時刻表は読み物だからな!(笑)
第18回です。
時刻表の中には大量の情報が載っています。
それを効率的に検索するための仕組みとして、掲載順があります。
掲載順は適当に決まっているわけではなく、歴史的な理由があるのです。
今回は、「上り・下り」について話してみます。
興味がない人にはまったく面白くないと思うので、スキップしちゃってくださいね。
にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。
「令和の時代に必要なの?時刻表の世界/有隣堂しか知らない世界」
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#156 電車の時刻調べるならネットを見ればいいけど、時刻表は読み物だからな!(1)はじまりは有隣堂。
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をご覧ください。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
時刻表の掲載順の話の上、
時刻表は読み物だからな!の第十九回目です。
時刻表は載っているデータの量がかなり多いということもあり、
それらを検索しやすくするという意図から、ある程度情報を載せる順番が決まっています。
地図作品があって、新幹線や特急列車のページがあって、在来線が順に載っていて、みたいな感じです。
こういう順番を知っていると時刻が引きやすくなるわけですが、
今回話そうと思うのは、在来線のページの各線区の掲載順の話です。
これ、伝統的に決まっているんです。
各線区に入る前に、上りと下りの話をしましょう。
鉄道では上りと下りという言葉が使われます。
この意味、案外ピンとこないという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
首都圏などでは、特にこの表現では意味がわからないので、あまり聞かなくなっているかもしれません。
上り下りは、歴史に出てくるようなとても古い表現です。
都へ上る、都から下る、こんな表現を聞いたことがあるでしょう?
要するにこの表現なんです。
日本史の世界では、京都が都というのが定番ですが、
鉄道が敷かれ始めた明治時代には日本の首都は東京になりましたから、
鉄道の世界では東京を中心に考えて、東京からその他の地域に行くのが下りで、
その他の地域から東京に向かうのが上りというのが基本になっています。
地理が苦手という人にはかなりピンとこないかもしれませんが、
自分がいるところから東京に近くなる方に向かうのが上りなのです。
逆に言うと、東京駅から出発する列車は下りしかないという建前になります。
えー、ぐるぐる回る山手線とか、
東京が通過点になる京浜東北線は上りか下りかわからないじゃん、
ということになりますし、昔からこれはよく話題になることだったりしますが、
こういうケースが結構あるので、
今はどこどこ方面行きみたいな、よりわかりやすい表現に変わっているわけですね。
まあ、でも今でも上り下りは結構使われていて、
時刻表では、それが厳然としたルールになっています。
まず同じ線区で先に出てくるのは下りの時刻表です。
これは適当に決まっているわけではありません。
東京から日本の隅々まで向かっていくことが優先だという考え方だと思ってください。
日本の鉄道が始まった時代は、中央集圏を強化する時代でした。
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鉄道はそのための強力なツールだったわけです。
そんなことを象徴するイメージだと考えると、
上り下りがほんの少しわかりやすくなるかもしれません。
この暗黙の了解は、地図作品を見るときに大事になります。
地図作品では線区の横に二つの数字が並んでいることがあります。
これは時刻の掲載ページを表す数字です。
この二つのうち、先というか左にある方が下りのページなのですね。
では各線区の掲載順を見てみましょう。
と言いたいところですが、ちょっと長くなったので、この続きは次回にしたいと思います。
お楽しみに。
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今日もワクワクする日でありますように。
柴直樹でした。ではまた。
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