2022-10-18 15:53

104日間世界一周の船旅🚢🌎✈【洋上編🚢💨】

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00:07
こんにちは、横浜で15年以上犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
今回も世界一周の船旅にお付き合いいただき、ありがとうございます。
10月10日、私の誕生日の日に、私の初のKindle本、104日間世界一周の船旅【アジア編】が発売されました。
ただいま、好評販売中です。
無料期間キャンペーンが14日までとなっておりますので、お気になる方はぜひ手に取っていただけましたら、とっても嬉しいです。
前回は、カナダ、ビクトリアからバンクーバーまで移動し、いとこと再会をした、そして別れたお話をしました。
今回は、バンクーバー出港後、ロシアまでの7日間、洋上で行われた船上イベントの様子をお伝えいたします。
太平洋を航海する間、毎日のように朝の気温は下がり、海の色は濃くなり、雲は暑く、空は白さを増してきた。
毎朝のように起きてすぐにデッキに上がる。
気温が10度を下回った朝は、さすがに寒さに凍えた。
そんな朝でも出会いはある。海の色は青から藍、そして黒みを帯びてくる。
水鏡のような穏やかな水面を眺めていると、すぐ近くから水柱が上がった。
驚いて声も出せずにいると、巨大な背中が音もなく黒々とした水を割ってその姿を表した。
鯨だ。ふとその先を見てみると仲間だろうか。
さらに水柱が立ち、誰かが塩をふいているよ、と教えてくれた。
その全部の姿を見ることはかなわなかったが、この船旅の間に出会えてよかった。
イルカ、ウミガメ、トビウオ、そしてクジラ。
水族館ではなく船の上から見る海の生き物の姿は格別だ。
見渡す限りの海と空の世界の中で視界に現れてきてくれる海の生き物たちは
その存在を見られるだけで奇跡的。
そしてこの冷たく暗い海では虹を見ることもありました。
03:01
空も冷たい北太平洋では空は白っぽく冷たい表情。
東南アジアともヨーロッパとも南米とも違う。
ソナルの色が世界中でこんなに違うものだとは
私はこの船旅に出るまで知ることはなかった。
こんなに空を、海を、朝日を、夕日を、そして星空を
秋もせずに見つめる時間なんて私の日々にはなかった。
船旅では飛行機の旅では絶対に味わえないことがある。
視界すべてが海という世界の中で
私が頼りにする足元はこの古びた船だけ。
世界の中に自然の脅威に人間はこんなにちっぽけだ。
この波が、風が、空がほんの気まぐれで少しその力を振っただけで
私という存在は、いとも簡単に海の木図と消えてしまう。
その心もどなさ、人間という存在の儚さ、海の広さ。
自然のサイクルは人間の意図など関係なく
一時も休むことなく続いている。
その中に私たちは含まれているに過ぎない。
そういう感覚を船旅は教えてくれたんだと思う。
だからあなたはあなたに与えられた命を精一杯
思いっきり楽しんで生ききりなさい。
そう教わった気がする。
残り一つの気候地を残して
私はおそらく乗船客の誰もが不思議な感覚に囚われていったように思います。
永遠に終わりが来ないような船旅もやはり終わる日が来る。
その日のこと、その後のことを考えたくない。
特に若者は多かった。
私もその一人だった。
父として進まない卒論のテーマ。
船に持って乗り込んできたものの日々の楽しさにかまけて全然進まない。
私の卒論のテーマはオスマン帝国のハレムとイエニチェリ。
そろそろ旅の終わりが迫ってきてやらなくてはと
辞書を片手に英文を読み始めた。
その焦りは卒論のためだけではなかった。
私は大学4年の5月から8月、当時の就職活動、
何をすることもなく世界に飛び出したのだ。
帰国したら何をしよう。
大学は夏休みだ。
06:01
もう就職が決まっている友達もたくさんいるに違いない。
私はこの先、何をしたいのか。
どう生きていきたいのか。
そのしっかりとした答えは、
どう生きていきたいのか。
そのしっかりとした答えは、まだ出ていませんでした。
その決断、その選択から逃げるように、
私は卒論に、そして船内イベントに忙しく取り組んでいました。
8月3日、出港より94日目。
晴海気候まで残り10日。
この日はガラビフェというイベントが行われました。
このガラというのはロシア語で盛大なという意味。
その名の通り、この夜は特別なディナータイムとなった。
いつもは講義やサロンとして使われるメインサロンも、
朝食会場として使われる小さな食堂も全てが
レストランへと変身。
そのすべての会場に様々な料理が並べられていて、
みんなで船の各所を回りながら、
自由に好きなものを好きなだけ食べるというスタイルだ。
なんと18時から30分は、
ただただ写真を撮るという撮影タイムがあったのだから、
その気合の入れようがわかるというものです。
メインサロンのステージ上には、
巨大なロブスターで作られたタワーが登場して、
撮影モデルのトップを飾っていました。
このガラビフェ、その豪華さもさることながら、
今まで帰港した国の代表料理もお目見え。
太巻き、鮭のパイ、ターキーの丸焼き、インドネシアのサテ、
エビとホタテで赤フジがそびえ立っているのには驚いた。
さらに事前の料理アンケートが開催されていた
我が家の料理大賞という企画でノミネートされた7つのレシピが、
本番の料理として並んでいました。
