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2023-02-25 03:51

ラファエロの「小椅子の聖母」の話

ラファエロ「小椅子の聖母」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%A4%85%E5%AD%90%E3%81%AE%E8%81%96%E6%AF%8D

#絵画
#アート
#ラファエロ
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00:05
こんにちは、秋本くりこです。この番組は、アマチュアヴァイオリン弾きの私が、クラシック音楽や西洋絵画について愛好家目線で語る番組です。
今日は、ラファエロの「小椅子の聖母」という絵画に見る母と子の関係性について考えたことを話したいと思います。
ラファエロはイタリアのルネサンス期の画家ですけれども、他のルネサンス期の画家との年代順で言うと、まず、レオナルド・ザ・ピンチが1452年生まれ、
その23年後の1475年にミケランジェルが生まれていて、そのさらに8年後、1483年にラファエロが生まれたという順番になります。
ただ、ラファエロは若くして亡くなっていまして、レオナルド・ザ・ピンチが亡くなった翌年に、37歳の時に亡くなっているそうです。
まさか37年の人生で、これだけの功績を残せるってすごいですよね。
ラファエロは聖母子僧という聖母マリアが子供の幼いイエスを抱っこしている構図の絵ですね。
これを多く描いているんですけれども、今日のテーマの子イスの聖母、まさにこの聖母子僧で、聖母マリアが椅子に座って幼いイエスを抱っこしている絵です。
これが本当に温かい感じのする絵で、母親の愛情が絵から溢れ出ているように感じられるんですよね。
ラファエロの他の聖母子僧は、いわゆる宗教側という感じで、あまり感情移入をしなかったんですけれども、この絵にはとても引き付けられるものがありました。
その理由としては主に3つあるんですけれども、まず1つ目は、絵の形が四角形ではなくて円形の絵であるということですね。
この絵の形が円形というだけで、かしこまったカッチリした感じではなくて、親しみやすい柔らかい印象を受けるんだと思います。
2つ目としては、色使いが暖色がメインで柔らかいタッチであるということですね。
技術的なことはちょっとわからないんですけれども、全体的に柔らかい印象で、特に子どもの髪の毛の感じとか、ネコッケでふわふわしているんですよね。
絵の中心に聖母マリアの腕の部分が来ていて、温かみのある赤色の洋服なので、ぱっと見の印象も温かさを感じられるのかなと思います。
最後、この絵に引き付けられる理由の3つ目は、ズバリ視線です。
まなざしですね。聖母マリアの視線がこちらを向いているので、目が合うんですよね。
そのまなざしがとても優しくて、我が子への愛情が感じられますし、首を少し傾けて自分の顔を子どもの頭にくっつけるようにしている仕草も相まって、
私はこの子のことを大切に思っていますというメッセージのようにも見えます。
ただ、その泣かれている子ども、イエスの視線はどこか別のところを見ていて、
確実的には、もしかしたら自分に降りかかる運命を見つめているのか、ちゃんとした理由があるのかもしれないのですが、
個人的には、親の心をこしらずじゃないですけど、子どもって大体親の愛情とか心配とかはお構いなしで、
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どこか違う方向を向いているよね、子どもってそういうもんだよね、というふうに思ってしまいました。
実はラファエルは、8歳の時に実の母親を亡くしているそうで、母親を知った愛情から多くの生母子を描き続けたとも言われているようなんですけれども、どうなんでしょうか。
そして、画家の背景を知った上で絵を見るのも面白いですし、そういう知識がなくても別に美術のテストを受けているわけではないので、
自由に感じたり想像しながら、ただただ絵を楽しむというのも面白いですよね。
あなたはこの絵を見てどのように感じられたでしょうか。
よろしければ、コメント欄で教えていただけたら嬉しいです。
それでは今日はこの辺で、さようなら。
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