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おはようございます。コウブンです。 栃木県の岡田田舎にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
はい、今日は、昨日がちょっと重たいお話をしてしまったので、逆にちょっと軽いお話をしていきたいなぁと思っております。
はい、で、どんなお話をしようかというと、漫画のお話、私の好きな漫画のお話ですね、をしていきたい、していきたいなと思います。
私は、漫画が好きです。はい、いきなり変な告白から始まっちゃったんですが、
いろんな漫画が好きなんですよ。子供の頃から、ジャンプが前世の時代、小学生だったんで、ドラゴンボールとか、
あとは、スラムダンクとか、ちょうど小学生、中学生の頃やっておりました。
なのでね、子供の頃夢中になって漫画を読んでおりました。その影響で今でも漫画は大好きです。
はい、で、今日お話しすることっていうのはね、どういうことをお話ししようかなっていうと、
セイント兄さんという漫画についてお話をしたいと思います。はい、皆さん知ってますか、セイント兄さん。
この漫画を知らない方に、セイント兄さんどんな漫画であるかというお話をね、まずは、お話じゃない、説明ですね。
説明をしなければならないかなと思います。この漫画はですね、
2006年から
中村光さん、光さんじゃない、ごめんなさい。光さんかな、光さんかな、どっちかな。
光という字を書いて、一文字なんですけど、中村光さんとお呼びいたしましょう、ここでは。
2006年から中村光さんによる漫画の作品ですね。はい。
で、どんな作品かと言いますと、
神の子イエス、イエスキリストですね。それと仏の悟りを開いたブッダ。
お釈迦様ですよね。その2人が東京の立川市にあるマツダハイツっていうね、
風呂なし6畳1間のアパートで共同生活を送りながら、現代日本でのバカンスを楽しむ。
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そういう日常を描いているギャグ漫画というわけなんですよね。
このブッダが出てくるということで、私はね、
そこに惹かれたわけですよ。単純ですよね。
ブッダが出てくるということで、そのビジュアルがね、あんまりインパクトあったんですよ。
Tシャツに、白いTシャツに、ジーパンに、
頭はお釈迦様の仏像のパンチパンマンみたいな頭。
なかなかのインパクトですね。
そのビジュアルだったんで、結構ビジュアルのインパクトもあって、あと名前ですね、セイントお兄さんという。
その名前もあって、それが惹かれて読んでみた。
そしたらですね、とても面白かったというわけなんですよね。
特にね、その世界観ですよね。
そのブッダにイエスというね、
その三大宗教のうちの二つですね。
仏教とキリスト教を代表するその二人が、現代日本でバカン像を楽しむというね、とてつもない、
なんていうんですか。
飛躍した設定。飛躍じゃないかな。
とんでもない設定って言ったらいいのかな。
ともかくですね、その発想の柔軟さ。
そんなこと誰も思いつかないですよね。
現代日本でバカンスをしたらなんてね。
そのユニークな設定に惹かれて、そしてその内容もですね、すごく緩い日常を描いてるんですよね。
一話完結型なのかな。一個一個ストーリーが短くて、
その長いスパンで描かれるような物語ではないので、読みやすいというのもありますし、
またその物語のところどころにイエスの話だったりとか、あるいはブッダの話、
教典に書かれている話なのかな。
いろんな各種エピソードというものが描かれていて、学びにもなるんですよね。
そういったところからこの作品とても好きになりました。
この作品はちょっと前、2014年ぐらいだったかな、にテレビアニメになったんですよね。
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その後、何年かして実写化したんですね。
実写化といってもテレビで放送されたドラマですね。ドラマになったというところなんですよね。
その時の俳優さんは松山圭一さん。松山圭一さんがイエス役。
ブッダ役が曽宮翔太さんという方ですね。
その二人が演じて、セイント兄さんというのが放送されました。
その作品が、言ってみればちょっと前の作品なんですけども、なぜ今頃私がこんな話をしているかというと、
なんとですね、来月12月の20日にですね、セイント兄さんザ・ムービーというのが公開されるということなんですよ。
偶然にも予告ムービーを見かけて、ネットでね、それを見て、すごく見たいなって思ったんです。
なのでね、その影響で話したいという衝動でね、今日話し合っているわけなんですけども。
