00:04
秋山ジョー賢司の自分の可能性を開放するセルフコーチング
卓越した人物が持つ共通した能力、それは自己対話の力。
ポッドキャスト、自分の可能性を開放するセルフコーチングは、
上場企業から中小企業まで、エグゼキティブコーチングトレーナーとして
人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司が、ビジネスや人生で役立つ
セルフコーチングの技術について、分かりやすく解説します。
こんにちは。ナビゲーターの遠藤和樹です。
秋山ジョー賢司の自分の可能性を開放するセルフコーチング第28回。
長さん、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
今日のテーマなんですが、前回、信念とは、もしくは信念の抽出の仕方か、
信念をどう抽出するのかという話を中心に教えていただいたんですが、
今日は、信念を抽出したものの、何か良くないなと思った時に、
それをどう入れ替えるかという話を教えていただくということでよろしかったですか。
そうですね。では、事例を見ながら、新しい信念を作るということを見ていきましょうか。
いいですね。
実は、先日ある社長さんが来て、こんなお話をしていました。
自分の会社が新しく新規事業を立ち上げたいと。
自分はその新規事業の方の立ち上げに注力したいと考えるから、
自分が抱えているクライアントをNo.2に譲りたいと。
よくありがちなケースですね。
ありますよね。
そういうふうに思っているんだけども、なかなかNo.2に譲れなくて困っているという方が来たんですね。
やはりその方のお話を聞いていくと、社長のある信念があるということが分かっていたんです。
それは何だったんですかね。
その社長さんは自分が起業した方なんですけども、
起業して8年間、その社長さんが自分の強い意志で会社を引っ張ってきて、
引っ張ってここまで成功してきたという自負があるわけですね。
そこから、俺が引っ張ってきたからここまで来れたという信念を持っているわけですよ。
創業社長には多いと思いますけどね。
そうですよね。
この俺が引っ張ってきたからここまで来れたと、
すごい頑張ってきたので、そう思うのはもっともなんですね。
ただしそれと同時に、ということはですよ、その裏側です。
俺が引っ張ってきたからここまで来れたということは、
裏を取るとどういう信念を持っているということになりますか。
03:00
俺が引っ張らないと会社はうまくいかない、みたいな感じですかね。
そうなんです。
ところが、俺が引っ張ってきたからここまで来れたというのが意識的にはあったんですが、
その裏の信念というのを自分では認識していないわけですよ。
今言った、俺が頑張らないとうまくいかないということは、
意識的には理解していない。
そうですね。認識が上がっていない。
認識が上がっていないから、意識レベルではNo.2に任せようと思いつつ、
俺が引っ張らないとこの会社は持たないという信念があるので、
信念は自分の行動に対して許可とか禁止機能を果たしちゃうので止めていくわけですよ。
邪魔してくるんですね。
そうですね。具体的にどういうことをするかというと、
No.2に任せると頭で思いながら、彼には無理かなって先延ばししてみたり、
ちょっと任せてみて、少しでも良くない結果が出ると、
やっぱりあいつには無理だという判断をすぐしちゃうんですね。
なるほど。すごい当てはまるケース、いっぱい思い浮かびますね。
彼としては、僕は実際には冷静な判断をしていると思いがちなんですが、
それは先ほどの信念が影響して判断しているということです。
なるほど。
このことが抽出されてきたので、社長にそれを提示したらそういうところが本当はあると。
意外とそういうのは社長さん認めるものなんですか、提示すると。
抵抗する方も多いですけども。
そうですよね。なことないって言いたいですもんね。
それを暴いていく。
作業はやっていくわけですね。
やはりそこで大切なことは、いつも言うようにアウトカムなんですよ。
信念も自己認識もそうなんですが、良し悪しは決してないと思いってほしいんですね。
信念に良し悪しはないんですね。
1個しかなくて、アウトカムに対して機能するかしないかという判断しかしていかない。
なるほど。
そうするとアウトカムがなければ、信念は別に何だっていいじゃんということにもなってしまう。
