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2023-01-26 15:48

やってのける

「やってのける」 ハイディ・グラント・ハルバーソン (著) の著書を読んで日本語教育の現場でどう応用できるかなどについて話しました。

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それでは本日の本題に入りたいと思います。
今日お話ししたいのは、「やってのける!」という本ですね。
昨日、「自立性と幸福感」ということで、この本の一部だけをご紹介したんですね。
その後、今朝ジョギングしている間に最後まで読み終わりましたので、この本についてご紹介してみたいと思います。
昨日もちょっと言ったんですけど、この本の具体的な客観的なところを紹介してみたいと思いますけど、
タイトルは、「やってのける!」ですね。
この手の行動心理学になるのかな?
この辺の本では、他にやり抜く力というのと、やればできるというのがあって、これもやってのけるというのもすごく嫌で始まっていて、
ちょっと時々私も言い間違えてしまうかもしれませんが、
今日ご紹介する本は、「やってのける!」ですね。
著者の方は、ハイリー・グラント・ハルバーソンという方ですね。
Kindleでも出ていますし、単行本でも文庫本でも出ているみたいです。
非常に評価が高い本みたいですね。
323個の評価があって、5つ星のうち平均4.2点になっていますね。
ただ、2013年に出ているので、もう10年前ですね。
10年前なので、この研究成果がもしかしたら最新ではない。
少なくとも最新ではないのは事実ですよね。
10年前の本ですから。
そういう目で見ても、僕は結構勉強になるところがありました。
このハイリー・グラント・ハルバーソンさんは、目標達成とモチベーションの研究分野で有名ということですね。
他にAmazonで日本語訳されたものを見てみると、
やり抜く人の9つの習慣とか、やる気が上がる8つのスイッチとかですね。
そういう本があります。
すごく好調心のある人向けの本という感じがしますね。
この本、今日ご紹介するこの八点のケルですね。
この本ね、端的に言うとすごく体系的でモーラ的な感じですね。
例えば、やり抜く力というこれに類称がありますけど、
それはグリッドというへこたれない力とかそういうものにフォーカスしたものですよね。
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だけどね、今回の八点のケルですね。
この本はいろんなそういうところを広く体系的にかつモーラ的にですね、紹介してあって、
つまりピンポイントでこうすればいいですよという本ではなくて、
いろいろ類型を分けてですね、それぞれの対処法を紹介しているというような感じです。
僕がとても勉強になったなという、こういう類型の一つです。
分類ですね。分類の形が2つあります。
1つ目の形が、1つ目の分類方法が証明型と習得型というやつですね。
これはね、この本でも結構何回も引用されているんですけど、
アンジェラ・ダックワースさんのやり抜く力、グリッドとかそういう本だと思いますけど、
それに出てくる話にすごく似ています。
重なるところがありますね。
証明型と習得型。
証明型というのは、自分は優れた人間であるということを周りの人に証明したい。
それがモチベーションになっているということですね。
逆に習得型というのは、自分が一つの新しい能力を習得したいというふうに考えている人。
なので、どちらにも良いところと悪いところがあるということにはなっていますが、
でも実質的には、証明型よりも習得型の方が好意的にかなり書かれていますね。
あともう一つの分類が、
これね、僕ちょっと実はあんまり聞いたことなかったので、
言われてみれば当たり前なんだけど、
でもそれほど真剣に考えたことがなかったので、
なるほどと思ったんですけど、
それがですね、獲得型と防御型というところですね。
これが獲得型と防御型の何が違うかというと、
獲得型の方はリスクとかはあんまり気にしないで、
どんどんメリットの方に注目して、何かが得られること、つまり獲得ですよね。
何かが獲得できることに、そういうメリットに注目することが、
そういうタイプが獲得型ですね。
もう一つの反対の方の防御型、
防御型っていうのは失敗しないこととか、
リスクをすごく重視して、
要するに既に持っているものを失わないもの、
あるいは既に持っているものを失わないとか、
あるいは今自分が0点だとしてもそれがマイナスにならないこと、
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それをそこに注目するということですね。
要するにデメリットを避けるという感じです。
要するに獲得型の方はメリットに注目するし、
防御型の方はデメリットとかリスクの方に注目するという感じですね。
それで例えば、これで反応が分かれちゃう時があるらしいんですけど、
例えばオバマ大統領とか、
この本が書かれた頃はたぶんオバマさんが大統領だった時代だと思うんですけど、
そういう成功例ですよね、
スーパースターとかスポーツのスーパースターとか大統領とか、
そういう成功例を見てモチベーションが上がるのは獲得型なんですよね。
ああいう人になりたいという感じで、
そういう人を見ると努力するようになる。
一方で防御型の人はそういうのを見てもあまり効果がないらしいんですよ。
どういう例をこういう防御型の人に見せたら効果があるかというと、
それが失敗例なんですよね。
例えばちゃんと努力しなかったのでホームレスになってしまいましたとかですね、
そういう例を見せたり聞かせたりすることで、
この防御型の人はそういうふうになりたくないから頑張ろうというふうにスイッチが入るというわけですね。
多分これは僕たち日本語教育の場面で考えると、
多分最初のうちはこの獲得型のほうがいいと思うんですよ。
