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2023-12-25 47:01

第140回 4人の運命が交差する一日「吹きさらう風」

spotify
【今回の紹介本】
『吹きさらう風』セルバ・アルマダ著、宇野和美訳、松籟社
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879844453

パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

久しぶりの松籟社/帯のキャッチに惹かれた/1日の出来事で登場人物の人物が変わる/アルゼンチン辺境での静かなラテンアメリカ文学/著者&作品紹介/三人称の中編/ピルソン牧師の策士ぶりがいい/ネタバレなしでストーリー紹介/聴衆を絶叫させるピルソンの演説/印象的な死人を見た話/人生を変えてしまった一日は?/次回予告

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版元サイトより
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アルゼンチン辺境で布教の旅を続ける一人の牧師が、故障した車の修理のために、とある整備工場にたどりつく。
牧師、彼が連れている娘、整備工の男、そして男とともに暮らす少年の4人は、車が直るまでの短い時間を、こうして偶然ともにすることになるが――
ささやかな出来事のつらなりを乾いた筆致で追いながら、それぞれが誰知らず抱え込んだ人生の痛みを静かな声で描き出す、注目作家セルバ・アルマダの世界的話題作。

【お知らせ】
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案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ
京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ
文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、
読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!
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アルゼンチンの辺境を娘と二人で旅するボクシは、車の修理のために立ち寄った先で、神を信じない男と彼と暮らす少年と出会う。
この車が直るまでの短い時間が、4人の人生において決定的な一日となる、セルバ・アルマダの吹きさらう風を紹介します。
どうも皆さんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくと往復するポッドキャストです。
パーソナリティは私、ダイチとミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、セルバ・アルマダの吹きさらう風になります。
宇野一美さん役で、将来写から2023年に出版されています。
はい、2023年最後の作品紹介となりましたね。
将来写は、東吾の創造力シリーズで、アカシアは花咲く以来となりますが、アカシアは花咲くはあれか、日本翻訳大賞受賞作品ですね。
それ以来のですね、登場で、ちょっと意外でしたね。
確かに3年ぶりとかですね、将来写の方。
ああ、そうなっちゃったか、なるほど。イメージで言うと、なんか割と我々が好きな本を出しているイメージがあるんで、そのタイミングでまたちょっと不思議な感じがしますね。
今回紹介するセルバ・アルマダさんが、アルゼンチンの作家さんということで、シリーズとしては創造するラテンアメリカというラインナップの中の一つになるんですけども、
今後もこの将来写は、東吾の作品とか、このラテンアメリカの作品とか、もうちょっと紹介したいなと思いますね。
そうですよね。ちょっと探していきましょうか。
将来写の本って、なかなかね、売ってるとこ限られるかもしれないから、ちょっと手に入りにくいかもしれませんが。
一部シリーズでは絶版になっている本とかもあったりするんで。
そうなんだよね。なんですが、ぜひ手に入れて読んでいきたいですね。
今回の吹きさらう風なんですけれども、まずですね、帯がいいです。帯の文章がめちゃめちゃいいです。
感傷にも甘さにもよりかからない凛とした物語世界と書いてあるんですが、
すごくキャッチーなわけじゃないけど、端的にこの小説を表している気がしていて、
私はこれ買った時すぐ読みたくなったんですけど、比較的今回買ってすぐ読んでいる感じはありますね。
03:05
これ本自体は10月に出たのか。手に入れるまで時間が経っちゃいましたが。
この間の養養者さんが主催した梅屋敷ブックフェスタで買わせていただきまして、
翻訳された宇野一美さんのサインが入った本を持っています。
内容としては140ページぐらいの短い中編小説なんですけれども、
言い方が骨太な感じはしまして、読み応えはあるので、
この忙しい年末、この配信がもう年末配信だと思うんですけど、
最後の1週間ぐらいに一冊本読みたいな人にはめちゃめちゃお勧めなんじゃないかなと思っているので、
