者に対して何度も何度も確認をして、証人を得た上で実際トライアルでやってみる。
こういう進め方をしていけばいいんじゃないですかね。
なるほど、例えば直営で、ちょっと今回FC化を検討していましたけども、例えば秋田に直営で出すとするじゃないですか、東京での人材と秋田の人材とかだと、なんですか、集め方とかって難しいと思うんですけど、どうやってやっていくんですか?
03:04
そこが検証するわけじゃないですか。直営店舗を展開して、まず東京のやり方でやってみたりするわけですよね。それでうまくいくならそれでいいし、だけど多分多少のカスタマイズとかってしなきゃいけないと思うんですよ、集客方法とか。
そこを直営で実際にトライアルして、これだったらフランチャイズ加盟店でも経営が成り立つなというようなことが確認できてから、まずフランチャイズ化を進めていくっていうのがセオリーですし、基本的な考え方になると思うんですよ。
ただその問題点っていうのは、本部のリスク大きいじゃないですか。例えば100店舗とか200店舗とか展開していくような考えであれば、そういうリスクも追えるんだと思うんですけど、2,3店舗しかやるつもりないよみたいな状況だったら、そのリスク追えないですよね。
というのと、それって時間がかかりますよね。1店舗出して、そこで軌道に乗るかどうかってテストしてたら、少なくとも1年ぐらいかかるじゃないですか。って考えたら、今の時代って1年経ったら結構環境変わっちゃいますよね。
なので、スピード的な問題もあるんですよね。だから今で言ったらフランチャイズ化名を希望されてる人がいるんであれば、その方たちにちゃんと不確実性があることっていうのを説明して、納得してもらった人にやってもらえばいいですよね。
で、その代わり、本部はリスク取ってもらうわけだから、できる限りのサポートをして、一緒に立ち上げていくみたいな状況を作り出せばいいんじゃないですかね。
それがやっぱり先ほど高木さんがおっしゃっていた、何度も何度も加盟者であったりとか、職員の方に説明していくっていうのがやっぱ大事なんですね。
基本的な考え方なんですけど、フランチャイズ展開をしていこうと考えた時に、一番やってはいけないことっていうのがあって。
何でしょう。
それは、本部が知っているネガティブ批判員を隠すってことですよね。
とか、嘘つくってこと。
これね、一番ダメなんですよ。
ネガティブであればあるほど言う。
そうすると、それだったら辞めるっていう人って多分出てくるじゃないですか。
それは、そういう人たちに嘘ついて仮名させたら、もう絶対トラブルになるじゃないですか。
なんでお前言わなかったんだ、それってなりますよね。
だけど、言うわけですよ。東京でしかやってないから、秋田でうまくいくかどうかは分かりませんよ。
なんなら直営だったらリスクが大きすぎるからやらないんですけど、それでも本当にやりますかって聞けばいいと思うんですよね。
それでやるって言ったら、それは相手の経営判断がそうなわけじゃないですか。
そうしたらそれに対して本部ができるサポートしていけばいいと思うんですね。
そういうやり方をしたらいいんじゃないですか。
06:01
なるほど。
1個質問です。
例えば、知らない地域に店舗を出すじゃないですか。
やっと仮名者を見つけましたと。
その仮名者に対して、ネガティブキャンペーンといったんですけども、ネガティブなことを言っていくじゃないですか。
そしたらもしかしたらその仮名者が仮名しなくて、せっかくその地域に進出できるのにみたいな機会を失ってしまうこともあるじゃないですか。
それってすごい悲しいことじゃないですか。会社全体としても。
まあまあそうですよね。
それはそれでよろしいでしょうか。
ネガティブキャンペーンという考え方ではなくて、要はフランチャイズで問題になるのって結局本部と仮名店の情報格差があるからなんですよ。
本部は知ってるけど仮名店は知らなくて、それで後でそういうことが発覚するから、なんでそれを言わなかったんだみたいな問題になるわけじゃないですか。
だから本部と仮名店の情報格差をなくしていくことってすごく大切なんですよ。
それはネガティブな情報であるほどそうじゃないですか。
例えば田村さんが秋田でやろうかって考えてて、本部の人にね、「東京と同じ実績は出ると思いますよ。全然本部でやってもいいんですけどね。」みたいな。
でも田村さんどうですか?やりたいですか?なんつってね。って言われて、いざやってみたら全然ダメだったら。
それがね、担当者が適当なこと言ってるって発覚したら怒るでしょ?って。
だけど先に分かりませんよって言われてたら、それで実際やってみてダメだったら諦めもつくわけじゃないですか。それ自分の責任ですよね。