だって持っているものは最初ないわけですよね、ゼロなわけですから。
例えば日本語の話せる外国人とかの成功例とかを紹介するとか、
あるいは日本語がちょっと話せるだけでこんなにすごいことができますよとか、
そういうことを言うと多分この獲得型の人には役に立つと思うんですね。
獲得型というか、人のタイプでもあるしモチベーションのタイプでもあるわけですね。
やり方のタイプでもあるわけです。
なので、初めのうちは獲得型のモチベーションをどんどん見せて、
それである程度実力がついてきたら、こういうふうにサボっていると忘れちゃいますよとか、
そういうふうに防御型の方向で、せっかくここまで頑張ってきたんだから、
それが無駄にならないように勉強を続けましょうみたいな感じで、
防御型の関わり方をするといいのかもしれないと思いました。
この本にはいろいろなことがたくさん書いてあるんですけど、
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この著者が言うには一つだけ、一番大事なことを一つだけ言うとしたらそれは何かというところがあって、
そこにシンプルな計画を作るということ、それが一番大事だというふうに言っているところがあります。
その例として、ここは僕もそんなに効果があるのかと思ってびっくりしたことなんですね。
ここはクリスマスについてエッセイを書くように冬休みの前に学生さんが依頼されたという実験があります。
2つのグループに分けて、一つのグループは特に何も指示しないで何月何日までにそれを出してくださいと。
だけどもう一つの方は、いつどこでそれを書くか、そういうことも話してもらった上でその課題を渡したというんですね。
そうすると、その後引用してみますね。
クリスマスから数日後、ゴルビツアーの下にエッセイが届き始めました。
エッセイを書く場所と時間を決めなかった学生、つまり計画を作成しなかった学生で実際にエッセイを送ってきたのはわずか32%でした。
一方、書く時間と場所を決めるというごくシンプルな計画を作成した学生は71%もエッセイを送付してきました。
計画を作らなかった学生の2倍以上の数値です。私は腰が抜けるほど驚きました。
簡単な計画を作るという単純な介入によって、被験者の目標達成率が2倍になったのです。
はい、ここまでですね。
僕もそれは違いは出るだろうとは思いましたが、こんな2倍以上も出るというのは正直すごい目から鱗みたいな感じですよね。
もう一回言うと、計画を作らなかった人は32%だけど計画を作った人は71%。
しかもそれもエッセイを書く場所と時間を決めたというそれだけのごく簡単な計画なのに、それがこんなに大きな違いになってくるというのは正直ちょっと僕はびっくりしました。
ここからは僕の個人的な感想なんですけど、
実はですね、ちょうど昨日ね、1月25日からですね、一つのコースが始まったところなんですね。
このインド政府と日本の外務省がやっている、あ、すみません。
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インドの外務省と日本の大使館が主催してやっているのに、僕がその一部を担当しているんですけど、一つの科目をね。
そこでもですね、反転事業の形式をとっているんですよ。
つまり最初にビデオを見てもらって、それで実際のGoogle Meetのライブディスカッションの時に話し合ってもらう。
そういうことをやっているんですけど、やっぱり動画を見てこれなくて、それでディスカッションがうまく進まないという例があるんですね。
それでちょっと今回はですね、ちょうど昨日始まったばかりというね、そういう時点でもあるので、
グループチャットもあるんですよね。
まずそのクラス全体、これ今120人ぐらい入っているそういう大きいクラスなんですけど、
そのクラス全体のグループチャットと、それから8人ずつぐらいの小さい班に分かれているそれぞれのグループチャットがあるんですけどね。
その小さい班のグループチャットの方で、この反転授業のビデオをいつどこで見るのか、
例えば通勤途中でもいいし、そういうことを書くように、まず書くように、いつどこで見るかをまず書くようにということを皆さんにお願いしてみようかなというふうに思っています。
あともう一つは、これがどうなるかはこの後、このコースが終わるときにまたご報告してみたいと思います。
あともう一つ、この本は目標達成ということがすごく大事なんですよね。
だけど実は目標達成、しっかりした目標を達成するということ、目標をまず立てる、目標をつけるということがすごく重要視されているんですけど、
でも長期的な目標を立てることが今すごく難しい時代になっていると思うんですよね。
去年の今頃はまさか1か月後に戦争が始まるなんて思っている人はいなかったと思うんですよ、去年の1月25日とか26日とかそのぐらいですよね。
あとコロナが始まるなんて2020年の今頃に思っている人がそんなにいたとは思えないわけですね。
なので僕は家庭を楽しみながら結果的に振り向いてみると実は結構いろんなことができていたなという、
そういう常に前に進んでいくんだけど、だけどそんな明確な目標を持っているわけではなくて、とりあえず前に進んでいく。
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だけど気がついてみたら意外と長い距離を歩んでみたなみたいな、そういうやり方もあるんじゃないかなというふうに一つ思っていますので、
このところがこの本の著者の考え方とちょっと違うところもあるなというふうに思ったところです。
それでは本日の村スペはここまでにさせていただきたいと思います。
今日のやってのけるというこの本について僕が話したことについてご感想とかコメントなどがありましたら、
ぜひ村スペのハッシュタグ付きでご共有いただければと思います。
それでは本日も良い一日をお過ごしください。そして冒険は続きます。
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