ヒーローであること自体に苦悩する。ヒーローであることにまだ迷いがあるっていう、なかすの未熟さみたいなところも含めて、面白いなっていうふうに思ってね。
で、その2004年に僕は1を見て、で、その続編がもう2がね、7月にやるっていう状態だったんで。
めちゃくちゃ最高のタイミングで見て、それを確かね、あの海遊館の横に昔、アイマックスの劇場があったんですよね。大阪に。
そこにね、家族で見に行ったのめっちゃ覚えてて。
ここで1見た後すぐ2見て、うわーやっぱり面白いなってなって。
で、しかもその2004年1月にUSJにスパイダーマンのアトラクションができてるわけですよ。
会いに行きたいって思ったらもうそのまますぐ行けるっていうのもでかかった。
関西済みの状態から言うとね。
映画とかね、アトラクションとかもいろいろ当時ハマってたんですけど。
まあやっぱ次はね、これアメコミなんでコミックを見たいなって、小学校の頃に思って。
書店に行ってこのスパイダーマンのコミック買いたいなってなったら、当時売ってたのが
アルティメットスパイダーマンっていう漫画のシリーズが売ってたんですよね。
これあの、アメコミ新調って言って、なんかその新調者でアメコミをなんかこう特に出してる部門みたいなのがあって。
当時そのアルティメットスパイダーマンとアルティメットXメンっていうこの2つが。
これだったなあ。
これだった。
このシリーズがめちゃくちゃ面白くて。
でこのアルティメットスパイダーマンっていうのって、ちょっとどういうものか説明しておくと、
アルティメットマーベルっていう、そもそもブランドみたいなのを2000年代にマーベルが作ってるんですよね。
これちょっとビッグペディアの引用詩で説明しますけど、
アルティメットマーベルはマーベルコミックによって発行される漫画のインプリントの一つである
アイアンマン、スパイダーマン、ハルク、ソウ、デアデビル、Xメン、アベンジャーズ、ファンタスティック4を含む会社で最も人気があるスーパーヒーローキャラクターたちを
リ・イマチネーションおよびアップデートして登場させている。
キャラクターには新しい老いたちがあり、オリジナルの彼らが持っていた複雑な経歴、設定をリセットすることで新規読者の獲得を目指している。
そういうものになってて、どういうことかっていうと、スパイダーマン、コミック読みたいってなって、
さっき言いましたけど初登場1962年なんですけど、そんな古いコミックを読めないんですよね。
やっぱ新規読者入ってこないんで、じゃあ2000年代にスパイダーマン、ピーターパーカーがいて、
それでクモに噛まれてスパイダーマンになったらどうなるかっていうのをもう一回やりましょうっていうことでアルティメットスパイダーマンっていうのが生まれてるんですよね。
だからまあこう現代なわけよね、時代設定も。
そうね、アルティメットマーベルっていう、アメコミではこれは仕切り直しっていうのは、
MCUも言ったら映画での仕切り直しの一つっていうもんでもあって、
これがややこしいのが日本の漫画って誰誰が描いてるっていうのが決まってるけど、
アメコミはスパイダーマンっていう漫画を描いてる人がいっぱいいるんだよね。
で、同時に進んでったりするっていう。
そうなんです、シリーズもたくさん分かれてるし。
あるし、描いてる人も違う。
そう、だからアルティメットX面の方とか、作画の人が途中で急に変わって絵柄めっちゃ変わるみたいなさ。
そうそう変わるんだよなー。
そう、そんなんもあったりとかしてて、
まあなかなかね、その辺りの感じっていうのが日本のコミック感とは若干違うんだけども。
だから、そういう世界観を統一しましょうっていうことで、
2000年代はこのアルティメットっていう。
で、これで統一してやりましょうかって言って、
一回は終わったっていう、世界線の一つ。
でも最近またこのアルティメットもう一回やろうって新作出たらしいっていう話もあるんだけど。
まあね、ちょっとここら辺いろいろややこしくてですね、
もうちょっと言っちゃうとですね、アルティメットスパイダーマンって、
一応これアルティメットシリーズ、アルティメットマーベルっていうのは
アースっていうのは決まってるんですよね。
スパイダーバースでもたくさん出てくるけど、
このアルティメットマーベルのアースって1610、
アース1610っていう宇宙なんですけど、
このアースがですね、ちょっと覚えてる人おらんと思うんだけど、
実はマイルスのアースなんですよ、スパイダーバースの。
なので、僕はこのめちゃくちゃハマってたアルティメットスパイダーマンの世界の続きなんですよ、スパイダーバースは。
これがやっぱり僕の中ではめちゃくちゃ熱くて、
だから1作目、スパイダーバースの1作目で死んじゃったピーター・パーカーっていうのが僕が一番好きだったピーター・パーカー。
それを引き継いでいるモラレスっていう、マイルス・モラレスっていうね。
そこがですね、実は地続きになってるっていうところがあって、
あとアルティメット版のね、ちょっと一応話しておきたい部分があって、
デザインがいろいろ一層されてるっていうところが
めちゃくちゃ良くてですね。
スパイダーマンの敵のグリーン・ゴブリンっていう敵がいて、
ちょっとイメージ、みんなアッサンどのシリーズでイメージしてるかによるんですけど、
一応一般的な姿としては、本当にこうにですね、ゴブリン。
緑色の肌をしてて、なんか紫色の服を着てて、
コウモリ型の飛行機に乗ってるみたいなキャラクターなんですけど、
正直言って今見るとちょっとダサいんですけど、
それをアルティメットスパイダーマンだと、
もう緑色の怪力の化け物みたいな感じの、
ちょっと別の路線のかっこいい敵キャラにしてたりとか、
あとあのエレクトロっていうね、電撃を出せるキャラがいて、
