科学的介護の必要性と種類
心と体の専門家が様々なトピックを取り上げて、健康について考え直す番組、Rethink Healthということで、今回は三浦さんよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
今回はですね、科学的介護みたいな話をしてみようかなと思うんですけども、
自分も三浦さんも医療系の高科資格を取って仕事をしてきたって感じで、高齢者とか、年を取って機能低下してどういうサポートが必要かみたいなことは考える機会あるかなと思うんですけど、
ここ最近、科学的介護みたいな言葉がちょっと出てきてて、LIFEっていうシステムが始まったりしてるんですよね。
その科学的介護の情報システムというところで、各介護施設とかが定期的にそういうADLっていうような生活機能の指標とか、体のこととかを情報として挙げてブラッシュアップしていくみたいな感じですかね。
そういうのもあるんで、ちょっと改めてこういう科学的介護ってどういう必要性があるかとか、今後どういうことがあるといいよねみたいな話をできたらいいかなと思ってます。
はい。
って感じなんですけど。
三浦さん自体、介護っていうと、どういう施設に関わったことあるとか何かありますかね。
主に高齢者のデイサービスでちょっとお仕事をしたりとか、個人的な研究活動の一環で福祉といえば就労支援に関する福祉事業所みたいなところに行ったりしてましたけども、介護っていう感じだとしたらやっぱり高齢者のデイサービスですかね。
結構イメージしやすいところですよね。
年取ってきてちょっと機能落ちてきたかなっていうところで、デイサービスっていう施設に平日日中とかに行ってちょっと運動したりとか集団で何かアクティビティみたいなして健康維持しましょうみたいな感じのところですよね。
そうですね。
でも介護って本当にいろいろ種類があって、そういうデイサービスみたいなところもあれば、訪問の看護とかもありますよね。
訪問の看護ですね。
訪問の看護っていうのはまた違うのか。介護に近いところかもしれないですけど、あと本当に入所するタイプ、集団でいわゆる老人ホームみたいな感じとか、グループホームとかそういうところもありますし、
そういうのを科学的な知見に基づいてというか、いかに長く機能維持できるようにとか、生活満足してくれるようにみたいなところを科学的にやっていきましょうみたいなのが科学的介護っていう感じですよね。
そうですね。なるほど。
医療だと結構やっぱりEBMとかエビデンスベースのメディソンとかっていう言葉もあって、エビディソンに基づいて医療を提供していきましょうみたいな感じありますけど、
介護っていうと本当なんか体だけの問題じゃなくて、その社会環境っていうか、ちょっとやっぱ福祉的なところもありますし、なんか科学的になかなかやりきれないっていうところもあったりするんですけど、
よりその辺が大事だろうなっていうのが最近出てきたっていう感じだなと思いますね。
科学的介護の歴史と情報システム
本当ですよね。あんまり福祉業界でエビデンスって言葉自体聞かないかなと思うんですよね。
もちろんなんか皆さん資格をちゃんと取って従事されているんですけどね。
実際ちょっと医療にもそういう側面あるかなと思うんですけど、
それで結構ね、熟達してくると結構自分なりのやり方みたいなものとかをやっちゃうとかっていうことは人間としてありそうなので、
やっぱりみんなでちゃんと統制を図っていくには、エビデンスを重視してやり方を決めていくって方がいいのかなと思うんですけどね。
そうですよね。本当に個人に寄り添うっていうのもすごい大事なんですけど、
ある程度施設とか国単位とか、そこで個人個人だけを考えるんじゃなくて、過去のエビデンスの蓄積もあるわけなんで、
そういうのをうまく活用して全体的に統一感を持ってサポートしていこうみたいな感じがだんだん深まってるっていうところだと思うんで、
長期的に見れば多分そっちの方がより介護の質も高まっていいんじゃないかなと思いますしね。
そうですよね。
一応、科学的介護の情報システムっていう、ライフっていうのが始まってるんですけど、
ちょっとした歴史みたいなのがあったっていうかね、そういう資料もあって、
2017年ぐらいにビジットっていうのが始まったらしいんですよね。
通商訪問リハビリ事業所からリハビリの情報を開始し始めるみたいなのが2017年ぐらいから始まってて、
