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2023-08-18 58:36

第526回 博物館に行ってみよう Byそんない理科の時間B

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■博物館・国立科学博物館がクラウドファンディングで資金集め・たくさん集まってはいるけれど・根幹の機能について資金集めをしなければいけない危機・国立博物館は国立ではない独立法人 ■博物館の歴史と現在・古代ギリシャのミューセ...

サマリー

第526回では、博物館についての話がされています。博物館の歴史から発展までを詳しく説明し、博物館を楽しむ方法を提案しています。ミューセイオンという施設を通じて博物館の起源について説明し、また、日本の博物館の歴史についても触れます。第526回では、博物館への訪問について話がされており、博物館の歴史や役割について語られています。展示物を楽しむだけでなく、博物館の裏側や工夫にも注目し、展示について調べたりガイドツアーを利用したりすることで、より楽しむことができると述べられています。大田記念美術館が地味に好きで、東京の原宿駅から徒歩圏内に位置している美術館です。竹下通りと表参道の間に位置しています。また、博物館に行くことは教養を広げるだけでなく、心身の健康にも良い影響があることが明らかになっています。

00:00
よしやす
理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか? そんない理科の時間、第526回。
かおり
そんない理科の時間、お送りいたしますのは、よしやすと、かおりです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
よしやす
今日は、まさとさんは、おやすみです。おやすみです。今日お話しするのは、博物館の話をしようと思ってます。
博物館。そう。この収録をする1週間ぐらい前に、お盆のちょっと前かな。
国立科学博物館っていうところが、クラウドファンディング、サービス名は確かレディフォーっていう名前かな。
レディフォーって感じ?そう、そういう感じ。っていうところで、クラウドファンディングを始めましたっていうのがニュースになっていました。
私も、クラウドファンディングは、一応って言ったら大変ですけど、申し込みをしました。
そもそもが、1億円の目標金額だったのが、この収録時点で、1億円を11月5日までに目指すとかっていう感じだったんですけど、
今、668%、6億6,800万28万2,500円の支援額がありますという状況です。
でね、このレディフォーのページにもあるんですけど、国立科学博物館は、これまでこういうクラウドファンディング、やったことがないわけではないんですよ。
例えば、3万年前の航海って言って。
かおり
後悔?ちょっとやっちゃったぐらいな?失敗した。
よしやす
結構ね、大変なやつがあるんですけど。
はい。ちょっと失敗しちゃった。
人類の歴史で、日本人がどこからやってきたのかっていうので。
かおり
お母さんのお腹の中です。
よしやす
そうなんですけど、お母さんのお腹の中だけでは海が越えられないんで。
かおり
お腹の中で海の世代を、もう一度追体験してるじゃないですか。
よしやす
っていうので、台湾から昔の船、イカダみたいなもので、日本に来られるかっていう、黒潮によれば行けるはずだっていうのを実験しようとかっていう。
かおり
実験?
よしやす
そうそう、プロジェクト的な、これね、成功したんですよ。
かおり
いわゆるこういうふうに来たんだろうっていうことが少なくとも、本当に可能かどうかを実験したわけ。
よしやす
そう。
実験航海をしたんです。
かおり
後悔したでしょうね、乗ってる人たちは。
よしやす
そうだと思います。手漕ぎ船で台湾から沖縄世奈国と110キロを渡るっていう。
かおり
結構、俺何やってんだろうって。
よしやす
これ何回か失敗してるんですよ、実は。
かおり
もう何度航海したことやらって感じね。
よしやす
最後に報われるんでいいんですけど。
かおり
なるほど、報われたわけですね。
よしやす
これね、記録の、何だっけ、映画というか動画も見たことあるんですけど、
何だっけ、3万年前の航海徹底再現プロジェクト、第1弾と第2弾がそれぞれあったんですよ。
で、それと、YS-11っていう戦後の国産の飛行機ね、旅客機を、倉庫の中にあるやつをなんとか公開しようと。
かおり
公開っていうのは、今度はやっちまったんじゃなくてね、やっちまおうぜ系の。
よしやす
みなさんに見せましょうっていうやつで。
かおり
いいね、航海と公開。
よしやす
そうそう、両方ともうまくいってるみたいなんですけど。
かおり
ね、なんかちょっといいかと考えたって感じ?
俺うまいこといったって。
よしやす
その時には、プロジェクトの応援っていう感じで、クラウドファンディングね、みなさん。
このプロジェクトを応援してくださいっていうので、やったわけ。
でも、それなりにお金も集まったんですけど。
かおり
実際、航海に出て。
よしやす
それもあるんですけど、今回はレディ4の文章を読むと、
今回は今までのプロジェクトとは趣旨が異なり、科学が抱える膨大なコレクションをこれからも維持し、
さらに従事させていくための費用集め。
いわば、科学の担う機能の根幹に関わる費用についてご支援をいただきたいというプロジェクトです。
なので、規模もどーんと大きく1億円と。
かおり
今までのはいくらぐらいだったんですか?
よしやす
航海実験のやつは3,000万円とか。
かおり
1億円に比べるとだいぶリーズナブルな感じで。
よしやす
そうですね。
YS-11量産初号機をみなさんに見てもらおうという航海のほうは、こちらも3,000万円で、
こちらの達成率なんと93%。
かおり
あら、ちょっと悪しちゃったのね。
よしやす
もう一つ。
かおり
でも、それなりにでも集まり。
よしやす
っていう感じだったんですが、
今回の科学博物館のクラウドファンディングは、ちょっと死活問題な感じがありまして。
かおり
そうね、何だっけ。
館長室は冷暖房が切れていて、壁がかびているんだっけ?