今日の配信を聞いて気になったらぜひ手に取ってみてはいいんじゃないかなと思います。
個人的にはあと1点聞かれた部分は、時間軸としてはこれ1日なんですよ。
1日の出来事なんですけど、この1日によって登場人物たちの人生が変わってしまったんじゃないかなという、
そんな感じもする下深い1冊だなと思ったので、その辺りも今日説明していくので聞いていただけると嬉しいなと思います。
僕も帯が良かったというのをキャッチに惹かれましたし、
想定の写真というか絵がですね、車の窓から見える風景なんですけども、草原が広がっていて、
ちょっと荒野という感じなんですけども、アルゼンチンの辺境が舞台なんですけども、
その雰囲気がすごく出ている想定で、この本が出している雰囲気もすごく魅力的だなと思いました。
そういう意味でもすごく何かこの物語は面白そうだなという、すごい惹かれるものが本自体から感じられました。
実際読んでみると、大地さんが言ってたみたいに140ページぐらいなんですけども、しっかりとした骨太な作品というので、
読みやすいんですけども、物語の要因を十分に味わえる作品だなと思いましたし、
あとすごく映像的にイメージできる文体、描かれ方をしていたんで、映画を見ているような読語感というのも感じました。
で、舞台がアルゼンチンなんですけども、ラテンアメリカ文学というとちょっと陽気なイメージとかですね、
ちょっと派手な展開があったりするんじゃないかというのがイメージとしてあるんですけども、この作品に関してはどちらかというと静かな派手さはないんですけども、
その代わりすごく味わい深いものがある、ラテンアメリカ文学の中でもまた一味違う、何かそういう作品だなというのも特徴として感じましたね。
そうですね。そんなセルバー・アルマダさんなんですけど、少しこの方を紹介していきたいと思います。
今ずっと出ている通りアルゼンチンの作家ですね。1973年生まれで、大学では社会コミュニケーションを学ぶんですが、文学の世界に惹かれてしまって方向転換して文学の道に入っていくと。
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いわゆるアルゼンチンの首都か、ブエノスアイレスに移り、作家アルベルト・ライセカという方の文学ワークショップに参加して、文学を学んでいったと、執筆を始めていったという形になってますね。
2012年に刊行されたこの本、吹きさらう風がですね、読者や批評家から大きな反響を呼び、各国への翻訳が進んでいったと、そして国際的な評価を得ているという作家です。
この後もですね、いろんな本を書いているようなんですが、ちょっと本人が意図したわけではないんですが、この本から、吹きさらう風から始まって、レンガ職人たち、ただの川ではないという作品が続いていって、三部作というイメージを持たれているそうですね。
男たち三部作としてくくられているみたいですね。女性作家ですけど、この男臭い。おそらく男臭いだろうと思われる。吹きさらう風からするとね、という作家ですね。
日本で翻訳されたのはこれが初めてとなっているようですね。では、そんなセルバ・アルマダさんの吹きさらう風、具体的に紹介していきたいと思います。
では、下半元の情報から引用させていただいて、あらすじ説明したいと思います。
アルゼンチン辺境で不況の旅を続ける一人の牧師が故障した車の修理のために、とある整備工場にたどり着く。牧師、彼が連れている娘、整備工の男、そして男と共に暮らす少年の4人は、車が直るまでの短い時間を偶然共にすることになるが、
ささやかな出来事の連なりを乾いた筆地で追いながら、それぞれが誰知らず抱え込んだ人生の痛みを静かな声で描き出す。注目作家、セルバ・アルマダの世界的話題作、という説明になります。
すごい端的ですけど、まあこのままですね。そうですね。
ちょっとここから本書の特徴をですね、話していって、また改めてストーリーを話したいと思うんですけども、特徴としては、これは3人章で描かれる中編小説になります。
140ページほどで、読みやすい量ですし、文章もそうですね、読みやすくて、映像的な描写がされていると。
3人章ということもあって、現在以外の描写もあって、例えばこの主人公であるピルソン博士が、すごく演説がうまいというので評判したんですけど、その演説をしている描写であったり、登場人物それぞれの階層、加工ですね、が出てくるというのもたびたびあるという、そういう描かれ方をされてますね。
09:06
そうですね。で、ここの描写のところで言うと、非常に言葉はシンプル、少なめだなと思うんですけれども、でもそれでも登場人物たちのですね、感情とか思いみたいのが語られなくても想像できるようなイメージがあって、結構スッと物語が入ってくる文体だなと思いました。
なので、あんまり細かく書いてないのに読みやすいっていうのは特徴かなと思います。
ですよね。アルゼンチン編曲が舞台って言うと、なかなか馴染みがないんで、ちょっと読めるんだろうかっていう心配最初はちょっとあったんですけども、読んでみるとすごいスムーズに読めていけたんで。
いいよね、これね。
やっぱ書き方もすごくうまいなというのをすごく感じます。
それとですね、登場人物ですね、はもう主に4人になります。
ピルソン・ボクシーという主人公、その娘レニーと、整備校の男グリンゴと、そのグリンゴの下でお手伝いをしている少年のタピオカですね。