説明を受けた上でやってるんだから。田村さん言う通り、そこで離脱する可能性ありますよね。
だけど、それだから離脱することって別に悪いことじゃないですよね。
だってそれで仮名で適当なこと言って仮名させて、後でトラブル起きていいんですかって話じゃないですか。
確かにそうですね。
そうですよね。どうしても目の前の仮名希望者をどうしても仮名させたいっていうマインドになりがちなんですよね。
それは仕方ないことだと思うんですよ。そのマインドになることは僕は否定はしないですし、いいと思うんですけど。
ただ言わなければいけないことはちゃんと言わなきゃいけない。そこは機械的にでもいいからやったほうがいいですよね。
ちゃんと伝えるべきことっていうのを書き出しておいて、一個一個説明していく。それで離れていっちゃったら、それはトラブルの目が先に潰れてよかったねって話ですよ。
そういうマインドは大事ですね。ありがとうございます。
ちょっと暗い話になってきましたので、この方遠い地域に出すということで明るい未来にしていきたいと思いますので、明るい質問をしていきたいと思うんですけども。
知らない地域に店舗を出していくじゃないですか。そこの地域が儲かるのかなっていう市場調査ってすごい大事だと思うんですけど。
知らない地域の市場調査っていうのはどうやって進めていくんですか?本部としては。
09:04
今まで出店してきたことがないところにどうやって調査していく感じなんですか?
そこってそこそこの企業規模があったら、それは現地に人を派遣して調査とかでできると思うんですよ。
だけどそういう会社って本当はわずかだと思うんですよ。今回みたいな飲食店の3店舗を経営してて、東京でやってて秋田でやるって言われて、秋田のことを調査する能力なんて絶対ないんですよね。
出張ベースで行くとか、本部社長さんが。
情報も限られてるでしょうし、そこに行ったって結局フィーリングじゃないですか。行けそうかどうかなんて。
だからそれも含めて不確実性なんですよね。
だからそういうのをちゃんと説明しなきゃいけないんですよ。イメージで行くと東京でやってるから秋田のこと全然わかりませんと。
秋田の物件とか持ってこられても、例えば証券調査とか、人口から計算するとかそういうことはできるかもしれないじゃないですか。
でも現地のこと全然わかんないわけだから、参考にならないですよね。
資料見てもわかんないですもんね。
だから本部はそこについてはできる限りのサポートするけど、当然地域の方とかわかんないから、内側の考えがそのまま当てはまるかどうかわかりませんよと。
なので、亀井希望者側で自分たちで立地の調査をしていただいていけると思ったら、そこで意思決定していただく必要があるわけじゃないですか。
こういうお話をしなきゃいけないですね。
それでもやりますかって話。
そうですよね。亀井社と本部で一緒に作っていこうっていうマインドで亀井社と一緒に話し合っていくみたいな、そういうのはすごい大事ですね。
結局こういうケースだとネガティブな話はせざるを得ないんですよね。
ネガティブな話を隠したらもう大変になる。
だからこの時のポイントって、ネガティブな状況なんだけど、でも私はこの事業をやりたいんだとかね、この事業をこの地域でやりたいんだっていう状況を作んなきゃいけないじゃないですか。
だから本部として大切に進めることって、これこそ本部のビジョンとか理念とか、そういったものをちゃんと情報を発信して、それにまず共感をしてもらうってことですよね。
共感なくしても無理じゃないですか。
そうですね。距離的にも離れてますしね。その分また心というか、本部の経営者の心と亀井社の心というのは離れていくって感じもありますしね。
マネジメントも難しくなりますし。
そうですよね。
ちゃんとその理念とかビジョンとかっていうのは共有して、共感を得た上で、そこに対して誠実に、嘘、偽りなく、特に本部が持っているネガティブな情報を提供して。
でもね、それでもやるって言ってくれた人って、めちゃくちゃ理想的な加盟者じゃないですか。
12:03
そうですよね。
リスクが高いですと。本部だったらやりませんと。
それでもやりますかって言われて、やるって。その事業に共感して、リスク取ってくれている同志ですよね。
この大将と一緒に死んでいくぞみたいな、そういう戦国武将ですよね。
頼もしいですよね。その人と一緒にその地域で広げていけるって、本部からしたら最高な状況だと思うんですよ。
そうですよね。
フランチャイズって僕は本来そうあるべきだと思うんですよね。
フランチャイズ本部が成功させてあげるものではなくて。
一緒に作っていくもの、同じ理念とかビジョンを目指すものが集まって、共同で事業を行うわけですから、