よしやす
というか、収蔵倉庫の維持が大変で、
電気代が口頭すると、冷房入れなくてもいい部屋はエアコン切ろうとか。
そういう涙ぐましい努力をして。
かおり
努力をして、それでももうカツカツなんですっていうやつでしたよね。
よしやす
そうなんです。
かおり
そういうか、騒音だったのね、的な。
当然そういうのって表に出る話じゃないじゃないですか。
よしやす
一般的にはね。
かおり
ね。
ちょっとね、なんていうのかな、びっくりしましたね。
よしやす
びっくりしました。
特に科学はね、そこそこに入場者もいて、日に行くともう。
かおり
もう結構混んでるよね。
よしやす
そうそうそう。
かおり
しかもなんか企画展なんてやってるやろうものなら。
よしやす
並びんでくださいみたいな、日時指定じゃなくて入りませんみたいなのが結構あったぐらいなんですけど、
それでもお金が足りないっていうのがあって、いうニュースがあったんで。
かおり
はい。
よしやす
で、そもそも法律では、博物館はお金を取らないようにしましょうっていうのがあるんですよ。
博物館法っていう法律がありまして。
日本の法律では博物館法っていうので、お金はなるべく取らないようにしましょう。
かおり
みんなに慣れ親しみるように。
よしやす
そういうことです。
かおり
それはとてもいい考えではあるとは思うし、実際、お金が、値段がかからなければ、いろいろもっと見られるのになっていうのはあるけど、
でも、それは少なくとも国がしっかりとフォローすることが大前提ですよね。
よしやす
うん。でね、博物館法の話をすると、博物館とはどんなもんじゃっていうと、
博物館とは、歴史、芸術、民族、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管、育成を含むね。
そして展示して、教育的配慮のもとに一般公衆の利用に供し、その教養を調査・研究・レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、
合わせて、これらの資料に関する調査・研究をすることを目的とする機関と書いてあるのね。
かおり
研究機関でもあるし、収集・保管・展示する機関でもある。
よしやす
そう。で、この趣旨は素晴らしいんだけど。
かおり
素晴らしいと思います。はい。
よしやす
素晴らしいんだけれども、じゃあ、無料で公開するのはなかなか大変ですよね。
かおり
まあそうですね。
なんてかっていうと、研究したりとか、発表したりするには。
最低人件費が必要なもんね。
よしやす
そうそうそうそう。
で、いうので、改正博物館法で列挙される十二の事業、事業ってあって活動ですけど、
これの5番、博物館資料に関する専門的・技術的な調査・研究を行うこと。
あとは、6番、博物館資料の保管及び展示等に関する技術的研究を行うこと、みたいなことがあって。
なので、お金は必ずかかるんですよ。
で、国立なんだから、国がお金を出せばいいじゃないかというお話があるんですけど、
今や国立と名が付く博物館は、国のものではなくて。
かおり
ん?国立さんのもの。
よしやす
これがですね、法律が変わりまして、
お前らは、国立という名前は残すが、国立ではないということにしろと。
かおり
なんで名前残すのかしら。
よしやす
まあ、対外的に国立っていう名前を付けたほうが、いろいろ便利だからね。
そうなんですよ。
なんですけど、今本当は国立ではなくて、
調べたら、平成13年に、独立行政法人になってくださいということで、
国はお金で支援はするけど、
国が責任をもって博物館を運営するわけではないので、皆さん頑張りなさいということになった。
かおり
なんだかすごい投げやり感が。
よしやす
今はね、独立行政法人国立文化財機構っていう中に博物館があって、
独立行政法人国立美術館っていうのがあって、ここにほにゃらら美術館っていうのがたくさんあって、
独立行政法人国立科学博物館っていうのがあって、
国立藍の民族博物館っていうのがもう一つあって、
それぞれ独立行政法人です。
今、国立と名前がつく博物館は東京国立博物館、京都国立博物館なら国立博物館、
九州国立博物館が国立博物館。
かおり
国立の名前が残ってるってことね。
よしやす
そうですね。
でも実際はもう国立じゃないのね。
国立文化財機構。
もう一個が国立科学博物館という名前で、
国立科学博物館と筑波実験植物園、付属自然教育園っていうのがありまして、
さて国立美術館という名前がついているところはいくつあるでしょう?
というか国立美術館っていう法人の下にはいくつ施設があるでしょう?
かおり
10個ぐらい?
よしやす
これ7つ。
かおり
まあまあまあまあ、いい勘してるね。
よしやす
東京国立近代美術館、竹橋っていう駅の近くにあります。
国立工芸館、これが竹橋っていう皇居というか、北の丸公園にあったのが引っ越して金沢に行ったのかな。
京都国立近代美術館、あと国立映画アーカイブっていう施設もあるんですよ。
これはね、東京駅の近くかな。
かおり
で、国立西洋美術館、上のですね。
よしやす
あと国立国際美術館、これ大阪にあるんじゃないかな。
で、国立新美術館、こちらね、収蔵品がないタイプの美術館でちょっと面白いんですけど、みたいなものが美術館としてあります。
で、あと国立藍の民族博物館というのがあって、これはね、北海道のどこだっけな。
ここ最近数年できたんで。
っていうようなことでですね、これだけ聞いて国立ほにゃらら博物館がないじゃないかって思った方は、博物館に詳しい方で。
かおり
大学共同利用機関法人っていう名前の、さっきは独立行政法人だったんですけど、今度は大学共同利用機関法人っていうのがありまして。
よしやす
要は国立ほにゃらら博物館って名前があるんだけど、要は研究の側面が強いんで、あなた方は研究の側面として名前がついてるのがあって、これが国立歴史民族博物館。
これはね、千葉県のどこだっけな、歴博っていうふうによく言われるんですけど、場所はね、桜市、JR桜と京成桜っていう駅側から頑張って歩きます。
もう一つ、国立民族学博物館、これはね、大阪の万博公園にある博物館ですね、太陽の塔から近いとこね。
この仲間に、大学共同利用機関法人自然科学研究機構っていうところに国立天文台とかがあったりします。
なので、研究施設の側面が大きいとこですね。
ということで、オープニングでは国立科学博物館大変そうっていう話と、国立って名前がついても国立じゃないぞっていう話をしてきたんですけど、
本編では、博物館の歴史と、博物館ってどんなとこでどういうふうに発展してきたかっていう話と、こんなふうに楽しんだらいいんじゃないかっていう話をしていこうと思います。
かおり
はーい、まだオープニングだったのね。
よしやす
はい。
博物館の歴史
よしやす
はい、よろしくお願いします。
では、博物館の歴史の話をするんですけど、博物館の歴史。
これはね、文化庁に博物館総合サイトっていうのがあって、そちらを参考にさせてもらってるんですけど、古代ギリシャに。
かおり
そっちまで行くの?