これはあのユーセチェのアトラクションとかにも出てくるんで、
知ってる人多いと思うんですけど、
これもね、なんか緑色と黄色の原色のゴムスーツみたいなの着てる、
ちょっときついデザインなんですけど、
それがアルティメットスパイダーマンの方だと、
あのスキンヘッドで黒いコートみたいなの一枚着てる、
めちゃくちゃクールなキャラクターになってたりとかして、
だからこそ、親愛なる隣人スパイダーマンっていう表現は
そういうところを意識して作られているセリフでもあるしね。
うんうんうん。
結構完璧でお金持ちで大人のスーパーヒーローみたいな。
まあそういったものが結構、バットマンとかアイアンマンとか、
そういったところとはまたちょっと別の軸のね、
そうね。恩蔵師とめちゃめちゃ資産家とみたいなね。
そうそう。
まだそういうのではないからね。
そういう人だからこそアメリカっていう社会を大人の責任っていうのを抱えるっていうのを、
面白さがバットマンの映画とかバットマンの作品にはあったりはするんだけど、
なんかそういうんじゃないよね。
そのティーンエイジャーの問題っていうところに、
まあもちろんスーパーイダーマンの映画もそこにアメリカっていうものの病であったり、
アメリカっていうものが象徴しているものがすごく反映しているけども、
そこがなんかこうちょっと違う感じがね、面白いなと思います。
そうなんですよね。
やっぱりそのアメリカではスーパーヒーローっていうのは、
自分と同じではなくて憧れ、遠い存在としてずっと描かれてきてたから、
そうじゃないものが出てきたっていうところで結構衝撃的だったらしいんですけど、
ただまあ日本で言うとすごく少年漫画っぽいですよね、スパイダーマン。
うーん、そうね。
だからこそ日本の漫画好きな人の方がスッと入れるんじゃないかなっていう感じもあるっちゃうね。
僕たち、僕と寺田もここは解釈が一致していて、
スパイダーマンの実写映画っていうのは僕らの中でやっぱサムライ美版が一番最高だと思ってるんですよ、僕は。
そうですね。
だからその後ちょっと大学生ぐらいになって、マークウェブ、500日のサマーの監督がバッテキされて作った、
これ名前が一緒だからややこしいんだけど、アメイジングスパイダーマンっていうシリーズ、2012年と2014年。
エマストーンがね、グウェンをやってるけども、
エマストーンは僕すごい大好きな女優さんなんだけど、
俺の中ではその、俺の知ってるピーター・バーカーじゃないっていう感じがやっぱ受け入れられないっていう。
ちょっとあのなぁとかもなくっていう。
っていうのがあって、この後にいわゆるマーベルシネマティックユニバースのトム・フォランドがやっているスパイダーマンのシリーズ。
ホームカミングで始まりね。
ホームカミングダーリンっていうのがあって、これも素晴らしい出来で、それこそ一番アメリカ青春映画館をすごく出している。
すごい素晴らしいシリーズだと思うんだけど、俺からするとトム・フォランドは可愛すぎるみたいな。
ここまで可愛くないなぁみたいな。
こんだけ可愛かったらみんな愛されるなぁみたいな感じが、サムライム版を言ったら、
精子として僕たちは育っているから、ちょっと受け入れられへんっていう。
そうだよね。だからホームカミングをね、同年代の友達さん4人で見に行ったけど、
やっぱね、非の意見がちょっと多くて、僕はまぁホームカミング。
素晴らしい作品だと思う。
そういう版のね、クソガキ感みたいなのも結構好きではあるんだけど、
まぁやっぱそのスパイダーマンの良さが際立つのは、サムライ美版みたいな感じの方がいいんかなと思う。
まぁここはね、人それぞれやけどね。
だからそれを僕らはその10代の時に見たサムライ美版っていうのを、俺のスパイダーマンだと思って育ってきたのに、
スパイダーバース・イントゥー・ザ・スパイダーバースのマイルス・モラリスを見て、え?ってなったわけよ。
なるほどなるほどね。
自分の心が踊るスパイダーマンができてしまったっていうさ。
確かに、自分の精神を凌ぐぐらいのすごい作品がね、生まれたっていうところは、
その構想もね、やっぱありますよ。
もう大人だったけどね、見た時はもちろん。
まぁでも、そういう自分がやっぱこの、初めて好きになったスパイダーマンっていうのは、
やっぱり自分の中でそれが精神だと思うぐらいのパワーがあるだろうから、
それをやっぱりいろんな世代で、人によってはアメージングスパイダーマン、
映画のアメージングスパイダーマンが一番いいっていう人もいるだろうし、
MCUがいいっていう人もいるだろうしっていうね。
だからそういうみんながそれぞれ最高だと思っているスパイディーが心の中にいるっていうのがすごいいいとこではあるよね。
というわけでちょっと後半の方ではね、いよいよスパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバースについてね、
語っていきたいと思います。
というわけでここからはスパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバース、
現在公開中のね、映画について語っていきたいと思います。
ちょっと待って、こっからあれだな、ネタバレというか、あらすじも紹介するし、
正直、何が何でも映画館に行くべき作品であるということは、ここまでで俺は十分に伝えたつもりなんだけども、
でもこの放送を聞いて思ったら絶対楽しめる作品では間違いないし、
っていうことは言うんだけども、ただ、何もなしでこれを映画館で行くっていう衝撃はやっぱすごいんじゃないのかなと思うので、
今から、今聞いていただいているあなたにその選択は任せるんですけども、
ここからはそういったあらすじも紹介するし、その中身の話っていうのをしていくので、
そこがそういうならどうしようかなって悩むんだったら一回止めていただいて。