ちょっとそれぞれ、この4人が主役級になってくるので、それぞれの説明をですね、ちょっと先に簡単にしたいなと思います。
まず主人公のピルソン・ボクシー、ちょっとさっきの最初のサワリーのところで言い忘れたんですけども、今回のこの本の感想というかですね、
まず思ったこととして、このピルソン・ボクシーがめちゃめちゃいいキャラだなっていうのをですね、
ちょっとさっき言い忘れたっていうのがあってですね、
僕もいろいろ小説読んでますけど、かなりお気に入りのキャラの1人になりましたね。
すごい、ボクシーですごいいい人なんですね。
特に最初の方を読んでいくと、地域でも評判が高いボクシーで、あえてその返協の地というところをですね、都市部ではなくて、
そういう返協を娘と一緒に旅をしているというですね、熱心にカトリックの普及活動をしていると。
すごいやっぱり真面目なんで、仲間からの相談とかをですね、たびたび受けたりして、
どうにかこうにかカトリックの普及というのを浸透させていこうという、
そこの推進力というのをすごく持っているお父さん、ボクシーさんになるんですけども、
すごく穏やかな人、人柄でもあるんですけども、実は結構野心家であって、
このカトリック普及のためなら、もう手段を選ばずというかですね、この小説ではタピオカという少年ですね、
グリンゴの元で説明をしている、この少年にすごい可能性を見出してね、カトリックに勧誘するんですけども、
そこの勧誘の仕方の、ピルソン・ボクシーは頭がいいんで、作詞ぶりというかですね、
このずるかしこさというかですね、そういうところとかですね、
いやこれ良い人なのか悪い人なのかどっちなんだろうって、読んでると分かんなくなるような雰囲気があったんですけど、
12:05
いやそれぐらいですね、頭良くてもうなんか宗教のためなら、もう何でもしますみたいな、
でもすごく穏やかな人物っていう、人間味をすごく感じる良いキャラクターだなと思います。
そうですね、ピルソン・ボクシーはもう神が絶対っていう感じで、そこに自分の感情というかね、行動指針を置いてしまっているので、
それがなんかね、ちょっと行き過ぎちゃう時と、
なんかすごい崇高なんですけどもね、行き過ぎるとちょっと俗っぽく見えてしまう、そこのギャップがあって、ギャップはなんか好きでしたね。
個人的にはあのあれだね、この娘のレニーが、
いやもうお父さんこれ車は変な音してるから走らないから見てもらおうよっていうのに、
ピルソン・ボクシーは、いや神が導いてくれるから大丈夫という感じで、その声を聞かなかったところとか、
結構なんか、それでね結局車がダメになっちゃってね、今回の話が始まるわけですけど、
この辺りのエピソードとか、ピルソン・ボクシーの間抜け感が結構ね、垣間見える時があって、面白かったですね。
自分中心なところがある人物であるんですよね。
そんなピルソン・ボクシーの娘のレニーですね、16歳ですね、作中だと。
このレニーもちょっと複雑な心境の人物で、
お父さんであるピルソン・ボクシーのことは尊敬していて、
お父さんの教えに感銘を受けたりすることもあるんですけども、
過去にお母さんを見捨てて、やっぱり旅に出ているという、
娘からするとお母さんを見捨てたお父さんというふうに見えててですね、
そこでちょっとお父さんに反発心を抱いているところもあってという、
しかも年も16歳という、いろいろ考える時期でもあるんで、
そういうのでちょっと複雑な心境を持っている、そういう少女になります。
そうですね。作中だと、ボクシーとしての父、父と言っていいのか、
ボクシーとしてはピルソンを尊敬しているけれども、
父としては反抗しているような描かれ方、
実際自分でもそう思っているみたいな感じのことをね、書かれてますけれども、
ちょっとレニーは複雑ですね。16歳っていう結構年頃で、
父と二人で旅をしているから、そこの、なんだろうね、
思春期なのかな。そういうのも率直に描かれている部分がありますね。
作中でもこのレニーが思い出すのは、車の中からの風景とか、
ホテルの風景とかで、友達というか同級生の顔というのがたくさん見えてきたけど、
なかなか思い出には至らないというような、そういう説明もあったりしたんで。
15:00
次がですね、もう一人の主役級ですね。
グリンゴという、これは整備工の男ですね。
今回、ピルソン、ボクシーとレニーが旅しているときに車が故障して、
このグリンゴの元で車を修理してもらいに来るんですけども、
このグリンゴというのもですね、ちょっとタピオカという少年と二人で町外れで自動車の整備をしていて、
人物でいうともう、いかにもという感じのガサツなオッチャンで喧嘩っぱやくて、
何かあったらお酒飲んでたのかな、まあそういうね、酔っ払ってというですね。
で、ピルソン、ボクシーとは対照的に神は信じていないとか、
信じれるものは自然であったり仕事であったりというですね、
まあそういう考え方の人物ですね。
結構この対照的な二人っていうところでね、この軸でちょっと描かれるけど、
グリンゴはもう本当にお酒をすごい飲んだりしてたりとか、
あと、マテ茶か、マテ茶ね、マテ茶飲むシーンとかあるけどね、
そこもこだわりまではいかないだろうけど、暑い日も寒い日も熱々のマテ茶を飲むとか。
だけど沸騰させてはいけないとかね。
うん、ね、マテ茶が飛んじゃうからね。
そういうところでなんかちょっとこだわりが結構強かったりするタイプかなと思いますね。