よしやす
博物館の原点っていうことで。
かおり
あれ、図書館がなかった。
よしやす
そうそう、古代ギリシャの施設というか、ムーセイオン、またムーセイオンと呼ばれる研究施設に近いんですよね。
かおり
それがあって、アレキサンドリアにある。
大学みたいな施設に、それの資料としていろんなものを集め始めたって感じ?
よしやす
そこは、どっちかっていうと、大学に近いというか、研究施設で人々がいるっていう感じの場所でした。
で、その付属施設として図書館があった。
かおり
結構、図書館は有名ですよね。
よしやす
そう。
で、それがムーセイオンっていう名前で、意味としては、ミューズっていう神様を祀る施設と。
かおり
ミューズって、そもそも神様のことなんじゃないですか?
よしやす
ミューズは学問とかの神様ね。
アレキサンドリア図書館っていうのが有名で、アレキサンドリアにあるムーセイオンがとても有名で、そこに。
かおり
ムーセイオン?
ミュージアムとなんか似てるね。
よしやす
ミュージアムの語源になってます。
かおり
おーっと、いいとこに私目つけた感じ?
よしやす
そうですね。なので、それが、なんていうの、起源といえば起源なんですが、一般公開されるものではなくて、研究者が集まって、そこでいろいろやっていいぜっていうのがありましたと。
ミューズの聖地かな、ムーセイオン。
ちなみにですね、国立科学博物館にレストランがあるんですけど、そこの名前がムーセイオンって言います。
かおり
ムー?ミー?
よしやす
ミューセイオン。で、カタカナで書くとムーセイオンですね。
かおり
あ、そう、ムーなの。
よしやす
はい。
西洋圏、上の西洋圏でやってます。
だがね、その辺はあれです。
ムーゼイオンって言って、背が濁るかどうかとか、ムーにするかミューにするか、ミューって伸ばすか、みたいなところがあるんですが、今はミュージアムという単語で残っています。
なんですが、一般公開する博物館への道のりは長いんですよ。
かおり
一般って、市民が来られるというか。
よしやす
誰もが見られるような博物館というのがある。
かおり
やっぱり特権階級の人しか、特権階級というかそういう人しか行けなかったわけね、昔は。
よしやす
あ、というか、そもそもみなさんに広く招く知識やものを広げるっていうのではなくて、研究者が集う場所だからね。
なので、大規模研究施設って感じ。
で、一般公開はしてないって。
そもそも公開のための施設ではないんですよ。
かおり
あ、もう前提が違うと。
よしやす
そう。
で、日本語だと美術館と博物館って分けますけれども、
そもそもミュージアムは美術品も並んでるし、博物的と呼ばれるものも並んでいるんですけど、
そのミューセイオン後は、実は長くそういう文化的なものが広がるってはなくて、
このミューセイオンも紀元後4世紀ぐらいまで、ちなみにこのミューセイオンは紀元前3世紀ぐらいに始まりまして、
紀元後4世紀ぐらいまで存続したんですけど、その後潰されています。
かおり
え、潰されるってどういうこと?
よしやす
要は、そういう研究にはお金は払いませんというかですね。
研究施設は国で管理しませんってことになって。
かおり
どうなったの?そこの中の収蔵品的なもの。
よしやす
下手すると燃やされたものもあるというか、
宗教的に合っていないものは研究したらあかんっていう話とかもあって、
かおり
政治がハッキリしちゃったわけね。
よしやす
政治というわけ、政治が宗教的力で動かされるようになって。
で、
かおり
あ、そうか。
よしやす
そうなんです。
で、ヨーロッパ圏で、そういう昔の科学技術やら、歴史学やらのやつの資料がどんどんなくなった時代っていうのがありまして。
かおり
あら、暗黒時代的な。
よしやす
ある意味暗黒時代ね。
で、そういうのがアラブの国々に翻訳されたものが戻ってきたりして、再研究されるとかもあるんですけど。
それはまた別の話で。
かおり
別の話で。
博物館の起源と公開の歴史
よしやす
で、あと絵とか芸術品をコレクションするっていうのもありますよね。
かおり
それ個人でとかそういうこと?趣味で。
よしやす
あ、そういうものも博物館としてあるじゃないですか。
かおり
はい。
よしやす
それは、さっき言ったキリスト教が流行ってくると、教会や修道院で権威づけとか、威信を見せるみたいなやつでコレクションを充実したり。
ほら、昔の壁画ってだいたい教会じゃないですか。
ということで、教会のキリスト教の普及のために美術品、芸術品を教会に集めて、それを信者に見せると。
かおり
なるほど、なるほど。
脚椅子でパンダ的にも使えるし、教会は素晴らしいっていうような。
よしやす
それもあるし、あと多くのものが聖書の物語を絵にしたものもあるので、教育的なものもあったんじゃないかと思います。
ガウディとサクラダファミリア展って言ったんですけど。
また飛んだね。
サクラダファミリアは教会なんですよ、当たり前ですけど。
かおり
そうね、そうね、そうね。
よしやす
サクラダファミリア教会をずっと作ってるんですけど。