はい。
というわけでね、スパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバース、ネタバレありで語っていきます。
まずちょっとあらすじの方をね、簡単に説明します。
亡きピーター・パーカーの後を継ぎ、新たなスパイダーマンとなったマイルズ・モラレスの別次元の親友であるスパイダー・ウーマンことグウェン・ステイシーは、
彼に壊滅的な災害を異次元に引き起こす可能性のある新しいヴィラン・スポットからスパイダーピープルの全てのマルチバースを救う任務を完了するよう依頼される。
彼とグウェンは一緒にマルチバースを旅し、二人はスパイダー・ササイエティとして知られるスパイダーピープルのグループに会う。
しかし、マイルズはこの脅威と対立しているうちに、全てのスパイダーマンの悲しく運命を知り、その運命に抗うべくスパイダー・ササイエティとも対立することとなってしまう。
監督がフォアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソンの3人いて、
脚本の方もデビッド・カラハム、フィル・ロード、クリス・ミラー。この2人はコンビですかね。
この人たちが一番中心だね。フィル・ロード、クリス・パワー・ミラーの2人がね。
監督も脚本も3人ずついるので、あんまり誰々の作家性みたいなのがバンと出ている作品というよりは、いろんな人たちの思想が混ざり合っている作品。
見たらわかるけどね。この監督もそれぞれ言ったらアクション中心の人と世界観中心の人とストーリー中心の人みたいな感じの分け方らしい。
それぞれメインでそれをやってるシーンみたいな。
多分脚本はデビッド・カラハムももちろん仕事もちろんしてるけども、フィル・ロードとクリス・パワー・ミラーがこの作品全体の企画というか、
1作目に続いてやってきたのがあるんで、そこの2人の力は強いかなという感覚はするかな。
この2人の作品を見てきている私からすると。どうしてもね、そうじゃないよっていうのも、もしかしたら調べていくとあるかもしれないけど、僕はそういうふうに感じました。
一番多分重要な2人ではあると思うんですけど、インタビューとかもいろいろ出てると思うんですけど、
さっきも言ったんですけど、監督ごとにインタビューの答えとかも違ったり解釈とかも違ったりしてるので、
作り手も当然複数にいてそういう感じなんで、あんまりこの作品は絶対ここは法解釈すべきみたいなのはないのかなというふうに思ってる。
そういうことを言ってる作品じゃない。見たらわかるけどね。そういうことを言ってる作品ではもちろんないってことは伝わるかもしれないけど。
だから本当に見て感じたこと、それぞれが正解って感じではあると思うんですけどね。
映像的なところから先言うと、これは本当にコミックスを映画化してるっていうところがめちゃくちゃ大きくて、
映画が始まる前にコミックス倫理規定委員会っていうの、認可っていうのがバーンと出てくるんですけど、
これはアメコミがこのコミックス倫理規定委員会っていうののコミックスコードに従ってるかどうかっていうのを審査して出されるものらしくて、
アメコミは基本的にこのコミックス倫理規定委員会の認可を受けて出されているものなんですね。
それと同じものとして出されている。つまりこれはコミックの世界なんですよっていうのを一番最初に宣言してるっていうことなんですけど、
やっぱりこの3DCGっていう、言ったらピクサーがすごく強いジャンルではあると思うんですけど、
そういったものだったら、立体っていうものが影とかシワとかそういったものも全部立体の影として、当然3DCGなんで、
リアルに描くっていうところをあくまでコミックとしての表現なんで、
例えばマイルスの顔のシワは普通に線で描かれてたりとか、
あと各アースごとの絵のタッチっていうのがあって、
マイルスのアースっていうのはこういうけっこうバキバキのネオンっぽい感じのマンハッターなんですけど、
例えばスパイダーウーマン、グウェンがいるほうはなんかちょっとピンクっぽい水彩みたいなふわーっとした感じ。
水彩みたいなね。
だったりとか、あとスパイダーマンインディアっていうインドのスパイダーマン、めっちゃ陽気なキャラクター。
めちゃくちゃかっこいいんですけど、そこの世界はもっと細い線でガーって描かれてるようなタッチだったりとかして、
そこがコミックごとに絵柄が変わるっていうのを、宇宙が変わるっていう、
世界が違うから、宇宙が違うからっていうふうに描いてて、そこがやっぱりめちゃくちゃ面白いし、
絵柄がやっぱ、今回はキャラクターで絵柄変わるっていうのはそんなになかったかもしれないけど、前作は特に。
でも、変わってはいる。すごい変わってはいる。
気にならんようになってるけど、全然違うものが同居してるっていうすごさは、やっぱ全然あったね。
ま、当然ね。前より進化してるんであるんやけど。
前の方がキャラクターの、例えばスパイダーハムとか。
そっちを持ってくるっていう感じだったからね。
そうそうそうそう。ペニーパーカーとか、そういう露骨に絵柄違うやつらが揃ってますよっていうよりは、
ちょっと今回が自然すぎて気づかないっていうのはあるんやけど。
世界観ごと持ってっちゃうからね。
うん、そうね。全体が変わるからね。
キャラだけじゃなくて。
でも、もちろんキャラの違いっていうのも残してるっていう感じが。
だから、ここが僕の一番腰抜かしたポイントではあるんだよね。
全然違うものが同居してるけど、何の違和感もなく、それぞれが動いてるっていうアニメーションっていうか、
こんなアニメが可能なのかっていうさ。
そうそうそう。
そこにすごいショックを受けたっていうのはもう、みんな多分言うだろうけど、
これはもちろん、やっぱり徳川監督ではあるね。