2020年ぐらいからもう一つチェイスっていうサービスというかシステムが運用され始めて、
それは全ての介護サービスで高齢者の状態とかケアの内容っていうのが集めるように始まって、
2021年からこのビジットっていうのとチェイスっていうのが投稿されて、ライフっていうのになったらしいです。
自分もあんまりこの辺詳しくなかったですけど、こういう風になってました。
最初リハビリ系から始まって、そっから多分ADLっていうような生活の評価とか、
より詳しい評価というかですかね。
だからまだ結構体寄りが多いんかなと思うんですけど、
今後こうメンタル面とか認知機能とかそういうのが入ってくるとより精度が高くなってくるかもしれないですけど、
いいですね、面白いですね。
こんな感じみたいですね。
なるほど。
介護の質向上への期待と各種評価
めちゃめちゃいいと思いますね。
そうですね、高齢者ってなんかもうただただ老化して衰えていく、それを側で見守るイメージではなくて、
やはりそれぞれのQLとかね、損減みたいなものを重視すれば、やっぱり日々リハビリしたいとかこれしたいっていうのがあると思うので、
そこにやっぱり福祉学校いったことで観点から攻めていくと、客観的にどんどん良くなっていったりするものもあると思うので。
そうですね。
ただ自分はこう体の専門家っていう感じですけど、
どっちかっていうと、あんまり普段運動できてない人はちょっと高齢化してきて運動し始めれば一旦良くなるかもしれないですけど、
やっぱり過励していくとやっぱり維持・改善というか、
そうですね、そっちの方が目的になってきて、なかなか上げていくって結構難しい気はするんで、
やっぱこうメンタル面とか幸福度とか、そういう方がより重要度は増す気がするんですよね。
確かにそうですね。
就活とかっていう言葉もありますけど、
そうですね。
やっぱり自分の人生のちょっと終わりが近づいてきてるっていう感覚もある中で、
楽しく過ごすというか、満足いく生き方を日々過ごすみたいなのができた方が、
介護の理念・評価軸について
もちろんね、体の機能維持・向上するのも大事ですけど、そっちも大事かなって気はするんで、
そういう評価軸を導入されるとより良いんだろうなと思ったりしますかね。
本当そうですよね。
私よりもプライドがあってね、そういったところに参加することに躊躇する人もいると思うんですよね、デイサブスとかに。
だけどそこに通うことですごく自分にプラスになることとか、
自己実現につながったり幸福度向上とかにつながれば、すごく意義が高いですよね。
そうですよね。
家とか家族のサポートとかで全部できたらいいですけど、
なかなか家族も自分の仕事があったりとか、あんまり寄り添いきれなかったりっていうのもあると思うんで、
そういうとこでこういう介護の専門職とか、医療系の人も関わったりすることで、
体の機能としても良いし、メンタル的にも良いし、みたいなのができたらいいなと思いますよね。
本当そうですね。
なんかちょっとあれですけど、ミイラさん自身がもし高齢者っていう立場になったら、どういうサポートがあったらいいなとかあります?
でもやっぱり今おっしゃってくれたような、子としてQOLとか価値観とか、そこをすごく理解してくれる環境に身を置きたいなと思ってて、
やっぱり福祉に抵抗を持ちたくなるんですよね。
いろんなサポートを得ながら、僕社会とのつながりを持っていきたいと思うので、全然家で一人で過ごしたいとかはないですね。
ただやっぱりそこに置かれることによって、自分がまたいろいろ影響を受けて変化しちゃうことが良い方向にいくんだったら、すごい活用したいというふうに思ってます。
なるほどですね。
だからさっきのエビデンスっていう話だと、これはエビデンス的に正しいから、じゃあこれやってくださいっていうだけだと、たぶん個人に寄り添いきれないから、なかなか難しいですけど、
でもバラバラしすぎるのも良くないし、うまくバランス取れるといいですよね。
本当そうですね、確かに。本人がやっぱり何をしたいかとか、分かってるけどできることとできないこととか、バランスとかってあると思うので。
そうですよね。
そうですよね。いろんな角度からのサポートが必要なんでしょうね。
なんかね、最近またエビデンスについてちょっと勉強し直したりしてて、EBMって結構有名な言葉じゃないですか。
はい。
ちょっと別の考え方で、NBMっていうのがあるらしいんですよね。
はい。
ナラティブベーストメディソンっていう言葉なんですけど、聞いたことあります?