そこでは彫刻でキリストの物語が表現されているエリアがあって、そういうのも含めて、博物館ではないんですけど、人々に絵画やら芸術品を宗教画として見せるっていう時代がありました。
それが変わってくるのがルネッサンス、大航海の時代。
かおり
宗教から絵が離れたわけね。
よしやす
この辺になると、まず貴族やお金持ちたちが美術品とかコレクション始めます。
ちょっと俺のこと描けよとか、きれいな絵描いてくれたらお金払うぜっていうパトロン的にね、芸術を支援するっていうのがあったり。
あとは大航海時代が始まると、見たことも聞いたこともないようなものが海外からやってくるわけ、船に乗って。
そうすると、これはアメリカという大陸で撮れたホニャララですっていう、植物もそうですけど工芸品や美術品っていう様々なものは、
やっぱり貴族や権威を持っている人たちが集めて知り合いだけに見せるっていうコレクションですよね。
とか、それを保管する施設を作るっていうので、名前的にはガレリア、イタリア語かなっていうような名前で呼ばれて、
限られた人が自分の富の象徴としてコレクションを持って知り合いだけに見せるみたいな感じのものがルネッサンス、
大航海時代に出てくるんですけど、初めて一般市民へ公開されるというのは、18世紀、1700年代。
かおり
結構後ですね。
よしやす
そうですね。やっぱりいろんなところで民主化っていうのがあって、フランス革命とかも1700年代後半でしょ、18世紀でしょ。
ということで、ルーブル美術館はフランス王室のコレクションを皆さんに見せようって言って、
かおり
確かにそうだ。
よしやす
1793年に開館してたりします。
あとイタリアではメディッチ家のコレクションを公開しようとか。
あとは美術芸術品はそんな感じで、ロンドンの自然史博物館は1700年代なんですけど、
それが自然史博物館と大英博物館に分かれるっていうのが1800年代後半とかがあって、
要は日本が明治に入る頃には、
科学博物館や自然史博物館や美術館っていうのが、もともと同じだったミュージアムだったところから、
アートミュージアムだったり、ナチュラルヒストリーミュージアムとかっていうのに分かれていくっていうのがあります。
19世紀には博物館が文化専門化したり、
あとはアメリカが建国されまして、アメリカでも大きい博物館が作られるというようになってきました。
じゃあ日本はどうだったのかっていう話なんですけど、
さあ一番古く何の話をするでしょう。
かおり
小僧院。
ピンポン当たりです。
よしやす
小僧院、これはまさに海外からやってきた、
かおり
宝物殿だよね。
よしやす
宝物をしまっておく場所、保管する。
ガレリア?
ガレリア的なもの。
ガレリアは今ギャラリーという英語になってますけど、
かおり
なるほど、これはギャラリー。
よしやす
ということで、小僧院が1400年前くらい前の文化財を取っておいて、
手入れをするというのがまず収蔵庫としてありました。
ただ一般公開はもちろんされてません。
天皇のやつだからね。
だから皇族、貴族とか、
あとは時代が下ると、武士の世の中になれば武家で権力を持っている人たちが、
あとは教会の代わりというわけではないんですけど、
自社仏閣でもコレクションというか、
宝物を持っていたり絵を持っていたりっていうので、
特権階級の人たちのコレクション時代があります。
かおり
はい。
よしやす
室町時代から江戸時代までは、多少はコレクションの公開っていって、
御開帳とかってなんだよね。
これはさっきのキリスト教の教会に来ると絵が見られるじゃなくて、
観音様の、
かおり
そもそも御開帳って何でやってるんだろうね。
よしやす
特別公開で。
かおり
やっぱり人を集めるため?
よしやす
そうだと思います。
かおり
だって秘宝だったら秘宝に隠しとけばいいのに、
わざわざ何年に一度って、
保存状態を確認とか、
日に当てる、無視を受けとかそういう意味もあるんだろうけど。
よしやす
仏像をですね、
成田さんから江戸まで持ってきて、
室町で御開帳するっていうやつも、
毎年行われてたのかな。
本物は成田さんにあるから来てねっていう。
なので、もうちょっと、
キリスト教と違って信者の方々に対しての権威づけというよりは、
どちらかというと娯楽、レクリエーションの流れとして、
珍しいものを見に行こうっていうので、
市民化というか、一般向けに公開っていうのは、
見世物的に広がっていったっていうのが日本の面白いところで、
日本における博物館の発展
よしやす
そういうのがあります。
日本では海外で博物館っていうのがあるらしいぞっていうのが、
やっぱり幕末から明治にお話が伝わってきて、
で、日本ではですね、
吉島制度っていうのがありまして、
明治だから東京でいいのか。
ここで博覧会っていうのが開かれます。
かおり
何を展示したんですか?
よしやす
全国から珍しいものを取り寄せて。
かおり
分かった。その後、先?パリの万博ってなかった?
よしやす
そうです。
これが万博との、こうしてというか、
日本でも博覧会的なものをやらなきゃいけないと。
物産館博覧会と。
じゃあ万博あり木だったってこと?
