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こんにちは。横浜で15年以上、犬の保育園の先生を行っている、なおちゃん先生と申します。
こちらの番組では、あなたとワンちゃんの10年をよりよく変えるをもとに、犬と生きる十数年をもっと本気で楽しみたいあなたに、幅広い分野から犬に関するお話をお届けしています。
大好きな旅の話、子育ての話も時々お届けしています。
カニフさんが変われば、犬が変わる。犬のことをもっと知って、あなたも犬育てのプロになりませんか?
より具体的なトレーニング、質疑、アニマルコミュニケーション、ペットロスについては、メンバーシップにてお話ししています。
昨日はURL限定ライブ、大人の生物学4時間目として、浮気はどこまで許されるのか、生き物たちの華麗なる浮気事情ということでライブをさせていただきました。
生き物、進化、そして生物の生存戦略的に浮気をどのように捉えているのか、そして人はどのように捉えてきたのか、なぜ浮気はなくならないのか、
そういった点について、私なりの見解を、今ハマって読んでいる著書、生き物たちのかわいくない世界、より抜粋してお話をしていきました。
次回の5章、第5時間目は、大人の生物学第5時間目、家族になります。
人はそれでもなぜ家族を作るのか、生き物たちの多様なる家族の形、ということでこちらもURL限定でライブをさせていただきたいと思っています。
ご希望の方はね、レターをお寄せください。
日時時がまだ決まっていないんですが、決まりましたら皆さんにお知らせをいたします。
それでは本題に入っていきましょう。
今日はいただいたご質問へのお答えになります。
生後7ヶ月のワンちゃんの飼い主様からのご質問です。
愛犬は生後3ヶ月になったばかりの頃に自宅に来ました。
最初が肝心ということで、私も犬を飼うのは初めてだったんですが、
お座り屋まで、クレートのトレーニング、甘噛みの対処、散歩、口に入れたものをすぐ出す、そして特にトイレのトレーニングには力を入れてきました。
愛犬は覚えることが楽しいようですぐに覚えてくれて、5ヶ月頃にはトイレは完璧になりました。
ですが6ヶ月半を過ぎて虚勢をしたところ、そのせいかどうかわかりませんが、最近トイレの失敗が目立つようになってきました。
あんなに上手にできていたのに。
それに最近はご飯の前や、おもちゃで遊んでいるときの待てのときに吠えるときがあります。
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ちゃんとお座り、待てをしながら吠えるので、叱っていいのかどうか悩みます。
今までそんなことはありませんでした。
子犬のときに一度教えたこと、できるようになっていたことが突然できなくなることってありますか?
もしくは反抗期でしょうか?犬に反抗期ってありますか?
というような内容でした。
犬、反抗期と調べるといろいろ出てくると思いますが、
1歳前後のいわゆる子犬期から成犬になりきる前の時期は青年期とも呼ばれ、このような問題が起きやすい傾向があります。
ただし、報道学の立場、トレーナーの立場から言えば反抗期とは呼ばないかなと思います。
どちらかと言えばチャレンジ期と言えるでしょう。
この時期の犬たちはその名前の通り、自分の帰属する社会へのチャレンジ、挑戦を果敢にしていくということがあるんです。
これは反抗期と捉えられる無邪気さは少しずつ失われていきます。
生後3ヶ月頃、お家に来たての頃というのは警戒心が薄く、好奇心が強いワンちゃんは呼べばすぐに戻ってくるし、
なんなら目を合わせただけで尻尾を振ってやってきますよね。
トイレの失敗や甘髪に悩まされてしまうこともありますが、それでも無邪気な可愛さの前には全て許してしまうという方も少なくはありません。
ところでこの無邪気な可愛さというのは、狼が犬となって人間と共に生きるために身に着けた養鶏成熟、手を練りという術でもあります。
そのため無邪気な可愛さというのは、大人になっても新娘になっても残る犬の特徴の一つであるため、大人になるにつれこの無邪気な可愛さが全くなくなってしまうということではありません。
反対に野生の動物は小さな頃は本当に可愛いですけれども、大きくなるとこの無邪気さや可愛らしさというのは失われていくと言われています。
話が逸れましたが、それに比べてもこの子犬の時期の特別な可愛さというのは永遠に記憶に刻まれるものですよね。
この時期は第一社会科期、生まれてから目を開けて大体13週頃までと言われるのですが、第一社会科期と呼ばれるこの時期を終えると犬は青年期、第二社会科期に入っていきます。
これは私の過去配信の中でもお伝えしているのですが、第二社会科期は恐怖と警戒心を知っていく時期でもあります。
生後6ヶ月を境にますますその傾向は強くなります。
生まれたばかりの赤ちゃん、これは犬でも人でも関わらず、見るもの、聞くものに反応しながら吸収していくという作業が多いですよね。