まあ職人肩着だし、まあ穏やかなピルソンと結構、もう何だろうな、
ちょっと乱暴者に近いグリンゴという、ちょうど戦犯タイプ二人。
で、そのグリンゴの下でお手伝いしているタピオカという少年ですね。
タピオカも16歳くらい、さっき紹介したレニーと同い年くらいと思われる少年になります。
で、タピオカもちょっと複雑で、8歳の時にお母さんに連れられて、
グリンゴの下で暮らすようになると。
これもお母さんがタピオカをグリンゴの下で持ってきて、
今日から君はここで暮らすんだよと言って放り込まれたというですね。
で、そこから8歳まではそれまで学校には通っていたんですけど、
それ以降は学校には通わずグリンゴの下で仕事を手伝うという。
性格はすごく純粋というか素直というか、いい子であるという。
そうですね、タピオカに関しては、結構このグリンゴに対していろんな、
グリンゴじゃないや、プリストンボクシーからですね、いろんな教えというかですね、あって。
彼自体すごい純粋だし、とてもいい子なんですよね。
グリンゴに対してはすごい尽くしてるって言い方おかしいけど、
言われた通りにしているという状況なんだけど、
彼の中でもいろんなことがあって、この1日でいろいろ動いていくような形になりますね。
主にこの4人が登場するんですけども、物語としては決して果てではないんですけども、
18:00
物語上でこの4人がぶつかり合ったり、それぞれが抱える思惑であったり、
寂しさであったりというのが、だんだん浮き彫りになってくるというですね、そういったお話になります。
個人的にはもうこの4人が主人公みたいな感じだと思っていて、
一応あらすじ上ではボクシーが主人公みたいな感じではあるんだけれども、
描かれ方としては結構4人平等な感じが自分はしたので、
誰が主人公っていうよりはこの4人主人公がいるみたいな感じかなと思いますね。
そうですね。読む人によって感情引入の度合いであったり、
誰に惹かれるかっていうのは4人それぞれ変わってくると思いますので。
ではここからですね、ストーリーですね。
ちょっと先ほどあらすじざっくり話したんですけども、ちょっとどういうストーリーかというのをですね、
これも簡単に説明したいなと思います。
まずカトリックの普及活動でアルゼンチンの辺境を旅しているピルソン・ボクシーとその娘のレニーが
町に向かう途中に車が故障してしまったと、そこから話が始まっていきます。
町外れに家と整備工場というか工場を持つ整備工のグリンゴの元に車を持って行って修理をするというですね、
そこから登場人物が出会っていきます。
グリンゴの元に少年のタピオカですね、仕事のお手伝いをしているんですけども、
タピオカとレニーが16歳ぐらいと同じぐらいというので、
結構ですね、この修理している間はこの少年と少女がちょっといろいろ話したりとか、
そんなこともあるんですけども、話としては主人公のピルソンですね、
結構この地域、教区と言われるんですけども、教区では高く評価されている人物で、
すごく演説がうまくて、ピルソンが普及活動をする演説をすると、
すごく熱狂が渦巻くようなですね、それぐらい支持されている人物になります。
ピルソンはこの辺境の地を巡って、
このカトリックの教えというのをどんどん普及しようと努めているんですけども、
ただですね、このピルソン自体も自身を含めて過去に罪を犯したという言い方だとちょっとあれなんですけども、
やはりずっと純粋ではなかったというかですね、
本当の真の意味で神に近いような存在ではなかったというかですね、
ピルソンの中では、今の自分では完全な不況活動というのはできないと思っていたと、
もっと完璧な不況というのをしていこうと思うと、やはりそれにふさわしい、
21:02
純粋な人間が必要、そういうことを思っていたピルソンがグリンゴの元に来て、
そこでお手伝いをしているこのタピオカを見てですね、このタピオカの純粋さに惹かれていきます。
ピルソンはタピオカだったら強力な不況活動ですね、
自分が思い描いていたその純粋な人間による普及活動ができるんじゃないかとですね、
そういう夢を元々抱いていたんですけども、それが実現できるんじゃないかと思うようになります。
自動車がちょっと故障していたんですけども、それも治りそうだなという時にですね、
ピルソンはグリンゴにタピオカを街に連れて行くということを提案します。
これはですね、ピルソンはタピオカもカトリックに洗礼を受けた方がいいんじゃないかと、
そういうような話をしていくんですけども、
また宗教を信じていないというグリンゴは何でそんなことをするんだと、
タピオカを街に出すわけにはいかないと言って拒否はするんですけども、
ただですね、車の修理も終わって街に行けるようになったと、
車を出発させられるようになったという時に、ここで4人ですね、4人の人物の抱えている思惑とかですね、
あとやはり寂しさであったり、そういったものがぶつかり合ってクライマックスを迎えていくというですね、
そのような展開になります。
ちょっとですね、クライマックスについてはですね、すごい面白いんですけども、
ちょっとネタバレというのも入ってくるので、一旦話はここまでにしようと思います。
なるほど、そうですね。流れとしては確かにこれぐらいシンプルですよね。
ちょっと印象に残ったところを話していきたいんですけど、