そうですね。ですから今回の場合は新規事業を起こして、そちらに僕が注力したいというアウトカムがあるんだったら、それは機能しない。
なるほど。確かにそうですね。
今回は社長さんにどうしたいですかと。
僕は会社を拡大させるために新規事業をどうしてもやりたいと。
それはナンバー2に任せますか、あなたがやりますかと。僕がやりたいと。
そうするとこの信念が邪魔になっちゃいますねと。どうしたいですかと。買いたいですと。
ということで彼の中でコミットしていくわけです。
なるほど。
じゃあ次にその信念を出かえるということなんですが、具体的にどういうことをやっていくかというとですね、
今回のこの例の場合は、この社長さんの信念の盲点というものを見ていきます。さらけ出すというか。
06:07
信念の盲点。何ですかそれは。
まずこの社長さんは、自分が引っ張ってきたからここまで来れたという信念を持っているということですね。
この信念の中には実は2つの役割があるにもかかわらず、1つの役割だというふうに彼が認識しているのがわかるんですね。
どういうことだろう。2つ役割があるんですか。
自分が引っ張っていくということはどういうことかというと、1つは組織全体の方向性を示したり、新しい仕組みの導入を進めるリーダーという役割があるじゃないですか。
組織を引っ張っていこうというリーダーという役割。
もう1個は拡大していきたいということは売り上げを上げていきたいということで、売り上げを上げていくエースという役割があるじゃないですか。
この社長さんは今まで2つの役割を自分一人で担っていたということを認識していなかったんですよ。
リーダーという役割とエースとしてお金を作っていく。
はい。その2つの役割があるということを認識してもらえば、その認識にのっとって新しい適した信念というものを作れるんですね。
例えば次のステージに対してどういうのがいいですかと。
例えば今までと同じようにあなたがリーダー兼エースがいいですかと。
それともあなたはリーダーで、今までの既存のビジネスのエースはナンバー2がいいですかと。
当然そっちを選びますよね。
そうすると今後の彼の方針としては、今までもと同時にリーダーは僕だけども、
既存の事業のエース、稼ぎ頭はナンバー2だということが理解できるわけですよ。
そうするとどんな信念がふさわしいかということを考えていくんですね。
そうするとシンプルですね。
どんな意味ですか。
組織においてリーダーとエースは一緒であってもいいし、別れていてもいいという信念です。
そんな曖昧な信念でOKなんですか。
さすがですね。
ここで私が彼に提示したのは、別れた方がいいという信念を入れてしまうと、
またこの先一緒になった方がいい場合も出てくるんですよ。
ですからリーダーとエースという2つの役割があった場合に、
それを社長が一人になってもいいし、部下と分けてもいいですよというふうに信念を入れた方が、
この後頼るか聞いていくんですね。
彼は今まで無意識のレベルでは一緒でないといけないと思っていたわけですよ。
リーダー兼社長とはリーダー兼エースだみたいな。
09:01
そうじゃなくて状況に合わせてリーダーとエースというのを人を変えてもいいし、
一緒でもいいんだよということを信念を入れていくということです。
それはどうやって入れるかは、今日この場では。
実際のセッションの中では私が信念を入れ替えるというワークをやってしまうんですが、
皆さんの場合はそうはいかないので、まず自分はどういう信念を入れたいかと。
今のケースでいうとリーダーとエースは分けてもいいと。
そうしたらその信念を自分の中で証明できる証拠を作っていくんです。
それはもう行動としてということですか。
行動とか実績で。
例えば社長としての僕はリーダーと。
No.2が稼いだ人のエースと。
ということは当然エースが稼いできてくれるわけだからクライアントを任せようと。
そこで当然失敗、成功もあります。
ただそれは彼らがエースになっていくためのプロセスだと。
どこまでの失敗はOKかという許容範囲を決めてどんどん捉えさせていくんですね。
そうすると必ず彼がNo.2がエースとして成功できるものも増えてくるわけですよ。
領域さえ制限すればそれは実績できそうですよね。
そうですね。
その時にちょっとでも上手くいったら、やっぱり彼はエースとして成長しつつあるとか。
それから若干期待までいかなかったとしても、彼は今エースとして成長しつつあると。
そうなると何が起きたかわかります?
