00:02
内科医たけおの 心身健康ラジオ 皆さん、おはようございます。
たけお内科クリニック からだと心の診療所 院長、内科医たけおでございます。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
また、毎朝5時半からライブをやっていて、公開のまましろ、お悔やみの皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
また、おトークも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、今日はですね、ちょっとお堅い話をしようと思うんですけれども、
医療倫理を取り上げたいと思います。
医療倫理、皆さんご存知ですか?っていうか、これはですね、多分医療者は名前は聞いたことあると思いますし、
それこそ国家試験とかで医療倫理の内容を問われることとかあったりすると思うんですけれども、
多分ですけど、一般の方はね、何それっていう感じなんじゃないかなというふうに思います。
で、私自身もですね、多分配信活動の中でこの倫理を扱うことってね、
避けてきて、
使ったというか、あんまりね、扱ってこなかったんじゃないかなというふうに思うんですけれども、
最近いくつかですね、ちょっとこの倫理をやっぱり扱った方がいいかなというふうに思うことが立て続けにありまして、
なので今回はちょっと医療倫理を扱おうと思います。
で、その理由の一つがですね、先週放送した人生の最終段階の医療ケアに関するアンケート調査ですね。
厚労省が5年に1回やってるやつですけれども、その中で延命治療の話、
アンケートが出てたんですね。
で、これちょっとメンバーシップの方限定でですね、その延命治療、どういうものが延命治療に当たるかとかっていう認識をですね、聞かせていただいたんですけれども、
やっぱりね、私が考えてるのとだいぶ乖離があるなというふうに思って、
で、ここら辺をね、埋め合わせるにはやっぱり倫理的なこともね、やっぱり考えていかないといけないなというふうに思ったのが一つですね。
で、あと、他にもですね、
実は緩和ケアの領域で、最近医療倫理に関する書籍がですね、いくつか連続して出てきたんですね。
で、私全部まだ読めてるわけじゃないんですけれども、
ただやっぱりね、緩和ケアと倫理ってすごいね、密接な関係にあって、
今日取り上げる論文もそれ関係の論文なんですけれども、
特に週末期ですね、何が正解か分からないっていう領域で、
医療者としても結構、その、
いろいろ葛藤する場面があるんですね。
特に、鎮静ですね、その、耐え難い、結構ね、その、緩和ケアの領域って、
苦痛を緩和する方法っていろいろ出てきてはいるんですけれども、
それでもね、苦痛が耐え難い場合ですね、
鎮静っていう選択肢を取ることがあるんですね。
要は眠っていただくっていうことですね。
ただ、この鎮静は、かなりね、慎重を要しますし、
鎮静に関する指針も出てはいるんですけれども、
やっぱりね、一例一例、その患者さんごとに、
03:00
この方、鎮静が本当に適切なのかっていうのを検討しないといけなくって、
そこにもね、臨床倫理、医療倫理ですねが、
かなり密接にかかってくるっていう、そんな関係です。
はい、ということで、今日はね、一ついい論文、文献、創設を発見しましたので、
これをね、一緒に読み解きながらですね、
医療人について改めて考えたいと思います。
で、この、
この論文がですね、
このリンクに貼らせていただきましたけれども、
信州大学の医学雑誌なのかな、
の2016年に出ていたやつで、
タイトルが、
緩和ケアと医療倫理っていう、
まあそれそのもののタイトルなんですけれども、
信州大学のですね、
がんセンターの緩和部門の真宮先生っていう先生が書かれた文献の、
これ非常にね、よくまとまっていていいなというふうに思いました。
なので、これをですね、
全部で、何ページだ、6ページあるんですけれども、
まあその中からちょっと、
前半部分を中心にですね、
お話していきたいと思います。
はい。
えーと、まずはじめにの部分はいいですね。
まあ緩和ケアはいつもお話してますけれども、
緩和ケアの定義について述べられていて、
まあこれはいつもこの放送機器の方はね、
もういいかなと思いますんで、
ご説明させていただいて、
2ですね、
第1項目の2の医療倫理のところをお話したいと思うんですけれども、
医療倫理、
あの、まあいろいろ書いてあるんですけれども、
その、まあ、
よくはね、
ヒポクラテスの誓いってね、
あの、我々、
あの、医療者、
まあ特に医師はね、
ヒポクラテスの誓いっていうのは、
必ず、
もうこれこそテストに出ますっていう感じなんですけれども、
はい。
からあるんですけれども、
特にこの生命倫理ですね、
私もね、
あの、学生時代に生命倫理の授業ありましたけれども、
1970年代からアメリカを中心に云々とかっていうことで書いてあって、
やっぱりね、こう、
科学の発展とともにですね、
倫理的な部分も、
あの、
考えていかないといけないよねっていうところが、
まあ注目されてきていて、
で、まあ、
今現在でもですね、
まあ、
えっと、
その2のとこの最後の方に書いてありますけれども、
まあ、
緩和ケアでは週末期の人生の適応ですね。
先ほど言ったような。
あと、
有益療法の差し替えですね。
まあ、
天敵をいつまでやるか問題とかですね。
まあ、
この辺は本当に倫理的な判断が求められるっていうふうに書いてあって、
まあ、
それは本当にその通りだなというふうに思います。
はい。
で、
今日一番取り上げたいのは、