ちょっとラストの印象はこの最後に語るとして、個人的にはいろいろあってですね、
パッと出てくるのは私あれなんですよね、タピオカがお母さんに置いてかれてしまった時の、
あの号泣というかね、あの涙ですね。
彼がグリーンコーのところにある時、8歳の時か、届けられてというか、
お母さんがねちょっとこれから街に行って稼ぐから、ちょっと子供連れだとやりにくいってことで、
グリーンコーに面倒を見てくれと。
あなたは覚えてないかもしれないけど、これはあなたの子よみたいな感じで置いてかれるんですけど、
でもグリーンコーは何も言わずそれを受け入れるんですけど、
実際そのあたりどう思っているのかわからなくて、
でもちろんね、タピオカからするとね、急にお父さんみたいになるわけだから、
どうなってるんだろうみたいなとこあるんだけど、
でもタピオカ自体はね、ただおそらくこの置いてかれた夜、置いてかれた日、涙を流しただけで、
その後はもうこのグリーンコーとの生活っていうのを受け入れていったんだろうなと思うので、
そこは結構印象に残ってますね。
タピオカからするとすごいショックな出来事だと思うんですけど、
ここで受け入れる側のグリーンコーも、なんかちょっと腹が座っていて、
24:04
動揺はしたと思うんですけども、でもタピオカを受け入れたからには、
教育とか学校に送るとかそういうのは考えていなかったんですけど、
ただグリーンコーが信じている大自然ですね。
周りの大自然と仕事から学ばせようって決めたっていうですね。
それで学んでいったら立派な人間になれるっていうですね。
そういうのをグリーンコーは考えていて、
なんかねすごくタピオカも印象的だったんですけど、
それを受け入れるグリーンコーも結構僕はグリーンコーの考え方に惹かれるところもあって、
印象はありましたね。
そうですね。
インサン、印象のことがもしあれば。
僕はやっぱりピルソンボクシーですね。
なるほど。
言いたいことは、なんかいっぱい出てくる人物であるんですけども、
やっぱり結構ゾクっぽく見えた部分っていうのがあってですね。
やっぱりそこが、それはなんかね、やっぱり読んでて面白いなと思ったところでもあったんですけど、
ピルソンボクシーって妻ですね。
別れて、それで娘のレニーと旅をするようになったんですけども、
一応見方としてはピルソンが奥さんを見捨てたというですね。
レニーはそのように考えていて。
ピルソンが自分から奥さんを手放したんですけども、
ただボクシーとして活動していくにあたって、
なんかそういうちょっと離婚しましたみたいな感じだと、
なんか体制が悪いんで。
一応なんか周りには妻を亡くしたボクシーで、
かつ男一人で幼い娘を育てているというですね。
なんかそういう肩書きではないですけど、
なんかそういうなんかちょっとあの、
女王を持ってもらいやすいようなキャッチを自分につけて普及活動をしているっていうですね。
こんなですね、ちょっとずる賢いこともしているっていうところがあったりとかですね。
あとはこの小説自体結構ですね、静かなトーンで書かれているもので派手さはない小説なんですけども、
とはいえですね、このピルソン・ボクシーが演説をしているときですね。
これ作中であの説教をしているという、演説を人々の前でしているときにすごく熱狂しているんですね人々が。
なんかここのギャップ、小説の温度差のギャップっていうところはなんかね、面白いなと思ったところですね。
そうですね。
なんかあの、この22ページにピルソン・ボクシーの演説の様子っていうのが描かれているんですけど、
本当あのミュージシャンのライブみたいにね、なんかピルソン・ボクシーがお前を見ているのはキリストだって話し始めて、
で結構ね、なんかおそらくですけども絶叫してるんですよね。
お前を指差しているのはキリストの指だって絶叫して、でね指差して、
27:02
ほんとキリストが乗り移ったかのような、なんかすごい演説をするっていう。
結構内容あれだけどね、なんだろう、結構なんか怖い感じがするよね、これはね。
なんかほんともうライブ、音楽のバンドのライブみたいな感じで、もうわーって騒いで、
なんかその聴衆の一人である女性の元に近づいて、女性のお腹に顔をうずめたと思ったら、
もう噛んだりして、で女性が絶叫したら聴衆全員も叫んだりしたりしてとかですね。
なんかすごいなんかそういう。
心痺れるような。
演説っていうのからパフォーマンスをしていくんですけど、
このなんか22、3ページのこのなんていうか、小説のそれ以外のところとの温度差っていうところは、
このピルソンボックスの返協ぶり、もう変わりぶりというか、
ここは結構好きなシーンでしたね。
確かに、踊り出るって感じ。
そうですね。
いやでもこの演説、時折入るけどね、やっぱすごいもんな。
胸を開いてキリストをあなたの中に入れましょう。
心を開いてキリストの言葉を聞きましょう。
目を開いてまさに今日ここで始まる素晴らしい人生を見ましょう。
皆様に神様のお恵みがありますように。
閉じるけどなんか扇動してる感がすごいある。
すごいなって思った。
いやでもちゃんとね、このピルソンのボクシーとしての顔を、
ちゃんと描いてるっていうのがすごいいいなと思いますね。
小説の中でそういう部分が出てくる。
確かに。だいぶこのピルソンという人物に深みが見えてくるよね。
一緒に生活してるレニーなんですけど、