そうね。そこがやっぱり、3DCGでできないって言い方おかしいけど、
もうめちゃくちゃ難しいことをさらりとやってのけてしまっているっていうところがまず恐ろしい。
今回のアクロス・ザ・スパイダーバースは本当に露骨にね、一番初めにダ・ヴィンチュの時代から来たみたいなやつと、
その3Dと、それぞれ違うスパイダーマンとっていうのが同居するっていう。
今回ここまで行きますみたいな。ここからここまで行きますみたいな宣言とも取れるようなさ。
だからね、ヨーヒシのさ、バルチャーが出てきた瞬間に。
そうそう、ヨーヒシね。
なんか、え、もう前作超えたやんみたいな。
そうなの。あれはすごすぎだね、ちょっとね。
ちょっとビビるんですけど、本当に。
っていう、もう最初のその瞬間から、もう前作以上のもん見れるんやっていう期待感があったね、確かに。
あと前作に引き続き結構BGMで言うとヒップホップ中心の。
最高。
これもね、本当にめちゃくちゃ最高で、
BGMとしての使い方がめっちゃ上手いなと思ったのが、
お父さんがこの所長になるっていうパーティー屋上でしてるシーンがあると思うんですけど、
後ろでマイルズと両親が言い争いになるシーンで、後ろでずっとDJがそのヒップホップの曲を流してるんですけど。
パーティーだからね。
そうそう、そのビートと喋ってる喧嘩の言葉っていうのが結構ぴったりちゃんと、
ビートとこの言葉の始めみたいなのがぴったり合うようになってて、
なんかでもそんなに露骨に合わせてますよみたいな、ラップバトルっぽくなってますよって感じではない。
そうなんだよ。
そう、めっちゃ綺麗に差し込んであるっていうのが。
あれはすげーわ。
あれは本当にね、僕はなんてなんかオシャレでかっこいいことをするんだって。
そうだね。でもちょっと音楽のんで言っていいですか。
はいはい。
マイルズのバースに行った瞬間、ニューヨークのバーみたいなのが出て、
で、ラキムのGuess Who's Backって曲がかかるのよ。
そこで僕はもう興奮しましたね。
そうだよね、確かに。
マイルズの登場がバンってさ、前回はね、もうちょっとこう、
マイルズがサンフラワーを鼻歌で歌うみたいな、
ちょっとやっぱそこの桃つかなさんみたいなマイルズの登場の仕方だったんだけども、
今回はバシッと登場する、そのBGMで。
そこのかっこよさもあったし。
ニューヨークの絵がガンって映って、
ニューヨークのヒップホップのレジェンドのラキムが、
もともとエリック・B&ラキムっていうグループで伝説を作って、
そっからエリック・Bと別れて、数年音楽出せなくなるのよ。
で、その間にウータンでありナズでありっていう、
ヒップホップのニュースクールの奴らが出てきて、
その一個世代のラキムが久々に下の奴らと組んで出した1曲目がGuess Who's Backなのよ。
なるほどね、戻ってきたやつなんや。
そう、戻ってきて出したアルバムのリード曲っていうのがこのGuess Who's Back。
だからGuess Who's Backって誰が帰ってきた?
俺、俺、俺、っていうところと、マイルズの機関っていうのがガッチャンってあってるわけよ。
で、ニューヨークサウンドっていうさ、ビートから入ってさ。
なるほどね。
もう最高みたいな。
しかもこの5年空いてるっていうのが上手いこと聞いてるな、それはな。
聞いてんの、ちゃんと。
で、2年とか1年じゃやっぱその快感がないもんね。
そうそうそう。ちょうど本当にラキムが久々に出した本もクロスするくらいの期間が空いてるし。
その辺の細かい合わせはいくらでもあるんだけど、やっぱここはもう、そらね、
ビートがドンツッドンツって入ってきた瞬間やっぱこう、
体がどうしてもね、こんなの乗ったらダメなんですよ、映画館で。
そんな踊るでしょみたいなさ。
いやー、確かにそういう意図もあるわけね。
そうそうそうそう。
とかねー、よかったなー。
よかったなー。
あと結構前作と比べると、来年にビヨンド・ザ・スパイダーバースっていう続編がやるってこともあって。
そうね。
監督とかも結構ダーク寄りにしたって言ってて、メインのテーマとかもね。
結構ね。
ダークなものがちょっとね。
多かったね。
多いなーっていうところもあったしね。
エンディング始まるところとかもね。
なんかあの、インテル・ザ・スパイダーバースの時は、そのマイルズのミックステープみたいなさ。
感じでさ。
まあ今っぽいやつもあるし、サンフラワーも歌うしみたいなさ。
まあそういう、もう完全に今の一番イケてるヒップホップの感じっていうのと、
そのティーンが効いてる感じみたいな。
今っていう感じの使い方だったなって俺は思ってるけども。
今回は結構そのトーンが、まあメトロブーメンが全部プロデュースでやってるけども、
ちゃんと合わせてある音楽で、まあそれこそちょっとダークめっていうか。
これは今のヒップホップシーンがちょっとダークめなんか流行ってるっていうのもあると思うけど、
なんかその感じがもうバッチシで良かったね。
あーそうね。
あとジェームス・ブレイクとかもね。
なんか、あ、そんなにやるんやっていう。
まあちょっともうちょっとメロウなテイストの時とかに流れてたけど。
まあそこら辺もね、まあ僕が好きな世代のアーティストとかも入ってるし。
まあそうね。
ラッパーチームはまあトップラッパー、まあほぼ全員みたいな感じだね。
そうそう、音楽もガチガチに良いっていうね、ところはあったよね。
うん。
まあちょっといよいよね、ストーリーに関係するようなこともね、感想していきたいと思うんですけども。
今回結構僕がメインのテーマになってるなっていうのは、
人間が他人の運命を変えられる存在ですっていうところをやっぱずっと描き続けてるなあっていうのがあって。
まあ前作のこのポスターのフレーズっていうのが運命を受け入れろっていうフレーズだったんですけど。
