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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
「回図を調べてみる。地図も読み物だから。」の第13回目です。
土曜日は地図の話をしています。
地図の一種として、回図を挙げることができます。
回図は、僕たちがよく触れる地図とはかなり違ったイメージのものです。
一番違って感じるのは、その成立かもしれません。
僕たちが地図と言ってイメージするのは、極論すれば自分が歩くことを前提とするものです。
自動車や電車も、人の拡張機能的なものと考えれば同じことですね。
回図はちょっと違うんですね。
それは、行動する範囲のスケールが大きいということです。
海はむちゃくちゃ広いし、その向こうには知らない土地があり、人々が住んでいます。
海を越えて、それらの土地に向かうには、
陸地を辿るのとは全く違う情報が必要となります。
例えば、海を越えていくためには、それなりの大きさの船が必要で、
船の安全を確保するためには、陸地のそばの海の深さを知る必要があります。
広い海の上では、自分の位置や進む方向を見極めるのが至難の技となります。
回図には、それらの航海に必要な情報が書かれています。
さらに、全く文化的な背景の異なる人々と接触することになるため、
場合によっては、安全保障上の機密事項を含むことにもなるわけです。
地図には、多かれ少なかれそういう軍事的側面があるわけですが、
回図にはそういう歴史的背景が色濃く残されています。
今回、回図のことを調べていて、JP回図というものがあるのを知りました。
これがなかなか興味深いのです。
この回図は、日本の海上保安庁海洋情報部と英国水路部との共同刊行になっています。
海上保安庁と英国水路部の2つの文章が印刷されているんです。
世界を股にかける海洋国家である大英帝国の影響力は、海の世界ではまだまだ大きいのでしょう。
日本の回図は日本だけのものではないのですね。
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歴史のロマンを感じませんか?
僕はまだ回図を手に入れていないので、いずれ何枚か手に入れてみたいと思っています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。