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文学ラジオ 空飛び猫たち
2023年4月に発売された、村上春樹の長編小説、
「街とその不確かな壁」を前後編に分けて紹介します。
前編の今回は、小説を読んでいない人に向けて、ネタバレなしで作品の魅力を話していきます。
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするポッドキャストです。
パーソナルティーは私、ダイチとミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、村上春樹さんの「街とその不確かな壁」です。
2023年4月に新庁舎から出版された村上春樹さんの新刊になります。
出ましたね、村上春樹がまた。
そうですね、突然来ましたね。
なんか結構ザワザワして、急に村上春樹の新刊出るってなって、書店がまだタイトル決まってないけどポスター出たりとかしたような記憶がありましたね。
なんかあれですよ、発売日の時に本屋さんによっては夜中の12時からも販売するとかニュースになってましたもんね。
ああいう光景もすごい久しぶりな感じですよね。
村上春樹さんぐらいじゃないですかね、そんなの。
さすが村上春樹って感じですね。
そうですよね。
必ず盛り上がるっていう。
そうですよね。
あと今回ちょっと意外だったのが、結構な長編でボリュームがあるんですけども、上下巻じゃなくて一冊にまとめられたっていうのが、なんか今まで結構村上春樹さんの長編って上下巻とか一部二部とかってなること多いんですけど、今回のケースは多分初めてなんじゃないですかね。
そうですね、このボリュームで分けないってのは確かに初めてかもしれないですね。上下巻にすると、下巻がちょっと売れないとかあるのかな。
そうですね、もしかしたらお財布に優しくしようとかいう、読者へのすごい温かい配慮があったのかもとか。
でも、1700件するからね、それなりにしましたけどね。
でもね、このボリュームなんて、それは結構費用がかかってるのかもしれないですけど。
まあ、いち早くというわけじゃないんですけど、もうこの収録がですね、4月末でもう発売してから2週間は経ってるかなっていうところなので、
そちらほら、SNSなんかでは感想を見かけることも増えてきておりますし、配信はですね、きっとこれ結構5月の半ばぐらいになっちゃうので、
2倍から1ヶ月ぐらい経ってる状況かなぐらいで配信されるので、結構読まれた方多いんじゃないかなと思いますが、
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今回ですね、ちょっとたてつけを前編後編に分けて、ちょっと今まで我々もラジオであまりやってこなかったスタイルでいこうかなと思ってます。
で、まず前編はですね、ネタバレなしで、この本の魅力を可能な限り伝えていくという形にしていきたいなと思ってます。
で、逆に次週配信の後編はですね、もう読んだ人向けにですね、思いっきりネタバレして、ちょっと言いたいことを言う回にしていこうかなと思っております。
なので、今までは我々のスタイルとしては、作品をですね、読んだ人も読んでない人も楽しめるようにある程度ネタバレを禁止しながらも、
言える範囲でいろんな情報を伝えていってっていう。で、読んだ人はまた思い出してもらうような作りとか、
読んでない人にとっては読みたくなるような作りみたいなのを、そのバランスをちょっといろいろ考えながら作ってたんですけど、
今回はもう思い切ってですね、完全にそこをセパレートしました。
2回の配信で、この作品を読もうかどうか迷っている人ですね。なんか買おうか迷っている。
そういう人は安心して前編は聞いていただけるかなと思いますね。
なんか我々もちょっと変な盛り上がりを見せると思うので、読んだ人はああわかるってところもあるんじゃないかなと思うので、
読んだ人もぜひ前編から聞いていただけるとありがたいです。
あとですね、ちょっと一つ、この文学ラジオを今回初めて聞きますという方もいらっしゃると思いますので、
一つだけですね、ちょっと断っておくとですね、この番組は考察とかですね、書評ではないという点をですね、
先に伝えておきたいなと思います。あくまで文学好きな2人が、2人とも素人です。業界にいるとかそういう人間ではなくてですね、
ただの文学好きな2人が本を読んだ後すぐにですね、感想を伸び合っている。好きなところ良かったところ、印象残ったところとかを話し合っているですね。
そんな番組です。よくですね、村上春樹さんの作品で結構ですね、難しい解説があったりとかですね、考察があったりとかしているですね、
そういうメディアもあるかと思うんですけども、そういったのではないというのをですね、ちょっと事前に知っていただけたらなと思います。
そうですね、もう本当ただの感想トークなんで、実際結構多分今、考察とか書評なんかはかなり出回ってきてるんじゃないかなと思いますね。
1ヶ月経ってたら多分だいぶネットにはかなり上がっていると思うんですけれども、あまり我々はちょっとそういうのはあんまり何というかしないタイプなので。