ポテトチップスを衣の代わりに使うポテトチップス揚げ、
油揚げの中にひじきやこんにゃく、人参や大根を入れて煮る
優しいお袋の味である福袋、
春巻きグラタンはマカロニグラタンを春巻きの皮に包んで揚げたもの、
そのほかエピソードが面白い失恋オムライス、
クリームシチューうどん、和風コロコロポテトサラダ、
マリネのバケットサンド、
優勝は福袋でした。
いつもディナーをいただくジュビリーレストランでは、
09:00
中華一食でした。
クラゲの冷製、バンバンジー、竹筒に包まれたちまき、
肉まん、小籠包、エビチリ、麻婆豆腐、中華粥、春巻き、
生春巻き、ごま団子、豚の丸焼き、笹にくるまれたちまき、
岩とほうれん草の和物など。
さらに小さな食堂ドニエでは、
イタリア一食、アボカドのカッペリーニ、
ピザ、スペアリブ、ゴルゴンゾーラのペンネなど。
サニーレストランでは待ってました。
デザート、フルーツ、パン尽くし。
超特大の船型ケーキをはじめ、
5、6種類のケーキ、クッキー、パン、フルーツ、
カステラ、羊羹、モナカ、アンパンなどの和菓子に、
シュークリーム、各国のチョコ、プリン、
もちろんアイスクリームもいろいろな種類が。
このガラビッフェのために、日中はたくさん運動して
お腹を減らしていた私。
船内をあっちこっちあれこれ食べ歩きながら、
もうダメだ、下向けない、動けない、というぐらい、
とにかく友達とキャーキャー言いながら、
食べた食べた食べた。
翌日8月4日は、朝デッキに上がると、
イルカの群れが船の隣に現れて、
跳ねて挨拶をしてくれた。
たくさんの群れが交互に海の中から飛んで現れ、
また海の中に消えていく様は、
言語を越えて感動を与えてくれる姿だ。
船の中の音楽が大好きな人たちによる
自作ミュージカルの発表会がこの日にあります。
道具や楽器が限られる中、
Aチーム、Bチームに分かれて、
それぞれが交代で行いました。
もちろんみんなアマチュアなんだけれど、
それぞれが真剣で、見ているこちらも
とても心を動かされた作品となりました。
ミュージカルチームは、
船旅のかなり初期から編成されていました。
およそ2ヶ月をかけて、
お互いを知りながら物語を演出し、
音楽を体で覚え、
セリフと立ち位置を覚えて、
発表会まで練りに練った作品。
チームメンバーにとっては、
最後の発表会を迎えたということは、
船旅の終わりを意味することにも通じるんだろう。
終演後、涙を流すメンバーたちの姿に
思わず目頭が熱くなった。
この日はとても不思議な日でした。
8月4日の23日から、
消えかけた8月5日という企画があり、
メインサロンへ。
なんと、日付変更線を越えるため、
12:00
8月5日が23時から、
1時間しかないという不思議な出来事が起こるのだ。
この1時間の間に、
朝一番の船内、
朝一番の船内イベントである
太極拳からカウントダウンまで、
船内で毎日行われるサークルやイベントを
踏ん刻みで一気に行うという
コミカルな企画でした。
8月6日は、広島原爆投下の日。
船内ではピースデーというイベントが
催されました。
原爆投下の8時15分、
平和の祈りからスタートし、
私たちは何を記憶に臨むのかというテーマで、
各所で平和や戦争についての講義やサークル、
映画上映などがされました。
8月7日、出港より98日目。
いよいよ長い太平洋航海の最終日。
明日は最後の帰港地、
ロシア・ペトロパプロフスクカムチャツキだ。
それに伴い、船内では最後の上陸説明会が行われた。
何度この上陸説明会に参加しただろう。
上海の頃なんてもう思い出せない。
これが最後。
この日が来るとわかっていたのに、
なんて寂しい気分になるんだろう。
ここはロシア上陸前の最後のイベント、
ロシアンティーパーティー。
ロシア人は休日になると
ダーチャという別荘に人を招き、
たくさんの甘いケーキやお菓子、紅茶で客人をもてなすというのだ。
それに倣ってメインサロンで再現されたティーパーティーだった。
ケーキやお菓子の量とともに大量のパンに圧倒されました。
ツナやポテト、ジャム入りのピロシキ、
ロシア風の薄焼きパンケーキ、
けしのみペーストの入ったパン、
レーズンやドライフルーツ入りのシナモン風味のパン、
またしても食べすぎ食べすぎです。
オリビア号のクルーたちはロシア人やウクライナの人々。
彼らからの最後のおもてなしということで、
みんな民族衣装を着て登場した。
私たちの部屋のベッドメイクを時々してくれるサーシャも
可愛らしいカラフルな民族衣装を身につけていた。
とっても綺麗だよサーシャと声をかけると、
彼女は恥ずかしそうに笑ってくれた。
今彼女はどこで何をしているだろう。
無事でいてくれるといいな。
明日はいよいよ最後の帰港地。
私は1日目は川下りと魚釣りというオプショナルツアーを申し込んでいました。
15:05
さあ泣いても笑っても、船は最後の帰港地へ。
次回は最後の帰港地、ロシアペトロパブロフスクカムチャツキ。
前編の様子をお伝えいたします。
104日間世界一周の船旅。
残すところはあと3回です。
日本に帰るまでどうぞご一緒に。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
ありがとうございました。
104日間世界一周の船旅。
キンドル本もぜひお楽しみいただければ嬉しいです。
15:53

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