個人的にはですね、やっぱりこういう状況なので、
16歳にしてはだいぶ大人びてるんじゃないかなと思うような場面が結構見受けられますね。
自分だけでお茶を用意したりとか、率先してやるし、
片付けとかを率先したりしてやるので、
結構その男親であるピルソンとずっと旅していて、
自分が家事とかそのあたりやらなきゃいけないみたいな認識が強いのか、
結構そのあたり大人びた部分があるなと思っていて、
やはりこれで彼らの普段どういう生活をしてるのかっていうのが見えてくる部分が多いなと思って、
レニーのこの行動一つ一つは結構丁寧に描かれてるなと思いましたね。
それでもやっぱりこの、だからこそなのかな、
なんか父のできない部分みたいなところに目が行っちゃって、
非常に反発してますね。
そうですね。レニーの心の中ではやっぱりお父さんに対してのお母さんを見捨てたっていう、
そこの恨み辛みはどうしても消えない部分あると思いますし、
グリンゴをですね、やはりこのピルソン、僕自身とは対照的な人物みたいなイメージにはなるんですけども、
とはいえこのグリンゴの描写は、僕結構好きなところがいくつかあって、
30:03
グリンゴにもかなり惹かれるものがあってですね、
グリンゴが自然を信じているというので、時折ですね、グリンゴ視点で、
例えば70ページだと森の奥深くに足を踏み入れてその様子を観察しているという描写があって、
そこからですね、森の描写があったと思ったら大自然からに対してグリンゴがどういう見方をしているのかというですね、
宗教は信じていないんですけども、自然を信じているですね、
グリンゴの思想が垣間見えるような、そういう描かれ方はしていて、
すごく好きな描写でして、それ以外とですね、
あとはグリンゴのすごい良いなと思ったところがですね、
これもちょっと終盤に近いんですけど、105ページから108ページにかけてですね、
グリンゴが車の修理を成功させて喜ぶんですけども、
この時ね、グリンゴ一人しかいないんですけども、
一人でもうてめえらできないと思ってたからざまあみやがれって言ってですね、
一人で喜ぶんですけども、
お酒飲んで酔っ払ってしまって、酔っ払うとちょっと過去を思い出してですね、
過去を思い出しながら寝て朝を迎えるっていうですね、
朝は迎えないか、目覚めるまでなんですが、
そこの描写がすごいいいなと思いましたね。
ちょっとこの寂しさもありつつ、
グリンゴのかなり人間味の出ている、ちょっと過去の思い出したりっていうのもあって、
ほんと3ページぐらいなんですけど、
すごい読んでいて、心に結構グッとくるようなところでしたね。
なんかグリンゴもすごい生き生きしたキャラクターで、
なんだろう、なんか一番受け入れてる感があるんだよな、この世界を。
で、それはもうほんとパシパシに出てくるし、
なんかさっき三井さんはタピオカが来た時、動揺したんじゃないかという話で言ってたけど、
あんまり俺は動揺してるように受け止めてなくて、
そのまま、そうか、これが自分の息子なのかみたいな感覚で受け入れてるし、
その息子自体もどれぐらい本当に思ってるかどうか、
いや、これただ単に面倒な子供を押し付けられただけかもって思ってるかもしれないし、
その後は全く読めないんだけど、
でも何にせよただ受け入れてるっていうのは伝わってくる。
だからこそなんとなくだけど、
この宗教信じることで人生を変えようとか保とうとかなんだろうな、
外部の力を頼って何とかしようとしている風に多分宗教を信じる人たちが見えてるんじゃないかなと、
グリンゴに関してはすごい思っていて、
だからすごくイライラするんだと思う、自分と違うから。
だから今話して思ったけども、もしかしてグリンゴの方に俺はめちゃめちゃ感情移入してたかもしれないと思いました。
33:00
僕は結構グリンゴにやっぱり惹かれるものありますね。
すごい地に足つけた人だなって思いましたし。
仕事してお酒飲んで過ごせば楽しい毎日というか、
そういう人生だろうみたいな感じで生きてるんだろうなと風に見えるよね。
そうっすね、確かにね。
確かに何があってもそれを受け入れて生きているっていう、
そういう感じでしましたし。
だからグリンゴがビール飲んでてピルソン博士にあげるというか、
一緒に飲むシーンあるじゃないですか。
あそこでピルソン博士がビールめっちゃうまいみたいになる、
久しぶりに飲んだらめっちゃうまいみたいになるシーンめっちゃ好きだけどね、これ。
このグリンゴとピルソンのお互いの掛け合いとかもすごい良くて。
ちょっとこれはラストの印象の話にもなってくるんですけども、
終盤ですねグリンゴとピルソンがビール飲んだりしながら、
ピルソンが聞くんですよね。
グリンゴに整備校する前は何やってたんだと。
グリンゴはもともとは両親と一緒に食堂をやってて、
結構ねそこでの話がすごい面白くて、
すごいカツカツな状況での食堂経営だったんですけど、
ある時ですね。
お客さんに白人の男性2人組がいて、
この白人2人がヒートアップしてしまって、
そしたら1人が銃を取り出してもう1人の頭を撃って、
かなりショッキングなんですけども殺してしまうという。
で殺した方はね、もうすごいアワアワしてしまってという。
そうやってねグリンゴがそんな話をしたと思ったらピルソンにね、
ピルソンはじゃあ死人を見たことあるのかっていう話をした。
そしたらピルソンもいっぱい見てきたと言って、