特に今回の作品が村上春樹さんが初期に出した作品のタイトル、ほぼそのままなので、そことの関係とか、いろんな文脈があって書かれた作品ということで、いろんな考察はできると思うんですけども、そこはしていかないですね。
そういうところはもう専門家に任せよう。
1980年でしたっけ?その中編の方、読んでないんで。
僕も読んでないんで。
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そうだよね。今回の作品だけ読んで、ここが面白かったってちょっと話をしていきたいと思います。
まず最初の印象みたいなところを話させてもらうと、とにかく新刊が出たと思って買って読んでみたら、街の話なんですけど、この街が以前我々のラジオでも村上春樹の世界の終わりとハードボールドワンダーランド、
これ私は高校生か大学生の時に読んだんですけど、再読して2年前かな、紹介させていただきました。世界の終わりの舞台となった街が、今回この街にあたるようで、読み始めて、え、これは?っていうちょっとワクワク感が最初あって、またあの世界に入ることができるのか、みたいなワクワク感があって、すごく楽しく最初入ってきましたね。
個人的にはですね、世界の終わりとハードボールドワンダーランドって初期なのかな、村上春樹の作品の中でも。
やっぱり私大学の時、大学1年生2年生の時にその時出てた村上春樹作品はほぼ全部読んだんですけど、その時に一番好きだったと思っている作品が世界の終わりとハードボールドワンダーランドでした。
やっぱりこの、特に世界の終わりの静かな感じにすごい惹かれていたので、なんかこう時間が経ってまた会えるみたいなのがすごく良くて、今回まずそこにですね、ちょっとワクワクしながら読んでいたところがあります。
でも、今話しちゃってますけど、世界の終わりとハードボールドワンダーランドを読まなくても楽しめる内容になっているので、そこはマストじゃないので、その不確かな壁から入っても全然大丈夫だと思います。
で、それからもう40年ぐらい経っているんですかね。村上春樹としても40年時間が経っていて。
で、やきましでもないですが、同じような世界観のものを描こうとしたと思うんですけれども、そこにですね、やっぱりちょっとこの年齢を重ねた村上春樹だからこそ出てきている部分みたいなのが結構今回の作品には個人的な感じで、
なんかこう世界とか社会とかの折り合おうみたいな、そういうのもちょっとはしばしに私感じまして、自分も年齢が上がってきて、折り合いをつけなきゃいけないことってすごい増えてきて、
諦めまではいかないんですけど、ここはもう仕方ないよねみたいなのを、ちょっと肯定するような感じがちょっと今回はむしむしにあって、
自分はそういう意味で結構今回良い作品だったなと思いましたね。
この前作の長編が「騎士団長殺し」という長編なんですけれども、これはちょっと自分もさらっと読んじゃった癖もあるのかもしれないんですけど、あんまりハマらなかった印象が実はありまして、自分の中では。
それと比べると断然こっちの方が今回好きで、良い作品だなと思いましたね。
ただ一個ちょっと断っておくとですね、結構解釈の幅がある作品なので、読み進めているうちに、あれこれどういうことなんだろうみたいなのがすごいあったんで、その辺は次週配信で話したい部分かなと思っています。
僕もですね、やっぱり今回結構ハマりました。やっぱり読むと止まらなくなるというかですね、村上春樹さんの作品の特徴で疲れてる時とかですね、そういう時に読みたくなるというか、
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読むと結構癒されるというですね、やっぱりその感覚が今回の作品にもあってですね、ついその通勤の時とかですね、ちょっと寝る前とかですね、やっぱりちょっとでも読むと読みたくなるような、
文章が持っている力、物語が持っている力、その辺りがやっぱり今まで通りの村上春樹さんの小説が持っているものと同じようなものを感じましたね。
ただ今までとちょっと違って、なんかすごい静かな話だなというのは感じてですね、なんかこの辺はどうなんですかね、ちょっと年齢というところもあるのかわからないですけども、
この静かなトーンっていうのが個人的には結構好きだったんですね。そんな派手な展開とかというよりかはですね、静かに淡々と流れていくっていう感じの、
なんかそれがですね、好きな人はそこがハマるんじゃないかなというのは感じました。あともう一つちょっと思ったのが、今回タイトルからしてその初期に発表した中編とほぼ同じということで、
なんか事前に憶測がされていたと思うんですね。なんか過去の作品の書き直そうとしたのかとかですね、こういう内容なんじゃないかとか。
個人的にはですね、村上春樹さんなので間違いなくこっちの意図としたこと、なんかその想像したこととは違ったものを書いてくるだろうと思って読んでいったんですけども、
もちろんその初期に書かれた方の作品読んでいないので、特に僕は憶測とかできなかったんですけども、ただ何かその意外性はあるんじゃないかなと思って読んでいきまして、
その中でちょっと思った意外性としてはあれですね、すごい特に前半の方が抽象的に書かれていたんですけども、抽象的な話なのに読めてしまうっていうですね。
