受動的に働くとブラック労働
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、特著と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、特著とIT時代の読み書きストロー版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、受動的に働いているとブラック労働になるよね、というものです。
木曜日は日頃考えていることを適当に話しています。
仕事は楽しいですか?
毎日会社に行くのが億劫だなぁと思っている方は結構いますよね。
僕も長いサラリーマン時代はいつもそう思っていました。
日曜日の夕方になると憂鬱になることは諸中でしたし、ゴールデンウィークとかお盆休みが明けて会社に行くのはとても辛いものでした。
まあ、お聞きの皆さんの中にはそんなことはないよって方もいるでしょうし、楽しくて仕方がないという方もいらっしゃるでしょうけど、
大体の勤め人というのは仕事は辛いものだと思っていそうな気がします。
かく言う僕は今はそうではないのかというと、やっぱりそういう感覚になることはよくあります。
楽な仕事というのはあまりないと思っています。
ただ、それなりの年齢になったせいか仕事の捉え方が少し変わって、単純に辛いとは思わなくなった気がしています。
それはなぜだろうとよく考えるのです。
観察して主体的に働く
いろいろな条件があるので一概には言えないのですが、僕の場合は仕事をどう作るかを考えるようになったことが大きいように思います。
作るというか、組み立てるという感じかな。
そのためには仕事の目的を捉える必要があります。
何のために目の前の仕事をするのかということです。
目的を捉えるためには情報収集が必須になります。
情報収集の基本は観察です。
仕事の周りを徹底的に観察するのです。
大抵の仕事は複雑なものですから一長一短には理解できません。
そして観察対象はどんどん広がっていく傾向があります。
ルーティンを行なしながら観察し考察するのです。
すると、なぜそうなっているんだろうという疑問が出てくると思います。
この疑問は大抵何らかの問題点だと思います。
次にはこの問題点を解決するとしたら何ができるのかを考えます。
ここで注意することは、自分が感じた単純な不満を切り離すことです。
そのためには別の人がそれをやったらどう感じるのかを想像します。
解決策が出たらそれを慎重に実行に移します。
まずは他の人の迷惑にならないようにしなければなりません。
迷惑になるかどうかわからないときはもっと観察する必要があります。
大丈夫だと感じたら大胆に実行するのです。
実行するということはその結果に責任を持つということです。
当たり前のことですが、関係する人には説明する必要があります。
そしてその結果を自分なりに評価します。
この評価を基に次にできることを考えます。
このサイクルが回り始めると案外仕事は面白くなるものです。
さらっと言っていますが、これは結構大変そうですよね。
では、この逆がどういうものかを考えてみましょう。
人に言われるままに動き、責任を持たないことです。
楽そうでしょ?
でもこれ、ブラック労働への道です。
人に言われるままに動くのは楽そうですが、時間が経つと大抵の人は不満を持ち始めるのです。
ごまごまと言われると腹が立って、勝手にやらせてほしいと思うものなのです。
そこでやらせてもらえないと、パワハラだとかブラックだと言い始めます。
責任を持たないというのはそういうことなのです。
理不尽だと思っても言われるままにやるしかないのです。
世の中にはブラックな労働環境の組織も存在しますが、ほとんどは全然ブラックではありません。
ブラック労働を作り出すのは大抵自分です。
そしてそういう人はブラックだから転職すると言います。
きっと次の職場もブラックだと思いますけどね。
こういうふうに考えられるようになったのは、サラリーマン時代に管理職の意味を考える機会をもらったことと、
サラリーマンを辞めて自分のビジネスを持つことを考えたからです。
自分で営業し、仕事をもらって実行し、お金をもらうということをやってみたからです。
今はいくつかの仕事を駆け持ちしていて、
ひょんなことから全く経験のなかった分野の仕事をとある組織の中でやっていますが、
その仕事が心から面白いと感じているのです。
徹底的に観察し、自分が変えられることを考えるのが面白いのです。
仕事を駆け持ちすることの良さが出ているのかもしれません。
なかなかこんなふうには考えられないかもしれません。
でも仕事がつまらないと感じたら、ちょっとだけ徹底的に観察するということをやってみてください。
まずは定点観測がいいでしょう。
観察するものが見つからないと思ったら、掃除から始めるといいかもしれません。
ちょっと続けてみると、「あれ?ここは汚れやすいみたいだけどなぜだろう?」とか、
これは昨日はなかったけど誰が持ってきたんだろう?とか気づくようになります。
するとそこから次々と観察の対象が広がっていくのです。
武道の修行が雑巾掛けから始まるというのはそういうことではないかと思います。
受動的ではなく、観察し、自分から働きかける能動的な仕事の仕方は、
ブラック労働を遠ざけると思いますよ。
今回は、「受動的に働いているとブラック労働になるよね?」という話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。