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2022-08-13 05:22

#280 【史】マイコンからパソコンへの流れ/IT全史を読む(18)

ITの歴史を知ることができる良書として、ぼくの場合はよく「IT全史」を挙げます。

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

ダイナブック構想をトップダウンのアプローチと考えると、逆にボトムアップなアプローチもあります。

それは、ハードウエアからコンピュータを作っていく世界です。

パソコンの直接的な先祖である、マイコンの成立についてお話します。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「IT全史」
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#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1i3oh2

#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1hpiak

#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1gte29

#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1ff3oc

#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1f8qt3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み解きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、「マイコンからパソコンへの流れ。IT全史を読む」の第18回です。
前回はアラン・Kのダイナブック構想の話をしました。
ダイナブックは、どちらかというと、知能拡張の理想を目指す流れのもので、
今でいうとソフトウェアやユーザーインターフェースといったような、比較的高レイヤーな世界を構想したものでした。
高い低いというのは誤解を生みやすいのですが、一般的にハードウェアに近いところを低レイヤー、人間に近いところを高レイヤー、なんていうことがあるのです。
どちらが優れているという話ではありません。
これらが有機的に結合して、ダイナブックみたいな理想の機械が作られるわけです。
そういう意味ではダイナブック構想は、理想からのトップダウン的なアプローチということもできます。
ダイナブック構想は、極論すればハードウェアは何でも良い世界といっても良いかもしれません。
ということは、ボトムアップな世界もあると考えることができます。
コンピューターのハードウェアの世界は、デジタル技術によって発展しました。
これは要するに、0と1を何らかの物理的な装置によって表現することです。
当初はリレーという電磁石でパチパチスイッチを操作することで実現したものがありました。
これは電気式と言われます。
次に出てきたのは、真空管という電球の複雑したようなものを使う方法です。
以前お話ししたコンピューターの元祖、エニアックがこの方式です。
ここでの主役は電気ではなくて電子になります。
エニアックは電子計算機だったというわけです。
電子を上手に使う方法は、真空管から半導体から作るトランジスタを使うように変化していきます。
半導体を使うと真空管とは比べ物にならないくらい電気は使わないし駆動するスピードも速くなりました。
回路の基板の上にたくさんのトランジスタを並べてコンピューターを作ることができます。
そして1959年、ジャック・キルビーとロバート・ノイスという人が
ほぼ同時に半導体上に複数のトランジスタなどの素子を乗せて回路を作るICというものを開発します。
ICというのは集積回路のことです。
半導体上に回路を作ってしまうわけですね。
これが今我々が使っているパソコンやスマホに直接つながるハードウェアの中心になっていきます。
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ICはどんどんその回路の集積度を上げていき
LSI 大規模集積回路、VLSI 超大規模集積回路という風に進化していきます。
そしてコンピューターの機能を一つの半導体に乗せたマイクロプロセッサというものが誕生します。
Intelという会社名を聞いたことがあるでしょうか。
世界中のパソコンやサーバーの大多数の中に入っているマイクロプロセッサを作っている会社です。
この会社が1970年に4004というマイクロプロセッサを作ります。
それを発展させていったものが今我々が使っているパソコンに入っています。
ちょっと面白いのはこの4004というマイクロプロセッサの開発の発端が日本の電卓メーカーの依頼だったということです。
マイクロプロセッサを使ったパソコンの元祖となるようなものを当時はマイクロコンピューター、略してマイコンと呼んでいました。
ここでだいぶ前に無線システムの普及にアマチュア無線化が活躍したという話をしましたが、マイコンの世界でもアマチュアが大活躍しました。
まだメインフレームのような大型コンピューターが王道の時代、コンピューティングの世界に憧れてマイクロプロセッサを使った小さなコンピューターシステムを作るアマチュアがたくさんいました。
日本はパソコンの創生期にかなり関係しています。
そういうアマチュアの中から今をときめく大企業が生まれてきます。
マイクロソフトとAppleです。
次回はこの辺りを中心にパソコンの話をしていきます。
読書と編集ではITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますのでフォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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