それはやっぱり村上春樹さんの文章力がすごいんじゃないかなと思ってるんですけども、具体的であればあるほど面白く、ストーリーって面白いのかなと思うんですけども、
特にこの抽象的な話でこんなに面白く読ませるっていうのがすごいなっていうですね、手法で書かれてるんだっていうところが意外だったなと。
あとはあれですね、この先はストーリーの内容とかになってくるんで、後編ですね、またこういう意外性の話っていうところはですね、いろいろしたいと思いつつ、それはですね、ちょっと次週後編の方でできたらなと思っています。
じゃあいきますか。ちょっとあらすじだけ伝えたいと思います。これウェブにあるものなので、ネタバレも何もないと思ってください。
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というのが出版社のあらすじですね。
そうですね。詳しくは後編で話しますけど、やっぱこのあらすじは何でしょう、ちょっとあんまり当てにはならない、なってないですね。
確かに。ただ期待感めっちゃ追ってくるね。
今読んで思ったけど。
なんかね、何かすごくロマンチックな紹介の仕方なんで、すごい良いんですけどね。ただ今回の長編小説を知る上ではですね、実際読んでみないと本当わかんないなっていうのをやっぱり今回も教えられましたね。
ちょっとこれ以上のストーリーラインは話さず、もう率直に我々がどう思ったかちょっと話していきたいと思います。
まず最初に一応伝えとくと、今回の構成は3部構成ですね。1部、2部、3部とあって、ちょっと1部と2部、3部でそれぞれ主人公は私っていう立場の一人称で語られるんですけど、
ちょっとずつ変わってきますが、3部構成ということだけ先に伝えておきます。
主人公はですね、あらすじに17歳と16歳ってあったんですけど、40代半ばの中年男性が主人公となっております。
個人的にはこれが人生経験を経て大人になりきってしまった人が主人公になっているので、結構ですね、社会人経験のある我々のような世代には結構刺さるんじゃないかなと思っております。
そうですよね。やっぱり普通に学校出てその後仕事を20何年間かしてきた人物が主人公なので、結構そういう話とかありましたもんね。仕事でこういうことやってるとか。
そうですね。ちゃんと大学卒業して就職してっていう、ちゃんとした40代半ばのおっさんが主人公ですよね。
しかもその会社でも変なポジションとかじゃなくて、ちゃんと一応真っ当に仕事をしてきた人で、特に問題とかを起こさずに。
考え方も至って常識的な人なんで、意外と社会人経験のある人が共感できるところ多いんじゃないかなと思いますね。
今回ちょっと思ったのは、今までの村上春樹作品とちょっと違うなと思ったのは、創出の物語ではあんまりないなっていうのが個人的に思ってますね。
今まで何か失うみたいな文脈が結構強く、再生かな?っていう、今回も再生っていう文脈が結構あるんですけど、誰しもが強い創出を経験するわけじゃないと思うんですよ。
でも創出に近しいことって経験するじゃないですか。村上春樹の作品ってそういうところに結構リンクしてくるなと思っていたんですけど、今回って創出までいかないし、手に入れられることもできなかったみたいな、
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そういう叶わなかったことみたいなイメージがすごく強くあって、全体に。それが結構引きつけられましたね。
今回どうなんですかね。僕としては、17歳の時のが一応創出として、
ああ、やっぱりあれを創出と捉えるかどうかか、なるほどね。
捉えていてですね。
うんうんうん。
で、それがやっぱり、本当はそこで時間が止まってくれてたらいいんですけど、やっぱり現実の世界は時間流れていくんで、40代半ばになっても、ずっと心残りの部分が無意識的にも、創出の影響っていうのがずっと主人公につきまとっているっていう。
ああ、なるほど。
そうですね。そういう意味では結構村上春樹作品でありがちなパターンなのかなっていうのは思いましたね。
なるほど。あ、なんかそれを今回私は、17歳の時に手に入りそうで手に入らなかったものっていうのが、逆に創出したかったのにしてないっていうのかな。
創出したいわけじゃないと思うんだけど、なんて言ってるかなんか、完全に手に入らなかったものの方が、なんかやっぱり自分の人生の中ですごい残ったりする気がするんですよ。
うんうんうん。
なんか、あ、例えば、これは恋愛ティー文脈で言っちゃうと、17歳の時に16歳の女の子と知り合って、かなりお互いのなんだろう、気持ちが通じ合ったと思ったけれども、ある日連絡が取れなくなっていなくなってしまったっていうところが出発点、じゃ出発点なんですけど、この物語の。
でもなんかそういうのってなんだろう、まあそれを創出として捉えることも全然できると思うんですけど、自分としてはなんか失うことさえもできなかったみたいになってるのかな。
手に入りきらなかったみたいな感覚の方が個人的には強くて。
そうです。この辺はなんかあれです。創出とは何かみたいな流れになって。
話になってきちゃってるね。
僕がちょっと思ったのは、確かに本当に好きになった人を手に入れることができそうでできなかったっていうところかもしれないですけど、本当に100%好きになれたっていうのがまずあって、