今回は運命なんてぶっ潰せっていうのになってて。
まあ前作のある意味否定みたいな感じになってるんやけど。
やっぱりその運命を人間っていうのは変えられるよっていうところとして、
例えばお父さんがスピーチしてる時とかにもあったけど、
たぶんマイルズのお父さんはアーロンおじさんと結構悪いことしてたっぽいんですよね、昔は。
そうそう、昔はね。
まあだからそれでおじさんはちょっと今も悪いことをしちゃってる状態でプラウラーに陥っちゃったけど、
お父さんの方っていうのは結婚してマイルズが生まれたから警官になったんだみたいな感じのことを。
あいつのおかげでみたいな感じのことを言ってて。
だからマイルズっていう存在によってお父さんの運命は変わってるっていうところがあったりとか、
前作のそのピーター・B・パーカーがマイルズと会ったおかげで、
子供っていいなってなって愛婚して子供がいたりとか、
そういう風に運命をマイルズは実は変えている存在なんだっていうことを結構強調して描いている。
一方でこれが言ったら運命を変えるってことの正の面というか明るい面なんですけど、
その一方でスポットが生まれてるんですよね。
スポットっていう存在はマイルズがいなければ生まれなかった。
だから運命を変えられるけど、変えてしまう存在でもある。人間は。
っていうのもその負の側面の塊みたいなものの代表としてスポットがいるっていう感じになってて、
そこが上手いなと思って、そういう負の側面を概念化したみたいな敵キャラがいるっていうのが。
このスポットっていうのが今回のメインのヴィランとされる存在ね。
体穴ぼこで、中身が空っぽだから、いろんなバースに穴が開いてて、いろんなところに全部行けるようになるっていう、
すごい象徴的なキャラクター。
このスポットも、どんどん凶悪なやつにはなっていくんやけど、最初ちょっとコミカルな感じにしたりとか。
ちょっと可愛い感じのやつなんかなっていう入りから始まるんだよね。
しかも生まれてしまった要因っていうのも、前作のスパイダーバースの中で、
自己的に生まれてしまってるし、しかもそれで人間としてまた生きようとしてもみんなにバカにされて、存在すら認知してもらえないみたいな。
前半でさ、観客の好感度を結構かっさらっていくような立場にしていくのよね。
そこもやっぱり憎みきれないというか。
しかもこれを生み出してるのはマイルズなんですよね。
だから続編でスポットを倒して良かったねって多分終わらせないと思うんですよ、絶対。
そんな終わらせ方をしてしまうと、自分が運命を変えてしまった人はじゃあいなくしちゃえばOKみたいな結論になっちゃうから。
スポットを次の作品でどういう風に料理するんやろうなっていうのはめちゃくちゃ気になる。
わかるわかる。スポットは僕の個人的な、それこそ同じく10代の時に受けた刺激。
ずっと10代の時に問いを与えられてずっと今も考え続けられている問題の一つっていうのにバッチシハマるキャラクターで、
僕の中でもスパイダーバースが完全な映画の一つだと思う理由の一つにもなってるんだけど。
これ全然違う話をするけど、俺が中学から高校にかけて大好きだったゆらゆら帝国っていうバンドが、
空洞ですってアルバムを出したのよ。
もっと初めはガレージっぽい、すごい中身のある感じの、気合い入ったサウンドだけど、歌詞とかはすごいちょっと違う感じというかさ。
変なこととか、サイケデリックなことをやってみたりとか、どんどんジャーマンロックというか、異形のロックみたいなのをどんどんやる方になったんだけど、
そのゆらゆら帝国が最後たどり着いた、このアルバムで解散しちゃうんだけど、アルバムのタイトルが空洞ですっていう。
2007年に出たアルバムで。でもこれが自分の空虚さみたいなことを、哲学的な問いっていうかさ。
問われてるような音楽だと僕は当時から思ったし、今も考え続けてるアルバムなんだけど。
もしかしたら自分がすごい空っぽな何かなのかもしれないっていう恐怖。
それがいいのかどうかわからないけど、自分の中身の空洞っていうのを、じゃあどうするかっていうさ。
それを僕は、その空洞ですっていうアルバムの初めて聴いた時の衝撃から今も、空洞ですやなーとかさ、そう思ったりするんよ。
自分の中にある空洞、空白というか虚無みたいなもの、埋めないとっていう存在意義に関わってくる部分としてね。
埋めないとあかんのかなっていうふうには基本的には思ってるけど、でも空洞でもいいかっていうさ。
別に外をキラキラさせたり外側を変えたら別に空洞でもいいかって思うこともあるしさ。
っていう問いがずっと、俺はゆらゆら帝国の空洞ですから、僕の中でずっと10何年。
で、今回このスポットっていうキャラクターを見た時に、スポットは本当に空洞なのっけよ。
見た目もね。
で、でもそこに開けられた穴が、いろんな世界には繋がって、そこではわちゃわちゃできてしまうっていうキャラクターなわけよ。
で、だんだんそれこそ自己顕示欲というか、中身が空っぽだけど、自由にいろんな人の世界に行って迷惑はかけれて、
俺を見てくれっていうようなビランになってるっていうことが、すごい俺のずっとずっと考えてた空洞ですともやもやの、
一個そのビランとしての答案というか、いやこういう形もあるよっていうように殴られたような感覚になった俺はね。
なるほどね。
まあ確かに、そういう生き方の一つ、スポットがスポットになってそういう生き方を選んでるっていう部分として、まさにそういう答えとして一つの生き方として描いているやろうし、
しかもそれがさ、でもやっぱそういうところに固執してる、自分の存在意義に固執してるからこそ、
マイルズに、いや俺はお前によって生み出されたから、俺がお前の宿敵であるべきだ、みたいな。
存在意義にずっと囚われてるみたいなところも含めて、まさにそういう描写をされてるキャラクターよね、確かに。
