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2021-05-28 17:32

mRNAワクチンとは何なのか?難しい言葉をほぼ使わずに紹介 #7

ニュースなどでよく耳にする「mRNAワクチン」について、難しい言葉をほぼ使わない説明にチャレンジしました。 

前編はmRNAとはそもそも何なのか?について話しています。 


※本放送では新型コロナウイルスワクチンの有効性や安全性に関する内容はしていません。 

論文をベースとして、科学的に「どんなものなのか?」「どんな工夫があるのか?」についてフォーカスして話しています。 


参考文献 Modifications in an Emergency: The Role of N1-Methylpseudouridine in COVID-19 Vaccines

 https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acscentsci.1c00197 

ACS Central Science: 今回の論文が掲載されている雑誌(ジャーナル) https://pubs.acs.org/journal/acscii

 この論文を書いた人 

Jordan L Meier: NIHのSenior Investigator エピジェネティクス系の研究者 

NIH: National Institute of Health, アメリカ国立衛生研究所 アメリカの最も伝統ある医学研究所, 保健福祉省公衆衛生局の下の組織 

ワクチンっていったい何? 

BCGワクチン:厚労省HP https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index.html 

DNA・mRNAワクチンは、そのものを体が記憶するのではなく、出てくるタンパク質を記憶する。 

PCR:polymerase chain reaction ポリメラーゼ連鎖反応 

後半では、mRNAが今までなぜ使われてこなかったのか?どんな工夫があるのか?について話します。 

SciEnTALK【サイエントーク】は科学系男子レンと国際系女子エマが科学や英語、国際系の話題などについて語るラジオ番組です。 

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00:03
こんにちは、サイエントークのレンと、
エマです。
サイエントークは、科学系や国際系の話題など、今気になっていることについて語るラジオ番組です。
今日は、新型コロナの話をしようと思います。
ちょっと科学系って言ってるから、避けては通れないかなと思って。
一番ホットだしね、今。
最初に言っておくと、ワクチンがいろいろニュースとかで話題にはなっているけど、
それを打った方がいいとか、これがいいとか、そういう話は一切するつもりはなくて。
あ、そうなんだ。
あくまで、それって今、有効性とかも今進んでいる最中だから、確定している情報ではないというか。
そこら辺がちょっとセンシティブな話題になるかなと思っているから、
あくまでそれを開発している経緯とか、論文になっている事実に基づいた面白いなと思った話を紹介しようかなと思います。
だから、今の新型コロナの状況って世界的にピンチな状態だから、
それを今の人間の科学力というか、どこまで進んでいて、今回どういうワクチンとかができたよっていう話をちょっとしようかなって思います。
お願いします。
事実というか、そういうバックグラウンドの論文とかを読む人ってほぼほぼいないというか、
読む人って本当に人握りだから、そういうのをやっちゃう。
ネット上の陰謀論とかもいっぱいあるわけで、
それをあくまで何となく事実であることを知ることで、自分の身を守ることにもつながるのかなって思っているから、
そういう視点で、難しい単語とかもほぼほぼ使わないで、
上手いこと例え話とかで噛み砕いて説明しようかなって思います。
お願いします。
流れとしては、すでにワクチン何個かタイプはあるんだけど、
最初にできたメッセンジャーRNAのワクチンっていうのについてちょっとフォーカスして喋ってみようかなと思ってて、
最初に流れとしては、そもそも免疫とかワクチンって何でとか、メッセンジャーRNAって何とか、
何でこんな早くできるのとか、そこら辺をちょっと前半で話して、
後半はそれが何で今までできなかったのとか、
03:04
こういう工夫があったから、面白いというかできたんだよみたいな話をちょっとしてみようかなって思います。