上手くいったらエースとして成長しつつある。
ちょっと上手くいかなくてもエースとして成長しつつあるということの実績が取れるんですね。
これってよく言われるようなポジティブシンキングとはちょっと違うんですかね。
ポジティブシンキングというよりは、自分が今これから持ちたい信念に合わせて意味付けをしていくということです。
そもそも信念の作り方というのは、起きた現象に対して意味付けをしていくわけですよね。
意味付けというのをあらかじめ設定した信念の意味付けができるように選択しちゃうだけのことなんですね。
そもそも信念自体が無意識のうちに過去の意味付けで作られていたものなので、
逆手にとればアウトカムに照らし合わせると自分の都合のいいというか、機能しやすい信念を作れるということなんですね。
そうですね。その時にやはりある程度時間がかかってしまうこともありますが、
でも社長さんにも同じことが言えるんですね。
例えば自分がナンバー2に任せたのに、エースとしてちょっと言っちゃったと。
口出しちゃったと。
時にダメなんだ俺だじゃなくて言っちゃったけども、
12:04
自分はリーダーとして彼に任せるということをトライしている最中ですよね。
それが今できつつあるよねっていうふうに意味付けをしていくわけです。
そうすると実はその成長という意味においては、
その社長さん自身も自分がエースとして彼に任せるためのリーダーになるというプロセスを経てるんだという感覚に入ってくるんですね。
なるほど。そうやって信念を入れ替えていくという理解ですね。
そうですね。私たちのようなメンタルコーチというものをつけない場合のやり方としては、
今言ったように自分たちが欲しい信念、アウトカムに対して機能する信念をつくって、
そこの信念が自分の中で確信が持てるように意味付けを繰り返していくということがすごい重要になってきます。
今日ここまでですね、前回とわたって信念とはだったり、
信念というものがどういうふうに機能しているのかと、
そして信念の入れ替えについて教えていただいたんですが、
ここまでで最後に信念を総括していただいて。
はい。前回今回信念についてお話をしてきましたが、
信念の中で一番重要なことは、今自分がどんな信念を持っているかということを認識するということが非常に重要です。
そうですよね。まずは認識しないと入れ替えも何もできないですもんね。
そして結局自分が無意識の信念で成功しているにもかかわらず、失敗している失敗しているで自分を責めていくんですね。
そうじゃなくて信念通り動けているなということを認識して、
その信念は自分にとって今後必要なのか不必要なのかということを見ていくと、
それこそ自分のポッドキャストのタイトルのように自分の可能性を開放していくというのは、
自分の信念で縛られているものから開放されていくし、
自分自身で必要な信念を自分の中に作っていけるということになってきます。
自分で自分を作れるですね、信念を通して。
はい。
信念って面白そうですね。
本当、信念はすごい私の中、マインドセットの中でも非常に大きな役割を担っていますね。
なるほど。信念、もうちょっと追求していきたいところですが、
ちなみに次回はどういったタイトルでやるかというのは決まっていますかね。
そうですね。では次回に関しては、私が非常に大切にしている
自分を生かす天才たちというテーマで仕事をしているのですが、
自分を生かす天才たちというのはどういう人たちなのかということのお話をしたいなと思っています。
なるほど、いいですね。
一回前回のときに優秀な経営者たちというのは信念をガンガン自分のアウトカムに照らさせて
15:01
どんどん入れ替えていけるというのも多分一つの天才の特徴なんでしょうけど、
他にもいっぱいあるわけですね。ぜひ楽しみにしております。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。