そこが、まあもっとすごいチンプな、もっとちょっとありそうなことで言うと、
このいろんなバースの世界っていうのを見て、画面の向こうで楽しんでるお前らはスポットでもあるよって言われてるような感覚にもなるわけよ、俺からすると。
あ、なるほどね。スポットのように全てのバースを俯瞰して見てるお前らだっていうね。
俯瞰して、画面の向こうで見て、で、好き放題やって、っていうのはお前らだよっていうさ、感覚にもすごいなるから、
なんか本当にちょっとね、そこ、スポットは本当にくらったね、俺は。怖い、すごい怖いビランだなって思った。
そうやなー。なんかまあ、結構みんな多分言ってると思うけどさ、
えぶえぶの、まあベーグルですね、なんか全部見たら虚無だったみたいなさ、
あそこともかなりリンクしてるし、しかもなぜかそのスポットもベーグルぶつけられたっていう。
あ、そうそうそうそう。
なんなんやろな。
あるんだよね。
うん。なんかそういう全てのリバースを集結させたら虚無で、それがなんかベーグルのイメージになるっていうのはなんやろな、
偶然とは思えない重なりをしてるんやけど、えぶえぶは。
そうそうそう。なんかね、それぞれの天才が同じことを考えてたっていうことでは確かにあるんやけどさ。
そうそうそう。
あー、いやでもそれはくらったなー。
いやー、そうですね。そこもめちゃくちゃ良かった。スポットについては多分、次回のね、続きの方により深まっていく部分はあると思うし、
あと今回後半のかなりメインとなっていく部分としては、スパイダーソサイティの方ですよね。
ミゲル・オハラが統治してるスパイダーソサイティの方の存在っていうのは、結構僕の中ではめちゃくちゃメタなことを言うなーっていうイメージが強くて、
あの、可能イベントっていうね、ベンおじさんとかが死ぬとか、警察署長は必ず死んでしまうんだ、それが可能イベントなんだみたいなことを言うじゃないですか。
で、いろんなスパイダーマンの署長が死ぬシーンみたいなのがバーって流れるみたいなさ。
あれちょっと、そんななんでメタなことを言うんやろうみたいな。
言ったら漫画のキャラクターたちが俺たちっていつもこうだよなみたいなことを言っちゃってる感じがして、なんでこういうことを言うんやろうなーと思ってて、
見終わってちょっと考えて、こういうことなんかなって思ったのは、これ結構背景的な話もあるんですけど、
さっきちょっと言ったんですけど、マイルズ・モラレスってアルティメット・スパイダーマンが死んじゃった後に後継ぎとして出てきてるキャラクターなんですね。
なので、結構その原作コミックの方だとマイルズってちょっと不人気なキャラクターだったんですよ。
で、結構その保守的なファン層からは、なんかこう、せっかくピーター・パーカー主人公だったんで改変するなみたいな。
しかもちょっとこう差別的な話とかもあって、白人のヒーローだったら黒人になったみたいなさ。
なんかそういうね、良くない批判とかもあったりしたんやけど、そういうこの、これまでのスパイダーマン像を改変するなって言ってるようにも聞こえるんですよ、あのシーン。
だからスパイダーマンって普通こういうもんやから、もうそれに従えって言ってるっていう。
だからそのスパイダーマンの保守的なファン層の代表みたいな、ミゲル・オハラっていうのはね。
で、それを、マイルスをこう止めに、いろんなスパイダーマンが追いかけてくるっていうのって、まさにそれをこう宿図として描いてる感じなんだよね。
いろんなスパイダーマンが、「スパイダーマンらしくしろ!」って追いかけてきてるみたいなね。
みんなな、いろんな恐竜のスパイダーマンとかおるくせにな。
そうそう。
お前はエンカメだな。
自由にやってるくせにな。
そうそう。だからなんかそこらへんが、なんか最近さ、やっぱ多いじゃないですか、その昔の作品を改変して、なんか作り直すなみたいなさ。
特に人種的な問題とか。
ありましたね。
セクシャリティとかの問題のね、改変によく批判されちゃってるけど。
いや、新しいものを生み出さないと。運命を変えないと。
だから、言ったらそういう昨今の保守的なファン層と、この作り手側の争いにも見えるんですよね、まんま。
マイルスとミゲル・オハラの争いっていうのが。
そういう風にも見えるなぁ。
うん。
で、ミゲルが本当に、言ったらレベルの低い言葉で否定をしたくないんだけど、これが適切だと思うから言うけども、ネット欲みたいな保守の存在だったら、
これしかないんだ、みたいな感じのやつがトップに立っちゃったみたいな感じの政治を収めてる人っていうキャラだったら、
余計、ここなとこから逃げろって思うけど、俺2回目3回目で見たら、ミゲルはミゲルで多分ちゃんと考えてることがあるし、
マイルスとも上手くやる方法を考えてる感じはあんのよ。
そうっすよね。だから、ありきたりな言葉を使っちゃうと、ミゲルは大人なんですよね。
そうそうそう。だから、今はこれしかないんだっていうさ、感じ。
でもなんかこう、取り組もうとしてる様子みたいなのがちょいちょいあるやんか。
そうですね。なんかやっぱこの、強大な何かこのコミュニティに取り組むことによって、場を統一させようっていう、ちょっとだから嫌な大人というか政治というかね、
そういう要素もあるからこそ、スパイダーパンクね、それに抗ってる存在っていうのが、やっぱみんな好きになっちゃうっていうのはあるよね。
だからパンクだからね。言ったら、さは的なイデオロギーのかっこいい象徴として出してるもんね、スパイダーパンクはね。
そうですね。だからまさにその、言ったらその保守と革新の争いみたいなことをスパイダーマンの中でやってるっていう、なんかすごい面白いことをやってるんですけど。
いやー、まあだからこれはやっぱアメリカっぽい、俺の中で理想のアメリカ映画の形でもある、本当に。