博物館っていう言葉が海外を視察した人からやってきて、
施設団の方が博物館というものがありますよと。
慶応2年、1866年。
明治になる2年ぐらい前、
福沢諭吉が西洋辞書という本を出していて、
そこで博物館というのが海外にあるらしいぞと。
だから19世紀、さっき言った18世紀に各国で、
博物館、美術館というのが市民に見せるためのものができてきて、
それを幕末から明治にかけて、
日本でもやらなきゃっていう機運が高まって、
明治5年に吉島制度で博覧会というのが開催されました。
この時には名古屋城の先の金の車中歩行とかが、
かおり
持ってこられて並んでいたりします。
よしやす
金の車中歩はやっぱり見せ物なわけね。
まさにその時には博覧会。
珍しいものを見せるという感じで、
万国博覧会というのがウィーンとかパリとかで行われた、
そのところでないと見られないものをみんなで持ち寄って見せようという流れに近いやつがありまして、
それが今の東京国立博物館の前身になっているんですよ。
東京国立博物館、150年の歴史展というのをやってまして、
去年かな、それに行ってきたんですけど、
それの最初は吉島制度の博覧会なんです。
動物の博声が並んだり、お寺から持ってきた昔ながらの絵が並んだりというので、
金の車中歩が目玉で。
これが明治5年の3月に行われたんですけど、
なんともともと20日間の予定だったのが大人気。
期間が延長されるんじゃないかな。
3月いっぱいだったのが4月末までの、要は20日間だったのが50日に延長になります。
なんと記録によると入場者総数15万人で、明治5年のこの博覧会を起点にして、
博物館を作りましょうというのが機運が高まって、
ウィーンの万国博覧会っていうのがあったのに、こうして、
博物館の歴史と役割
よしやす
日本もそこに出展しようと、ウィーンにね。
パーリーよりも早いわけよね。
パーリーのやつはその後かな、その前かな。
何はともあれ、日本から博物として物を出そうっていうのが、
さっきのユシマの博覧会の後、ウィーンに送って、日本館っていうのを作って、
確かね、パリーのときにはあれなんじゃなかったっけ。
島津藩と日本国でそれぞれの展示館ができて、桃枝とかあったんじゃなかったっけ。
かおり
なかったね。
よしやす
それをもとにして、上野の国立博物館っていうのができたっていうのが流れです。
その後はね、皆さんもご存じのとおり、いろんな博物館が革新できたり、
地方の自治体、あとは企業だったり国だったりがいろんな博物館や美術館を作るっていうのがどんどん広がっていくということになっています。
最近になって国立って言ってたけど、国はお金は多少出すけど、皆さん経験頑張ってねということに変わっていってしまっているということで、
ほんで、博物館はさっきも出た、てかもう最初の頃かな、
実物や標本や模写や模型や文献や図表や写真やフィルムレコード等のものを収集し保管し展示するっていうのが一つ大きいことです。
もう一つは記録をしましょうとか保管をしましょうっていうのがあるんですけど、
大事なところ、改正博物館法の中に一般公書に対して博物館資料の利用に関し必要な説明、助言、指導等を行い、
研究室、実験室、工作室、図書室等を設置して利用させることと、頭で冒頭でもお話しした技術的な調査研究、
あとは保管および展示等に関する技術的研究を行ってくださいというので、いろんな人に見せるだけではなくて、
どんなものであるかというのを調査し研究しなさいということになっています。
で、博物館法は基本的に無料ねっていうのは変えてないんですけど、必要なコストはとっていいよっていうのがあって、
海外ではね、無料の博物館美術館も結構あるんですけれども、無料って書いてあっても、ぜひご寄付をって書いてあるところ多いんですよ。
なるほど。
で、いくらでも構わないけど、大体いくらぐらいよって書いてあるところもあって、
大口のパトロンが美術館や博物館に大きい寄付をして、
かおり
あそこ俺の金やってんだよっていう優越感に浸るっていうのは日本ではあまりないんで。
ヨーロッパはどうかしらないけど、例えばアメリカとかだったらお金を稼いだ人は、やっぱりそういうところにお金を出すっていうのが、
そこまでがステータスに入ってるって言い方は変だけど、それをやるのが当たり前って文化にはなっているから、
よしやす
ある程度、それでも潤沢にお金が出るとは思わないけど。
それでもやっぱり、個人や企業からたくさんのお金が寄付されていて、日本でも美術館とか博物館では、
企業参助会員みたいなのがあって、そういうところにお金を出すと、そこの企業の人は年間パスポートがありますよみたいな。
よしやす
プラチナ会員とかゴールド会員みたいなのが館の中に張ってあるところがありますよ。
いわゆる福利厚生的に使えるわけ?
会社としては福利厚生と社会貢献ということでやってるところもあったりしますけど、それでもそんなにはたくさんなくて、
日本では利用者からお金をいただくっていう話と、一方で法律ではお金をなるべく取らないようにしましょうというのの狭間で、
博物館の経営が苦しくなっているというのがあります。
展示物の楽しみ方
かおり
すごい涙ぐましい努力をしているみたいね。
よしやす
もともとの予算で、国からいくらもらえて、入所者からいくらもらえるから、カツカツで予算を組んだら電気代が上がっちゃいましたよっていう話とかで、
あとは物価が上がっちゃったんで立ち行かなくなりそうですっていうところに対して、
物価が上がったんだったらもうちょっと金出すかみたいな話になるのは、じゃあ来年とか再来年の予算ねみたいなことでしか回っていかないっていうカツカツ感のあるところで、
クラウドファンディングしちゃうというのがあるような状態なので、
今日私が言いたいことの一番大きいところの一つは、
私たちが行く美術館や博物館は、誰かがどこかで研究をしたり、説明書きをしたりっていうのを一生懸命やってくれていて、
わかりやすいように展示を工夫しているに違いないんですよ。
吉島で行われた博覧会みたいな、見たことのないものを並べておけば、皆さんレクリエーション的に、モノミューさん的に観光的に見られるでしょうっていうところから、
今は資料をしっかりと研究して、調査して、一般公衆に対して必要な説明助言指導等を行いって書いてある。
つまり、わかりやすいように説明書きを書いてっていうところに、たくさんのコストが使われているに違いないんです。
もちろんね、それを受け身的に楽しむのも良いことで当たり前なんですけど、
ぜひね、博物館でその裏にどんな人がいて、どんな展示の工夫をしているかっていうのを意識して見ることで、より楽しいんじゃないかっていうふうに私は思っていて。
それがね、今日言いたいことの大きい一つなんですけど、
かおり
博物館はなんとなくね、子供の頃に恐竜を見に行くっていう子がいたりとか、
よしやす
あとは夏休みの自由研究のネタになるんじゃないかとか思って行ったりとかっていうのがある一方で、
足が遠のくとなかなか行かないですよね。
で、行っても面白くないって思っちゃうと、何もかも面白くないんですけど。
かおり
文字を読んだりするのが面倒くさいとなると、何かが置いてあるだけじゃないですか。
美術館的なものって絵が置いてあるって、彫刻が置いてあってっていうと、とりあえず綺麗なものが置いてあるんだけど、
よしやす
美術館のいいところは、好きとか嫌いとか言って、
かおり
さーっと通り過ぎられる。
いいけど、博物館は好きとか嫌いとかっていうことさえ言えない感じになるじゃないですか。
これ何?このゴツゴツした壺?
よしやす
まだそれはいいじゃないですか。
かけら?