このローマ数字の3のところですね。
医療倫理の4原則っていうのがありまして、
え、
これ聞いたことありますかね。
これもですね、
あの、
まあ、
医学生だったら必ず、
あの、
医学部の授業で習ってるやつなんですけれども、
まあ、
先ほど言った1970年代から云々とかっていうことで書いてあって、
え、
この、
えっと、
元々はですね、
3原則っていうのを、
この1978年、
ベルモントさんっていうのが出したみたいなんですけれども、
それに1個加えてですね、
この1979年、
BD、
チャムト、
チルドレスっていう方が、
え、
生物医学医療倫理の初原則っていうことの中に、
え、
4原則っていうので示されたっていう風になってます。
06:02
はい。
えっと、
で、
その4原則がですね、
これテストに出るところなんで、
覚えていただけたらと思うんですけれども、
1つが、
自律性の尊重ですね。
で、
2つ目が、
あ、
善行原則。
善行って、
あの、
良い行いの善行ですね。
え、
無原則ですね。
はい。
で、
え、
3つ目が、
無危害原則ですね。
あの、
危害を加えないの無、
危害がないようにする原則ですね。
で、
4つ目が、
公正ですね。
ジャスティスですね。
で、
え、
これ4つ目のね、
公正はね、
別ななんか、
えっと、
なんだったかな。
なんか、
他の訳になってるのもあるんですけれども、
まあ、
公正と訳されることが一番多いんじゃないかな、
という風に思いますね。
で、
え、
それ、
各々について順番に、
5つ目の、
自立性の尊重ですね。
え、
これはもう、
まあ、
それはそうだよね、
っていう感じかな、
と思うんですけれども、
ご自身で、
え、
自由に、
かつ独立して、
考えて、
決定する、
っていうことですね。
だから、
あの、
まあ、
医療者は当然、
専門職として、
えっと、
いろんな、
まあ、
医学的な、
アドバイスとかっていうのを、
するんですけれども、
まあ、
最終的に、
患者さん、
あるいはご家族さんの、
はい、
で、
2つ目ですね。
2つ目は、
全校原則ですね。
まあ、
これはもう、
まあ、
それは当たり前だよね、
っていうふうに、
思われるかもしれないですけれども、
まあ、
良いことをしましょうね、
っていうことですよね。
で、
ただ、
この、
まあ、
この文章の中にも、
書いてありますけれども、
この、
えっと、
誰にとって最善か、
とかっていうのはね、
結構難しくて、
医療者は良いと思っていても、
患者さん求めていない、
とかですね、
まあ、
良い行いではない、
というか、
いうこともあったりするので、
なかなかね、
これちょっと難しいんですけれども、
まあ、
でも、
良い行いをする、
善をなす、
っていうことが、
まあ、
2つ目に謳われています。
はい。
で、
3つ目ですね。
3つ目は、
えー、
向き合い原則ですね。
で、
これですね、
えっと、
当初の、
その3つの時には、
含まれてなかったんですけれども、
最終的に、
この、
おー、
誰でしたっけ、
ビーチャムトチルドです、
っていう方が、
そら、
当たり前でしょ、
っていう感じなんですけれども、
これね、
えっと、
ヒプクラテスの誓いにもありますけれども、
まず、
えっと、
not do harm ですね。
あの、
害にならないようにしなさい、
っていう、
これはね、
僕もすごいね、
あの、
白いから言われたんですけれども、
あの、
医療行為ってね、
ほとんどがね、
危害になりうるんですよね。
まあ、
これは、
例えば、
薬を1つ処方する、
っていうのでもそうですし、
あとは、
何らかの処置を行うとかですね、
まあ、
点滴するでもそうですけど、
あの、
医療行為以外でやったら、
あの、
犯罪行為なんで、
はい、
っていうことで、
まあ、
あの、
何かしらね、
行為を行うと、
危害になりうる、
っていうことで、
ただ、
09:00
まあ、
それが、
あの、
善行原則ですね、
まあ、
善行を、
の方が、
その、
上回る、
メリットが上回る、
っていう場合に、
まあ、
その、
医療行為が成立する、
っていう風になりますよね。
はい、
ただ、
この、
これはね、
あの、
なんていうか、
もうちょっと、
広い概念で、
個々のことも、
そうなんですけれども、
全体を俯瞰してですね、
まあ、
ここに書いてありますように、
例えば、
えーと、
医療資源の配分の問題とかですね、
えーと、
いうことを、
まあ、
この構成のところでは、
考えていかないといけないよ、
っていう、
そんな感じで、
えー、
なってます。
はい、
っていう感じですね。
で、
まあ、
その、
4以降にですね、
その、
これね、
えーと、
ジョンセンの四分割表と、
四分割表っていうのは、
非常に有名で、
この、
図1のところに書いてありますけれども、
臨床倫理の四分割表ですね。
で、
やったら、
まあ、
これちょっとね、
話と、
もう、
すごい長くなってしまうんで、
今日は、
あー、
やめようと思うんですけれども、
まあ、
具体的には、
医学的な適応、
患者さんの意向、
疑応を得る、
周囲の状況、
この4つをね、
考えていこうよね、
っていうような、
そんな感じになってたりします。
はい、
医療倫理のですね、
4原則っていうのについて、
改めてご紹介して、
まあ、
こういうのに基づいて、
まあ、
日々悩みながら、
医療やってるんだよ、
っていうことを知っていただけたらな、
と思って、
お話させていただきました。
今日も、
幸せな一日でありますように、
わいてわ第1回の竹でした。
興味津々。