そうやね。で、なんかそのスパイダーパンクによって、まあこれ、最初も最後もグウェンが出てくるわけやから、グウェンの物語のも当然あるんですけど、
グウェンがバンドを組んでてうまくいかなくて、でその後、スパイダーソサエティっていう言ったらバンド、コミュニティに入ってそこでもうまくいかなくて、
じゃあ自分のバンド組めばいいんだっていうのは、もう完全にそのスパイダーパンクの精神から来てるわけなんですよね。
あのスパイダーパンク、あの海賊版のさ、あのこのウォッチみたいなやつをくれて、そこで思いつくわけなんで、そういう流れになってるんですけど。
だからまさに今回は、そのスパイダーパンクの精神がかなりテーマにはなってる一方で、
まあちょっとね僕が思うのは、スパイダーパンクかっこよすぎる問題っていうのもあんねんな。
ただしすぎる。だからちょっとかっこよすぎるんで、次回作で逆にスパイダーパンクちょっとなんかあやうさ出てくるんちゃうかなっていう。
うーん、パンクってやっぱ初めはかっこいいけど、後ではこんな人になったんやっていうパンクの人だったらいっぱいいるからね。
そうですね。縛られるものを破壊する時ってパンクって圧倒的にかっこいいんだけど、破壊だけじゃ物は作れないっていう。
だからね、このやっぱりどうしてもやっぱこの次回作ありきのストーリーになってるんで。
まあそうね、それが今回の唯一の欠点は欠点だね。2作目っていう。
それも含めてそこがいいんじゃないとも言えるけど、唯一あるとしたらそこをこの映画内で完結させないという選択をしているっていうところは1個あるわな。
そうなっちゃうとやっぱダメなんで、あえて投げてる。まあでも投げるなっていう人もいるやろうけど。
スパイダーパンクかな。まあでもみんな言うと思うんですけど、僕のテンション上がったのはさっきのマイルズのラキムかかった瞬間と、
やっぱスパイダーパンクの時の、登場の時のパンクのグラフィックっていうのですよ。
ああ、そうね。めちゃくちゃかっこいい。
僕はもう同じように、ああいうイギリスのパンクっていうのに憧れてギターを手にしたみたいなね、人ですから。
それは一番かっこいいと思っている象徴の一つだからね。ロンドンパンク、ロンドン初期パンクのグラフィックなんで。
実はスパイダーパンクって原作ではアメリカのパンクバンドなんやけど、イギリスに改編されてるのがめちゃくちゃいいなって思った。
そこはたぶんミゲルとのいろいろ兼ね合いもあるんだろうな。
そうね。新しく出てきたスパイダーマンインディアとかもそうやし。
うーん、まあ全部魅力的だけどな。
そうね、バンドを組むっていうのが面白いな。
ただそのバンドを維持させるのが難しいのよっていう。
難しいからね。
パンクバンド、20年やるパンクバンド、まあ日本だとかね。
まあいるよ、20、30年やるパンクバンドいるけどなかなか難しいからね。
そうなんですよ。
っていう、理想のバンドを組むっていうのはね。
うーんとか、やっぱイントゥー・ザ・スパイダーバースも見たけどさ、一作目見直したけど。
マイルズのさっき言った異常分子っていう話とか、マイルズが人気ないとかそういう話も引っかかってるけど、
今回ってそのマイルズが選ばれた存在じゃないっていう話やんか。
そうですね、あの噛まれたクモが実はアース42が生きてたっていうね。
うん、だったっていうやつやったけど。
で、俺イントゥー・ザ・スパイダーバース見直したやんか。
あーうん、僕も見直しました。
そしたらやっぱクモバグってた。
いやそうなんよ。
これなあ、すごいよな。
そう。
ちゃんとこう最初降りてくるときクモバグってんねんよな、あれ。
そうそうそう。
うん、この時から考えてたんやと思ってやっぱ土俵向かれました。
いやびっくりするよな。しかもあのスパイダーバースのラストって、僕全然忘れとったんやけど、
あのグウェンがマイルズに会いに来るとこで終わってんねんけど、
それがだからまんまこのアクロス・ザ・スパイダーバースに繋がってるんよな、ちゃんと。
そうそうそう、あれ繋がってるんだよね。
そう、前作とめっちゃ綺麗に繋がってんねんけど、僕前作そんな終わり方してたっけって思って忘れてた。
うん。
あれも結構びっくりしたね。
びっくりしたね。
だからもうねりにねられてるわけだから、来年のビヨンド・ザ・スパイダーバースも期待しかないですよ。
ないなー。
本当にいろいろ喋ってるからわかんない、なんやろったかなーみたいな、ここから何喋ってんやろかなーってみんな鳴り出すと思うけど、
まあ一個覚えておいてほしいのは、今俺はもうスポットのことをずっと考えてる。
俺はスポットかもしれんっていう。
いろんなキャラクターいっぱい出てくるし、いろんな感情移入するポイントがあると思うんやけど、
俺やっぱ一番感情移入というか、俺だと思ってるのがやっぱスポットだったね今回は。
あーなるほどねー。
そうやなー、いやほんまに誰に一番ハマるかっていうのはやっぱあると思うなー。
ミゲルに一番共感する人も絶対おると思うんすよ。
結構感想とか見たらさ、もう余計なことすんなみたいな、やっぱりもう受け入れるみたいな。
確かに。
ミゲルサイドの大人もたくさんいましたからねやっぱり。
うーん。
おるやろうし、うーん、そうやなー。
うーん。
子供とかあたりでさ、ちょっとお?って思わせるのは、
グウェンが結局親にスパイダーマン、スパイダーウーマンだっていうことを言って、
それでお父さんが所長辞めるじゃないですか。
あれ?これ可能イベント回避できるんじゃね?みたいな。
もしかしたら、別にこれさ、可能イベント絶対必要ってなってるけど、
実は運命なんてぶっ潰せるんじゃないの?っていう、
あんまそこまで言及されてないんやけど、
っていうものを残しつつ終わってるっていうのがやっぱりめちゃくちゃいいなーと思いますね。
そうねー。
今回ちょっと喋ってなかったけど、