その相手がちょっといなくなってしまったっていう、そこに対しての創出かなとは思ってましたね。
創出とはっていう時に、手に入れることができるかどうかよりかは相手を100%好きになれるかどうかで、かつその相手がいなくなってしまったっていう。
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ちょっとここであれですね、やっぱ持ってる印象が。
そうですよね。
でも同じことなんだけどね。なんか俺はかなわなかったものっていう捉え方をしてるけど。
そうです。僕の場合は100%の恋ができるかどうかっていう。
そうなんだよね。この時の主人公の創出感とかかなわなかった思いみたいなのが、もう全編を駆動させている。
だからすごくここが重要ですよね。
そうですね。これがもう大前提みたいなもんですからね。
おそらく、まあわかんない、男性に多いのかもしれないけれども、やっぱりかなわなかった恋とか失恋とかの板出みたいなのを抱えてることも皆さん多いと思うんですけど、そういう人にはちょっとおそらく響いてしまう作品ではないかなと思います。
そうですよね。
これは別に男女関係ないのかな。
ここまで話してるとちょっと恋愛話なイメージになるかもしれないんですけども、作品の特に最初の方はやっぱりなんかトーンとしては低めというかですね、ほんと静かな語りで語られますし、それでも引き寄せられる、読ませるすごい文章の力っていうのを感じたんですけども。
やっぱり面白くなっていくのは何でしょうね、中盤からというかですね。
これはまた次週の後編で話していくんですけど、そこから具体的な物語が展開されていくっていう、そこからだんだん一気読みしてしまうような展開になっていくという、この辺はやっぱりさすがに小説すごい面白いなって思ったところですね。
そうですね、なんか個人的にはほんと最初、みずさんもあれかな、抽象的なっていう話されてたけど、最初からなんか浸って入れる作品だったから、そこはなんかすごく嬉しかったですね。
結構このモードに入るまでちょっとかかるんですけど。
村上春樹に助走があって、世界観に入っていくみたいなのがあるけど、結構速攻で世界観が出てきたから、なんか急にイメージで言うと、ゆっくりいつもは水の中に入っていく、潜り込んでいくようなところなんですけど、今回は割とすぐ飛び込んでいくような感じでしたね。
そうですね、あとそれに関して言うとですね、ひとつが僕とだいちさんが2年前に世界の割とハードボイルドワンダーランドを再読してですね、そのイメージが残ってたっていうのは大きいと思うんですね。
確かにそこも。
世界の割とハードボイルドワンダーランドをもし知らない人だったら、ちょっとこの世界観に入っていくのに、人によってはですね、少し時間がかかるかもしれないですね。
逆に世界の割とハードボイルドワンダーランドを読んでて、その印象が残っている人だったら結構すんなりですね、今回作品に慕っていけるかなと思いますね。
今回ですね、読んで思ったのは、2部以降かな、2部ぐらいからなんですけど、結構ですね、社会人に刺さる感じが多分あって、人生経験を積んでいくといろんな迷いとか、日々ちょっと積もるものがあると思うんですけど、
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そういうのに結構響くような内容がちょろちょろあって、結構私という主人公に、今までの村上春樹の主人公とは違う共感の仕方をした感じはしますよね。
そうですね。僕もですね、共感いろいろあったんですけども、まず一つがですね、今回の主人公がいわゆる管理職のポジションにいるんですけども、
作品の中でですね、スタッフの人たちが職場でこういうふうに過ごしているから、自分はあえてそこには近づかないとかですね、
結構管理職としてすごい気を使っているような描写がいろいろあってですね、そういうのを読んでいると結構面白くて、ちょっと分かるなと思いながら読んでいて、
これは結構実際、社会人の方とか今回の主人公の職場での過ごし方とかですね、そういうところは分かるなと思って、読まれる方が多いんじゃないかなとは思いましたね。
そうですね。仕事を辞めるときの話とか、仕事を辞めるんですけど、ちょっと些細なところなので全然情報を出しちゃいますけど、仕事を辞めるときのね。
上司はあれなんですよ。すごい買ってくれていたんで、そんな辞めるとか言わないで、ちょっと長期休暇取ってリフレッシュしてきたらとか、いろいろ提案してくれるんですけど。
同じ業界の他の会社から使おうとされたのか。
そうですね。
かんぐったりしてる。
主人公からするとね、そんな業界のこととかほとんどどうでもいいなみたいな心情なんですけど。
あとあれですよね、やっぱり女性が多い職場で働いてるんで、あそこでの過ごし方とかそうですし。
あとちょっとこれは、些細な部分なんですけど、今回やたら主人公に共感できるところがあってですね。
例えばなんですけども、主人公が転職をするんですけども、転職した後をですね、それまでは毎日着る服を変えたりしてコーディネートを考えていたんですけども、
転職した後はですね、1週間同じ服を着続けるっていうですね、そういうライフスタイルっていうのかな?