今度はピルソンがちょっと自分の過去の話をして、
そこでピルソンが住んでいた。
これはピルソンが子供の時ですね、
住んでいた家の離れを借りている男がいて、
その男が自殺をしてしまうんですけども、
その自殺をね、区別で自殺をしている。
その第一発見者になったっていう。
これもかなり印象的な語られ方をしている。
そんなエピソードがあってっていうですね。
こういうちょっとそのグリンゴとピルソンがね、
かき合いをするんですけども、
ちょっと思わぬ方向ですね。
お互いにその死を見たっていうですね。
そういう話になっていくというかなり印象的なかき合いがあって、
ここはもうね、ラストの手前の終盤のあたりなんですけども、
かなり印象的なこの作品の中でもね、
そんなシーンでしたね。
ここはもうめちゃめちゃ印象に残りますね。
結構ここに対して最後、
3人称で語られているんで字の文なんですけど、
36:01
結構いい感じの締めくくられていて、
なぜその独身の男は首を吊ったのか、
なぜそのエンジニアはもう一人のエンジニアを殺したのか、
手を下したのが誰かに関わらず、
死は虚しく訳が分からないという以外の何者でもないと書いてあって、
この文章がすごく自分はスッと入ってきて、
この2人が自分が見た死について話した後のこの空気感ってのをすごく表現していて、
この小説いいなと思ったところですね。
そうですね、なんかね、突然そんなね、
お互いに死を見た過去の回想が入ってきて、
なんかね、これがあるだけでだいぶなんかこの作品にちょっと深みが感じられた。
すごいなんかいい、こういうちょっと書き合いがあって。
そこからちょっとこれ、ラストの印象ですね。
僕は正直もうこの終盤がやっぱりこの作品の中で一番面白くてですね、
ちょっとさっきのストーリーの紹介ではカットしている部分なんですけども、
面白いのはこのクライマックスかなって思ってます。
やっぱりこのね、嵐がやってきて、
結構ね、急に嵐というか土砂降りになるんですけども。
で、正直じゃあどうやってこの作品って終わっていくのかなと思ったらですね、
もう本当にもう全然想像していなかったちょっと終わり方、
終わり方っていうのかな、展開を見せていってですね、
このピルスの牧師ってやっぱり牧師でもあって穏やかな人物でもあってっていうので、
何か対話を大事にしているのかなと思ったら全然そんなね、
こっちの期待を裏切るかのような、
何か男同士のけじめのつけ方をね、していったりしてっていうですね、
これは何かこんな何か男臭い展開になっていくんだっていう、
このかなり予想外な何か面白さがあって、
僕はもうこのね、終盤、このラストを迎えていくこの一連の流れ、
むちゃくちゃ面白くて好きですね。
いいよね、自分もなんかね夢中で読んでしまったよ。
やっぱりラストはあれだね、決定的にこの4人の中で何かが変わってしまって、
そしてもう後には引けなくなっていくっていうところで終わっていくっていう感じですね。
その感じもすごくいい一冊でしたね。
クライマックスのこの嵐のような展開からのね、
嵐が明けた後のこのちょっと哀愁漂うような、
しんみりするようなね、そこのに至る一連ですね。
ぜひ読んでほしい。
これはなんか読んでちょっとね、
かなり感じるものがあるんじゃないかなって思いますしね。
というところで今日はここまでにしましょうか。
じゃあちょっとテーマトークいきたいと思います。
テーマはですね、人生を変えてしまった一日というテーマで話してみたいんですけれども、
ちょっとこれ私の方から出したんですけど、
風にこの吹きさらう風で描かれる一日というのは、
39:00
この日の中で出会いがあって変容があるっていうか変化がある部分だと思うんだけれども、
やっぱりなんか自分は人生振り返ると、
この出会いがこういうことに影響してこうなっていったなみたいな、
部分はすごくあるかなと思っていますね。
だから一日で変わるっていうこともあるんだけれども、
やっぱり連続だなとはちょっと思ってしまったな。
でもってなるとやっぱり何かと出会った日なんだろうなっていうのが。
そうですね、確かに。
それもやっぱりあれですか、ちょっと若い頃というか。
いやーでもどうなんだろう。
でも分かんない。
例えばそれこそ、
コロナ入った直後くらいに参加したオンラインイベントみたいなのの中で、
最近ポッドキャスト始めたんですっていう人が出てきて、
え、ポッドキャストってそうか、
YouTubeみたいに誰でもできるんだみたいなことに気づいた日があって、
それがなかったらポッドキャストやってみようかなみたいな気持ちはなかったと思うんで。
すごくタイミングもね、その時時間があってみたいなタイミングだったから、
そういうことも出会いだなとちょっと思いましたね。
圧倒的にそのことで人生変わった感じはするので、
若くはなかったっすね、なんていうかね。
みなさんだってそうですもんね、ポッドキャストやろうって思ったら。
確かに大地さんに言うと、
ポッドキャストをやろうと思って、
やったら面白いかもっていう、それでやりましょうってなりましたし、
カフェですね、羊を巡るカフェを京都でしていた時も、
自分がカフェやるとかっていう、うっすらとしたイメージはあったんですけども、
具体的にその場所でやるかどうかっていうのが、
やっぱりポッドキャストをやろうと思って、
そこでやろうってなったのと思ったっていうのは、
