2023-03-05 03:36

続・モネの睡蓮を観ながら聴きたい曲/ラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調 第一楽章

ラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調 第一楽章」
https://m.youtube.com/watch?v=8KNEZ_OgvGo

#クラシック音楽
#ラヴェル
#モネ
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/639f04c77655e00c1c4a5f2d
00:06
こんにちは、秋本くりこです。この番組は、アマチュアバイオリン弾きの私が、クラシック音楽や西洋絵画について愛好家目線で語る番組です。
前回、ラヴェルの弦楽四重奏曲ヘ長調第一楽章についてお話しさせていただいたんですけれども、その続きというか、前回伝えきれていなかったことがたくさんあったなと思ったので、そのリベンジ回です。
私はこのラヴェルの弦楽四重奏がとても好きなんですね。前回、この曲はテンポがビジティングするのが難しいという話をしたと思うんですけれども、そんなことよりももっと素敵なところがたくさんあるので、私が演奏したときの思い出話も含めてお話ししたいと思います。
なんでこの曲がこんなに好きなのかなと考えてみたんですけど、たぶん美しいメロディの中にも陰影、光と影があるからだと思うんですよね。
モネは光の魔術師と呼ばれているように光の表現が素晴らしい画家ですけれども、光を表現するって結局影をどう描くかだと思うんですよね。
光って目に見えない、あえて言うなら白とか黄色なのかなと思うんですけれども、白いキャンバスに白い絵の具で描いても何も見えないですよね。
影があるからこそそこに光があるとわかるんだと思います。
ラベルのこの音楽もすごく美しいメロディとちょっと影があるメロディがあって、この影があるからこそすごくいろいろと感じるものがあるというか、
切なさだったり悲しさ、憂い、いろいろな感情が混じり合っているからこそ、なんか原稿化するのが難しいんですけれども、わかってもらえたっていうような不思議な感覚になるんですよね。
演奏しながらもすごくいいメロディで、聴いていて楽しいというのはもちろんありつつ、癒されるような感覚もすごくあるので、聴くのも弾くのも好きなんだろうなと思います。
あと私がこの曲を演奏したときに感じたのは、演奏者同士のアイコンタクトっていいなということです。
これはどういうことかというと、弦楽四重奏のような室内楽ではよくあることではあるんですけれども、息を合わせる、タイミングを合わせるポイントで演奏者同士が相手を見る、目を合わせるということがよくあります。
普通は楽譜を見つつ、他のメンバーの動きも視界に入れて音楽を合わせていくんですけれども、ここぞというときには楽譜から目を離してお互いに相手を見ることがあります。
これは別に事前にここをアイコンタクトしようねって取り決めているわけではなくて、四重反省的にパチッと目が合うという感じなんですけれども、
この曲のバイオリンパートを私が演奏したときには、バイオリンとビオラが同じメロディを演奏するところがあって、そのタイミングでパチッとビオラの人と目が合ったんですね。
その瞬間ってすごくお互いの心が通じ合っているというか、やっぱりいい音楽になるんですよね。
多分、室内楽の演奏に慣れている人はごく自然にこのアイコンタクトをしていたり、もっと上級者はアイコンタクトをしなくてもお互いにこのタイミングだよねっていうのがわかるものなんだと思うんですけれども、
03:05
私はそこまで室内楽の演奏経験が多くないのと、あとこの曲はテンポが揺れるのでタイミングを合わせるのが難しいというのもあって、目が合った瞬間、とてもうれしかったのを今でも覚えています。
結論として、この曲はすごくいい曲で、私はこの曲がすごく好きというだけの話なんですけれども、もしよければ皆さんも聴いてみてください。
それでは今日はこの辺で、さようなら。
03:36

コメント

スクロール