石、石、石みたいなところがあるんで。
かおり
そう。
よしやす
あとは何だっけ、植物とかでも、何々地方と何々地方と何々地方でこんな感じで花が違いますとか、
あとはクワガタ300匹とか。
かおり
そうだね。なかなか、うん。
よしやす
そうなので、ぜひね、博物館に行ったら展示してる人との対話だと思って見て、
めんどくさいと思っても説明書きを読むとかっていうのをしていただきたいなと思うし。
かおり
説明書き結構いいですよね。
よしやす
説明書きはね、難しく書いてあるところもあるんですけど、いろんな工夫で、なるほどなるほどっていうのがあったり、
ただね、やっぱ博物館だと楽しみ方まで書いてないとかっていうところが多いのが、
それは気になるところで、何とかであるって言うんだけど、
ただね、楽しみ方は人によって違うから、それを書くととっちらかっちゃうっていうときに、
目的別の楽しみ方がわかるようなパンフレットだったりガイドだったりが置いてあるかなと思っています。
アグレッシブな博物館巡り
かおり
そうね、何とかに注目した見方みたいなね。
全部じゃないけど、この部屋のこのフロアを見て、この部屋のこのフロアを見るとこういう流れがわかりますよっていうのがあっても、
よしやす
面白そうですね。
かおり
そうですね、以前よりも増えたと思うんですけど、ガイドツアーっていうのをやっているところも多いです。
あとツアーじゃなくても、説明したそうな人がウロウロしてくれるじゃないですか。
よしやす
ジャケットとかチョッキみたいなの着て、説明しますよっていう方がいらっしゃったりもします。
かおり
何か聞きたいぐらい、話しかけてきてオーラがすごい人。
よしやす
そうね、一月半ぐらい前かなに、江戸城の本丸、要は江戸城があったところね、お城が。
そこって一般公開されてるんですよ、無料で。
そこに行ったんですけど、外国の方っていうのがたくさん来ていて、
その方が受付というか入り口のところで、ツアーガイドはないのっていう質問してたのね。
それに対して、ごめんなさい、ツアーガイドないのよって流暢な英語で受付を答えたんですけど。
かおり
すごい、慣れてるのかな、そういう質問がしょっちゅう来るのか。
よしやす
慣れてるのもあるんじゃないですか。
あと海外の方多いんで、ご案内とか簡単なことだったらできるんじゃないかと思うんですけどね、英語とか、もしかしたら各国語で。
かおり
素晴らしい。
よしやす
で、やっぱり江戸城の本丸を海外からやってきて、見てもなかなか難しいなと思いながら、
ここは元王府ですって話とか、松野廊下跡っていうのがあったりして、
もはや松野廊下跡って言ってもわからない人が多いか。
昔は中心蔵っていうのがですね、毎年年末になると、ドラマだったり何だったりであって、
喜良皇祖家の助に刀で斬りかかって、切腹を命じられる人がいたりするわけですよ。
かおり
そんな雑な説明だね。
よしやす
阿公の殿様だったりするんですけど、
で、それは江戸城の松野廊下っていう、ふすま絵画松の廊下がありまして、
それがここですっていうのが立てたりするんですけど。
かおり
でも知らなきゃ、ふん松野廊下なんだ。
よしやす
そうそうそう。
もしかしたら探すとあるかもしれないんですけど、
みなさんご存知の中心蔵で出てくる松野廊下ですがっていうふうに書き始められちゃうと、
わかんなかったりするよね。
かおり
ご存知の松野廊下ってなんすか?って。
よしやす
あとはここに大きい建物がありましたよと、この辺が王屋のエリアでって書いてあるんだけど、
日本人だったらなんとなく王屋のエリアって言うとわかるけど、
そもそも王屋とは何ぞやという話とかね。
かおり
ハーレムですよ、ハーレム。
よしやす
ハーレムともまた違うと思うんですけど、
あとは王屋はアメリカ人というか英語圏の人に発音しにくい問題とかもあるんですけど、
かおり
王屋、そうね。
よしやす
語音が重なるの大変ですよ。
王屋とか大岡山とかね。
まあそういうふうに言うんですけど、
あと日本人も知らない江戸城いつ亡くなって、いつからっていつ亡くなったのかとかね。
天守台って言って石垣が残ってるのね。
かおり
で、その上には天守閣が建てたはずじゃないですか。
いわゆるお城って今、お城で言われてるところね、天守閣っていう。
よしやす
石垣とお城で言うと、お城のとこね。
家地で焼けちゃったのよ。
それもう2回焼けてんのかな。
江戸時代始まって、5、60年で2回焼けて、
その後再建してないんですよね。
かおり
もういいって。
よしやす
そう、だから江戸時代の大半は天守閣ない状態なんですよ。
っていうようなこととかも全然知らずにね、そういうところに行ったりして。
なんかね、ちょっとだけ受け身なところからアグレッシブにちょっとだけ調べる。
最近はほら、スマホでいろんなこと調べられるから。
かおり
その場で調べられますもんね。
よしやす
そうなんですよ。
昔はね、そういうわけにもいかなかったから、
展示で出てるものが全てだったんですけど、今は調べ物がその場でできるので、
ぜひね、ちょっと不思議だなって思ったら、
そこの場で調べる。
江戸城天守閣再建とかで調べると、プロジェクトがありますとかね。
へー。