そのザ・ムービーではね、もちろんイエスもブッダも出てくるのは当然なんですが、その他にも仏教であったり、キリスト教に出てくるキャラクター、たくさんのキャラクターが出てくるんですよ。
しかもそれがね、かなりユニークな表現の仕方で設定で描かれると、すごく面白そうだなと思って、もうね、必ず来月20日、20日で無理かもしれませんが、とにかく早い段階で見に行こうと心に誓いました。
この漫画、皆さんね、もしご興味があれば、漫画じゃない、映画ですね、どうかね、見に行ってみましょう。
きっと宗教というものの楽しさというものを少しでも触れることで、もしかしたらその宗教というものに親しみやすくなって、
そしてね、よりね、そういう宗教というものに対しての理解が深まるのかなと思います。
どうぞ見ていただきたいなと思います。
というところで、終わりにしちゃうとちょっとまだ話し足りないので、少しだけもうちょっとお話をします。
どんなことをお話をするかというと、このそのセイント兄さんっていうね、漫画の世界観。
これはね、どちらかというとね、極めて日本的だなって私は思いました。その初めて漫画を読んだ時にね。
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なぜかというと、日本はどちらかというとね、神様というのがね、たくさんいてもいいという考え方なんですよね。
八百代の神っていうね。
なのでイエスもブッダも何でもかんでも受け入れちゃう。
多様性がね、とんだね、その宗教に対する寛容的な、そういった感性というのがね、日本にはあるのかなと。
そしてそういった感性があるからこそ、この宗教を取り扱っているにもかかわらず、日本でヒットしたのかなと思います。
それで、面白いことに、この漫画ね、セイント兄さん、実はですね、海外の、一部の海外でも人気があるんですよ。
主にヨーロッパ、イタリア、フランスあたりとか、あとはアメリカですね、そちらの国でも割と人気がある。
そっちはね、キリスト教権、キリスト教が強いっていうか、多い国ですから、キリスト教の方にも比較的受けているということらしいですよね。
おそらくね、その漫画を読んでいただければわかるんですが、すごくね、ほのぼのとしていて、決してね、宗教を否定するようなことっていうのは描かれないんですよ。
ちゃんとね、どんなことでも楽しくギャングでね、表現するという、そういった素晴らしい作品ですので、海外でもね、受けられたのかなと思います。
で、一方で、実はですね、三大宗教の、三大宗教、皆さんご存知ですか、キリスト教、仏教、イスラム教、
この三つがね、世界宗教の三大宗教というふうに言われております。その三大宗教の一つ、イスラム教が実は描かれてないんですよね。
これはですね、奥底ですけど、
イスラム教というのはね、すごく、どちらかというとね、すごく厳格に
決まりがね、ありまして、解律がありまして、その中に
イスラム教の唯一神、アラーって言うんですけどね、アラーかな、アラー、アラーという唯一神を
絵に描いてはいけないっていうね、決まりがあるらしいんですよ。
なので、漫画としてはね、絵に表現できないっていうのはね、すごく適していないのかなと。
あとは、その世界観、日本はね、多神教、いろんな、たくさんの神様がいていいという考え方ではありますけども、
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イスラム教の方、キリスト教もそうなんですけども、どちらかというとイスラム教の厳格な
解律の下では、唯一、絶対唯一のアラー以外は認めないというところがありますので、
その辺もね、配慮して、そのイスラム教に関することは描かなかったのかなと思います。
はい、私の憶測ですけど、あとね、意外なことに中国、韓国とか、あとは
アジア諸国にもね、どちらかというとそんなに人気があるわけではないみたいですね。
一応は、公式で漫画というのはね、伝えているみたいなんですけど、そんなに評価は高くないというか、
あんまり評価自体が出てきませんね。それはやっぱりね、感性がね、その日本の多神教的思想というのがね、
あまり受け入れられていないのかなというところもありますね。あとはアジア系、意外とイスラム教の方も多いですので、
そういった関係で広まっていないのかなというふうに思います。そんなね、ちょっと海外の人にとっては、
うーん、
ちょっと、なんでしょう、
デリケートの部分、宗教を取り扱った漫画なわけですが、日本ではとても人気がある。
一部の海外でも人気があるというような、セイントニーさん、ぜひ来月の映画版、
皆さん、ぜひとも見に行ってください。という謎の宣伝をしまして、今日は終わりたいと思います。
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はい、では、蓮城院副住職の幸文でした。ではでは、またね。