それは結構人生変える1日だったかもしれないなと思いましたし。
そうですよね、うん。
そうですね、そういう出会い。
でも、僕の場合はやっぱりあれですかね、
人に会う時とか、
もう一人しばらくじっと見てて、
すごくマジで楽しかったです自分で。
そうですね なんかそういう出会い あーでも僕の場合はやっぱりあれですかね 20代 20、25くらいかな 結構仕事ばっかりしていて
まあ疲れてしまった時にあのバーに行ったらそこがめっちゃ楽しかったっていうですね あーなるほど
そこからそのバーの世界ですね なんかそのバーで出会う人々 会社ではなかなか
出会わないような人々と出会って なんかそこで結構人生感が変わったっていう まあちょっと1日だけではないんですけども
それが結構その後の自分の生き方を変えたなって思ったんで これもね出会いですけど
そういうちょっと自分がいる世界とは違う 世界に出会った時っていうのは 結構人生変わったなって思いましたね それが僕の場合は
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25くらいの時のバーでしたけど 確かにな
うーん そうだねなんかそういう時のなんか出会いは結構あるよね 俺もそうだな バーで飲んでた時
まあ今も行くけど まあそれで人生動かされていることもあるのかな
まあやっぱそれよりはあれかな 仕事の転機とか 思い出してしまいますね
なんか人事異動発表なのかな そういう まあまさにあれだけど
でもなんかあれですね なんか人生変えてしまった1日って まあその外部要因っていうのかな
まあその出会いにしてもそうですけど その外からの要因がやっぱり多いのかなという気もしますし
まあもしかすると人によってはなんかその自分の中でのブレイクスルーが起きて 確かにね
っていうような力の変化ですね だから振り返るともしかすると自分の中でもそういうのはあるかな
ちょっと今パッとは出てこないんですけど でもやっぱりこの吹き去らう風と同じように外部から入ってくるんだろうね
まああのピルソン博士がタピオカ王と出会って彼に可能性を見出したように タピオカからするとね
ピルソン博士が自分を救ってくれるんじゃないかみたいな感覚を持ちながら 性質だし
グリーンゴーからするとねピルソンは 天使なのか悪魔なのかどっちなんだってね
あるからねやっぱ外部からのこの影響っていうので 人生は転がされ続けているのかもしれない
まあそうかもしれないですね確かに
まあこの辺は何だろうねちょっとなんか運命みたいな話とかね しちゃうとちょっと話が大きくなりすぎちゃうけど
でもやっぱなんか出会うべき時に出会うものっていうのは多分ある気はするね
その一例が多分ポッドキャストだったのかもしれないなって思った
もしかしたらこのポッドキャストが誰かに影響を与えてるかもしれないし
あそうだよねポッドキャスト始めた方もいらっしゃるかもしれませんしね
そうですね確かに
確かにあれですねピルソンが夢を実現するためにタピオカが必要だったみたいに
大地さんが夢を実現するためにポッドキャストが必要だったとかですね
なるほどねかもしれないですね
まあちょっとこのとこで締めときましょうか
じゃあ最後感想とどんな人に呼んでもらいたいか話で終わりたいと思います
45:00
でこれある1日の出来事というシンプルな内容なんですけれども
結構ですねその1日が話した通り濃厚で登場人物たちにですね決定的な何かをもたらすという
でもこれってきっと誰の人生でもありそうな話だなと思っていて
こう読むといろんなイメージ膨らむんじゃないかなと思います
しかもですねこれ短いっていうところがすごくポイントでして
本当に短いながらも体験をいただける本だなと思ったので
年末になりますがちょっと時間がないって方でもでも読み応えのあるもの最後に今年の最後に読みたいなみたいな人がいたらですね
かなりおすすめなんじゃないかなと思っております
他も静かな余韻が残る
すごくいい小説だと思いました
読みやすくて映像として浮かぶような描かれ方をしていたので
映画を見たような感覚がありました
ということもあって小説を読みたいとしっかりした物語に触れたいなと
だけど重たい作品はちょっときついなという時なんかですね
すごくおすすめな作品だなと思っています
そうですね
じゃあこんなところにして今年最後の作品紹介を終えたいと思います
次回予告します
次回はですねまさかの月曜日だったんで
2024年1月1日配信となります
番外編お届けします
お楽しみに
番組の最後にありますがメルマン会員募集しております
こちら無料版有料版とございまして番組概要欄見ていただければなと思います
この番組の完成をリクエスト
またこのラジオを聞いて紹介された本を読みました
読み返しましたとございましたら
ハッシュタグ空飛び猫たちをつけて教えていただけると大変嬉しいです
XやインスタのDMや投稿などでお待ちしております
お便り本もですね番組情報欄載せておりますので
またそろそろ紹介しようかなと思っておりますので
いただけるとありがたいです
この番組気に入っていただけましたら
積極的に拡散共有していただけると助かります
ではまた来週
ありがとうございました
47:01

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