AIを使えるためには言語化能力が重要
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に様々な話をしています。
今回お話しするのは、AIを使えるためには言語化能力が重要で、それはAIを使っても育たないかも、というものです。
水曜日は、ITを中心とした技術的な話をしています。
こうやって毎日配信をしていて、大変だなぁと思うことは、話すネタを考えて、それをきちんと表現する台本を作ることです。
いつもどれくらいかけているんだろうと、配信1本あたりの時間を測ってみたら、収録時間は10分ほど、編集とアップロードに10分ほどかかっていて、台本を書くのには1時間程度はかかっているという感じでした。
5、6分話すのにこれくらいかかっているわけです。
毎日配信しているわけですから、これらをまとめてやる日はあるにしても、平均すると1日に1時間半ほどかけてやっていることになります。
まあ効率は良くないですよね。台本を作る時間を何とかもう少し短くしたいところなんですが、
一人で話すというのは僕にとっては結構難しいもので、言葉尻まできちんと作っておかないとうまく話せないということがあって、
頭の中に作られる話し言葉の文章を一旦テピストに落とさないといけないのです。
箇条書きで要点を書いて、それを見ながら上手に話せるようになりたいなぁとよく思います。
そういう練習をすればいいのかもしれないのですが、なかなかチャレンジできずにいるのですね。
チャットGPTが脚光を浴びて半年以上経ち、徐々に実用的なツールに生成型AIの機能が実装され始めています。
最近はSNSに載せる写真や絵がAIによって描かれているケースが結構あり、
綺麗な写真や絵を見たら、これはAIが作ったのかもと考えるようになりました。
そういう写真や絵が本物ではないのじゃないか、みたいなことを言う気はさらさらなくて、
どんどんこういうことをやればいいと考える方なのですが、
AIがあれば何でもできちゃうかも、という感覚も急速に絞んできたなぁともよく考えます。
多分、AIというものに対する解像度が上がったのだろうと思うのです。
さっき話した通り、台本を作るのに時間がかかっているので、
ここにAIを使えないかと思うことがよくあります。
実際、ネタを出したり台本のキナガタを作ったりすることはできるのですが、
結局それを自分の話し言葉にする必要はあって、
AIを使ってもそれほどかける時間は短縮されないのです。
もちろん、まだまだAIを上手に使えていないということもあるのですが、
よく考えてみると、自分らしさを出すというところでAIを使うのは結構無理があるのですね。
AIを使っても育たない可能性
というのは、自分らしさが出るところは、自分の体感に根差す部分だからです。
例えば、自分が面白いとかつまらないとか、恋しいとか悲しいとか寂しいとか思う部分は、
自分がそう感じているというところで、そこには何らかの体感が関係しています。
ちょっとニヤリとしたり、心臓がドキドキしたり、涙を流したり、手を叩いてみたり、
そういう体で感じることは、誰でも同じようでそうではないのですよね。
自分はこう感じているということをうまく表現して、それを伝えたいわけです。
AIを使うためには、まず自分が何かを感じて、それをプロンプトとして表現してやる必要があるので、
このプロンプトとして表現するという部分は、もちろんAIがやってくれるわけではありません。
ましてや、感じる部分はAIに代替してもらうわけにはいかないのですよね。
何かを表現するということは、この感じる部分が大部分を占めているのかもしれません。
そして、この感じる部分を育てるためには、実際に体を動かす必要があります。
AIに頼りきりだと、この体を動かして感じる部分がおろそかになるかもしれません。
AIは小さな入力でそれっぽい出力をしてはくれるけれど、
それっぽいを思った通りにするためには、たくさん話しかける必要があります。
話しかけることの中身は、自分がどう感じているかで、それをいかに正確に伝えられるかが勝負です。
AIを使うには、それなりの経験と思考力が必要だということになります。
AIがあれば何でもできそうに思うのは、紙と鉛筆があれば何でもできると思うようなものです。
確かに何でもできるけれど、それだけでは何もできないことは誰もがわかっていますよね。
AIの登場で、人は何を学ぶべきかについて、もっと解像度の高い捉え方が必要になったと言えるでしょう。
そして、それは既存の学びの世界とはちょっと違うと思います。
AIがあるということを前提に、学びを再構築する必要があるでしょう。
古い学びの世界にどっくり使っている人には厳しい時代になるかもしれません。
今回は、AIを使えるためには言語化能力が重要で、それはAIを使っても育たないかもという話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。