一応参考文献を最初に言っておくんだけど、
すごい量の論文が出てるんだけど、
最近ACS Central Scienceっていう雑誌、ジャーナルに出てる論文で、
タイトルがModifications in an Emergency, The Role of N1-Measured Breeding in COVID-19 Vaccinesっていう論文なんだけど、
要は危機的な、エマージェンシーなところで就職っていうか、改造?ワクチンにこういう改造をしたらうまくいったよみたいな話がまとまってる論文です。
これ書いてる人がアメリカのNIHっていうNational Institute of Healthっていう国立衛生研究所っていうところの人が書いてるんだけど、
そのアメリカの保健所とか衛生局の人が、一応このコロナのワクチンについてまとめている論文になっています。
で、じゃあそもそもワクチンって、ワクチンのイメージってなんかある?
イメージというか、こういうものだみたいな。
とりあえず、インフルエンザとか入りそうな前にぶんといたら、身を守ってくれるものみたいな、当たり前だけどね。
まあそうだね、なんか最初に感染はさせないけど、要はウイルスの何かを入れて、要は体に清くさせるみたいな、いうものなんだけど、
レストランのブラックリストみたいな、例えばレストランとかで勝手にお客さんが帰ってきて、コンビニとかで買ってきた弁当を持ち込んで食べてたりしたらやばいじゃん。
だから、その人も当然そうなんだけど、そういうコンビニで他で買ってきたものをレストランの中に持ち込んだりしたら、それを拒否したいわけじゃん、レストラン側からすると。
だから、こういう他の食べ物を持ってきている人は入ってきちゃダメみたいな、めちゃめちゃざっくりした例えだけど、っていうのをあらかじめこういう、今はこういう弁当がありますとか、こういう人がいますみたいな情報を先に入れといて、
06:12
ブラックリストに入れといて、入ってきてもすぐ追い出すみたいな、そういうイメージなのがすごい広く見たら、それが免疫っていうワクチンのまずやりたいこと、役割。
で、それをどうやって予習させるのかっていう戦略はいろいろあって、たぶん一番古いのはウイルスそのものを打つ、弱くしたウイルスとか、それ自体はあんまり毒じゃないけど、清くさせるには十分ぐらいなウイルスそのものを打つとか、
これはさっき言ってくれたインフルエンザのワクチンとかはそのものではなくて、パーツになるタンパク質を打つっていうのが今広く使われている方法になる。インフルエンザのワクチンもそうだし。
あとBCGとか子供のときに打つやつとかは、あれは血核菌を弱めている、弱毒化しているワクチンになっている。
何だっけ、あんまり覚えてないな。
たぶんね、日本人はほぼというか打ってるんじゃないかな。
だから血核に対して免疫がついている。
撲滅はされてないからね、血核も。
BCP?
BCG。
今言ってきたのって、そのものとか、あとタンパク質が基本的にメインなんだと思う。
じゃあメッセンジャーRNAとかDNAのワクチンみたいなのを結構ニュースで最近やってると思うんだけど、なんでタンパク質じゃないのっていう話になるじゃん。
そもそもDNAっていわゆる遺伝子になるATGCの情報で体の情報を保存しているものだけど、流れとしては高校の理科の授業とかであるけど、生物か高校は。
そうだね、確かに。
DNAは核の中にあって、そこから直接タンパク質に行くんじゃなくて、一旦RNAっていうものにコピーを作るわけよね。
それがテンシャって呼ばれるもんだけど、名前はちょっと言えばいいんだけど。
09:00
そのRNAがリボソームっていうものに読まれてタンパク質になるっていう2段階流れがあって、ちょっとこれいい例え話ないかなって思ったんだけど、
さっきのレストランみたいな話でいくと、めっちゃ一流のシェフのレシピがDNAだとすると、それをコピーしたレシピ本がRNAみたいな。
そのレシピ本を読んでできてくる料理が実際に使えるタンパク質ですみたいな感じ。
だからDNAっていうのはすごい重要な情報なわけだよね。
簡単に書き換わっちゃったりするとまずいっていうので、基本的には核の中にある。
それって一流のシェフは忙しいから、なかなか外にはいけないわけよ。
だけどそのレシピをコピーしたRNAが出版されると、いろんなところに行って、そのRNAからいろんな人が料理を作れるようになるみたいなイメージ。
基本的にタンパク質が体の構成しているものだったり、体の中の反応を実際に行っているものなんだけど、
結構ニュースのコメントとかで見るコメントが、DNAとかメッセンジャーRNAをワクチンとして使っているときは、