グウェンの世界とグウェンが象徴してるプライドのイメージっていうかさ。
あーはいはい。
色とかもそうやし、グウェンの部屋に、
なんやったかな、セーブ…
プロテクトトランスキッズ。
そうそうそうそう。
プロテクトトランスキッズっていうのが貼ってあるな。
そこの自分がスパイダーマンであるっていうところの葛藤と、
親に話すか話さないかっていうところがすごくさ、
その辺の自分自身のであることをどう話すのかっていうところと重ね合わせてあるやんか。
そうですね、カミングアウトするっていう行為がそことすごく重なるように描いてるし、
グウェンの世界の色味っていうのが割と確かトランスジェンダーのフラッグのカラーっぽい色調に。
フラッグの象徴の色になってる。
別に誰がトランスジェンダーっていう言及は一切されてないんだけど、
ちょっとそういう部分も表現されてるっていうのがありますね。
なんかとかもすごい良かったし、
ちょっと言い忘れたこと言っとこうと思っちゃうんだけど、
さっきのマイルズのお父さんが警官になって、
言ったらマイルズの性の側面っていう感じで寺田は言ってくれたし、
まあそうだと思う、ピーター・パーカーが再婚したことも。
だけどマイルズは結果として警官っていうのは性だけども、
その父と息子の関係っていうと全然上手いこと言ってないっていうさ、
性の中の負の面みたいなのもさ、細かく入れてあるところが、
僕はやっぱすごい、この脚本家フィル・ロード・クリス・ファミラチームの
よく父親との関係の上手くいかなさっていうのを本当に描く運が上手い人で、
僕はそこが本当に一番優れてる作家だと思ってるから。
たぶんそこは理解しながら進んでいくけど、
何かこうバチッとハマって解決する終わりにはならんやろうなっていう感じが。
そこのオールオッケーにしてない感じがちゃんといいよね。
だからあらゆる作品に言えるけど、
違う人間が一緒に生きていくんだっていう作品なわけよね。
結局これもやっぱり。
マイルズの両親とグウェンの距離感みたいなの、気まずさもなんか。
あの感じもまたなんかね。
リナルすぎる。
そうか。
で、本当最後のサイドはたぶんマイルズがもしかしたらこうなりたかった、
なってしまうかもみたいな感じも見れるって終わるからさ。
おじさんっぽい雰囲気、だからプラウラーってまさにマイルズが一番憧れてる
あのおじさんっていうちょっとアウトローで男らしいマッチョな感じの
になってるマイルズっていうね。
現代アメリカが象徴としている何かっていう。
だからなんかそこは、なんか俺はそのサムライ味版がやっぱ青春だし青史だと思っている。
素晴らしいと思ってるけども、
いわゆる童貞もの映画の良くなさって、
その童貞である童貞性みたいなことをすごく肯定しちゃうところがある。
そこがいいよね。俺もそこがいいよねと思ってる部分はある。
全肯定、大人になったらさ、全肯定じゃなくていい部分もある悪い部分もあるけど、
それも全部いいよねで終わらせちゃうとちょっとちゃうなとは思うけどね。
今回はでもそのちょっとそのマッチョな自分というのと対峙するっていうところで、
言ったらマイルズの童貞マインドみたいなさ。
童貞マインドっていうのは正しい表現なんかわからへんけど何なんだろう。
まあちょっとこうナードな感じの。
アメリカの非マッチョだけども、前に生きていこうとする精神性というか。
まあでもそのそこで立ち上がる人としての情けなさみたいな、はっきりしない情けなさだね。
でも向かっていくっていうこともこれそうして童貞マインドと雑なね、
言葉であんまりよろしくないかもしれないけど言ってるんですけど、
そこが多分、そこのパワーでいきましたっていう感じじゃないはず次は。
そういう理想の存在を出してるから。
そっちに行くっていう感じでもないし、
その自分を良しとするっていう感覚でもない、
左派的なイデオロギーと右派的なイデオロギーを今回、
象徴としてそれぞれ出してるように、
イデオロギーがぶつかって面白いものが出てくるっていうものが、
多分絶対次の作品は出てくると思うから。
大局な思想、理想っていうものがぶつかり合うっていうものを描く準備をしてるよね、今回。
ミゲルとマイルスであり、
それが今回の主人公のマイルスとアース42のマイルスのぶつかり合いにもなるやろうし。
たぶんそこをガチガチに当てるっていうよりは、
そうでもないし、
説中案じゃないけど、こうかもしんないねみたいな答えがポロッと出てくるんじゃないのかなと僕は思っていて。
そうやな。
なんかそれぞれの生き方があって、
まあでもその結論はやっぱり出さないとは思うけどね、さすがにね。
そうそうそう。でもなんかそこがすごくワクワクするような、
納得するような、
何かを用意してくれてるんじゃないかなと思ってすごくね、
自作を楽しみにいきたいなと。
はい、あと1年ぐらいでやるはずなので。
なんかもしかしたら、今日の放映からなんか続きがあるかもしれんと思って期待して見に行くんやけど、
それは別に今追加なしで今進んでるんだよな。
今日の放映から?
もしかしたら興味高いから結末が変わってるみたいな仕掛けがあるんじゃないかみたいな。
何?最初の1ヶ月はこの結末でやってるけど、その以降は別結末のスパイダーバースが流れていく?
全然違うスパイダーバースが始まるんじゃないかみたいな期待も込めていくんやけど、今んとこ全部一応同じ内容である。
そりゃそうでしょ。
いやまぁまぁ、数うちは1本ぐらい変な回やってるかもしれんけど。
なんか見たことないジブリの結末見たっていう人とかいますからね、都市伝説。
もしかしたらあるかもしれないですけど。
まぁ今んとこはないみたいなんでね、1年後待ちましょう。
ということで、心の綱手は引き続きお便りをお待ちしております。
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