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要するにインプットの時期です。
その中で自分を取り囲む世界がどのようになっていくかを学習していきます。
犬も一緒です。
そして自分で動くようになり、今まで学習してきたことを使って与えられる物事だけではなく、自らの世界の反応を確かめるためにいろんなチャレンジをしていきます。
アウトプットが始まっていくわけですね。
飼い主さんに教えられること、教えられないことであっても、飼い主さんに100%集中している時期というのはその反応が全てですから、
飼い主さんが行ってくれることに対してぐんぐん成長していきます。
学習していくんですよね。
これがインプット期、第一社会科期がメインになります。
どうやったら飼い主さんが意識を向けていくのか、これも学習していっています。
そして第二社会科期に入ってくると、学習経験を使って自分の都合でチャレンジをしていきます。
飼い主さんの気を引くためだけではなく、自分の学習経験がどこまで誰にどういうシチュエーションで通用していくのか、
自分の帰属する社会に対して試していく時期、アウトプット期になっていくわけですね。
そのため今までできていたことができなくなったり、教えて素直に実行していてくれたことが反応が悪くなってきたり、
飼い主さんの反応を試すような行動が出てきます。
それらは自分の帰属する社会の枠組み、ルールの再確認と再設定の作業であることが多いです。
自分の振る舞いはどこまでどういうタイミングで誰に許されるんだろう、というチャレンジ反応が出てくるので、
そこが飼い主さんにとっては反抗期と捉えられがちなところなのかなと思います。
また、特に大型犬の成長期においては、体と性ホルモンが急激に成長していく時期であるため、
思考回路が追いつかないということがあります。
つまり、エネルギーがホルモン生成と体の成長に持っていかれるため、脳内学習がちょっとオルスになる時期があるということなんですよね。
これは犬種や体格、性差によっても変わってくるんですが、
だいたい7、8ヶ月ごろに起きる現象の一つとも言われます。
こういった大人への階段を登りつつある時期には、
例えば、トイレは完璧にトイレシートでできていたのに、
突然1日数回トイレから外れた場所にするようになった。どうしたんだろう、とか、
ご飯の時にはお座り待て、が言わなくてもできていたのに、
座ったまま吠えるようになったり、何度言ってもできなくなってしまった。どうしちゃったんだろう、
というような飼い主さんの混乱が起きやすくなってしまいます。
ちょっと前まではできていたんだから、少し立てばまた元に戻るだろうという考えは危険なんですね。
なぜなら、子犬の時と違い、
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習った上でこうしたことをしたら飼い主さんがどういう反応をするんだろうと考えたり、
すっかり他のことに気を取られた上での体の反応であったりするため、
放置したまま良くなるということは期待薄です。
できるようになったはずなのに、またできなくなっちゃったという犬の行動がある場合、
その時に取るべき対処はただ一つです。
できるところまで戻って教え直すということです。
どの段階まで戻ればできるのか、そこを慎重に調査しながら段階を追って元に戻していきます。
一歩ずつ教えて何かを覚えさせるためには、一歩ずつ階段を上るようにして、
目標の頂上まで行くという感じなんですけれども、
やり直しの場合は一歩ずつ階段を下りていくというような感じですね。
これを行うことで、やっぱりこれはダメなんだ、こっちじゃないとダメなルールなんだということ、
そして身体的成長にエネルギーが取られている場合では、
あ、そうだったそうだった、こうだったと学び直しができるんです。
ということで、人間が自我の解放と独立のための一歩である反抗期を迎えるというのと全く同期ではないと思うんですが、
犬の反抗期に当たると言えるかもしれない時期は確かにあります。
ただしこれは個体差がありまして、全く問題にならないまま政権となる犬もいれば、
無実に現れる犬もいるんですよね。
特に精神的な活動を多く求める犬や、大型犬、留守番の多い、刺激の少ない犬に多いように思われます。
そのような状況に陥った時には、反抗期の子どもと喧嘩するのではなく、
冷静にどこまでできて、どこからはできないのかということを見極めて教え直し、犬との間に改めてルールの確認をされてみてくださいね。
はい、今日はですね、ゲストの子が後ろにおりまして、少しガサガサと物音がしたり、声が入ったりしているかもしれません。
これもご愛嬌ということでね、聞いていただければ楽しんでいただければと思います。
はい、それでは本日も最後まで聞いていただきありがとうございました。