そうなんです。模型が飾ってあったりします。
へー。
三の丸っていうところに美術館があって、今クローズしてるんですけど、
今は宮内町が持っている美術品が展示されることがあって、
若中コレクションのいくつかはそこにいいものがあったりするんですけど、
かおり
へー。
よしやす
そうなんですよ。
そんなのとかもあって、
ちょっとね、アグレッシブにあっちこっち見に行くといいんじゃないかと思うんですが、
かおりさんがおすすめの美術館、博物館どこかありますか。
大田記念美術館
かおり
美術館は大田記念美術館が地味に好きですね。
よしやす
東京の原宿駅から徒歩圏のとこかな。
かおり
そうですね。表参道と原宿の間ぐらいかな。
よしやす
結構表参道からちょっと遠くて、原宿からの方が近い気がします。
かおり
表参道から行ったことはないけどね。
だってあのあたりって表参道っていいんじゃないの。
表参道、駅があるんで。表参道っていう通りからです。
おしゃれな人たちはおしゃれな名前で呼びたがるじゃないですか。
よしやす
そうすると竹下通りと表参道の間でっていうエリアですね。
竹下通りと表参道。
そう。裏原のもうちょっと裏って言って、次のところの表に出そうなところにあるんですよ。
かおり
へー、そうなの。
そこらへんの細かなことはよくわかんないんだけど、
よしやす
大通り沿いではなくほんのちょっと中に入ったところにあるかな。
浮世絵のコレクション
よしやす
浮世絵のコレクションがたくさんあるところですね。
そうです。
かおり
他おすすめないですか。
よしやす
他?わかんないな。
行ってみて面白かったところとか。
かおり
どこに行ったというよりも作品で見に行くからね。
よしやす
そうすると美術館が多くなっちゃうんですよね。
かおり
でもね、そんなに美術館的じゃないところも行ったことあるよ。
この人の作品が見たいって調べたら、ゆかりの地の郷土資料館みたいなところで、
大きなホールを区切ってやってるとかそういうところも行ったことあるし。
よしやす
そういえば長野県のお布施に北斎館ってありますよね。
かおり
ありますね。あそこの前でいつも座りながら栗を食べるんですよ。
今年も行きます。
よしやす
葛飾北斎があの辺で活動というか、
かおり
栗を食べてたらしい。
よしやす
いろんな絵を描いたり、あと有名なのがお祭りの出汁の天井画みたいなのを描いてたり、
あとはお寺の大きい天井画があったりとかっていうのもあって、
そういうのがあるエリアもあったりするんで。
面白いですよね、そういう郷土資料館の中に有名どころの人の絵とか文学作品とかがちょろっとあったりするところもあったりするんですよね。
かおり
そうそうそうそう。
こんなところにこんな人が的なね。
よしやす
あと浮世絵の博物館って言って調べると松本が出てきたりするんですよ。
松本。
かおり
これも長野県の浮世絵博物館。
よしやす
あと私もおすすめってわけじゃないけど、穴場なところ行っていいですか。
東京都内には23区9があって、全部ではないんですけどそれぞれに郷土資料館があります。
大体空いてます。
かおり
あ、そうね。
よしやす
市町村区、市区町村がやっている郷土資料館とかは思ったよりお金かかってるぐらいに空いてるんで見に行くと面白いです。
かおり
変な話、すごい歴史的価値がないものもないじゃないですか、ほとんどの場合はね。
だけど、こんなとこ、ここには昔公園なのがあったんだっていうのはわかりますよね。
石器時代のなんでか、ここ石器時代あったんだとか。
よしやす
石器時代の遺跡がそのエリアにあったりとかね。
かおり
別にすごい有名なものではないし、
石器時代の遺跡なんてそんなに珍しくもないけど。
よしやす
皆さんの教科書に載るわけではないけれど。
かおり
でも自分たちが住んでたところにも歴史があるんだという。
よしやす
歴史はあるんですけどね。
かおり
いやいやいや、でもほらね、わかって?
よしやす
わかりますよ。
私はそういうとこに行くと結構行ってるんで。
かおり
夏場だと案外いい感じに空いてるしね、涼しいしね。
トイレとかも綺麗だしね。
よしやす
そうです。受付の人暇そうだしね。
かおり
独特の雰囲気?
よしやす
ありますね。
そういうところの企画展が面白いんで。
かおり
長トロ?
よしやす
埼玉県立自然科学博物館みたいなとこかな。
かおり
石が多いとこね。
結構外が長トロにつながるような河原に近くて。
そこも川の景色を見たり。
そこの石、岩っていうのかな?
カワベリの石が、岩がすごい綺麗だった気がする。
よしやす
いくつか有名な石があるんですよ。
埼玉県は、それと川の博物館っていうのがどこだっけな。
そこも行きました。
荒川の何万分の一かの模型っていうのがありまして。
秩父から東京湾までの地形の模型があるんですよ。
かおり
あれが、玉川浄水系のなんかある?
よしやす
そこは玉川浄水のやつはないんですね。
かおり
玉川浄水もすごい、あれは人工的なのかもしれないけど、
よしやす
上手く土地の高低差を利用して作ってるから。
玉川浄水のジオラマは江戸東京博物館がオススメかな。
かおり
江戸東京博物館ってまだあるっけ?
よしやす
今ね、改装中。
かおり
改装をねって潰れたわけじゃない?
