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こんにちは、秋本くりこです。この番組は、アマチュアバイオリン弾きの私が、クラシック音楽や西洋絵画について愛好神戦で語る番組です。
今日は、テンションを上げたいときに聴くのにおすすめの曲として、マーラー作曲の交響曲第一番の第四楽章についてお話ししたいと思います。
このマーラーの交響曲第一番は、巨人という極大でも知られています。
今日お話しする四楽章は、いきなり大音量の管楽器の高音と派手なシンバルの音から始まるので、CDなどを聴くときにはちょっと注意が必要です。
若干音量を小さめに設定しておいて、小さすぎるようなら後からボリュームを上げるくらいがちょうどいいと思います。
冒頭から警鐘を鳴らされるような、そんな音が響き渡った後に、バイオリンのうねるようなメロディーが続きます。
このバイオリンのメロディーを実際に演奏してみるととても難しくて、音が多いのでなかなか指が回らないんですね。
しかもそれをバイオリンパート全員で音を揃えないとグチャグチャっとして、何を弾いているかわからなくなってしまうので、
一音一音はっきりと音の粒を出した上で、周りともその粒を合わせるということをしないといけないんですけれども、それが難しくてなかなか甘地はなかせのメロディーです。
その嵐のような音楽の次には、ノリノリのいい感じのテンポの音楽になるんですけれども、
これがちょっと気分が沈みがちの日ですね。歩きながら聴くと足取りが軽くなるというか、ずんずん歩きたい気分になってくるんです。
なのでちょっと気が進まない場所に行くときとかに聴くといいと思います。
途中ゆったりとしたテンポの弦楽器の綺麗なメロディーが出てきて、現実離れした夢見心地の気分になるんですけれども、
その後また激しくて不安を煽るような音楽が出てきて、急に現実に引き戻されたような気分になります。
その音楽も徐々に落ち着いてきて、静かな小鳥のさえずりとゆったりとした音楽が出てきます。
その後も右翼屈折があるんですけれども、最後はまた明るい金管楽器と弦楽器のメロディーで盛り上がって終わるという感じです。
マーラーは1860年生まれで、この公共曲第1番はマーラーが20代後半頃に作曲されたんですけれども、
初めて演奏会でこの曲が演奏された後も何度もマーラーの手によってこの楽譜が修正されているんですね。
これって結構すごいことだと思っていて、いつ世の中に出したものを修正するのって結構勇気がいるというか、なかなかできないことだと思うんですよね。
そもそも自分がいいと思ったから世の中に出したわけで、それを後から修正するっていうことは、
自分が最初に出したものの不備を認めることになりますよね。
そんなことはきっとマーラーにとってはどうでもよくて、作品のクオリティを上げるためにただひたすら改良を重ねているっていう感じなんだと思います。
このクオリティを追求する姿勢は私も見習いたいなと思いました。
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マーラーは長い曲が多いので、全部しっかり聴くのはちょっと大変かもしれないですけれども、
もし興味が持たれた方は2つの楽章だけでも聴いてみると面白いと思いますので、ぜひ聴いてみてください。
それでは今日はこのへんで、さようなら。