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2022-07-30 04:20

#266 【史】2001年宇宙の旅とビジネス用コンピュータの話/IT全史を読む(16)

ITの歴史を知ることができる良書として、ぼくの場合はよく「IT全史」を挙げます。

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

ITの世界の王者として存在した大企業と、その頃のコンピューティング環境についてお話します。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「IT全史」
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#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1i3oh2

#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1hpiak

#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1gte29

#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1ff3oc

#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1f8qt3

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をご覧ください。


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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、2001年宇宙の旅とビジネス用コンピューターの話
IT全史を読むの16回目です。
IT全史を読んでいると、自分が年を取ったなぁと感じます。
これまでは、歴史上で起きていたことをネタにしてきましたが、
この本の後半部分は僕が生まれてから起きたことが大半です。
そして、僕が体験してきたことを辿ることでもあります。
第二次世界大戦が終結した後、いよいよコンピューターが実用化の世界に入りました。
それも、軍事のような国家レベルのプロジェクトではなくて、
民間企業がビジネスのツールとしてコンピューターを活用する時代に入ったのです。
僕がコンピューターに触れ始めた頃、絶大なネインバリューを誇っていたのがIBMです。
当時はメインフレームと言われる企業がコンピューター室に置くような大きめのコンピューターが王道でした。
コンピューター室と言ったら、コンピューターがある部屋というイメージが強いと思いますが、
当時のコンピューター室は、大きいところでは何十人もの人がいる部門そのもので、
その中心にきっちり冷やされたガラス張りの部屋があって、そこにメインフレームコンピューターが鎮座しているという風景が一般的でした。
ガラス張りの中には、中央処理装置の他にコンピューターに指令を出すコンソール、
それにデータを入出力するための磁気テープ装置がいくつも並び、大きなラインプリンターやページプリンターがあるのです。
僕が最初に触れたパソコン以外のコンピューターは、規模的にはミニコンという範囲のものでしたが、
その物々しさはメインフレームと変わらず、オンラインのCRT端末などは付いておらず、
プログラムを動かすのには紙のカードをパンチして、それをガラス張りの中に持ち込んでコンピューター様に読んで実行してもらう、という感じの世界でした。
そういう世界の中心にあった企業がIBMだったのです。
2001年宇宙の旅というSF映画があります。
このSF映画の名作の中に出てくる感情を持ったように見えるコンピューターの名前は、春9000と言います。
これはとても有名な話ですが、この春のHALはIBMの文字を一文字ずつずらしたアナグラムだとされています。
それほどコンピューターの世界では巨大な企業でした。
日本で開発された名たたるメインフレームコンピューターの中にIBMの互換機があったほどです。
僕がシステムエンジニアとして仕事をしていた頃には、顧客がIBMを選ぶのは何か問題が起きても、
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IBMの上のことであれば仕方がないと言い訳ができるからだ、なんていう噂がまことしやかにささやかれていました。
それほど巨大なコンピューター企業も、その後の時代には世界の中心ではいられなくなりました。
今も相変わらず巨大な企業であることには変わりはありませんが、パソコンの時代には主役の座を下りることになりました。
逆に言うと、巨大なIBMが波に見えてくるほどコンピューターを巡る世界が巨大化したということでもあります。
その世界の主役であるコンピューターは逆にどんどん小型化していくのです。
次回からはパソコンの世界の話に入っていこうと思います。
読書と編集ではIT用特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、ネコがトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをノートで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
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