いや、ナラティブベーストメディソン初めて聞きましたね。
なんかナラティブって物語とかストーリーみたいな意味合いですけど、
EBMっていうとエビデンスが基づいてって感じですけど、ナラティブっていうので個人のストーリーとか流れに合わせて必要なサポートを決めてやるといいですよみたいな考え方。
だからちょっと個別の省令報告というか省令検討的な意味合いが強く出る言葉らしいんですけど。
なるほど。
だからまあ高齢者とかそうなるとやっぱり長い人生歩んできてるんで、あんまりエビデンス的にこうですよっていうよりは個人の過去の暮らしとか生活してきた流れをうまく組み取ってそこにちょっと追加していくというかサポートしていくみたいな感じができるとよりいいんじゃないかなと思うんですけど。
いいですね。
私もここすごく重視してて、例えば入院してる患者さんの看護するときに、こちとしてはその場面がしか知らないわけですけど、歴史とかその人のこれまでの過去とか今後の未来とかもあって、一連の人生の中の一部に過ぎないんですよね、入院の時期って。
エビデンスに基づいた介入と個人に寄り添った介入
そうするとなんかそこですごくこれがいいってエビデンスを押し出すよりも、その人のことをよく知るっていうことの方がもっとやっぱり前提として大事だなと思ったことがありましたね。
なるほどですね。
今は逆にエビデンスがあまり浸透しきってなくて、より個別性はあると思うんですよね。
でもやっぱりその施設によってちょっと関わり方がバラバラしちゃうとか人によって違いすぎるから、今EBMとか科学的なっていうのが出てきて、
どっかで逆にまた寄り戻しで、そういうもうちょっと個人に寄り添うのも大事だよねみたいな流れも来る気がするんで、その過程の中で徐々に良くなっていくのかなっていう気がしてるんですけど、
そうですね。
自分たちが年取った時にはどうなっているのかなみたいな感じですかね。
本当そうですよね。もちろん急に怪我したとか、すごい高熱で脱水で命の危険があるみたいな、そういう時にはもう本当にエビデンスを元にしたきちっと医療、
ほぼ信頼の高い医療を受けた方が回復が早いとかあると思うんですけど、でも本当その介入も様々あると思うので、
それ一つ一つやっぱりその最近よく言う意思決定支援みたいなところも含めて、今回はそのやっぱりナラティブ的なところをよく見ていこうとか、
今回は本当に初め早急に治すためにはこういった治療を優先にやっていこうとか、
そういう風に臨境編に角度を変えて治療していく、介入していくっていうことすごい大切なんですかね。
そうですよね。でまた高齢化してくると認知症とかちょっと認知機能も衰えてくる可能性もあるんで、
完全にやっぱ情報共有して一緒に考えるっていうのが難しい時も出てくるかもしれないですし、
そういう時は信頼を受ける人がエビデンスに基づいてのサポートを優先して、
まだまだちょっと元気で、自分でやりたいこともあって、働くみたいな感じだったら、
もうちょっとその人の過去の様子とかに寄り添って決めていくみたいなものによってそうやって変えていけたらより良いですよね。
本当そうですよね。やっぱり丁寧に一つ一つ関わるって大切なのかなと思いました。
だから食事一つとってもそうですよね。その人のどういう風なものが好きで、どういった食器が好きでとか、どういった環境で食べたいかとか、
結構人によって違うんで。
ですよね。
それがなんかこう、なんか病院食とかって逆になんかちょっとエビデンスに寄りすぎてるって感じなんですかね。
健康的にはこれがいいみたいな。
そう、場合によっては、そういう栄養を重視でいく方法もあれば、
本当に食事を楽しむことでその人の人生がうるおうとか、いう目的で食事を一つの方法として用いることもあるみたいな感じですよね。
そうですよね。
身体的な健康と介護
だからまあ食事もそうだし、運動とかも結局なんか筋力維持するためにはとか、柔軟性維持するためにはとか、
であればまあ筋トレとかストレッチしましょうみたいな感じもありますけど、
まあやっぱなんかこういうスポーツが好きとか、なんかこう旅行に行きたいとか、
やっぱなんかそういうこう個人がやりたいことに合わせてこうやっぱプログラム作ったりすると、
やっぱり自分でやってくれたりとか、継続度も全然違うかなと思いますし、
まあその辺のね、個人に寄り添ってみたいなとこと、体にとって必要なとこのバランスが大事だなって感じですね。
まさにそうですよね。
メンタル的なとこだと、まあそういう食事を楽しむとか、なんかこう人間関係とか、
なんだろうな、なんか一人で過ごす時間も大事だし、集団でやるのも大事みたいな、
なんかいろいろこうメンタルをいい状態に保つコツというか、そういうのもエビデンスとかあると思うんですけど、
今どうなんですかね、高齢者とか介護系のとこだとメンタルケアっていうか、そういうとこに寄り添ったサポートってあるんですかね。
そうですね、基本的にやっぱりもし治療の場所とかだと安全ということを優先して、
例えば観察の回数をどれくらいの頻度にするとか、
その人とのコミュニケーションとか、関係づくりとか、そういう文献とかはたくさんあると思うんですけど、
もともとその人は何を望んでるかって言ったら、やっぱりもちろん安全に守られつつ、
安心できたり、信頼してもらえてるとか、そういったところをきちっと持ててるかってものが大事だと思うんですよね。
だからこう、例えば看護師の役割としては、きちっとこう安全を守りながら、その人との信頼関係を作っていくっていうような形を作ろうと心がけてるので、
やっぱりそこって、エビデンスもあり、しかもナラティブ的にその人と向き合うみたいな感じなので、ベースとしてはそんな感じですかね、ペンタル系は。
科学的介護について
本当に心も体も健康的な状態というか、そういうのが年取ってた状態でも作れたらね、本当にいいなと思いますし、
こういう科学的な介護みたいな話が結構出てきてるんで、この辺の情報も個人的にちょっと求められつつあるなぁとは思うんで、
そういうちょっとアンチエイジングみたいなこととか、過励によってどういう体の変化が起こるかとか、それの改善するかとか、
この辺ももうちょっと深掘りしていくと話せるかもしれないので、今回ちょっと科学的介護みたいな内容を取り上げて喋ってみました。
はい、以上です。ありがとうございます。