もう同志であるべきだと思うんですよ。
だからそういう意味では、ある種のフランチャイズの本質を追求できるから、
全然違う地域で加盟希望者を見つけるみたいなのも、僕は結構いいと思うんですけどね。
ありがとうございます。結構時間が近づいてきたんですけど、最後一つ質問したいんですけど。
高木さんの会社って、全国いろんなところからFCとかの連絡をしたいという企業さんが集まって連絡してくるじゃないですか。
そういう形でFCの本部されている会社さんが、いろんな地域に出展していきたいという時に、
遠方の地域の経営者からこの本部に加盟したいって思わせる、その求信力みたいなところが必要になってくるじゃないですか。
この本部と一緒に頑張っていくぞって。
なかなか距離が遠いと、そういう波動とかも伝わりにくいじゃないですか、加盟者に対しても。
そこの辺でFC本部としてはどのようにして、そういう本部の魅力というか、そういうのを発信していくべきなんですかね。
今の時代ってこれだけ情報化が進んでいて、Zoomで全然北海道の人と沖縄の人がやり取りするってことってできるじゃないですか。
だから距離ってね、そこまで僕は問題じゃないと思うんですよ。
大切なことは、本部の経営者とか事業責任者がどういう思いでフランチャイズ展開してるのかとか、事業を展開してるのか、どういう方に加盟してほしいのかみたいな熱量をいかに届けていくかじゃないですか。
それはリアルで届けるのが一番いいのかもしれないけど、別にそれってオンラインのミーティングとかセミナーでもできるし、
なんなら会わなくても、SNSを経由して文章で伝えるとかブログで伝えるとかってできるんですよ。
YouTubeみたいな動画を使ってもいいわけじゃないですか。だからそこを多分真剣に向き合ってた方がいいと思いますね。
ちなみに高木さんはいろんな全国の各地の経営者からいろんな個人面談とかされるじゃないですか、Zoomとかで。
普段どんなこと意識されてます?自分たちの会社の熱意をその方に伝えるためにはどんなところを意識していつもお話しされてるんですか。
そこはもう意識してるとかっていうことでもないですけど、僕たちもコンサルなんだけど、コンサルでどういうサービスを提供してるかみたいな話って当然必要じゃないですか。
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だけどそんな話っていうのは一番最後でよくて、結局僕たちが考えているあり方、目指す姿とか、コンサルで大切にしていることとかってあるわけですよ。
まずそこが合わない限りもううまくいかないわけじゃないですか。だから話すことってそういうことだし最初にね。
情報発信してる内容もそれが話なわけですよ。それで合うか合わないかを向こうに判断してもらって、それでどうしますって話を一番最後に聞くんですよね。
必要があれば提案しますけどどうですかって聞いて、お願いしますって言ってから提案するんで。
これでフランチャイズとかでも僕は同じだと思うんですよ。ちゃんと本部がどういうことを目指しているのか、実現したい姿は何なのか、どういう人に仲間になってほしいのかっていうのをちゃんと伝えて。
それを伝えた上でね、お話ししてみてどうでしたかって聞けばいいんだと思うんですよね。で、興味があるって言ったら提案すればいいし、合わないんだったらそこで終わりでいいじゃないですか。
オンラインが結構リアルでね、コロナになったからリアルでなかなか会えなくなって、オンラインだと難しいみたいなお話があるんですけど。
ありますよね。
うちなんかで言ったらもう全くその影響感じないんですよ。
そうなんですね。
全然感じてないし、1回も会ったことない経営者もたくさんいますし。
だけど実際会ったら名刺交換とかするじゃないですか。
そういえば初めてでしたねっていう状況になるんですよ。
そうなんですね。
だから固定概念だと思いますよ、会わなきゃいけないっていうのは。
全然自分たちの熱量とかっていうのはオンラインでも動画でもブログでも出せますと。
そう考えて自分たちの思想とか目指す姿を発信されていくといいんじゃないですか。
高木さんと一緒にポッドキャスト収録させてもらってますけど、いつも高木さんの熱量を感じておりますので、それはやっぱり今日高木さんがおっしゃってることは正しく正しいなって思いました。
はい。
ありがとうございます。本日は他の地域でのFC化を検討する際の注意点についてお話しいただきました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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