ファッションも変わっていったんですけども、逆にですね、1週間同じ服を着続けるっていうことに、ある種の快感を覚え始めるっていうふうに書かれていてですね。
これ実は自分がまさにそうで、僕もですね、個人的な話であれなんですけど、転職をしたばっかりで、それまではですね、一応毎日服は変えてたんですね。
曜日によって着る服がちょっと違ってたんですけども、シャツとかズボンとか変えたりしていたんですけど。
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転職した後はですね、毎日同じ黒いズボンと白いシャツ、黒いジャケットっていうですね。
ちょっとそれを同じのを何着か持ってるんで、本当ジョブスみたいにですね、毎日同じ格好をするっていうですね、それをやってたんですね。
それを続けていくとやっぱりですね、そこにちょっと確かにね、快感みたいなものが出てくるなっていうのがですね、
ちょっと確かに言われると感じていたなって思ってですね。まずそこが一つ、確かにわかるなっていうのがあったのと、
あともう一つがですね、ちょっと主人公が今回、本の業界で働いている、そういう人なんで、
これも作品の中で、退屈な事務作業でも内容が書籍に関連するものであれば、そこに楽しみを見出すことができるっていうですね。
なんかそういったことを書いていてですね、これもですね、ちょっとわかるなと。やっぱりその仕事で地道な仕事とかでも、
それがですね、ちょっと自分の好きな本であったりとかですね、そういうのに関わるような仕事だった時にはですね、
頑張れるというか、なんかそれが嫌には感じないっていうですね、なんかそういうところがちょっと自分にもあったので、
ここもね確かにわかるなとちょっと思いましたね。そんなちょっと些細なことなんですけども。
いやいやいや、いいですね。すごい、なんか状況似てる。
そうなんですよ。
なるほど、面白いな。なんかこういうことで言うと、私アイロン、
前職の時かな、一週間分の、多分Yシャツだと思うんですけど、シャツを日曜日にアイロンするって、仕事辞める前の時は。
なんか私も前職で必ず、今もう完全にYシャツじゃないんで、アイロンするのって限られてるんですけど、
前職の時は本当に日曜日の夜とかはアイロンやっぱり一週間分やってましたね。
結構楽しかったの覚えてるけど、なんかそれを読みながらちょっと思い出したりもしました。
いや僕もね、革靴履いてた時は、今はスニーカーなんですけど、やっぱり靴磨いてましたし、でシャツも、やっぱりアイロン当ててましたし、
でその週の終わりとかに、今はあれですね、なんかYシャツなんですけど、もうアイロンしなくてももうシワが全然目立たない。
ちょっと安いんで、全部買えたんで。
アイロン、Yシャツですね。
アイロンのね、ちょっと習慣なくなりましたけど。
だからなんかその、今すごい些細な話をしているけど、結構村上春樹って会社勤めとかしてなかったはずなのに、
なんかこういうところ、なんかちゃんとついてくるなっていうのはちょっと意外でしたね。
そうですね。
まあ前から会ったからクリーニングの話は結構多いんだよななんかしないけど。
今回なんかあの、最初の会社が、本の業界の会社なんですけど、結構あの、なんていうか、限定されてる業界じゃないですか。
限定だと2社ぐらいしかないところで、そこの社員を持ってきたっていうところは、ちょっと意外性を感じましたね。
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意外性だし、あとこれはもしかしたら実際たぶん知り合いというか。
いるのか。
インタビューとかして、もうリアルにはこういう仕事してるんだとかですね。
そういうのはだいぶもう引き出して、たぶんね、書いたんだろうなっていうのは思いましたね。
で、あとですね、まあ今1社目が、なんかそういうちょっと出版の流通に関する会社主人公を務めているんですけども、ちょっと途中で転職をするんですよね。
で、転職をするのが、とある図書館になるんですけども、ここが結構面白くてですね。
そこからちょっと図書館が作品の舞台になっていくんですけども、結構そこで図書館の中の事情とかですね、どういう仕事をしてるかとかですね。
図書館でのお客さんが来てとかですね、なんかそんな様子が描かれていてですね。
これ結構本好きな人だったら興味持てる要素かなと思っていて、実際に図書館が舞台になってからの職場の話とかね、すごい面白く読めたんで。
結構ね、図書館の中の話題っていうのも多いので、今回の小説、本好きな人だったら、主人公も本好きでそれについて語ってたりするんで、そこだけでも楽しめるかなと思いますね。
結構この図書館は、別にネタバレでも何言っちゃうんですけど、もともと酒蔵だったところを改築して作られている図書館で、ちょっと構造が不思議そうな図書館ですしね。
ちょっと正直俺ちょっとイメージできなかった構造がどんな感じなんだったか。
僕もそうです。具体的な形。いかにも図書館っていう建物ではないので、逆にイメージできないんですけど。
ただ正直ね、これ読むと、そういう感じの図書館で働きたいなと思いましたね。憧れましたね。
確かに。
決して都会とか都市部ではないんですよね。ちょっと田舎のほうの図書館でね。
ひそやかに運営されている、こじんまりとした、でも昔ながらのいい建物で、センスのいい図書館って憧れましたね。