よしやす
潰れたわけじゃないです。
かおり
よかったよかった。
あそこも結構。
よしやす
江戸東京博物館で浄水道の歴史を見るっていうのは私はオススメなんですけど。
かおり
江戸東京博物館初めて行ったのがね、ナポレオン展だった。
よしやす
なぜここで?と思いながら見た企画がある。
江戸東京博物館は企画展用のフロアが大きいので、
結構そうですね。
美術展とかのやつもやっていて、ぜひ常設展でマイナーっぽい場所を見ると結構面白いので。
かおり
美術展で浮世絵の作り方的なものが出てて、
それを見て浮世絵好きになったの。
よしやす
そうなのね。あと明治から大正昭和にかけてのエリアとかも、
結構ね、最後の最後なので皆さん飽きちゃうんですけど、
循路として最後だから。
そういうところでは。
かおり
日本橋のジオラマがあったよね。
よしやす
日本橋は、日本橋の橋、木の橋の再現っていうのが入口のところにありまして。
で、日本橋の街並みのジオラマというか模型もありまして。
で、明治時代のいくつかの芸品館じゃなくてなんだっけな。
六名館?芸品館?とかの模型がカットモデルになっていて、
中がどうなってるか見られるのかもあって。
いろんなのがあります。
かおり
はい。
よしやす
日本橋こんな感じでした。何分の1だっけな。半分よりも大きいんじゃなかったっけな。
っていうのの日本橋の再現っていうのもあったりするので。
新しくなってもあんのかな。
かおり
いや、一応あれだって目玉というか。
必ずあそこの建物の説明には出てくる絵ですよね。絵っていうかカットですよね。
よしやす
ということで、関東の人におすすめなところは、私は桜市にある国立歴史民族博物館はおすすめですね。
なかなかね、他のものと合わせて行きにくいっていうのがあるんですけど。
かおり
そうね、場所的に結構桜は遠いな。
よしやす
そうなんです。
かおり
インバ村とかね。
よしやす
シロアトなんで、シロアト好きな人にはシロアトも歩いて回っていただけるといいんですけど。
繰り返しになりますけれども、ちょっと気になったら博物館に行ってみようっていうのと、
博物館は誰かが意図して企画をして展示を作っています。
どんなことが説明したのか、どんなものが展示したのか、コミュニケーションとして考えてみましょうというのが、
今日のメッセージだし、私は空いているだろう地方の博物館とかも行くといいんじゃないかなと思います。
ということで、かおりさんとはそのうち福井県の博物館。
かおり
あっ、恐竜博物館行きたい行きたい。
今年リニューアルオープンしたばっかだから、とりあえず夏の時期は避けて、行きたい行きたい行きたい。
結構面白そうな感じのがね。
よしやす
結構恐竜博物館は有名どころですけど。
かおり
福井県の恐竜博物館がずっと改装中だったから、それを知らないでそこに行って、
当然そこは入れないからその周りのこういうところ行ってみたら案外良かったっていうような記事は見ましたけどね、いろいろ。
よしやす
以前メールをもらった、湖の底に沈んでいる鉱物をボーリング、穴を掘ってズボズボってやって、
シマシマになっている地層というか積もっているものを見せている年光博物館っていうのがありまして、ここ行きたいんですよね。
結構の湖底に堆積している年光っていうのがあって、7万年分の細かい地層があるっていうのがあって、
あと私の友人がお勧めしていてまだ行ってないところでは、
どこだっけな、北海道の与一町っていうところにある宇宙記念館だっけな。
かおり
宇宙記念館って宇宙記念するのかよって思うでしょ。
よしやす
いわゆる記念してって言うじゃない、乾杯、乾杯、皆様のご健康を記念して。
なんですが、与一宇宙記念館は日本で最初の公式宇宙飛行士。
かおり
公式の宇宙飛行士がいるの?
よしやす
いるんですけど、あ、名前忘れちゃった。モーリーさんの出身地なんですよ。
かおり
ほうほうほうほう。
よしやす
だから記念館なの。
かおり
あ、分かった。秋山さん飛行士って、ディレクターの人はTBSね。
よしやす
TBSの人は秋山さん。
かおり
秋山さん。あの人方が飛行士ってこと?
よしやす
そうそうそうそう。
かおり
なるほど。
よしやす
宇宙飛行士ゼロ番ね。
かおり
そうなの?
よしやす
モーリーさんが一番。
かおり
ちゃんとトレーニングを受けて宇宙飛行士として行った人。
よしやす
そうそうそうそう。でも秋山さんは1週間くらいいたんだよ、確か。宇宙に。
かおり
すごい。
よしやす
で、モーリーさんが公式の宇宙飛行士1号で、北海道与一町に生まれて、なので、与一町宇宙記念館なんですよ。
なんとなくわかります?宇宙博物館じゃなくて宇宙記念館なのは、モーリーさんが行ったぞっていうのを記念して記念館なんですよね。
かおり
なるほど。
よしやす
はい。っていうとこ行ってみたいなと思っていて。
与一はね、確か、日課ウイスキーの工場見学のツアーとかもあるんで。
かおり
おー面白そう。あれ?中島みゆきのオープニングがあった、朝のレンドラで。
よしやす
マッサンですか?
そうそうそうそう。
かおり
あの辺り。
よしやす
これです。が、ウイスキー工場開いたとこね。
かおり
そうそうそうそう。ほとんど見てないんだけど、なんかちょこっとだけ知ってる。
よしやす
ということで、調べた資料、読んでないところも結構あんだ。
かおり
まあまあまあ、また次回ってことで。
よしやす
ということでですね、みなさん博物館にもう一回行ってみませんかというのと、
かおりさん、博物館行ってみましょうと。
ん?私?
だから、今度一緒に行きましょうということで。
かおり
行きましょう行きましょう行きましょう。
とりあえず恐竜はちょっとまだ、いつぐらいがいいかあれだけど、それ以外。
よしやす
今後、今度でそうだからね。
かおり
そうそうそうそう。行く行く行く行こう。
よしやす
というのが今日のお話でございました。
かおり
ね、なんか秋になんかいい話が出るかもよっていうね。
よしやす
そうですね。リスナーのみなさんとの交流も博物館でできるといいかなと思っています。
かおり
はーい。
よしやす
ということで、そんなりかの時間では、みなさまからのメッセージを募集しております。
メールの送り先は、
そんないプロジェクトというグループで、この番組の他にも、
そんない雑貨店、そんなことないっしょ!の番組を配信しております。
そんない.comというウェブサイトで、こちら聞けるようになっておりますし、
ポッドキャストで配信している最新100話ではなくて、以前配信していたところまで遡るようになっておりますので、
昔の配信についてはそちらを聞いてみてください。
また、ウェブサイトにメッセージフォームもありますので、フォームからメールを送っていただくこともできます。
よろしくお願いします。
かおり
よろしくお願いします。
よしやす
またですね、そんないプロジェクトのメンバーは、
スタンドFMやラジオトークでお話をしていることもありますので、
そちらも聞きに行ってみてください。
ということで、そんない理科の時間第526回、
お送りいたしましたのは、ヨシアスと。
かおり
カオリでした。
博物館の効果
よしやす
それではみなさん、次回の配信でまたお会いしましょう。さようなら。
かおり
ごきげんよう。
58:36

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