そのDNAとかRNA自体を体が覚えているんですか?っていうコメントが結構あるんだけど、
それはちょっと違くて、それ自体を覚えるわけじゃなくて、あくまでそこから出てくるタンパク質の情報を記憶する。
っていうのが、これはDNAとかメッセンジャーRNAを使っても、あくまでもタンパク質を記憶するっていうところが結構重要なところ。
だから普通にタンパク質をそのまま使うのとはタイプが全然違うわけ。
じゃあなんで今まで使われていなかったというか、何が違うのかっていうところなんだけど、
ウイルスを弱めたりする方法があるって言ったけど、それでもやっぱり体の中に残っちゃったりしたりリスクがあったりするんだけど、
メジャーなのはやっぱりタンパク質のワクチンで、これは結構信頼されている、いろいろ使われている方法でもあるんだけど、
それ以上にDNAとかRNAっていうのは配列の情報、ATCGの情報があると比較的早く作れるっていうのが、
すごい最近の技術の進歩っていうのもあるんだけど、作るスピードっていうのがものすごい早くてっていうのがあって、
12:06
タンパク質はやっぱりそこの作ったり、きれいにしたりっていうのが時間かかったりもしてて、
これはイメージで言うと、料理をめっちゃたくさん作っているよりレシピを印刷した方が早いよねみたいな。
で、みんなで各自料理を作ってねみたいなイメージ。
ワクチンを製造するときに製造がしやすいっていうこと?
一概にしやすいってなるかは、ちょっといろいろどうやってそのDNAを運ぶかとか問題あるんだけど、
タンパク質よりもそこの作り方っていうのが最近ものすごい開発が進んでて、
そこのスピードが一気に早かったっていうのが、それはアメリカの事情でもあると思うんだけど、
そこにすごいお金が投資されてって感じ。
じゃあさ、一番初めて出てきたそのファイザーのワクチンとか、モデルナのワクチンってMRNAワクチンだったけど、
それはその製造のスピードが早いのがMRNAワクチンだったから、
製造とあとは設計、設計も込みでそこがすごい、
要はウイルスが、パンデミックが起きましたってなったときに、
そのウイルスが何なのかっていうのは、そのDNAとかRNAの情報を読んで、
こいつは何なのかっていう、今PCR検査とかすごいやられてるけど、
基本的には新型コロナウイルスだ、そこのRNAの情報を見て、
これは新型コロナウイルスだっていう特定をしてるわけなんだけど、
要はそのRNAをそのまま配列の情報として使って、
そこの表面のパーツはここのRNAだっていうので、
それをちょっと改変してそのままワクチンにするっていうので、
そこの設計がものすごい早かったっていうのが一つある。
メッセンジャーRNAもそうだし、
アストラゼネカとかはDNAのワクチンだったけど、
それもDNAも同じような理由でかなり早かったっていうところ。
やっぱり今回のものすごいスピードが異常に早いっていうのがあったから、
それまでそこのRNAとか全く承認されたやつはなかった。
臨床試験とかはやってたみたいなんだけど、
だけど今回の緊急事態でワーッと作る方にフォーカスしたら、
ものすごい早くできたっていうのが、
15:00
これは人間が初めて成し遂げたことみたいな感じになってるから。
すごいよね、そんなに早く承認までこぎつけて販売して、
かつそれが今まで例がなかったmRNAのワクチンって、
コロナだけでもドラマなのに、
ワクチンの開発とかってすごいドラマだなって思う。
1年ぐらいですごい人数の人も動いてたと思うし、
そういう理由で今までの開発よりも断然早いスピードでできたっていうところが、
これが結構導入というか前半の話かな。
なんで早かったのかっていうのは大体原理というかざっくりわかったと思うから、
前半はこんな感じで、
後半はなんで自分の遺伝子からのやつじゃなくて、
外から来てるやつを体の中で作るっていうのが、
普通に考えたら結構難しいことで、
要は敵なわけだから、それをどうやって回避してるのかとか、
っていうことに関して後半は話そうかなと思います。
なんで今まではタンパク質ワクチンしかなかったの?
mRNAのワクチンはそんなに出回ってなかったのは単に新しい技術だったからっていうだけなの?
それはめちゃめちゃいい質問で、
ちょっと後半の話につながってるところで。
それはめちゃめちゃいい質問です。
じゃあ前半はこのくらいで、
続きは後半をまたよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さようなら。
さようなら。
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