すごい些細なことなんですけど、なんかこれ主人公が夢の中の話みたいな立て付けになる。
これはちょっといろいろ解釈があれなんですけど、町でですね、少女。
17歳の時に好きだった16歳の少女と過ごすことになるんですけど、その少女が薬草茶っていうのを作ってくれるんですよ。
疲れを癒すために。なんでそれがなんかすごく濃い緑っぽくて、それを飲んで回復するんですけど、主人公は。
これちょっと飲んでみたいっていう。
わかりましたね。なんかめっちゃ聞きそう。
そうです。その町で出てくる、なんかその食べ物飲み物って、なんか一つ一つにすごい意味がありそうですもんね。
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リンゴお菓子か。
そうですよね。リンゴお菓子もご褒美としておそらく与えられたであるリンゴお菓子とか。
この薬草茶も、確かに味どうなんだろうってすごい思いましたね。
効果はすごいありそうだけど。今回なんか結構食べ物いっぱい出てきましたね。なんか印象的な。
あと個人的にはブルーベリーマフィット。
そうですね。コーヒーショップで買えるブルーベリーマフィット。
なんかすげー美味しそう。現地のブルーベリーを使ったマフィンって。
なんかすげー新鮮なのみたいな感じで出てくるよね。
そうそうそう。あとマフィン自体もね、やっぱりなんか美味しそうな、多分マフィンなんだろうなって思わせますし。
あとちょっとそこのマフィンコーヒーショップで作って出してるんですけど、そのコーヒーショップっていうかカフェなんですけども、
今回村上春樹さんがそのカフェを描写していてですね。
これ作品の中で実際にページで言うともうね、365ページになるんですけども、
そのカフェですね。ガラス割りの明るい店で外から見るとカウンター席の他に小さなテーブル席が3つばかり並んでいた。
店の名前はどこにも見当たらなかった。ドアにコーヒーショップと書かれているだけだ。名前のないただのコーヒーショップ。
平日の午前中ということもあって、客の姿はなく、女性が一人でカウンターの中で働いていた。
そこからさらにですね、結構描写が続くんですね。
ドアの中に入ると中はこうでとか、天井に設置されたスピーカーはこうで、こういう音楽、ジャズが流れているとかですね。
出されたコーヒーはこうで、ブルーベリーマインが出てきて、味はどうだったか。
店員はこういう格好をしていたとかですね。
具体的な描写があってですね。
ちょっと思ったのが小説の中でもし、小説を書いている人でですね、カフェのシーンとか書きたいとき、これ参考になるんじゃないかなというのはちょっと思いましたね。
自分がもし小説の中でカフェを描かないといけないとなったときですね、ちょっとこれは参考にしたいかもと思うような。
すごい魅力的にあのカフェをね、描かれていて、そこだけ切り取っても面白かったですね。
あれここじゃないか、どっかであれなんだよね、すごいわかると思ったのがあって、
コーヒーショップの女性の店長に、ジャズ好きなんですかみたいな話を聞いたら、
いや優先だが何だっけ、何かを流しているだけなのみたいなことを言われて、あってなる。
俺もたまにある、この曲好きなんすかって言って、ちょっと好きな曲流れているカフェとかお店で店員さんとかに聞くと、
あ、いやこれちょっと優先でとか、なんとかチャンネルで流れているだけなんですみたいな。
あー、めっちゃ好きな曲流れたのに別にこだわりはなかったのかみたいな。
ちょっとその感じ、どっかであったよね。
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そこで主人公とコーヒーショップの店主さんと仲良くなるんですけど、
途中で主人公がロシアの5人組の名前を知ってるかって聞くシーンがあったんですけど、
文脈からしてそのコーヒーショップの店主さんが知ってるわけないんですね。
なんでそれ聞くのかなとかですね。そこは若干疑問に思いますけどね。
まあちょっと半分冗談みたいなつもりで聞いたのかなと思うんですけど。
店主さんもいろいろ考えて、チャイコフスキーは入ってないんですかねって言うんですけど、
チャイコフスキーは入ってなかったんですよね。
そのやり取り、やたらリアルだよね。
リアルだし、でもリアルだったら多分聞かないであろう質問をしちゃってるっていうところ。
これは個人的には悪い意味とかではなくて、ちょっとクスッと思えるようなところで。
そんなところもね、ツッコミどころがある面白さというか。
今回ね、他にも印象的な食べ物じゃないですね。飲み物で。
こやすさんというですね、老人図書館で館長をしていた人が入れる紅茶がやたら美味しいとかですね。
これも何故美味しいのかという説明まではないんですけど、
同じ材料で同じ作り方をしても、自分で作るとやっぱりそうはならなくて。
こやすさんに入れてもらうと何故かそれが絶品の紅茶になるっていうですね。
無性にこやすさんの紅茶だと飲みたくなるとかですね、そういうのを描かれていて。
そういうのもですね、すごくやっぱり紅茶が飲みたくなるような描写ですし。
あとはリンゴの木を燃やした薪ストーブが出てくるんですけども、
これもですね、リンゴの木が香る、しかもすごく温かいっていう薪ストーブですね。
リンゴの木っていうところがちょっといいなと思ってですね。
どんな匂いがするんだろうと。
実際ね、その薪ストーブでちょっと温まってみたいなとかですね。
そんなことは思いました。
ここのリンゴの木っていうだけですごいやたら印象に残るよね。
そうですね。
薪ストーブね。
そういうことを思いますよね。
うまかったなと。
薪ストーブの前にリンゴの木を付けるだけでこんなに印象変わるんだと。
ぐっとストーブが立ち上がってくるよね。
本当にすごく素敵なストーブに思えてくるんですね。
この辺はすごい良いですよね。
些細なことだけどうまいよね、こういうところで。
さっきのプレーンのマフィンも作中1回出てきたんですけど、
やっぱブルーベリーマフィンなんですよね。
食べたいと思わせるのは。
本当そうだよね。
ちょっとここまでですね。
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ちょっとささやかな話をしてきたんですけども、
1点ですね。
すごく今回の小説を魅力的に思っているポイントがあってですね。
これはかなり個人的な僕の視点になるんですけども、
作品の構造がですね、すごくお好みであると。
これがどういうことかというとですね、
現実の世界と世界の終わりに出てくる街ですね。
街という世界ですね。
この世界が存在している、
そういう作品の世界観になるんですけども、
この2つの世界というのが、
それぞれ全然違うような世界。
現実と異世界ぐらいですね。
違うような世界なんですけども、
でも実はシンクロしていると。
で、主人公はその2つの世界を生き返ることになってしまうというですね。
で、これに関してですね。
特に根拠とかは持ってないんですけども、
そういう異なる2つの世界が、
実はシンクロしているという構造がですね、
個人的にですね、
最も面白い構造なのではないかなと思っていてですね。
やっぱりその、
現実の世界ではこういう問題が起きていると。
それをもう一方の世界でこうすることで、
実は現実の世界でそれが解決されるとかですね。
その逆パターンですね。
現実の世界は平和だけど、
もう一方の世界ではすごく危機、ピンチになっていると。
平和な現実の世界の中で、
1人すごく慌てて問題解決をしようとすると。
それが実はもう1つの世界の問題解決になるとかですね。
そういう繋がっていないようでいて、
実は繋がっているというですね。
そういう設定は、
これも完全に個人的な好みなんですけども。
そこにちょっと敷かれるところがあってですね。
それを今回の作品はですね、
世界の割とハードボイルド・ワンダーランドも、
もちろんそういう設定ではあるんですけども。
ただそこが今回の方がよりダイレクトに、
そこの繋がり、2つの世界の繋がりっていうのをですね、
描いていて。
これはもちろん好みの話なんで、
そこを面白いと思うかどうかっていうのは、
個人差があるんですけども、
個人的にはですね、
そういう作品の作り方っていうところでも、
ではですね、今回の作品により、
この2つの世界をうまいこと繋げてですね、
やっぱり読んでいる側に、
それなんていうのかな、
作品の持っている世界観で構造ですけども、
で、読ませていくっていう、
面白さを出していくっていうですね。
そこがすごくされているんじゃないかなっていう、
それを感じましたね。
なるほど。
そうですね。
この部分は結構確信の部分だからだけど、
でもそうだろうな。
個人的にはハードボイルド・ワンダーランドぐらいですね。
離れてるけど繋がってるみたいな感じのものも、
すごい好きなんだけど、
今回はもう完全に行き来するもんね。
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そうですね。
この世界をね。
そこが面白いっちゃ面白いですよね。
そうですよね。
世界の割とハードボイルド・ワンダーランドは、
それぞれの世界が、
実は繋がってる、
繋がりがあるんじゃないかという、
あるんじゃないかっていう、
そこに何か期待感というかですね、
そういうのを出してたんじゃないかなと思うんですけど、
今回に関しては、
片方の問題解決をもう片方の世界でしないといけないみたいなですね。
ああ、うんうんうん。
もう片方の世界ではこんな状況であって、
果たしてそんなことができるのかとかですね。
そんなドラマチックなかというとですね、
一概にそうとは言えないんですけども、
やっぱりそこの効果っていうのはでも今回の方がね、
やっぱり何か、
これって何ですかね、
エンタメ性と言っていいのか、
ちょっと違うかもしれないですけども、
演出の部分なのかもしれないですけど。
いやでもここに関してはもう完全にそうか、
ちょっと今話しながらあれだけど、
あれだよね、
17歳の時の自分と40代半ばの私っていうところだね。
それが2つの世界で多分行き来してる感じがあるから。
来週話すことになるかもしれないですけども、
ただ読み方によってはすごい、
やっぱりこのドラマを感じれるかなとは思いますね。
うんうん、そうですね。
ちょっとここは来週行きましょうか。
そうですね。
うん、じゃああれかな、最後。
そうですね。
ちょっと最後の方にですね、
ちょっと思ったこと一つさせておこうかなと。
もしかすると今聞いている方で、
まだ作品読まれていなくて読もうかどうか、
検討しているという人もいるかなと思っていてですね。
これはあくまで4月下旬に収録している段階での話なんですけど、
ちょっとネットとかでこの作品の評価を調べた時に、
結構最初の方に上がってくる書評記事とかですね、
それを読んでちょっと個人的に気になるところがあってですね。
で、もちろんこういう書評記事とかはいろんな意見があって、
叱るべきで、プロの批評というのは必ず必要と思っているんですけども、
その批評の内容がやはりですね、
従来作品との比較とかですね、
この作品のモチーフである壁とか、
街が何を表しているとかですね、
作中に引用されている文学作品がどうであるとかというところが述べられていて、
で、もちろんその作品評価する上での批評であって、
そういうのって必要と思うんですけども、
この作品を読もうかどうか検討している段階の読者の人にとってですね、
その批評って本当に必要だろうかというところがちょっと多いんですね。
この作品評価する上ではですね、
必要だと思うんですけども、
村上春樹さんの新刊を面白いから読みたいとかですね、
42:02
面白くないから読むのはやめとこうとかですね、
そういった観点で言うとですね、書評記事、プロの人が書いているような内容のものっていうのは、
小説を理解する上では参考になると思うんですけど、
小説の面白さとかを伝えてくれるものであるかどうかで言うとですね、
必ずしもそうではないかなとは思っていてですね、
というのもですね、僕はやっぱりこの小説を読み終わった後、
ちょっとネットで調べていろんな記事を読んだんですけども、
やっぱり温度差を感じたんですね、この小説に抱いた感情の。
もちろんですね、冷静に分析した記事っていうのは絶対必要っていうのは分かってるんですけども、
やっぱりこの小説を読んだ後の物語にしたって、
そこからいろいろ思いを馳せたいろんな感情が湧いてきて、
今回結構小説にはハマったんですけども、
そのことを伝えてくれるような記事っていうのが、
ちょっとなかなか見当たらなくてですね。
もちろんSNSとかでも調べたりすればですね、
やっぱり愛情のある記事とか投稿とか出てくるかなとは思うんですけども、
そういう意味ではですね、この作品面白いから読もうかどうかとか、
村上春樹作品だから読もうかどうかとかって考えてる時に、
これは何て言うんですかね、現状だとネットで調べるとですね、
結構その作品を批評する記事が結構目立ってくるので、
そればっかりで読んで作品を読むかどうかを判断すると、
もしかすると見誤るかもしれないというですね。
これはですね、もちろんそういう記事は絶対必要なんで、
それが悪いとは言わないんですけども、
今のネットで検索すると、そういうのがね、
そういう批評記事が目立ってくるっていう、
ちょっとそこがありますよっていうのをですね、
ちょっと言っておきたいなと思いましたね。
なるほど、いや確かに、やっぱり引っ張られちゃうからね、どうしてもね。
そういう意見にね。
それで読み出すと、こういうものなのかってなっちゃうから、
なんか自分が感じたいように感じれなくなる可能性ってのが結構高いなとは、
やっぱり批評文を、書評文を読むと思いましたね、私も。
で、私も基本的にはですね、
インスタとかツイッターの感想を見ずに、
読み終える前は見ずに、
もちろんネットの記事なんかも読まずに、
とにかく一回読もうって読んで、その後ちょっと、
それこそさっき収録直前ぐらいに、ネットの記事ちょろっと読んだけど、
あーなるほどなーと思ったけれども、
まあ意見として、やっぱりどうしても書評って強いので、
その色に染まっちゃう可能性があるから、
私も個人的には書評は読まずに、
この作品を読んでもらいたいかなとは思いますね。
で、やっぱり書かれてるとこ読んだけど、
いや、ごもっともで。
45:02
そうだよね、それはこの設定何だったんだとか、
これ何だったんだろうみたいなのは、確かに、
もちろん、ただありましたよ。
でも、まあどれだけ目をつぶって読めるかとか、
だなーと思うので、
楽しもうと思えば全然楽しめる作品だったし。
そうですね、多分楽しみ方とかですね、
読み方にもレイヤーはあると思っていてですね、
本当にそのすごい、
村上春樹さんの作品を文学的な視点で考察して、
すごく複合的な視点で読まれたい方とかはですね、
やっぱりそういうプロの評論がすごく参考になってくると思うんですけども、
そのレイヤーじゃない人にはですね、
やっぱり読んだ時のこの感情というか、
読んでる時の感情というか、
そこを大事にやっぱりできればそれでいいんじゃないかなと思うんですよね。
物語にどれだけ慕っていけるかというか。
そうですね、そんな感じかな。
じゃあ最後ちょっと書評の話でも盛り上がってしまいましたが、
あれですね、来週ちょっと我々ももしかしたら考察みたいなの入っちゃうかもしれないけど、
ちょっとネタバレありで、ちょっといろんな話、
これ何だったんだろうみたいな話はちょっとしていきたいなと思いますので、
ぜひお楽しみにというところで前半は閉じておきますか。
そうですね、来週そんな大した考察はできないですからね。
そうですね、素人なんで。
じゃあそんなところですが、前半閉じたいと思います。
では次週ちょっと次回を告知したいと思います。
次回はですね、村上春樹の街とその不確かな壁後編になります。
ネタバレありで、がっつりいろいろ話していきますのでお楽しみに。
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ではまた来週。
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